ルイボスティーの肝臓リスク?健康効果について徹底解説!
近年、健康志向の高まりとともに、多くの方が毎日の食事だけでなく飲み物にも注目しています。
その中でも特に「ルイボスティー」が、さまざまな健康効果を期待できるお茶として注目されています。
しかし、健康に良いとされる一方、「ルイボスティーは肝臓に悪影響を与えるのではないか?」という心配の声も耳にします。
そこで、ここではルイボスティーの健康効果とリスクについて詳しく解説します。
安全かつ効果的にルイボスティーを楽しむためのコツも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
ルイボスティーとは
ルイボスティーは、南アフリカのセダルバーグ山脈一帯で栽培されるルイボスという植物の葉を使用して作られるノンカフェインのハーブティーです。ルイボスは栽培が難しく、他の土地でも栽培が試みられたものの失敗に終わっています。
ルイボスティーは南アフリカの人々にとってはティータイムという習慣で常日頃飲んでいる物ですが、ヨーロッパではカフェインゼロの紅茶の代わりとしてよく飲まれています。
日本でも近年の健康志向に伴いルイボスティーの健康効果が注目され、親しみのある飲み物の一つになってきました。
このルイボスティーはノンカフェインで抗酸化物質が豊富であり、健康だけでなく美容にも良いとされています。
次に、ルイボスティーの特有の成分について詳しく見ていきましょう。
ルイボスティーの主な成分
ルイボスティーには、2種類あることをご存知でしょうか。
収穫された葉を発酵させることで特有の赤褐色と深い風味が生まれる「レッドルイボスティー」と、発酵させずに製造される「グリーンルイボスティー」に分類され、一般的に多く出回っているものは「レッドルイボスティー」です。
グリーンとレッドの成分の違いとして、ポリフェノールなどの栄養素の含有量が挙げられます。どちらかと言うと、グリーンルイボスティーのほうがポリフェノールなどの栄養素が多く、健康効果もグリーンルイボスティーの方が高いと言われています。ただし、グリーンルイボスは製造方法が独特であることから生産量が少なく希少性が高いため、高価になりがちです。無理しない程度に日常生活に取り入れられると良いでしょう。
ルイボスティーには以下のような成分が含まれています。
ポリフェノール
ポリフェノールは抗酸化物質の一種で、タミンCやビタミンEと同様に活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があります。この成分によって動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つとされています。
ポリフェノールは水に溶けやすい性質をもつため、毎日こまめに摂取していく必要があります。
アスパラチン
フラボノイドの一種で、グリーンルイボスに多く含まれている成分です。この成分は細胞の老化を防いでくれる他、血圧上昇を抑制し、体内で活性酸素が発生し体に負荷をかけることを防いでくれます。
そして煮出すことによってこの成分がより多く抽出されると言われています。
これらの成分以外にも、リン、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなども多く含んでいます。
ミネラルは全身の細胞を活性化させ、生体機能を正常に保つ作用があるため、人体において欠かせない重要な成分です。ミネラルは体の中では作られない成分なので、食べ物から摂取していく必要があります。
ルイボスティーの健康効果
ルイボスティーは体に良い成分が豊富に含まれていることがわかりました。では、どのような健康効果を期待できるのでしょうか?詳しくみていきましょう。
免疫力の向上
ルイボスティーには免疫力を高める成分が豊富に含まれています。これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力が強化されます。特に、年齢とともに免疫力が低下する高齢者にとっては、日常的に摂取することで健康維持に役立ちます。
老化防止や病気の予防
ルイボスティーに含まれるフラボノイドは、体内の活性酸素を抑制し、老化防止や病気の予防に寄与します。これにより、癌や動脈硬化などのリスクも軽減するとされています。
美容効果
ビタミンCやミネラルが豊富で、肌の老化を防ぎ、シミやシワの予防に役立ちます。
ルイボスティーに含まれるフラボノイドは、肌の若々しさを保ちます。
さらに、ルイボスティーはノンカフェインであるため、睡眠を妨げずリラックス効果も得られます。
血糖値の調整効果
食事中や食後にルイボスティーを飲むと、血糖値の上昇を抑える効果があるとされています。これは、アスパラチンがインスリン抵抗性を改善し、血糖値を安定させる働きをするためです。インスリンの分泌に必要な亜鉛やミネラルも多く含む飲み物でもあるので、糖尿病予防にもなります。
アレルギーの緩和
抗ヒスタミン効果があり、アレルギー症状の緩和に役立ちます。
特に花粉症やアトピー性皮膚炎の症状を軽減する効果がありますが、即効性はありません。毎日摂取し続けることがおすすめです。
消化促進
ルイボスティーは消化を助ける効果もあります。消化不良や胃の不快感を和らげ、腸内環境を整える働きがあります。特に、食後にルイボスティーを飲むことで、胃腸の調子を整えやすくなります。高齢者は加齢に伴って腸の働きが低下しているので、おすすめです。
肝臓に悪いって本当?
ルイボスティーが体にいいということはわかりましたが、一部では肝臓へ負担をかけるのではないかという話を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ルイボスティーは肝臓に悪いのか?詳しく解説します。
肝臓の基本情報
肝臓は、体内の解毒作用や栄養素の代謝、エネルギーの貯蔵など、非常に重要な役割を担っています。
多くの食べ物はそのままでは体内へ吸収されないので、肝臓が栄養素を様々なものへ変化させています。体内に入った毒を、体に害のない形へ変化させてくれるのも肝臓の役目です。
こうしたことから、肝臓は人体で最も重要な臓器であり、肝臓の健康を維持することは全身の健康に直結するのです。
肝臓機能は加齢による影響を受けにくいと言われていますが、近年では年齢を重ねるにつれ肝臓の解毒機能が低下しやすくなることがわかっています。
肝臓はダメージを受けてもなかなか症状として現れることがないため「沈黙の臓器」と呼ばれる臓器です。
症状が出始めた頃にはかなりのダメージを受けていることが多いので、日頃から肝臓に負担をかけない生活を心がけましょう。
ルイボスティーと肝臓の関係
一部で「ルイボスティーは肝臓に悪い」と言われる理由について考察します。
これまでの研究で、ルイボスティーに含まれる成分が肝臓に悪影響を及ぼすとの明確な証拠は見つかっていません。しかし、いくつかのケーススタディや動物実験において、過剰摂取した場合に肝機能に影響を与える可能性が示唆されています。大量のルイボスティーを摂取した場合、ルイボスティーの成分が肝臓に対して保護効果を持つことから、肝臓に負担がかかる可能性があるとされています。
ただし、日常的な摂取量ではこのようなリスクは低いとされています。
ルイボスティーは安全な飲み物ですが、体に良いからと言って1日に大量のルイボスティーを摂取することはかえって体に悪影響です。健康効果を期待するあまり、他の飲み物を全てルイボスティーに置き換えることは避け、1日3〜4杯程度を目安に適切な量を飲むことが大切です。
また、空腹時に大量に飲むと胃に負担をかけることがありますので、食事と一緒に摂取するのが良いでしょう。
既に肝臓に疾患を抱えている場合や肝機能が低下している場合は、摂取量について医師に相談すると良いでしょう。
噂や一部の意見だけで判断せず、信頼できるデータに基づき適切な情報を得るようにしましょう。
ルイボスティーを避けるべき人
ルイボスティーは基本的には安全な飲み物ですが、たくさんの栄養が含まれているぶん、以下のような人には摂取量には特に注意が必要です。
アレルギーを持つ人
特定の植物にアレルギーがある場合、ルイボスにも反応する可能性があります。
反応が出た場合は摂取をやめ、医師に相談しましょう。
特定の健康状態や病気を持つ人
特定の薬を服用している場合、相互作用が起こることがあります。
その他、肝臓が弱い人、腎臓が弱い人はミネラルを体から十分に排出できず、体内にため込んでしまい、脱力感、頭痛を引き起こす可能性があります。摂取量には注意しましょう。
妊娠中や授乳中の女性
カフェインを含まないため、妊娠中でも安心して飲める飲み物として紹介されがちですが、近年の研究でルイボスティーやチョコレートに含まれるポリフェノールが胎児に影響を及ぼす可能性があると報告されています。
しかし症例が少なく、一概にポリフェノールが悪影響を及ぼすとも言い切れません。過剰摂取は避け、摂取量の目安については医師に相談することをおすすめします。
ルイボスティーの選び方
なお、ルイボスティーを選ぶ際には品質に注意することが大切です。以下のポイントを参考にしてください。
オーガニック認証
オーガニック認証を受けた製品は、農薬や化学肥料を使用せずにより自然に近い状態で栽培されています。特に、南アフリカ産のオーガニックルイボスティーは品質が高いとされています。
成分表示
成分表示を確認し、保存料など添加物が含まれていない純粋なルイボスティーを選びましょう。
色と香り
鮮やかな赤褐色と、特有の香りがしっかり感じられるものが良い品質の証です。
着色料や香料などの添加物が入っていないものを選ぶようにしましょう。
ルイボスティーは湿気を避け、密閉容器に保存することが推奨されています。
賞味期限は通常2〜3年ですが、新鮮なうちに飲むことをおすすめします。
まとめ
ルイボスティーは、その豊富な栄養成分とさまざまな健康効果により、多くの人々に愛されています。
抗酸化作用や免疫力向上、消化促進などの効果が期待される一方で、過剰摂取には注意が必要です。肝臓への影響についても理解を深め、適切な量を守って楽しむことで、ルイボスティーの恩恵を最大限に受けることができます。
ぜひ、この記事を参考にして、健康的な生活をサポートする一助としてください。