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終活

2025.01.20

グループホームとはどんなところ?特徴や入居条件を徹底解説

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家族の認知症が進行し、自宅で面倒を見ることができない。どこか施設への入居を考えてみたものの、どこが良いか分からない…そう困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では認知症患者に特化した施設である「グループホーム」について費用やサービス内容、メリットデメリットについて詳しくまとめました。

家族の認知症が進行し、自宅で面倒を見ることができない。どこか施設への入居を考えてみたものの、どこが良いか分からない…そう困っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では認知症患者に特化した施設である「グループホーム」について費用やサービス内容、メリットデメリットについて詳しくまとめました。

グループホームは認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設

グループホームは、認知症の症状が現れた高齢者が、少人数のグループで共同生活を送るための施設です。
「認知症対応型共同生活介護施設」とも呼ばれることもあります。

家庭的な環境を提供し、利用者同士の交流やスタッフとの密な関わりを通じて、自立した生活を目指します。日常的なサポートを通じて利用者の認知症の症状の進行を緩やかにさせる、認知症に特化したケアを提供することが特徴です。

グループホームでは、認知症の専門的な知識を有している介護スタッフによる日常生活に必要なサービスが充実しています。食事や掃除、洗濯といった家事のサポートだけでなく、レクリエーションや外出支援も行われています。

グループホームの入居条件は5つ

グループホームに入居するためには、主に5つの条件があります。
1. 医師に認知症の診断を受けた方
2. 要支援2もしくは要介護1以上の認定を受けた方
3. 65歳以上であること
4. 集団生活を送ることに抵抗のない方
5. 施設と同一の市区町村に住民票があること
グループホームの入居条件は、医師から認知症の診断を受けていることと、要介護認定で要支援または要介護1以上であることです。

年齢については、65歳未満でも特定疫病を持っている場合は入居可能なこともあります。
入居を希望する場合には、事前に施設に問い合わせましょう。

また、基本的には自立支援を目的としているため、重度の認知症や、寝たきり状態の方は入居を断られる可能性があります。

グループホーム入居の初期費用

一般的にグループホームの初期費用は、入居一時金8万円+月額利用料11.9万円の20万円が程度とされています。
しかし、グループホームに入居するにはその他にも費用がかかります。詳しく解説していきます。

入居一時金や保証金の平均額は数万円~20万円程度

グループホーム入居時には、入居一時金や保証金が必要です。
相場は数万円〜20万円ほどで、賃貸物件の敷金にあたる費用です。

一般的な賃貸マンション契約と同様で、退去時に一部返還されますが、入居期間が長いほど返還される額は少なくなります。返還金は償却で計算をし、償却期間や償却率は施設ごとに定めているため、施設に確認しましょう。

その他保証金などの初期費用についても、一律の基準は定められておらず、その額は施設によって差があります。保証金も敷金と似た意味であり、退去時の清掃や修繕などに充てられ、残った金額は戻ってきます。

これらの費用や返還条件は施設によって違うであるため、契約前に細かく確認することが重要です。

月額利用料金は約12万円

グループホームに入居後は、月額利用料として食費や居住費のほか、介護サービス費などが必要です。

月額利用料の平均は約12万円程度です。これには、居住費や生活費、介護サービス費が含まれています。ただし、居住費は居室の大きさや施設の設備、立地などによって異なります。
特に賃貸住宅と同様、都市部では居住費が高くなる傾向にあります。

これは、土地や物件の費用が高いためで、地方に比べて高額になることが一般的です。
入居前に、自分のニーズや予算に合わせて詳細な費用を入念に確認しましょう。

グループホーム利用料金に日常生活費は含まれない

グループホームでは、以下のような日常生活費がかかります。
・ 管理費・共益費
・ 光熱費
・ おむつなどの介護用品代
・ 医療費
・ 日用品代
これらの費用は、介護保険の適用外となるため、すべて自己負担となります。
特に、おむつ代や散髪代などの雑費は施設ごとに規定額が定められており、施設のルールに従って支払うことになります。

家族が自宅からおむつや日用品を持ち込むことで、雑費を抑えることもできます。入居前に施設と相談し、持参できるものを確認しておくと良いでしょう。

「ユニット型」と「サテライト型」の2タイプの部屋がある

グループホームには、主に2つの部屋タイプがあります。
ユニット型とサテライト型、それぞれに特徴があり、入居者の生活スタイルに合わせて選ぶことができます。

利用者がより快適に過ごすことができるのはどちらのタイプか、それぞれについて詳しく確認していきましょう。

交流が深まりやすい「ユニット型」

ユニット型は、少人数で共同生活を送る形式の部屋です。1つのユニットに5~9人と少人数の入居者が住むため、他の入居者との交流が自然に深まります。

スタッフとの密な関わりもあり、認知症の症状が進行している場合でも、安心して生活できる環境が整っています。

なぜ最大9名と小規模なのかというと、認知症の方に安心して心穏やかに過ごしてもらうためです。
認知症の方にとって、住み慣れた家から離れて生活するのは不安が大きいものです。
グループホームの目的には、「家庭にできるだけ近い環境で、地域社会に溶け込むこと」ですが、ユニット型はより安心して暮らしやすい環境となっています。

自立に向けた練習の場となるのが「サテライト型」

サテライト型グループホームは、本体住居とサテライト型住居の2つで構成されています。

本体住居ではユニット型と同じケアが行われますが、それとは別で個別の部屋が用意されており、より自立した生活を目指すための練習の場として利用されるのが大きな特徴です。
プライバシーが確保されており、将来的に一人暮らしを目指す方にとっては、非常に良い訓練となります。

サテライト住居は本体住居から少し離れた場所にある民間のアパートメントなどが利用されます。自立支援のサポートを受けながら、少しずつ生活の習慣を取り戻していくことができます。
サテライト型住居で困ったことがあった際には、担当の支援員に連絡することでいつでもサポートを受けられるのが安心できるポイントです。

共同住宅は苦手で単身生活を送りたいものの、支援がない状態での一人暮らしには不安がある方に適しているでしょう。

グループホームを選ぶメリット・デメリット

グループホームを選ぶ際には、メリットとデメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。
施設ごとの特徴を比較し、最適な選択をするための参考にしましょう。

グループホームを選ぶ4つのメリット

1. 認知症の進行を遅らせる自立支援
2. 専門的な認知症ケア
3. 慣れ親しんだ地での生活
4. 少人数制によるコミュニケーションの促進
上記のようなメリットがあり、認知症患者にとって最適な環境が用意されています。
ただし、それぞれの施設によって異なるため、利用者が最も安心できると感じるグループホームを選ぶと良いでしょう。

グループホームの4つのデメリット

グループホームには以下の4つデメリットがあります。
1. 定員が少ないため、即入居が難しい場合がある
2. 医療ケアが充実していない
3. 施設の所在地に住民票が必要
4. 要介護度が上がると退去が必要になる場合がある
これらのデメリットを考慮し、グループホームの利用を検討する際には、施設の状況や自身の状態を十分に確認することが重要です。

選び方のポイントを理解し最適な施設を見つけましょう

グループホームの入居を検討する際は、まず施設の見学や相談を通じて、自分に合った場所を見つけることが大切です。
実際に施設を訪れることで、環境やスタッフの対応を確認できます。

また、利用者の声や料金体系も重要なポイントです。それらを踏まえて、どの施設が自分のご両親に合うかをじっくり検討しましょう。

入居後の生活が快適で安心できるよう、希望に合った施設選びを行う際に、今回の記事の内容をぜひ役立ててください。

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