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終活

2024.12.27

サ高住とは?介護を受けながら生活できる?

サービス付き高齢者向け住宅、略してサ高住は有料老人ホームの一種です。

介護施設ではなく「高齢者向けの賃貸住宅」という位置付けで、入居者は賃貸契約を結び、生活支援サービスや一部の介護サービスを受けながら暮らします。

そのため、住居や設備などは賃貸住宅の形態に近いものになっています。

サ高住の特徴

サ高住は、高齢者が安心して自立した生活を送れるように設計された住居です。
高齢者に必要なサービスを受けつつプライベートな空間が守られるような作りになっています。

プライバシーが守られる

一般的な高齢者向けの施設とは異なり、サ高住は「住まい」としての側面が強いため、個室が用意され、プライバシーがしっかり守られています。

生活支援サービスを受けられる

各住戸に訪問介護事業所が併設されていることが多く、必要に応じて介護サービスが受けられます。
また、安否確認や生活相談といったサービスが提供されており、高齢者が安心して生活できる環境が整っています。

コミュニティスペースがある場合が多い

サ高住の多くには、住民同士が交流できる共用スペースが設けられています。
これにより、孤立を避け、他の居住者とのコミュニケーションが図れます。

サ高住の気になるサービス内容とは?

サ高住では、入居者が快適な生活ができるようサポートするさまざまなサービスが提供されています。

安否確認や緊急対応、生活支援サービスに加え、外部の介護サービスとの連携で介護が必要な人にとっても安心して利用できます。

安否確認と緊急対応

サ高住では、常駐しているスタッフが入居者の安否確認を行い、異常があれば対応してくれます。

毎日の声掛けや見守りサービスにより入居者の健康状態や生活状況をチェックしてくれるので、孤独感も軽減してくれることでしょう。
緊急ボタンやセンサーが設置されている施設もあり、急な体調不良や事故にも対応可能です。

生活支援サービス

施設によりますが、下記のような生活をサポートするサービスをしているところもあります。
食事の提供:栄養バランスの取れた食事をご用意し、必要に応じて配膳や後片付けも行います。
掃除・洗濯:居室内の掃除や洗濯サービスを提供しております。
買い物代行:外出が難しい場合には、スタッフが代わりに買い物を行います。

介護サービスとの連携

サ高住では、外部の介護サービス事業者と契約して、必要に応じて介護サービスを利用できます。
これにより、入居後に要介護状態になっても住み慣れた環境で安心して生活を続けられます。

健康管理

スタッフによる定期的な健康相談や、訪問看護の手配を行う住宅もあります。
一部のサ高住では看護師が常駐しており、専門的なケアを受けられる場合があります。

レクリエーション活動

多くのサ高住では、入居者の孤立を防ぐために、趣味活動やイベントを実施しています。
折り紙や絵画教室、体操などのアクティビティが用意されており、心身の健康維持に役立ちます。

サ高住に入居できるのはどんな人?

サ高住は原則として60歳以上、もしくは60歳未満で要介護認定、要支援認定を受けている人が対象です。

特に健康上の問題がない方から、介護が必要な方まで入居できます。

自立した生活ができる高齢者

自分の身の回りのことは自力でできるものの、安全面や今後の体調面に不安がある高齢者がサ高住を利用する対象者の中でも大部分を占めます。

サ高住は介護施設ではなく施設なので、介護が不要な高齢者にも適しているのです。

軽度の介護が必要な高齢者

サ高住は、要支援や要介護1〜2度に該当する高齢者も入居可能です。
必要な介護サービスは、外部の事業者との連携により提供されます。

一人暮らしの高齢者

認知症や病気が原因で一人暮らしをしている高齢者や家族と離れて暮らしている高齢者は、安否確認があるサ高住に住むことで安心して生活できます。

サ高住の入居にかかる初期費用と月額費用とは?

サ高住に入居を検討する際、気になるのが初期費用と月額費用です。
初期費用と月額費用は、施設ごとに提供されるサービス内容によって大きく異なります。

サ高住の費用の内訳や平均的な金額、負担を軽減する方法についてあらかじめ知っておくことで、最適な住居を選べるはずです。

サ高住の入居に必要な初期費用

サ高住の初期費用には、以下のような項目が含まれます。
敷金
賃貸契約時に必要な敷金は、家賃の2〜3カ月分が一般的です。退去時に修繕費に充てられることが多く、未使用分は返金されます。
都市部:10万〜30万円
地方:5万〜15万円

滞在一時金
一部のサ高住では、敷金とは別に滞在一時金が必要な場合があります。これは施設利用や運営のための費用であり、特に高級施設や都市部の施設で高額になる傾向にあります。
金額の目安:50万〜100万円

保証金
保証人を立てられない場合に求められる費用です。保証会社を利用する場合、保証料として家賃の0.5〜1カ月分が必要です。

前家賃
入居する初月の家賃を前払いする場合があります。

その他の費用
火災保険料や、契約書印紙代が初期費用に含まれる場合があります。

サ高住の入居に必要な月額費用

サ高住の月額費用は、大きく分けて基本の費用とオプション費用の2つに分類されます。
家賃
サ高住の家賃は立地や設備によって異なります。都市部の施設は家賃施設が高額になる傾向があります。
都市部:10万〜20万円
地方:5万〜10万円

共益費・管理費
建物の維持管理共用部分の清掃費用として請求されます。
平均額:1万〜3万円

サービス費用
安否確認や生活相談など、基本的な生活支援サービスには費用がかかります。施設によってサービス内容が異なるため、事前に確認することが重要です。
平均額:2万〜5万円

食事
食事の提供を受ける場合、1日3食で3万〜5万円程度が一般的です。食事を選択制にしている施設もあり、自炊をすることでコストを抑えられます。
オプション費用としては下記のようなものがあります。
介護サービス費用
サ高住では、外部の介護事業者と契約して介護サービスを受けられます。 介護保険を利用することで負担額を抑えられますが、自己負担分は別途発生します。
自己負担額の目安:要介護1で1万〜2万円、要介護5で3万〜5万円

医療ケア費用
訪問看護や健康相談を依頼する場合にかかります。施設に看護師が常駐している場合も、サービス内容に応じて追加費用が発生します。

レクリエーション費用
趣味活動やイベントへの参加費用が含まれます。
平均額:500円〜2,000円/回
サ高住の費用は、施設によって大きく異なるため、事前に調べておくことが大切です。

入居前に緊急対応や特別サービスにかかる料金や敷金の返還条件、退去時の費用負担などの契約内容も確認しておきましょう。

サ高住の費用負担の軽減のためにできること

サ高住の入居にかかる費用はサービスが充実しているほど高額になりがちです。
費用を抑えるためには、以下のポイントを考慮しましょう。

自分に合ったサービス内容を選ぶ

必要最低限​​のサービスに途中で、月額料金を抑えられます。
例えば、食事提供を利用せず自炊をする、オプションサービスを利用しないなど、生活スタイルに合わせた選択をすることが重要です。

公的支援の活用

自治体が提供する補助金制度や、高齢者向けの住宅補助を活用することで費用負担を軽減できます。

複数の施設を比較する

複数のサ高住で見積もりを取り、家賃やサービス内容を比較しましょう。
特に地方の施設は都市部に比べて費用が抑えられるため、選択肢としておすすめです。

介護保険の活用

要介護認定を受けている場合、介護サービス費用の多くを介護保険でカバーできます。

サ高住は高齢者の自立した生活をサポートしてくれる住宅

サ高住を希望されている方は、事前に費用の内訳を確認し、自分や家族の生活スタイルに合った施設を選ぶことで、無理のない入居計画を立てることが可能です。

入居を検討する際は、複数の施設で見積もりを取り、詳細を比較することを忘れずに行いましょう。

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