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葬儀

2024.04.30

死産の場合の葬儀や火葬を解説!費用相場や手続き、葬儀場の選び方

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本記事では死産の場合の葬儀や火葬を解説をします。
どのような手続きをしなければならないのか、流産との違いや22週目前と後では手続きにも違いがあるのでそこにも注目します。

また、葬儀を行う場合の費用や葬儀社を選ぶときのポイントや抑えておきたいマナーにも触れて解説しますので、参考にしてみてください。

死産とは?
水子
死産 とは、日本産科婦人科学会と厚生労働省で定められていることが異なります。
どちらも 妊娠中に亡くなってしまう ことを示していますが、何か月目になくなってしまうかで違いがあります。

日本産科婦人科学会では 、妊娠をして6か月(22週目)までに亡くなってしまうことを流産として扱い、 6か月以降を死産 と呼びます。

厚生労働省令では 、妊娠をしてからわずか4か月(12週目)以降で亡くなった赤ちゃんを死産と定められています。

みなさんはどのくらいの確率で死産になってしまうかご存じですか。
実は、 50人に1人の確率 で死産になってしまうのが現実です。

様々な原因で死産になってしまうこともあるので、どの家庭でも死産が考えられるということを覚えておきましょう。

死産の場合の葬儀
葬儀
死産の場合、葬儀をするかはその遺族の判断にゆだねられます。

多くの家庭は、 家族だけで見送りたいと思い、葬儀を行わずに火葬だけをすることが多い です。

葬儀を開くとなると、どうしても人数も多くなってしまい、葬儀の準備に時間をとられてしまい、死産してしまった赤ちゃんにしっかりと向き合えないからです。

しかし、 出生届は出せていないので戸籍上は存在していません が、命はしっかりとあったので、しっかりと供養したいと考え 遺族だけの小規模の葬儀を開きたい と考える家庭もあります。

死産後に葬儀をする場合の手続き
手続き
死産後に葬儀をするときに、必ずやらなければならないことがあります。
22週目以前と以降で少し変わってくるので注意してください。

妊娠12週~22週までの死産の場合
妊娠12週~22週までの死産の場合は、 市役所に死亡届と火葬許可申請書を提出します。

火葬許可申請書の記入する欄には火葬する場所も記入する場所もあるので、 火葬する場所も提出前に探しておきましょう。

火葬場の選び方にもいくつかポイントがあるので、この後にそのポイントをご紹介します。

これらの提出を終えてから葬儀を考えている場合は、葬儀の手続きに移ります。
病院の方でいくつか葬儀社を紹介されるかもしれませんが、その紹介先を利用するのも自分たちで探すのでもどちらでも問題ありません。

基本的に火葬のみを選択する家庭が多いようです。

火葬許可証に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

火葬許可証とは?申請方法や紛失した時は?埋葬許可証との違いも解説
第三人生編集部

妊娠22週以降の死産の場合
22週目以降は赤ちゃんもある程度お母さんの体内で成長しているので、医学においては死産だけでなく早産と判断されることもあります。

分娩前に死亡が確認されている場合は市役所には死亡届だけで問題ありません。

もし出産をする際になくなってしまった場合は、この世に誕生したとみなせるので市役所には 死亡届だけではなく出生届を提出する必要があります。

どちらになるかを決めるのは担当医です。
詳しくは担当医の方からの説明を受けましょう。

22週目以前と同様に 火葬許可申請書を提出することは義務付けられています。
このような提出をしてから葬儀の準備を開始します。

基本的にどちら場合でも病院の方で紹介してくれる業者や葬儀社が準備を手伝ってくれます。

自分たちで1から準備をすることも可能ですが、ただでさえ精神的にもショックを受けている状態では難しいと思うのでとりあえず相談をしてみましょう。

死亡届に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

死亡届とは?書き方・期限や届け先などの提出方法を解説!注意点も
第三人生編集部

死産に適した葬儀社・火葬場の選び方
火葬場 遺骨処分
病院の方でいくつか葬儀社を紹介されるかもしれませんが、その 紹介先を利用するのも自分たちで探すのでもどちらでも問題ありません。

場合によっては費用を高く設定している葬儀社なども存在しているので注意してください。

本記事では葬儀社・火葬場の選ぶときのポイントを以下の3つご紹介します。

遺族の気持ちに寄り添っているか
プランの内容
火葬後に骨が残るのか
遺族の気持ちに寄り添っているか
1つ目は 死産で悲しんでいる遺族の気持ちに寄り添ってもらえる葬儀社を選びましょう。

葬儀社は全国にいくつもあるので、初めから1つに絞らずに 4、5社を候補に挙げて ホームページの情報や実際に問い合わせてから判断をしましょう。

なかには口コミサイトのことを信じすぎてしまい、実際とのイメージのズレもあるかもしれません。
口コミサイトはあくまで参考程度に、本当に求めている情報は実際に問い合わせて担当者から情報をもらうようにしましょう。

その時にしっかりと気持ちを汲み取ってくれているのか、どのような葬儀にしたいのか考えを伝えて、親身になって相談をうけてくれるのか重要なポイントです。

プランの内容
市民葬6
必ずプランの内容を確認しましょう。
火葬はどうするのか、葬儀の際に棺は用意してくれるのかなど確認すべきことがいくつかあります。

ホームページなどでプラン内容が載っているとは思いますが、改めて直接聞くことで理解に漏れがなくなります。
棺や骨壺は葬儀社でセットで販売されている ところもあります。

棺の中に本来生まれてから使うはずだったガラガラや用具などをいれて火葬する家族も大勢います。
その際は必ず 火葬場の担当の方に確認をとる必要があるのでプラン内容の確認の時に聞いておきましょう。

火葬後に骨が残るのか
赤ちゃんの成長次第では火葬において遺骨が残らないこともあります。
必ず、 葬儀社・火葬場の担当の方に遺骨を残したい場合はその旨を伝えておきましょう。

火葬場の判断次第では火力を調整してもらえず、骨が残らないということもあるので、そのあたりのことも場所を選ぶうえで重要なポイントになっています。

火力調整もプランのひとつに入っていることもあるので、料金を少し上げることで骨を残すこともできる場合もあります。

また火葬場の中には一般的なものとは別に 胎児用の火葬する場所 もあります。
費用やプラン内容など相談したうえでどうするのか決めましょう。

死産の葬儀の費用相場
費用
それではいくらほどの予算が必要になるのかおおよその費用相場をご紹介します。

妊娠をしてから4か月を過ぎると葬儀は任意ですが、必ず火葬は必要です。
葬儀は行わず、仲介業者に依頼しないで直接、火葬場を予約した場合は 10万円未満 で済みます。

しかし、 病院が紹介する仲介業者等を利用すると10万円を超える費用が必要です。
費用を重視するか手間を重視するかはその時の自分たちの状況をみて判断しましょう。

もし、 葬儀をしたいと考えている方は20万円程度の費用がかかります。
この場合は小規模で参列者もなく身内のみで執り行った場合です。

棺や骨壺などはプランに含まれておらず、別途料金が必要になることや取り扱っていないので自身でネットショップなどを利用して用意することもあります。

もし費用を少しでも抑えたい場合は 追加オプションなどは利用せず最小限 にとどめましょう。

基本的に以下の内容に費用がかかります。

火葬代

骨壺
車代
他にも位牌や戒名を用意したい場合は別途かかります。
住職にお世話になるときは 住職へのお布施 も用意しておきましょう。

死産の葬儀の流れ
手順・流れ
22週目までの死産の葬儀の流れは以下のようになります。

病院から火葬場や葬儀社を紹介してもらう
葬儀社や火葬場の担当者と打ち合わせをする
死亡届を役所に提出する
役所より埋葬許可証を受け取る
予約していた火葬場にて火葬をする
22週目以降の死産の葬儀の流れは以下のようになります。

病院から火葬場や葬儀社を紹介してもらう
葬儀社や火葬場の担当者と打ち合わせをする
死亡届と出生届を役所に提出する
役所より埋葬許可証を受け取る
葬儀及び火葬をおこなう
2つの大きな相違点
22週目以降であれば、出生届の提出をするので、同時に戸籍にも載るということです。
一人の人間として扱われるので一般の葬儀の形式になることがあります。

反対に22週目までのときは火葬のみをおこなう人が多いです。

22週目以降の場合、出産届を出すことで 出産手当金 や 出生一時金 などの給付金も支給されるかもしれません。

提出書類や条件については市役所に問い合わせてみましょう。

葬儀にもいろいろなケースがあります。

小規模で僧侶をお呼びして行うものから最低限の火葬のみの葬儀を行う家庭などケースバイケースです。

その家庭によって赤ちゃんへの供養の仕方が変わってくるのできちんと寄り添ってもらえる葬儀社を探しましょう。

死産の葬儀の注意点
注意点
死産で葬儀を行う場合、いくつか注意点があるので抑えておきましょう。
本記事では6つのポイントに注目します。

死産葬儀の服装マナー
きちんと 葬儀場で執り行われる葬儀の際は、必ず喪服を着ていきましょう。

しかし、葬儀を開かない方もたくさんいます。
病院へのお見舞いや火葬場では 喪服ではなく平服 で参列しましょう。

その時はカジュアルにならないように気を付けてください。
喪服では、遺族の方がまだ悲しみを乗り越え切れていない可能性もあり、悲しみが倍増してしまうかもしれないからです。

男性
実際に参加する時の服装は、男性は 黒やグレーなどの色で統一 しましょう。
必ず 装飾品は外す ようにして失礼のないようにしましょう。

男性 平服
女性
女性は 黒色のワンピース を着用しましょう。
男性と同様に装飾類は外しましょう。

また、露出が少なくなるように丈の短いものは避けて、 ヒールの高さも低いもの を選びましょう。

女性 平服
平服に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

【図解】平服とは?女性・男性の葬儀での平服を解説!バッグや化粧も
第三人生編集部

死産葬儀の供花の種類
供花
そもそも 供花とは葬儀などに飾られている花 を指しています。

一般的に死産葬儀でも一般と同様に 白色、紫色、黄色の菊やガーベラ が代表的です。
仏式葬儀、無宗教の葬儀には、このタイプを選びましょう。

参考価格として1万円程度で葬儀社から注文できます。
ちなみに キリスト教では白のみの供花を贈る のが一般的だとされています。

供花に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

【終活カウンセラー監修】供花とは?金額相場や注文方法、札名を解説
第三人生編集部

戒名(かいみょう)や位牌(いはい)について
戒名は基本的に死産の場合はつけません。

遺族の気持ち次第 になるので、どうしてもつけたいと考えている方はお世話になっているお寺に話を聞いてみましょう。

位牌も戒名と同様に必ず用意する必要はありません。
供養のため、忘れないためにも仏壇に置くために作る人もいます。

戒名に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

戒名とは?宗派別の付け方やランク別の値段を解説!生前戒名も
第三人生編集部

死産された方への香典について
持ち物 香典2
死産の場合、葬儀が行われないこともあるので香典というよりはお見舞金として渡すことになります。

金額については、 遺族の方の家族あれば1~2万円前後 、 友人であれば5,000円程度 を包みましょう。

死産で葬儀が正式に行われる場合は、一般の葬儀と変わらないので 通常の葬儀と同様に香典袋を用意して香典をお渡しします。

香典の金額に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

香典のお金の相場は?お札の入れ方や選び方、渡し方も解説
第三人生編集部

手元供養について
手元供養とは、いつでも手軽に故人を思い出して供養するために気持ちを形に表したものです。
例えば、 遺骨ペンダント や ミニ骨壺 などがあげられます。

実際に死産で亡くなった子供の遺骨を用いてペンダントを作る人もいます。
今では手頃の価格で作成してくれる業者もあるのでインターネットを活用して利用してみてはいかがでしょうか。

遺骨をお墓に埋葬したい場合について
死産の場合、遺骨をお墓に埋葬したいときは先祖の位牌を納めてある寺に遺骨を埋葬します。

新規でお墓を探すことも可能です。

しかし、 死産などの赤ちゃんの遺骨を断るお寺も存在する ので、どこでも引き受けてくれるわけではないと覚えておきましょう。

納骨は遺族次第
死産の場合、納骨をすることは義務付けられているわけではありません。
火葬で骨が残らないケースもありますし、残った骨が少量であれば上記で紹介したようにペンダントにして保管する人もいます。

このようにそれぞれの家庭の判断にゆだねられています。

死産の場合、葬儀は気持ち次第
死産で亡くなった場合は、葬儀は家族の気持ち次第です。

火葬をするにしても葬儀をするにしても手続きをしなくてはなりません。

気持ちの整理をするためにも葬儀社を利用して少しでも負担を少なくしましょう。

また、葬儀社にもいろいろあるので、心に余裕があれば、病院から紹介されたところ以外にも自分たちで探してみましょう。

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