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葬儀

2024.04.23

仏壇のお供え物とは?適している物やマナー、選び方を解説!

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法要時やお盆に加え、毎日の仏壇でのお勤めでもお供えが必要になります。
けれど、具体的にどんなものを仏壇にお供えすればいいかわからなくありませんか?ただ食べ物や飲み物をお供えすればいいわけでもなく、仏教の考えにのっとってお供えしてよいもの、適していないものがあります。

そこでこの記事ではお供えに適したものや、その方法、お供え物の選び方について説明します。

仏壇にお供えする五供とは
五具足


灯燭
浄水
飲食

仏壇に供える香は、いわゆる お香または線香 のことです。
線香などの香りや煙には、 人の気の流れをよくしきれいにする効果 があります。

お香は、 朝仏壇にお供えした時の最後 に供えましょう。
線香やお香は、芯が燃え尽きるまで供えて大丈夫です。

お香をお供えするのに必要なのは、香炉や線香立てです。


仏壇のにお供えする花は 生花や造花 です。
花そのものは、 遺族の心を癒す効果だけでなく、先祖や故人にもよいエネルギー を与えます。

花は、 朝お供え物を取り替える時に 替えましょう。
お花をお供えするのに必要なのは、花立(はなたて)です。

灯燭(とうしょく)
ろうそく 炎
仏壇の灯燭でお供えするものは、 ロウソク です。
ロウソクは、先祖への供養の意味が主です。

また、 炎には人の煩悩を払拭する力 があります。
精神的な安らぎをもたらしてくれるのです。

ロウソクも朝に灯しましょう。
順序としては、 仏壇に食べ物を供えた後 がいいですよ。

ベストな下げ時は、お祈りが終わってから。
火を消すときは、手またはロウソク消しで消すようしてください。

ロウソク立てを用意しましょう。

浄水
仏壇の浄水は、 水やお茶 をお供えします。
水やお茶は、悩みやストレス、雑念でいっぱいになった心をリフレッシュしてくれるんです。

浄水は仏壇でのお勤めはじめに替えるようにしましょう。
茶湯器があると便利ですよ。

飲食(おんじき)
飲食でお供えするものは、朝に炊いたご飯です。
しかも、家族の誰もまだよそっていない、 一膳目をお供え します。

飲食は、 仏様や先祖と共通のものを食べることで、あの世とつながれる ことを意味しているんです。
朝食と夕食前に取り換えましょう。

夜は、放置しておくとご飯が固くなるので、早めに下げてください。
お供えには、仏飯器が必要になります。

仏壇にお供えすべきもの
仏壇
日持ちするもの
お菓子
果物
お金
日持ちするもの
仏壇にお供えする物は、 常温で長時間置いても傷まないもの がおすすめです。
お菓子や果物がお供え物としていいですよ。

お菓子
仏壇にお供えすべきものとして、以下があります。

落雁 (らくがん):過去、砂糖菓子は富裕層しか食べられませんでした。仏への最上級のお供え菓子を意味します。
カステラ
饅頭
おかき
和菓子、半生菓子 :お盆にお供えするのに向いています。おせんべいは日持ちするお菓子としては最適です。
水菓子 :ようかんなど
洋菓子 :マドレーヌ、クッキー、ゼリーなど。賞味期限が長いです。
果物
果物
常温で長持ちする果物を選びましょう。

りんご :中秋から初冬にかけて旬です。変色もなく長持ちします。お供え物の果物では定番ですね。
ぶどう :高価なイメージがありますが、普段のお供えでも使える低価格の品もあります。夏が旬です。
メロン :お盆や法事などのお供えもののイメージが強いです。豪華さがほしいときに役立ちます。
みかん :柑橘系のお供えものでは定番といえますね。
柿・梨・いちじく
故人が好きだったもの
お金
新盆を除き、 普段の供養ではお供えしない のがふつうです。
お菓子や果物などのお供え物が家族内では処理しきれない場合に、お金をお供えすることもありえます。

仏壇にお供えするお金の額は、4千円前後がいいでしょう。

仏壇にお供えする方法
方法
仏壇は3つの段に分かれていて、それぞれ置くものまたはお供えする物が違います。
上段は仏様本尊と位牌が、中段にはお供え物が、下段には花立・香炉・燭台 が置かれます。

向き
仏具を使う
中段に置くお供え物の向きや、仏具を使った配置の仕方をご説明します。

向き
お供え物の向きは、あなた側から見て 正面 になるようにします。
正面の配置には、 仏様が人間を慈しんで自分たちにお供え物を返し、それを受け取る という意味があるんです。

お菓子をお供えするときは、仏壇のサイズに合わずこぼれたりしないよう、形や大きさに注意してください。
対策としては、あらかじめお供え物専用の容器に、 折りたたんだ半紙を引いて 置きましょう。

折った半紙は、 平らなほうを仏壇側に、三角にとがったほうをあなた側 に向けます。
箱入りのお菓子の場合は、中を開けて置きます。

果物は洗ってから、配置してください。

仏具を使う
法事や法要で仏壇にお供えする時、仏具を使うことがあります。
主な仏具は以下です。

高坏 (たかつき)
段盛り (だんもり)
高坏は、 ペアになっているお供え用の平皿 です。長い足がついているのが特徴。
高坏には、半紙を折って敷きます。

ふつうはペアでお菓子を盛りますが、皿が一つしかない場合はこの限りではありません。
段盛りは、段状になった器です。

お供えものを個別にばらで置けます 。
半紙は四つ折りで正方形状にカットしてください。

特にルールはないので、段盛の皿にお菓子が乗るよう盛っていきます。

仏壇のお供え物のマナー
マナー
日持ちするもの
お供えしたお菓子は頂きましょう
日持ちするもの
お菓子や果物は、日持ちするものがマナーとして適しています。
毎日の仏壇へのお供えはもちろんですが。

法事や法要でのお供え物でも、日持ちのよさに加え、参列者が持ち帰りやすいものが喜ばれます。
日持ちするお菓子や果物は、

和菓子、半生菓子
水菓子
洋菓子
りんご
みかん
などがおすすめですよ。

お供えしたお菓子は頂きましょう
仏壇のお供えものは、 一定期間お供えしたら家族で頂き ましょう。
これには、 「仏様からのお下がり」 というありがたい意味がこめられているんです。

お菓子は個包装の場合、身内で食べきれるので処理に困りません。
親せきがお参りに来た時でも、持ち帰りやすく相手の負担にならないです。

仏壇にお供えに適していないもの
×
肉や魚
香りの強いもの
溶けやすいもの
肉や魚
仏教では 殺生をよしとしない思想 があるため、肉魚は不適切です。
たとえ、旬の魚や肉料理があったとしても控えておきましょう。

香りの強いもの
仏教では、 「仏は飲食物を香りで楽しみ摂っている」 という教えがあります。
これは、亡くなった人の霊にも同じことがいえるんです。

以下の香りが強い食べ物は、お供え物としてはNGになります。

ニンニク
ネギ
もし供えてしまうと、線香の香りと混ざってしまって不快さが増してしまうんです。

溶けやすいもの
肉魚や香辛料系に加え、 アメ・チョコレート系 なども不適当になります。
親せきがお参りに来ていた場合、チョコレートのお供えものだと季節によっては溶けてしまうことがあります。

すると持ち帰りができなくなってしまうんです。
逆もしかりで、お参りする側でお供えものを持ち寄る際も、チョコレートなどは避けましょう。

仏壇のお供え物を送る
仏壇
熨斗紙で包装
家主に手渡す
仏壇のお供えものを遺族に郵送したり、直接家主にお渡しするときの注意点について解説します。

熨斗紙で包装
熨斗紙のかけ方には、 内熨斗と外熨斗 の2パターンがあります。
内熨斗は、包装紙の 中 、お供え物の容器に直接熨斗紙をかける方法。

葬儀や法事に 参列できず、お供え物だけ送る場合 にこのパターンがよく使われます。
こうすると、配送中に熨斗紙が破けることがありません。

外熨斗は、包装紙の 外 に熨斗紙をかける方法。
葬儀や法事には参列する場合です。

遺族(施主)にお供えを手渡す際、 どんなものが入っているのか・送り主は誰かわかる ようになっています。
熨斗紙は、祝い事ではないので熨斗が印刷されていないもの、銀や白系の水引のデザインを選びましょう。

表書きは、 御供 (おそなえ)と書きます。

家主に手渡す
お参りをするために 遺族(故人)の家を訪ねる 場合です。
家に到着したら、まず施主または家主にお供え物を手渡します。

その際、「お仏壇にお供えください」と言ってください。
お供え物の熨斗紙(外熨斗)が、見える形 で渡します。

後は線香をあげさせてほしい旨を伝え、仏壇に向かいましょう。

贈る仏壇のお供え物の選び方
仏壇
お供え物のポイントは、

複数で分け合えるもの
食べ物
飲み物
を基点に選びましょう。

複数で分け合えるもの
複数人でお供え物を分け合いたいなら、 個包装されたお菓子 がおすすめです。
果物では、 ブドウやバナナなど小房状になっているもの が分けやすいでしょう。

仏教では、お供えした後に「仏さまからのお下がり」としてお供えものを食べると、 運気が上昇する と考えられています。
ですから、家族全員で仲良く分け合いましょう!

食べ物
仏教では、 「消えもの」 (消費するとなくなるもの)がお供えものに好ましい・ふさわしいとされています。
食べ物はそれの代表格ですが、形が残るものはやめたほうがいいですね。

形が残るものは、 「人が亡くなった後に関係者によくないことが起き続ける」 と暗に意味されています。

飲み物
飲み物も、お供え物では食べ物と同じ理由があります。
おすすめの飲み物は、先述しているように お茶か水 です。

これはどちらが一番適しているということはなく、いずれもお供え物として使えます。
両方供えても、罰が当たったりはしません。

片方 のみをお供えするなら、仏壇から見て 真ん中あたり に配置します。
両方をお供えする時は、仏壇中央に食べ物を置いてください。

その両隣にお茶と水を置きます 。
ふつうは太陽が顔を出す東側にお茶を、太陽が沈む西側に水を置くんですよ。

仏壇のお供え物は食べてもいい?
仏壇
仏壇のお供え物は食べても良い
ふつうは、 「仏さまのお下がり」なのでお供え物は一定期間置いたら、食べます 。
食べる時は、お供え物を供えた時の 真心や霊をたっとぶ気持ち を持つことが重視されるんです。

仏壇のお供え物を捨てる場合
人によっては、 仏壇のお供え物を食べることにためらい を覚えます。
そういう場合は、捨てることも検討して大丈夫です。

お参りに来るお客さんに、供えた後のお供え物をあげれば捨てることになりません。
ムダにならないし、効率的な処理方法ですよ。

やむを得ずゴミとして捨てる場合は、白い紙に包んで処分します。
その際は、 先祖に「お供え物を下げさせていただきます」と伝え ましょう。

ゴミ箱に捨てるときも、 お下がりをいただいたことに感謝の念を抱きながら 行うと、後味が悪くなくていいです。

仏壇のお供え物に適しているのは
仏壇のお供え物として適しているのは、 日持ちするもの と 消えもの です。
お菓子であれば小分け包装されたもの、果物ならメロンやぶどうなど、取って分けやすいものが挙がります。

お供えした物は、基本 「仏様からのお下がり」 です。
家族で頂くと縁起がよくなるので、供えた後は食べましょう。

逆にお供え物として適さないのは、 ニンニクやネギ などです。
仏様などの神霊は香りでお供え物の味覚を楽しむので、香りの強いものは避けましょう。

当記事が仏壇のお供え物選びに役立てば幸いです!

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