どんな時に弔電を送る?
弔電
弔電について、以下の2つに分けて説明していきます。
そもそも弔電とは?
利用するタイミングは?
そもそも弔電とは?
電報でお祝いする場合は、祝電といい、お悔やみの際などに送るのを 弔電 と言います。
弔電とは、電話やメールなどに比べ、 応対する際の負担が少ない ため、対応する余裕のない遺族に配慮した上で、お悔やみの言葉を送ることができるサービスのことです。
利用するタイミングは?
弔電を利用するのは、突然の訃報を聞いたものの、お通夜と告別式のどちらにも参加できない場合です。
どちらかに参列できる場合は、 弔電を送る必要はありません。
また、お通夜・葬儀・告別式に間に合わなくても、送ることに意味があるという考え方は、弔電においては正しくありません。
もし、間に合わない場合は、後日に弔問する、もしくは、香典と手紙を送るのが適切です。
弔電の送り方【電話】
法事欠席
電話注文での送り方
電話での弔電のメリット
電話での弔電のデメリット
電話注文での送り方
弔電を申し込める場所は多くありますが、今回は、「KDDIグループ」を例として解説してきたいと思います。
手順 説明
① 弔電を電話で送る時は、まず、「115」に固定電話または、携帯電話でかけます。
② オペレーターに繋がったら電報で弔電を打ちたいことを伝えます。
③ 送りたい相手の相手の名前と住所を伝えます。
④ 弔電の台紙のデザインや文章を決めていきます。
⑤ 誰が弔電を打ったのかを知らせたい場合は、文章の最後に名前を入れ、必要ならば、住所や会社名、役職を入れてもいいでしょう。
⑥ 最後に内容の確認を行えば終了です。
電話での弔電のメリット
内容について相談に乗ってもらえる
支払い方法を選択できる
オペレーターを通して、相談に乗ってもらえるので、自分で文章を作成するときとは異なり、 間違った文章などを送る可能性が低い はずです。
また、固定電話料金に合算して引き落としで支払いすることができますので、クレジットカードを持っていない方でも安心して送ることができます。
電話での弔電のデメリット
24時間申し込めない
場所を選ばなければいけない
慣れていないと難しい
内容に関しての相談などができる一方、年中無休とはいえ、電報をお願いする場が限られてしまいます。
また、出来上がりのイメージがしづらく、弔電などの電報を送ったことない方はかなり時間がかかってしまい、結果的に手間になってしまう送り方かもしれません。
弔電の送り方【インターネット】
ネット
インターネット注文での送り方
インターネットでの弔電のメリット
インターネットでの弔電のデメリット
インターネット注文での送り方
インターネット注文の際は、支払い方法が クレジットカードのみ である点に注意してくださいね。
手順 説明
① 注文したい電報のホームページを開きます。
② 弔電と一緒に送る台紙のデザインを選びます。
③ 弔電の送り先と日にちを選択します。
④ メッセージの種類を選択し、自分で書く、もしくは、文例集から内容を決定します。
⑤ 最後に出来上がりのイメージを確認し、申し込み手続きを行います。
インターネットでの弔電のメリット
24時間申し込める
多くの選択肢からデザインを選べる
文例を使用できる
インターネットで注文できるメリットは、24時間いつでも注文できる点です。
そのため会社などから帰宅して訃報を知った場合でも、慌てることなく申し込むことができます。
台紙のデザインをネットの一覧から見ることができるので、出来上がりをイメージしやすいです。
また、自分の言葉だけでなく、 文例を用いて弔電を送ることができる ので、初めて送るという方でも、選びやすく、ちゃんと考えられた文章を送ることができます。
インターネットでの弔電のデメリット
クレジットでの支払いしかできない
ネットでの注文は、クレジットカードでの支払いしかできないため、お持ちでない方は申し込むことができません。
また、弔電を郵便で送る方法については、こちらを見て下さい。
弔電は郵便局で送れる!レタックスや送り方・文例やNTTも解説!
第三人生編集部
弔電にかかる料金
金額
弔電を申し込む会社によって異なります。
NTT東日本のD-MAILでは、文字数によって料金が変化し、5文字単位で90円ずつ上がっていき、どうしても料金が高くなってしまいます。
ですが、KDDIのでんぽっぽなどは、台紙の選択肢は比較的少なく、料金体系は高めですが、文字料金はかからないため、文字数を多くしたい方には向いているかもしれません。
ご利用料金=台紙の料金+(文字料金)+オプション
オプションというのは、配送方法のことで、当日の お急ぎ便 などを利用した場合に付随して発生します。
台紙の価格は、 1千円〜7千円 ほどまで幅があります。
その中で最も購入されやすい価格は、 3千円〜6千円 ほどです。
インターネットで「弔電」と検索すると、大手の「NTT」であったり、「KDDI」のサイトが検索上位に出てきますが、その他にも弔電を申し込める会社は多くあります。
NTTのD-MAILやソフトバンクグループのほっと電報などは、文字数ごとに料金が付随してかかってしまうため、比較的高めの価格設定となっています。
これらの大手の会社以外にも、「VERY CARD」や「ハート電報」といったサービスもあります。
これらの会社であれば、最安値で、1500円以内に抑えることも可能です。
弔電の文例の選び方
文字を書く
弔電の文例を選びにあたり、送る相手との関係性を考えて送るようにしましょう。
弔電は以下のような関係性によって文例が変わってきます。
親しい友人・知人に向けて
会社関係の方に向けて
親戚に向けて
受取人の実父、実母に向けて
キリスト教の方に向けて
親しい友人・知人に向けて
〇〇様のご生前の笑顔ばかりが目に浮かび、訃報が未だに信じられず、茫然としております。
心からお悔やみ申し上げます。
会社関係の方に向けて
ご生前の御功績を偲び、お悔やみ申し上げます。
〇〇様のご功労に敬意を表し謹んで、哀悼の意を表します。
親戚に向けて
〇〇様のご逝去の報に接し、お悲しみをお察し申し上げます。
哀心より哀悼の意を表します。
受取人の実父、実母に向けて
ご尊父様の訃報に接し謹んで、お悔やみを申し上げます。
ご母堂様のご逝去を悼み謹んで、お悔やみを申し上げますとともに心からご冥福をお祈りいたします。
キリスト教の方に向けて
神の御許に召された〇〇様が、安らかに眠られますことをお祈り申し上げます。
以下の記事では、弔電の文例を詳しく説明しています。
【例文紹介】弔電の文例を故人との関係別に!職場、友人・知人の場合は?
第三人生編集部
弔電の送り方のマナー
葬儀会場
先ほども述べたように、弔電が葬儀や告別式に間に合わない場合は送らないようにするなどに加えて、送り方に関して気をつけるべきマナーがあります。
送る相手
差出人
宗教の違い
敬称の変換
親密な話
送る相手
弔電を送るに際して、亡くなった当人に向けて送ってしまう場合がありますが、それは間違いです。
弔電は、あくまでもご遺族に向けて送るものですので、宛名には、喪主の方の名前を書くようにします。
もし、喪主の方の名前がわからない場合は、「〇〇家 ご遺族様」のうように、個人の 家族宛て にするようにしましょう。
弔電の宛先については、こちらの記事も見てみてください。
弔電の宛名・宛先は誰宛にする?文例と気をつけるべきポイントも
第三人生編集部
差出人
差出人が誰であるのか、名前を記すことはもちろんですが、あくまでも遺族の方に送るものですので、自分が故人とどういった関係であったかわからなければいけません。
肩書き を利用すると非常に簡潔に相手に伝えることが可能になるはずです。
特に会社の知り合いであるならば、「株式会社〇〇 総務部△△」のように、会社と部署の名前も書くようにしてください。
宗教の違い
弔電を自分で打って送りたい場合に気にしなければいけないのが、 宗教 です。
ここでは、以下の2つの宗教の場合について説明します。
キリスト教の場合
仏教の場合
キリスト教の場合
キリスト
極楽
成仏
などの言葉は 仏教からきている言葉 ですので、打たないようにしてください。
仏教の場合
仏具4
よく間違われるものの代表例として、 「天国」 があります。
亡くなったら極楽浄土=天国に行くと考えがちですが、天国という概念はキリスト教から生まれているものです。
日本でのお葬式の8割は、仏教によるものですので、「天国でお幸せに」などと使ってしまわないようにしてください。
敬称の変換
受取人の遺族の方との関係性いよって、故人への敬称を変える場合があります。
現代においては、そこまで厳密にする必要はありませんが、マナーとして意識しておくことも重要です。
父 ご尊父様
母 ご母堂様
夫 ご主人様
妻 ご令室様
もっと細かい関係性ごとの敬称も存在しますが、以上の敬称をまずは確実に押さえておくようにしましょう。
ご母堂に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
ご母堂とは?様は必要?お悔やみの例文やその他故人の名称も解説
第三人生編集部
親密な話
故人との関係性が深いと、話したいことも多くなるかとは思います。
ですが、遺族の方々が知らなかった話をしてしまうと困惑させてしまうこともありますので、あくまでも弔電で 故人を偲ぶ意を伝えるのみ にしましょう。
送り方に気をつけて故人を偲ぶ弔電を
以上で弔電の送り方やマナーについて見てきました。
基本的には、お通夜、葬儀、告別式に参列できることが最良ですが、突然の訃報では仕方がない場合の方が多いはずです。
これを参考にもし、突然であっても、故人ばかりでなく、ご遺族の方にも思いの伝わる弔電を送れるようにしましょう。