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葬儀

2024.11.26

そろそろ終活を……と考えている方、終活真っ只中の方で、葬儀の生前契約(生前予約)に興味のある方も多いのではないでしょうか?

「独り身なので自分で希望の葬儀を準備しておきたい」
「家族にお葬式のことで迷惑をかけたくない」
「事前に葬儀の支払いまで済ませておきたい」

そんな方も多いはず。終活が一般化してきた現代では、葬儀の生前契約(生前予約)のニーズも高まってきています。

葬儀の生前契約(生前予約)をしておくと、いざという時にも家族や親戚に迷惑をかけずにすみ、安心ですよね。

そこで、この記事では、葬儀の生前契約(生前予約)について、手順やポイント、注意点などをわかりやすくご紹介します。

葬儀の生前契約(生前予約)とは?

葬儀の生前契約(生前予約)とは、生前に自分の葬儀を予約しておくことをいいます。生前契約をすることで、残された家族や親戚に迷惑をかけずにすみ、自分の希望の葬儀をあげることができます。

葬儀の生前契約(生前予約)のメリット

葬儀の生前契約(生前予約)をしておくと、以下のようなメリットがあります。

希望通りの葬儀を実現できる

葬儀の生前契約を行うことで、葬儀の内容や規模、場所など、自分の希望を明確に伝えておけるため、自分らしい葬儀を実現できます。

家族の負担を軽減できる

突然の訃報を受けた際、残された家族は通常2~3日で葬儀会社を決め、葬儀の内容を決定しなければなりません。悲しみの最中にそうした作業が負担となることは明確です。

おひとりさまの場合は、親族が対応することになります。
葬儀の生前契約をしておくことで、そうした家族や親戚の負担を軽減できます。

費用を事前に把握できる

葬儀には予想以上に費用がかかり、残された家族にとっても不安になります。

葬儀の生前契約で支払いまで済ませる、あるいは費用を明確にし、必要な費用を用意しておくことができれば、葬儀にかかるお金の不安が払拭され、家族の負担も軽減できます。

葬儀の生前契約の手順・流れ

葬儀の生前契約(生前予約)を結ぶ場合の流れは、以下のようになります。

手順①業者選び

自宅付近で利用でき、生前契約が可能な葬儀会社を調べてみましょう。

手順②相談・見積り

葬儀会社に希望する葬儀内容を伝え、見積を出してもらいます。
いくつかの葬儀会社から見積をもらい、比較検討できると失敗が少ないでしょう。

手順③契約

内容に納得したら、契約書を交わして正式に契約を締結します。
契約により、料金の支払い方法が決まります。

手順④家族への共有

契約内容を家族や親族など葬儀に関わる人に説明し、書類を保管しておきましょう。
状況に応じて、先に家族に相談のうえ、家族と一緒に相談に行ったり、おひとりさまの場合は葬儀信託の利用も同時に考えておくといいでしょう。

生前契約の相談で伝えたい【葬儀の内容】

女性に相談する夫婦
葬儀の生前契約は、費用の透明化も重要な目的のひとつです。見積り時点で費用を明確にできるよう、以下のような内容をメモ書きなどで書き出したうえ、葬儀会社に見積相談をお願いするといいでしょう。

<基本の相談内容>

・費用
・宗派
・葬儀会場
・参列者の人数
・会場や葬儀の規模

<葬儀に対するこだわり・その他>

・祭壇や棺、お花などのこだわり
・葬儀流したい音楽
・遺影に使ってほしい写真
・精進落としの食事内容
・葬儀の返礼品
・死亡を伝えて欲しい人
生前契約を結ぶ場合、多くの葬儀会社ではプランが設定されていますが、葬儀にこだわりたい場合はオプションとして希望に合わせてもらうこともできます。こだわりがある方は、細かな希望もしっかり伝えておくといいでしょう。

生前契約で選べる葬儀の種類

生前契約で選べる葬儀の種類は、一般的に以下の3つとなります。費用は、一般葬→家族葬→直葬の順で低くなるので、予算に合わせた葬儀の種類を考えておくのもいいでしょう。

一般葬

親族や友人、仕事関係の人々を招いて執り行う、最も一般的な形式です。葬儀の生前契約では、式場選定や参加者の規模感を指定することができます。

家族葬

親しい家族のみで執り行う葬儀形式です。小規模なため、費用を抑えつつ心のこもったお別れが可能です。

直葬

通夜や告別式を省略し、火葬のみを行う形式です。費用や手間を大幅に軽減できます。

葬儀の生前契約の費用

生前契約の費用は葬儀の内容や規模によって異なりますが、以下が一般的な目安です。
葬儀形式 費用目安
一般葬 100~150万円
家族葬 50~120万円
直葬 10~30万円
契約を結ぶ際には、自分の予算や計画に合致したプランを選ぶことが重要です。また、分割払いが可能な場合もありますので、業者にご相談してみましょう。

葬儀の生前契約の支払い方法

葬儀の生前契約を結ぶ場合、料金の支払方法は、一般的に次の3つから選ぶことができます。
・契約時に前払い
・葬儀後に後払い
・葬儀信託を利用して葬儀後に精算
葬儀の生前予約をしている場合や、参加人数が把握できている場合は、前払いする方が多いようです。

葬儀信託とは

生前に葬儀費用を預けておくことができる契約プランです。葬儀信託を利用すると、早い時期からの葬儀生前契約でも、葬儀社の倒産などに備えることができます。

葬儀信託は、銀行やサービス業者などで契約できます。

葬儀の生前契約を結ぶ際の注意点

葬儀の生前契約を結ぶ前に確認しておきたい注意点を3つご紹介します。

信頼できる業者を選ぶ

生前契約を結ぶ際には、信頼できる葬儀会社を選ぶことが重要です。契約内容が明確で、相談しやすい業者を選びましょう。

契約内容を家族と共有しておく

契約内容を家族へ事前に共有しておくと、葬儀当日に「そんな話は聞いていない」といったトラブルを防ぐことができます。

契約書をしっかり確認する

契約内容は細かいまで確認することが大切です。 特に、以下の点は必ずチェックしましょう。
・解約時の条件と返済ポリシー
・契約内容の変更が可能かどうか
・追加費用が発生する可能性

葬儀の生前契約のトラブルとその対策

葬儀の生前契約は、お金も絡む問題で、自分の死後のことであり、トラブルなどないかが不安な方も多いかと思います。そこで、本章では葬儀の生前契約でよくあるトラブルと対処法をご紹介します。

解約時のトラブル

葬儀の生前契約は、一度契約をしてしまうと、解約の際に返済が難しい場合があります。例えば、一度契約をしたあとに、もっとよい葬儀会社を見つけたときなどです。
そのような可能性も踏まえ、契約前は他の業者とよく比較検討することが大切です。
また、契約時には契約書類の解約に関する項目をしっかり確認するようにしましょう。

葬儀会社の倒産リスク

契約した業者が倒産してしまう可能性もゼロではありません。
複数の業者と連携している信頼性の高い会社を選ぶほか、前払いをせず、葬儀信託を利用する、事前に家族へ葬儀費用を渡しておくなどすると安心です。

葬儀の生前契約を開始するタイミング

葬儀の生前契約を考え始めるタイミングとしては、退職後、60代以降が一般的です。

葬儀の見積をもらうことはいつでも可能ですから、契約まではいかなくとも、かけられる費用や葬儀の内容について、少しずつ考えていくといいでしょう。

70代以降になると、判断能力が低下してくる可能性もありますので、早めに準備を始めることをおすすめします。

葬儀の生前契約まとめ

葬儀の生前契約は、自分の希望通りの葬儀を実現し、家族の負担を軽減するための有効な手段です。信頼できる業者を選び、家族と十分に話し合った上で進むことで、安心して人生の最期を迎える準備が整います。
今すぐに契約まで進める必要はありませんが、60代を迎えたら一度考えてみてはいかがでしょうか?

みなさまの不安が少しでも軽減されることを祈っています。

おまけ・葬儀以外の生前契約

生前契約には、葬儀以外にも以下のようなものがあります。いずれも知っておくことで死後に備えられるものですので、あわせて検討してみてくださいね。
財産管理委任契約 本人が自分の財産管理や療養看護に関する事務を信頼できる第三者に委任する契約

任意後見契約 本人が十分な判断能力があるうちに、将来判断能力が低下した場合に備えて、信頼できる人に生活や財産の管理に関する事務を委託する契約

死後事務委任契約 本人が亡くなった後の事務手続きを、信頼できる第三者に委任する契約

遺言書 亡くなった後の財産の分与方法や相続人、遺贈先などを定めた法的な書類
尊厳死宣言 病気が治る見込みがなく死期が迫っている場合に、本人が延命措置を差し控え、自然な死を迎えたいと宣言すること

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