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お金のこと

2024.11.29

老後の固定費の平均は○○万。今からできる固定費を抑える方法とは?

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老後の生活を安定させるためには、毎月かかる生活費を把握して資金を管理しておく必要があります。
生活費の中でも、住居費や水道光熱費などの固定費は毎月掛かるので、老後のためにも削減しておきたいですよね。
この記事では、老後の固定費の平均的な額や、今から固定費を減らす方法を解説します。

老後の固定費とは?知っておきたい基本情報

固定費の主な内訳(住居費、光熱費、通信費など)

まずは、固定費の内訳を把握しておきましょう。
一般的な内訳は以下の通りです。
住居費
賃貸の場合は家賃が必要で、持ち家の場合は税金や修繕費が発生します。
賃貸の場合、家賃が月6万円なら、家賃だけで20年間で約1,440万円必要です。

光熱費
電気代やガス代、水道代を含みます。
総務省の統計では、65歳以上世帯の平均光熱費は月約2万円とされています。
参考:
総務省統計局『家計調査報告書』(65歳以上の二人以上世帯)2022年(令和4年)

通信費
スマートフォンやインターネット代で月平均5,000円〜1万円程度。
この固定費の額が、今後数十年分必要になるのです。

65歳以上世帯の固定費の平均的な額は?

総務省の統計によれば、65歳以上の夫婦世帯では平均的な消費支出が月22万円で、このうち固定費が約13万円を占めます。

内訳として、食費が約6万円、住居費が約1.6万円(持ち家世帯の平均)、光熱費が約2万円、通信費などが約3.4万円となっています。

参考:
総務省統計局『家計調査報告書』(65歳以上の二人以上世帯)2022年(令和4年)

固定費を把握することの重要性

年金が主な収入源となる老後では、固定費の管理が生活の安定に直結します。

特に収入が限られる場合、固定費を削減することで余裕が生まれ、医療費や娯楽費といった可変的な支出にも対応しやすくなります。

老後の固定費に必要な資金を計算する方法

老後の収入に対する、固定費を含めた生活費の割合を把握しておくことが重要です。

住居が持ち家なのか賃貸なのか、保険の契約内容によって変わるので、今と老後の生活スタイルをイメージしながら考えてみましょう。

必要な固定費をシミュレーションする

必要な老後資金を計算する基本式は次の通りです。
必要な資金 = (月々の固定費 - 年金収入)×年数
月20万円の固定費で、年金収入が15万円の場合、5万円の赤字が発生します。
これを20年間続けると5万円×12ヶ月×20年 = 1,200万円足りないということになるのです。
この金額の他に、食費や趣味に使う変動費や医療費や介護費を加えた準備資金が必要です。

具体的なシミュレーションには「ねんきんネット」などのツールを活用すると便利です。

持ち家と賃貸で変わる資金計画のポイント

固定費の中でも住居にかかる費用については、持ち家と賃貸の場合をそれぞれ見ていきましょう。

持ち家では家賃がかからないため、賃貸よりも固定費が少ないと思われがちですが、以下のような費用が発生します。
住宅ローン
ローンが残っている場合はその支払いが必要になります。

修繕費
定期的なメンテナンスやリフォームに必要な費用で年に数万円~100万円程度。

税金
固定資産税や都市計画税など土地や建物に課される税金で、平均年額10万円〜20万円程度。
賃貸では、貸主や管理会社に対して払う以下のような費用があります。
家賃
地域や間取りによって異なりますが、月5万〜10万円が一般的です。

共益費
アパートやマンションの共用部分の維持費(月5,000円〜1万円程度)。

更新料
賃貸契約更新時に支払う費用(2年ごとに家賃1〜2ヶ月分が目安)。
必要になる年間の費用の20年分程度の資産があると安心できるはずです。

老後の固定費を減らすための具体策

年金収入と固定費の差を埋めるために、資産計画を立てておきましょう。

老後にかかる固定費は、光熱費や保険料など、今からでも見直せるものがたくさんあります。

保険料・通信費を見直す

保険の内容を定期的に確認し、必要のない保障を減らすことで、毎月の負担を大幅に削減することが可能です。

65歳以上の月々保険医療費は平均16,000円前後と言われています。

特に医療保険やがん保険、終身保険に加入しているケースが多いですが、その中には無駄な安全や、ニーズに合わないプランが含まれている場合も少なくありません。

以下の内容を見直してみましょう。
重複した保障内容
医療保険やがん保険などで、同じような保障を複数契約している

不必要な高額保障
子供が独立しているのに、家族の生活保障をカバーする高額な生命保険に加入している

利用しない特約
特定疾病保険や生活支援特約など、実際には必要性が低い付帯保障を付けている
保険の見直しによって、月々1万円以上の削減が可能なケースもあります。

まず、現在加入している保険の契約内容を全て確認し、インターネット上で比較してみたり、資料を取り寄せたりしてみましょう。

通信費を見直す

携帯電話を大手キャリアから格安SIMに切り替えると通信費を大幅に抑えられます。

また、インターネットをあまり使わず通信量が少ない場合は、自宅の通信環境を光回線ではなくポケットWi-Fiにし、自宅とスマートフォンの通信方法を1つにまとめることで通信費を削減できます。

こうした方法で月々の通信費を5,000円削減できれば、年間で6万円、20年間で120万円の節約になります。

水道光熱費を見直す

電気代やガス代、水道代など、毎月かかる固定費を減らす方法をご紹介します。
・ 電気代
家電を見直す
エアコンや冷蔵庫などの家電は消費電力が低く、効率的に冷暖房を行うモデルを選びましょう。
10年以上使用している場合は買い替えを検討してください。

LED照明に切り替える
蛍光灯や白熱電球をLEDに変更することで、消費電力を削減できます。

時間帯別料金プラン
電力消費が多い時間帯を避けて利用すると、料金が安くなることがあります。

新電力会社への切り替え
地域の電力会社から新電力会社に行くことで、年間数千円〜1万円以上の節約ができることもあります。

待機電力をカット
使っていない家電はコンセントを抜くことで、待機電力を節約できます。

太陽光パネルを設置
初期投資は高いものの、売電収入が得られる場合があり、光熱費の大幅削減に繋がります。することで、コストを考慮することができます。
・ ガス・水道代
電子レンジや圧力鍋を活用
短時間で効率的に調理すれば、ガス代を抑えられます。

水節型シャワーヘッドを使用する
水道代の削減がガス代の節約にも繋がります。

断熱材や二重窓を導入する
家の断熱性を高めることで、暖房効率が向上し、エアコンやストーブの使用を抑えられます。
自治体によっては断熱リフォームに補助金が出る場合もあるので活用しましょう。

暖房器具を見直す
電気毛布やこたつなど、部屋全体を暖めるより効率的な暖房器具を使うことで、ガス代や電気代を減らせます。
家電の買い替えや電力プランの見直し等、手をつけられそうなものから検討してみてはいかがでしょうか?

老後に必要な固定費を知って備えておきましょう

毎月必ず発生する固定費は、家が持ち家なのか賃貸なのか、契約している保険やインターネット回線のプランなどによって変わるので、ご自分の状況に合わせてシミュレーションしてみましょう。

また、住居費や光熱費、通信費などを今から見直して削減していくことで、この先数十年の生活費にも余裕が出てきます。

老後も安心して暮らせるよう、必要な資金を確認し計画的に管理していきましょう。

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