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2024.04.24

アクティブシニアとは?変わるシニアのライフスタイルや人気のスポーツなど紹介

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極めて早い少子高齢化の進展により、日本の活力ある社会発展が削がれてしまいかねない事態です。
それを防ごうとして、若い世代に何から何まで押してつけていては、本当に明るい未来は期待できません。

今注目のアクティブシニア層の活躍が、それを解決してくれる一因になるかもしれません。
そんな彼ら、アクティブシニアについて詳しく知っておきましょう。

アクティブシニアとは?
アクティブシニアとは、年齢が65歳から74歳までの前期高齢者の中で、 退職後も元気に自分の趣味を楽しんだり、社会活動に参加している精力的なシニア層 の事を言います。
平均寿命の延長と共に、定年退職後も生き生きと活動する人が増加しています。

1947年からの3年間の第一次ベビーブームで誕生した約800万人、いわゆる 「団塊の世代」が現在のアクティブシニアの中心的な存在 です。
日本の高度経済成長を支え、生活を豊かにしてきたこの世代が、還暦を過ぎ、定年退職後も活躍しているのです。

アクティブシニアが活動する背景には、 経済的に豊かになり、健康志向が高く、そして社会保障が充実 していることなどがあります。
またICTの発達で、趣味や社会活動の情報が入手し易く、参加が容易になってきました。

アクティブシニアは年々増加している!
夫婦 シニア 
アクティブシニア層に相当する、前期高齢者の人口は 2016年には1768万人になり、人口全体の13.9% を占めました。
2020年には1747万人、その後25年間位は1500万人前後の人口で推移するものと見込まれます。

日本の人口は、2008年にピークを迎えた後減少に転じています。
少子高齢化の進展により64歳以下の人口は減少、相対的に アクティブシニア層の人口割合が増加 しています。

ここで注意する点は、75歳以上の後期高齢者人口が2020年には1872万人・人口の14.9%になり、その後も増え続け 2040年には2239万人・人口の20%以上 を占めるということです。
生産年齢人口が減っている現在、アクティブシニアがもっと活躍して、後期高齢者を支えなくてはならない時代が既に到来しているのです。

アクティブシニアの実態【健康面】
高齢者
社会が豊かになり、栄養面や衛生環境が整ったこと、健康志向が高まったことなどから、2018年の 日本人の平均寿命は、男性が81.25歳・女性は87.32歳と過去最高 となりました。

体力・運動能力の推移
アクティブシニア層の体力・運動能力については、国が発表している「平成30年版高齢社会白書」に65歳以上の「新体力テスト」の合計点を見ると、明らかに向上しています。
新体力テストとは、握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、10m障害物歩行、6分間歩行の能力を点数化して、その合計点で評価しています。

その結果は、男女ともに1998年から向上していますが、特に65歳から69歳と75歳から79歳の層が直線的に伸びています。
これを見ると、 アクティブシニア層が現役世代並みに社会で活躍 できていることが納得できます。

またアクティブシニア層は、体力だけでなく数的思考能力と読解能力において、OECD諸国の平均より高いことが分かっており、 長く社会活動に参加できる 裏付けにもなっています。

健康寿命の推移
普段の生活を健康的に制限なく暮らせる期間を、健康寿命と呼んでいます。
アクティブシニアとして活躍する条件には、この 健康寿命が不可欠 な要素です。

2016年のデータで健康寿命は、男性が72.14年、女性が74.79年となっていて、平均寿命より延びの割合が高くなっています。
アクティブシニア層だけでなく高齢者全体で、栄養面や衛生面の改善に加え、健康診断による気づきや、健康志向が寄与していると思われます。

政府は、平均寿命より男性は8.84歳、女性は12.35歳ほど短い健康寿命を、更に改善してアクティブシニアをエンジョイできる時間を延ばそうとしています。
それが 日本経済を活性化するだけでなく、増大する一方の社会保障費を抑制 することになるからです。

アクティブシニアの実態【所得面】
高齢者 資金
アクティブシニア層が元気に自分がやりたいことを実践できる背景には、 経済的なゆとりがその原動力 となっています。
少し分析してみましょう。

貯蓄額の多さ
暮らし向き
健康志向
貯蓄額の多さ
内閣府が発表した「平成30年版高齢社会白書」によりますと、 60歳以上(二人以上の世帯)世帯の3割以上が、2500万円以上の貯蓄 をしていることが分かります。
更に、2割近くが4000万円以上の貯蓄額を有する事もあって、 他の世代より生活費以外の消費活動に向ける原資が多い ことも見えてきています。

アクティブシニア層では経済的な余裕が、その積極的な行動や志向を支えていると思われます。

暮らし向き
同白書によると、経済的な暮らし向きについての調査では、 60歳以上の64.6%が不安を感じていない と応えています。
この傾向は、高齢になるに従って増加しており、アクティブシニア層の中心、70歳以上では5割を超えています。

子育ても終わり、持ち家もあり、仕事も退職したアクティブシニアの人たちが、自分の好きな事にじっくりと没頭出来ているのです。
唯一の不安は自身の健康 ですが、アクティブシニアの人たちは、そこにもお金をかけることを厭いません。

何時までも元気で活躍する、アクティブシニアの姿が想像できますね。

健康志向
誰しも高齢化と共に、体のどこかしらに不具合や痛みを抱えています。
その対策としてアクティブシニアの人たちは、 自分の体のメインテナンスにかける費用にも積極的 です。

アクティブシニア層は経済的なゆとりがあるので、早めに医療機関にかかることが多く、そのための医療保険なども先進医療までカバーしたタイプに入っています。
早期発見で大事に至ることも少ないため、 何時までもアクティブなライフスタイルを貫く ことが可能なのです。

アクティブシニアのライフスタイル
高齢者 スポーツ テニス
何事にも積極的なアクティブシニアのライフスタイルを、幾つか紹介しましょう。
可能なら、誰もがこんな生活を老後も続けたいものです。

旅行
趣味
スポーツ
旅行
旅行と言っても、日帰り旅行から何泊もする海外旅行までありますし、個人旅行からパッケージツアーまで、メニューは豊富にあります。
どれにも共通しているのは、 日常生活圏の外に積極的に出かける と言うことで、アクティブシニアはそれを定期的に楽しんでいるのです。

旅行に行くには、個人旅行であれパッケージツアーであれ、準備や下調べが必要です。
アクティブシニアの旅行好きな人々は、それも含めて楽しんでいるのです。

趣味
いざ定年退職してみると、仕事が趣味だったとか、子育てが全てだったと分かって愕然としてしまう人も多いようです。
アクティブシニアにも結構そんな人もいますが、その時に 積極的に行動して、新たな趣味を見つけたり、サークルに参加 して、新しい趣味を作っているのです。

その刺激が更に積極的な社会参加を促し、趣味を心から楽しむ、そんなアクティブシニアのライフスタイルが見えてきます。

スポーツ
誰もが何時までも若々しく身体を保ちたいと願っています。
もう年だからと言い訳しはじめたら、途端に真の高齢者に仲間入りしてしまします。

アクティブシニアは言い訳する前に、自分の身体を知り可能な限り、 トレーニングやスポーツなどで身体の衰えを抑え ています。
趣味のスポーツが、健康を支えているのです。

ウォーキングやジョギング、ジムや市民プールで水泳したり、シニアのサッカーチームや卓球クラブに入って活躍したりと、アクティブシニアの活動の場は沢山あります。
スポーツは身体だけでなく、脳の老化防止にも役立ち、認知症予防 にも、まさに一石二鳥です。

アクティブシニアにおすすめのスポーツ
高齢者 スポーツ ゲートボール
アクティブシニアにおすすめのスポーツを紹介しましょう。

ゲートボール
パドルテニス
卓球
ゲートボール
日本生まれのゲートボールは、アクティブシニアにお勧めのスポーツです。
老若男女、ほとんど全ての人が参加できる ように工夫されています。

チームプレーなので、コミュニケーションを取りながら楽しみます。

パドルテニス
大人も子どもも参加できるスポーツとして、アメリカで考案されたのがパドルテニスです。
パドルと呼ばれる短いラケットと、柔らかいボールを使って、テニスコートの半分くらいの広さで競います。

適度な運動量なので、楽しみながら健康増進 を図るには最適です。
アクティブシニアにまさにうってつけのスポーツです。

卓球
卓球はレベルによってはハードなスポーツですが、シニア同士が楽しく競うこともできます。
多くの人が一度は経験した事がある卓球は、アクティブシニアが参加して活躍することも多いスポーツです。

市民スポーツの代名詞 にもなっており、競技人口も多く 参加し易さ も特徴です。
身近で長く続けられるので、アクティブシニアにお勧めのスポーツです。

就労意欲のあるアクティブシニア
高齢者 学習
アクティブシニアは社会参加に積極的で、かなり多くの人たちが働き続けています。
そこには経済的な事情もありますが、 社会からの要請で働いているという自負ややりがい が、アクティブシニアが働く原動力となっています。

増加する高齢者就業者割合
社会参加と健康維持のつながり
高齢者の働き方改革
増加する高齢者就業者割合
「平成30年版高齢社会白書」によりますと、65歳以上の労働力人口は、2014年に労働力人口の10%を超えてから増加を続けています。
特に65歳~69歳では、2014年に労働力人口比率が40%を超えて、2017年には45.3%になっています。

理由はどうあれ、実に 前期高齢者の半数が、働き続ける社会 となりつつあります。
この中には否応なく働かなくてはならない人が、一定数存在します。

この人々を全てアクティブシニアと呼んでは、問題があるかもしれません。

社会参加と健康維持のつながり
働くアクティブシニアは、働き続けるために自ら健康管理に気を付けています。
会社も健康管理をする義務がありますから、定期的な健康診断などを実施しています。

その様な環境もあって、 働くアクティブシニアはより一層健康に気を付ける ようになります。
また、働くことは身体のみならず、頭も使いますから認知機能の維持にも効果的です。

総合的に見て、アクティブシニアは社会参加することで、健康維持をしていると言えます。

高齢者の働き方改革
平均寿命が伸びるにつれて、高齢者が働くことが当たり前の社会になって来ています。
政府は、支給開始を遅らせたい年金問題もあって、 70歳まで雇用を延長 する方向を打ち出しています。

そのお手本となるのが、アクティブシニアの働き方になるでしょう。
経験値が高く、社会から求められる能力を存分に生かしている アクティブシニアから、高齢者の働き方改革が始まります 。

アクティブシニアの就業支援センター
定年 男 女
東京都内には、12か所のアクティブシニアの就業支援センターとよばれる、 シニア向けの無料職業紹介所 があります。
アクティブシニアの就業支援センターとはいうものの、対象年齢が55歳以上と若い人もカバーしています。

開催されるイベント
アクティブシニア就業支援センターでは、年12回の 「シニアお仕事フェア」 を、都内各地で開催しています。
参加無料で、「セミナー」「合同面接会」「しごとの相談」を1日で実施するものです。

それ以外に、無料の 「シニア生涯ワーキングセミナー」 や、就職するために必要な知識やスキルを学ぶ 「就職支援講習」 も各地で開催しています。

就業センター一覧
以下の7つの区にセンターがあります。

新宿わく☆ワーク
シルバーワーク中央
みなと*しごと55
サポしながわ
大田区のいきいきしごとステーション
ワークスかつしか
はつらつシニアいたばし
以下の5つの市にもセンターがあります。

わくわくサポート三鷹
いきいきワーク府中
はつらつワーク稲城
立川商工会議所 無料職業紹介所
しごとサポートひの
アクティブシニアが主役になる
超高齢化社会の日本では、これから20年以上も高齢者が増え続けることが分かっています。
高齢者の人口は2040年には3900万人を超える 予想ですが、それを誰が支えるのでしょうか。

若い世代には限界があり、外国人ばかりに任せてもいられません。
そこで活躍するのが、まさにアクティブシニア層になるのです。

老老介護ではなく、アクティブシニアがしっかりと働き、重労働はロボットなどの助けを借りながら、お世話が必要な高齢者を支える社会がやってきます。
アクティブシニアが主役の世界 が実現します。

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