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葬儀

2024.04.30

お墓掃除の正しい方法を紹介!必要な道具や代行サービスも解説

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お墓掃除はお墓参りのときに行うことの多いです。
しかし正しい掃除の仕方をご存知でしょうか?

こちらではお墓掃除に必要な道具や正しい手順、マナーやお墓掃除の代行サービスのご紹介まで、幅広くまとめています。
お彼岸に、お盆に、お墓参りに行かれる前に是非一度目を通し、正しいやり方を確認しておきましょう!

なぜ墓石は汚れるのか?

日々の汚れが蓄積する
ご先祖さまが眠るお墓は常に綺麗にしたいものです。
しかし お墓は徐々に汚れていってしまいます。

お墓の汚れの、 主な原因として次のものが あげられます。

水垢や黒ずみ
苔やカビ
シミ
虹彩現象
水垢、黒ずみ
お墓はそもそも 屋外にあることが多いです。
ですから雨が降ったりすれば濡れてしまいます。

水垢や黒ずみはその 水分に空気中の埃や花粉が付着し、それが蓄積してできるもの です。

雨の水分は蒸発しますが 汚れはそのまま残るため 、墓石が汚なくなるのです。

特に 花立てや線香を入れる部分など水がたまりやすい部分 に発生することが多いので気を付けましょう。

墓石の、 石と石のつなぎ目も要注意 です。
水分はよくふき取って掃除しておきましょう。

苔・カビ
墓石にカビや苔の胞子がつきますと そこから繁殖して しまいます。
さらにお墓が 風通しや日当たりのよくない場所にあると増えやすく なります。

つるつるに加工された墓石であれば苔なども付きづらいのですが、 表面がざらざらしていると繁殖しやすく なります。

苔やカビは見た目にもあまりよくないですが、 そのまま放っておくと墓石が痛むことにも つながります。
やはりこまめに掃除しましょう。

シミ
墓石につくシミの原因は、その多くがお供え物の飲み物がこぼれたりお菓子など食べ物が腐ったりしてしまうことが原因です。

そのほかには落ち葉が原因となるものもありますが、いずれにしても普段の掃除が大切になります。

特にジュースやお酒は成分的に掃除しにくく、なかなか汚れが落ちないものです。

お墓に、故人の好物という理由でお酒を流す方もいますが、シミだけでなく墓石が痛む原因にもなりますから避けたほうが良いです。

虹彩現象
虹彩現象とは虹ヤケとも言いますが、多くは 黒系の石を使ったお墓によく見られる ものです。

墓石の上の部分、水平になっているところが、光の反射で虹色に見える現象を言います。
主な原因は空気中の成分が墓石についてそれが反射することで起きます。

見た目にはさほど気になりませんが、 やはりこまめに掃除をすることは大切 になります。

経年変化
気を付けてお墓を掃除していても、お墓には毎日行くものでもありませんからどうしても限界はあります。

墓石は天然の石を使っていますから、 雨や排気ガスなどの影響を受けて年月を経るごとに経年変化 をしていきます。

経年変化は仕方のないもので汚れとも一概に言えません。
しかし 見え方によっては汚れにも見えてしまいます。

経年変化は素人によって綺麗にする、直せるものではないため、もし気になるのであれば 専用の業者に掃除をお願いするのがおすすめ です。

墓石を磨いたりしてもらうことで綺麗にすることはできるでしょう。

お墓掃除の時期
時期
お墓掃除にはいつ行くのが適切なのでしょうか?
基本的に、 お墓にはいつ掃除に行かなければならない、というのはありません。

しかし お墓を掃除する、ということはすなわちお参りに行く 、ということでもあります。
多くの方は特に次にのような時に行くようです。

お盆
お彼岸
命日
月に一回午前中に
お盆
お盆の時期にお墓掃除をする方は多い です。
これはお盆休みに帰省などをし、お墓参りに行く、という流れと考えられます。

お盆の時期は地域によって違います。
東京近辺では7月中旬ですが多くは8月中旬 にあたります。

お盆には 故人の魂があの世からこちらに戻ってくる時期 、ともされています。

その時期に合わせてお墓参りをし、お墓の掃除をして綺麗にしてあげることはおすすめです。

お彼岸
お彼岸は、 仏教ではあの世と現世(彼岸)がもっとも近づく日 と言われていて、お墓参りには適切だとされています。

お彼岸は 春と秋と2回あり、そのどちらもお墓参りに行く 、という習慣が日本では根付いています。

そして そのお墓参りのときに一緒に掃除をする 、という流れに、自然となりますよね。
お盆の時期に行けなかった、という方は彼岸に墓の掃除をするのもありでしょう。

命日
故人の命日にお墓参りをし、掃除をする 、という方も多いです。
命日は故人にとっても、ご家族にとっても大切な日ですし、忘れることもありませんね。

また、 語り掛けをしながらお掃除をしてあげる 、というのもいいですね。
故人と心を通じ合わせられるひと時 にもなるでしょう。

月に一回午前中に
お墓が近くて定期的に行くことができるかたは、 月に一度の頻度で行く 、という方も多いです。

この場合は、午後よりは午前中に足を運ぶのがおすすめです。
これは、 一日の務めのうち、お墓参りを優先させると良い 、という考えからきています。

また、 午前中だと比較的人が少なく、静かにお参りや掃除に専念できる 、という理由もあります。

その他、お正月の帰省時や、合格、就職が決まったなどの 人生の転機などにお参りにきて掃除をする 、という方も多いのでご参考までにどうぞ。

お墓掃除に必要な道具①基本的に必要なもの
墓 掃除
まずはお墓の 掃除に必要な基本的な道具 をご紹介します。

雑巾
スポンジ
ブラシ
ゴミ箱
バケツ
雑巾
雑巾は、 墓石を水で洗うときや洗ったあとに拭く 時に使います。
水で洗ったあとはカラ拭き をするので、水拭き用とカラ拭き用の2枚は最低用意するといいです。

生地は柔らかいものを選ぶようにしてください。
固い布はお墓に傷をつけてしまう ことになります。

スポンジ
これも、 墓石を拭くのに使います。
柔らかいものなので傷をつけたくない時に便利です。

柔らかいので 字が彫ってある部分を拭くのにも最適 です。

ブラシ
特に、 柄がついたブラシだと高いところも拭ける ので便利です。
固いものではなく柔らかいものを選びましょう。

ゴミ箱
場所によっては ゴミ箱がないところもあります。
置いてあっても、 お盆や彼岸などで人が多い時は備え付けのゴミ箱がいっぱいのときも あります。

お供えものやお花、刈り取った草など 大量にゴミが出ると予想される場合には自前で持って行ったほうが良い でしょう。

ゴミ箱だけではなく、ゴミ袋もあるといいですね。

バケツ
バケツは主にお墓を洗う水を運ぶために準備します。
また、 墓石の洗浄に洗剤を使う場合に、バケツがあったほうが便利 です。

大抵の墓地には水道が完備されていますが、ない場合には自分で水を用意するようにしましょう。

お墓掃除に必要な道具②周辺を手入れする
お墓
ホウキ、ちりとり
軍手
鎌、植木ばさみ
シャベル、ざる
ホウキ・ちりとり
これらは お墓の周辺の掃き掃除をする のに使います。
時期によっては 広範囲に落ち葉が落ちていることもある ので、ほうきがあると便利です。

また、 集めたごみをゴミ箱に運ぶのにも、ちりとりがあると便利 ですね。

軍手
軍手は、 周辺の雑草取りや木の剪定が必要なときに便利 です。
手の汚れ防止にももちろんですが、怪我から守るためもあります。

洗剤を使う場合にも、 軍手があると手荒れから防いでくれます。

鎌・植木ばさみ
お墓周辺に 樹木や植栽がある場合には鎌や植木用のはさみがあると便利 です。

剪定した枝などはきちんとまとめてゴミ箱に捨てるか持ち帰って処分をします。

シャベル・ざる
雑草を掘り起こしたり、手で抜けなかったりする場合 にはシャベルがあると便利です。

また、お墓の周りに砂利が敷いてある場合には、 シャベルを使ってざるに入れ、水で洗う と綺麗になります。

お墓掃除の手順

お墓の掃除の流れをご説明します。

墓石を水洗い
植木の手入れ
金属パーツ、小物を洗う
水をふき取る
お供え物
墓石を水洗い
お墓は水洗いです。
お墓の上の部分から優しく水を流しながら、スポンジや雑巾で汚れを落としていきます。

故人の背中を流してあげるような気持ちで 行うといいですね。
このとき、固いたわしなどを使うと傷がついてしまいますのでやめましょう。

字が彫ってある部分はブラシなどで こすって汚れを落としましょう。

植木の手入れ
お墓のそばに木がある場合には剪定をしたり整えたり、落ち葉を取り除いたり します。

雑草が生えている場合も、抜き取って綺麗にしましょう。
高すぎて無理、と思われた場合には 無理をせず専門の方にお願いして ください。

金属パーツ・小物を洗う
線香立てやお花立てが金属の場合 、それを外して水でよく洗います。
スポンジなどで中のほうまで綺麗にしましょう。

花立てが深い場合には、 柄のついたスポンジを準備していくと効率が良い です。

雨水などがずっとたまっていることもあり、 水垢が付きやすい場所でもあります。
水だけで落ちない場合には洗剤も使いましょう。

水を拭き取る
墓石の水分や、小物パーツを綺麗に拭きます。
水分を残したままにしておくとカビや苔の原因になります のでしっかりふき取ってください。

墓石を拭くときは柔らかい布で行います。
固い布で拭くと傷の原因 になります。

お供え物
前回来たときのお供えものがまだ残っている場合には 回収して捨てていきましょう。

そしてお墓の掃除が終わったら新しいお供えをしておきます。
水も替え、お花も新しく しましょう。

お墓参りの時のお花に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

【ご住職監修】お墓参りの花の種類・選び方や値段は?タブーや供え方も解説
第三人生編集部

お墓掃除のコツ
お墓
お墓の掃除では次の点に気を付けましょう。

汚れを早めに落とす
洗剤の使用は慎重に
大がかりな掃除は自分でやらない
汚れを早めに落とす
お墓掃除はこまめに行うようにし、 汚れを蓄積させないことが大事 です。
汚れを放置しておくとそれだけ、落としにくくなり、掃除が大変になります。

特に お供え物やお花などは残しておくと汚れに繋がります ので、あまり放置しないようにしましょう。

洗剤の使用は慎重に
墓石の掃除の際、 どうしても落ちない汚れがある場合には洗剤を使って落とす こともできます。
しかし洗剤選びも重要で、 お墓掃除用の洗剤を選ぶように してください。

ないからといって家庭で使う洗剤を使用すると却ってシミになったり痛みの原因にもなります。

また、 土壌を汚してしまうことにもなります ので洗剤を使用する場合にはくれぐれも注意してください。

大掛かりな掃除は自分でやらない
お墓掃除は、基本は水を流してふき取る、という掃除法で大丈夫ですが、時には 長年こびりついてきた汚れが気になる 時もあるでしょう。

しかしそれらを無理に掃除しようとすると危険だったり、墓石を傷つけてしまったりします。
また、 高齢になってお墓の掃除そのものが厳しくなる という事情もあるでしょう。

無理だなと思った時は自分たちでやらず、 専門の業者にお願いするという方法 もあります(後述します)。

お墓掃除の注意点やマナー
マナー
タワシの使用方法
お墓の掃除には 柔らかい布やタオルを使うのが基本 で、固いタワシやブラシは墓石に傷をつける原因ともなります。

また、コーティングされている墓石をタワシなどでこすってしまうと、 せっかくのコーティング部分が剥がれてしまいます。

お墓掃除に適した道具を使う 、というのは大切なことです。

お供え物は持って帰る
お供え物はできれば墓地のゴミ箱ではなくご家庭に持ち帰って捨てるようにしましょう。

彼岸やお盆時期など、人が多く訪れる場合にはゴミ箱がいっぱいになっていることがあります。

また、 生ものなどの場合、時期によっては腐ったりして悪臭を放ったり烏や害虫が寄ってきてしまう ことにもなります。

掃除が済み、お参りをしたら持ち帰るようにしましょう。

お墓掃除の代行サービス
お墓掃除 代行サービスとは
お墓掃除に自信がない、また、遠くていくことができない、体力的に心配だ、という方のために、 お墓掃除の代行サービスというものがあります。

墓掃除の代行サービスとはどういったものなのか、見てみましょう。

お墓掃除代行
クリーニング
磨きなおし
お墓掃除代行
お墓の掃除代行とは、 一般にお墓の掃除で行われる過程を代わりにやってくれるサービス です。

具体的には、 墓石を綺麗にする、周辺の掃除やゴミ捨て、お花やお線香をあげてくれます。
会社によっては綺麗になったお墓の写真を送ってくれるところもあるそうです。

クリーニング
お墓のクリーニングは、 通常の掃除よりは本格的なもので、専用の洗剤や道具を使って落ちにくい汚れを落として くれます。

水垢や苔など、 人の手では綺麗にできない部分も 綺麗にできます。
仕上げに汚れないようコーティングをしてくれるところもあります。

磨き直し
いわゆる 「研磨」といわれるもので、墓石の表面を削り、汚れを落としてまた磨き上げる 行程です。

お墓のヒビや傷も研磨によって綺麗になり、 経年変化も気にならなくなります。

仕上げにはコーティングもしてくれる ので新品同様のお墓になります。
しかしかなり大がかりな掃除になるので価格も張ります。


お墓は常に綺麗に大切に
こちらでは、 お墓の掃除に必要な道具や掃除の仕方について 、主にご説明しました。
あわせて、 注意事項やマナー、おすすめの業者についても まとめています。

昨今は様々な事情でお墓を持たない、という方も増えています。
しかしそれでも、 代々引き継いできたお墓などがある、という方がほとんど です。

お墓は 故人が安らかに眠る場所 でもあります。
その場所は常に綺麗に、清潔に保ちたいものですよね。

お墓の掃除は、遠い場合にはそう何度も足を運ぶことが難しいですが、 できればお盆や彼岸のときに訪れるのがおすすめです。

お墓は常に綺麗に保ち、お墓に眠るご先祖さまにも安心してお休みになって貰えるようにしましょう。

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