icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

葬儀

2024.04.30

供花の注文方法、相場は?注文するタイミングや芳名名札の書き方も

  • facebook
  • twitter
  • LINE

葬儀などで、故人の遺影まわりに置かれている花を供花と言います。

そんな供花ですが、どのように注文すればよいのか、どれくらいの金額のものを送ればいいのかを知らない方は多いと思います。

注文するタイミングなどを合わせて確認しましょう。

供花とは
葬儀に参列するために、斎場にたどり着いた後、祭壇を見ると故人の方の遺影の周りには多くの盛り花が飾られています。

葬儀の厳かな空間で、どこか華やかさを抱かせる花々が印象に残っている方も多いです。

盛り花とは花の生け方の一種で、いくつも花を立体的に組み合わせることで、空間的な広がりを持ち、華やかな美しさがあるのが特徴です。

葬儀の故人の死を悼む人々の手で贈られたこれらの花々を供花(くげ・きょうか)といいます。
供花は供養の意味を持つ「供」を持つように、故人の冥福を祈って贈ります。

供花には札が取り付けられており、札の文字を見れば、供花を贈った人の名前や立場、故人と贈り主の関係性がわかります。

供花の注文方法
ネット注文
お世話になった故人の方の葬儀の際に供花を贈ろうとする際、どのような事に気を付けて贈ればよいでしょうか?

香典を辞退する旨を遺族の方から伝えられるときもあります。
家族葬を選んだ遺族の方はなるべく静かに故人の方との別れをしたいと望まれるからもいるからです。

この際、香典の代わりに弔意を示す手段として供花を贈ることが挙げられますが、この供花を断る方もいます。

いくらお世話になった方への感謝を伝えるといっても、遺族側が供花を辞退しているならば贈ってはいけません。

まず初めに葬儀社に連絡をとり、供花を贈ることそれ自体が可能か確認します。

礼儀として弔意を示すために供花を贈りたいけれども、遺族方々が供花に対してどう対応しているかわからない場合も同様に確認してください。

供花の注文方法【葬儀社に注文】
供花は葬儀社に注文するのが一般的です。
理由としては以下の2つがあります。

葬儀の内情に最も詳しいので、札に記載する文字が的確。かつ葬儀の雰囲気と調和のとれた供花を提示してくれる。
斎場に予備用の供花を用意する葬儀社が多いので、直前の注文でも対応可能な事が多い。
葬儀社への依頼で供花を贈る流れを以下の表で示します。

順    内容
①    遺族の方に供花を送ってもよいか確認をとる。
②    斎場に葬儀日時と故人の名を告げ、担当葬儀社の連絡先を確認。
③    葬儀社に連絡し、斎場と同じく葬儀の日時と故人の方の名を告げて供花を依頼する。
供花の注文方法【生花店・ネット注文】
故人の方が好んだ花を供花に取り入れて贈りたいという方もいらっしゃいます。
その際は、生花店やネット注文を通じて供花に特定の花を取り入れる事を指定したうえでを贈るのも手です。

ネットでの供花の注文は原則24時間対応なので、葬儀社に電話をかける暇がない時はネット経由の注文を選びましょう。

また、生花店に関していえば、輸送する点を考慮し、葬儀会場と距離の近い生花店に供花の依頼は出します。

以下に注文の確認事項を流れに沿って述べます。

順    内容
①    遺族の方に供花を送ってもよいか確認をとる。
②    斎場に葬儀日時と故人の名を告げ、担当葬儀社の連絡先を確認。
③    葬儀社に連絡し、葬儀日時と故人の名を告げる。葬儀社を通さない形で注文された供花は使用可能か、葬儀に使う花の傾向を聞く。
④    花屋・ネット経由で注文を行う。到着時刻は葬儀の前日~当日の午前中にする。
供花を葬儀社以外で手配する際に注意すべき事は以下の二つです。

外部からの供花を受け付けない葬儀社もあるので贈る際は必ず確認をとる。
調和のとれた供花を贈れるよう、 葬儀社が実際に葬式で使う予定の供花の種類や傾向を確認する。
供花は葬儀の前日~当日の午前中に葬儀会場に届くようにする。
供花を注文するタイミング
供花
一つ前の項目では供花を贈る際にどこに注文の依頼を出せばよいか、注文時に注意する点は何かを述べてきました。

先にも述べた通り、 供花葬儀の前日~当日の午前中 までに葬儀場に届くよう贈ります。

以降では、供花を注文するタイミングを要点を踏まえ述べてきます。

供花を通夜・葬儀に間に合うように注文する
供花は飾りつけにも考慮する事が多いです。
届いた供花に合わせ、調整や入れ替えを行うため、喪家の方は供花の設置に時間をとられます。

恩義がある方や親戚の方の訃報を聞いた際は、聞いた直後に葬儀社に連絡を行い、供花の注文方法や種類の確認をとってください。

後で考えなおして供花を依頼する方もいらっしゃるので、同時に供花の受付時間も把握します。

遅くとも通夜の5時間前には注文を済ませれば、通夜に贈り主が自分の供花が飾られるのには間に合います。

訃報を聞いてから、葬儀や通夜に遅れずにすむように供花を注文するには時間的制約上厳しいことも考えられます。
間に合わせるためにも 供花の注文は訃報を受けてすぐに行いましょう。

通夜に参列した後、故人の関係を思い直したりして、今一度供花を贈りたいとなったならば、まず葬儀会場に問い合わせたのちに依頼を行えば、翌日の葬式では供花が飾られることもあります。

葬儀に供花が間に合わなかった時
一連の葬儀が終わった後、祭壇は後飾り壇として故人の自宅の仏前に飾ります。

供花を贈りたかったけれども、多忙なためやむを得ず葬儀には間に合わない際は、後飾り祭壇用の供花として故人や喪家の方の自宅に贈るのも可能です。

葬儀直後は喪家の方も忙しいので、葬儀から一週間過ぎてから四十九日の忌み明け法要までに送るのがルールです。

忌み明け法要でも、遺族の方は準備におわれがちです。
葬儀に間に合わず、でも供花を贈ろうとした際は、 宛先は故人の自宅、到着日時を葬儀から一ヶ月後を目安とし、依頼しましょう。

後飾り祭壇用の供花の花は同一の色は避け、淡い色合いの花々が取り入られているのを選んでください。

供花の注文【相場】
料金
組み込まれた花の種類や量、その形態で供花の値段は様々であり、相場も変わります。
15,000円~20,000円の供花を一基(一つ)贈るのが主流 です。

祭壇の周囲におかれる供花はスタンドをもちいてたてられます。
かつてはスタンドでたてる供花は一対(二つ)贈る事が作法でした。

最近は葬儀の縮小化や斎場を狭くする傾向もあり、葬儀社側が供花を一対で贈る事を断るケースもあります。

葬儀社への確認時に供花の数も確認しておきましょう。

供花は親戚、兄弟同士でまとめて注文を出す際は主流の値を越すものを贈り、費用を分担して払うこともあります。

しかし、高い値段の供花が大量に祭壇に合った方が祭壇が美しくなってよいと考える人がいるのも事実です。

可能ならば、予め地域の風習を確認したうえで、主流の値段はあくまで一人、一家から供花を贈る時の値段と考えておきましょう。

供花につける芳名名札の書き方
仏花
様式・大きさ・使われている花により様々なの供花が存在します。
しかし、仏式・神式の葬儀だと、供花のほぼ全てに名札が付けられています。
札には贈った相手の名前や故人との関係性が書かれ、参列した人々も供花を贈った相手が一目でわかります。

香典が贈る側の立場により記載方法に細かなルールがあるのと同じく、供花の芳名名札にも贈る側の立場で記載の仕方が細かく異なります。

会社が費用を負担して供花を贈るときの芳名名札の書き方
会社が供花の費用を出す際は社長の情報を書きます。
札の右上から社名、代表取締役、社長名を記載します。
省略系は使わず、全て正式名称で書いてくさい。

子会社や分社化等で社名が長い時は、札の文字の配列のバランスを整えるために、株式会社を(株)、有限会社を(有)と簡略化して書くこともあります。

同じ部署で贈った供花の芳名名札の書き方
札の右側から 社名、部署名、一同 の順で書きましょう。
社名は省略化しません。

なお、部署全員で供花を贈らないときは供花の札名は連名で書きます。

連名で贈った供花の芳名名札の書き方
部署の一部の人間が供花を贈るときは、 社名(正式名称)、部署名、その後氏名を記載します。

故人に恩義がある人達が部署を越えて供花を贈りたいとなったときは、 社名、部署名等肩書、氏名 の順で書きましょう。

双方の場合とも、 役職の立場が上の方の情報が札の右側に記載されるようにしてください。

夫婦で供花を贈った際の芳名名札の書き方
記載する名前は夫のみです。
連名で夫婦の名前を書くと、夫婦が離婚ないし別居状態にあると誤解されてしまいます。

友人複数・親戚で贈った際の法名名札の書き方
友人や親戚で贈る際は初めに、故人との関係性が読み取れるものを明記してから「友人一同」、「子供一同」等と記載します。

例1)大学名+何年卒+友人一同
例2)○○家+子供一同

供花の芳名名札の書き方の注意事項
芳名名札で記載する時は二つの点を気を付けて書きましょう。

供花の札の文字は縦書きにする。
札の右程高い役職の人の情報が書かれるようにする。
外国の方のお名前は横文字のみの表記の場合が多いです。
供花を贈る際に本人の了承をとり、カタカナ等に直す対応をとってください。

困ったら葬儀社に相談へ
札名で不安を覚えるときは葬儀社に相談しましょう。
注文する際には、氏名や役職などの記載すべき情報を正確かつ詳細に伝えます。
伝達する情報量が多めな時は、なるべく文字化して葬儀社に伝えます。

申込書の記入やメール対応で供花の注文が可能な際はいいですが、時間が足りず電話で供花を頼むこともあるでしょう。

口頭だと間違って伝わる恐れもあるので、電話する前に事前に情報を整理し、相手に伝わっているか何度も確認をとりましょう。

供花の注文【支払い方法】
まず、供花をネットや花屋に依頼した場合は、ネットや花屋での支払い方法に合わせて供花の代金を払いましょう。

葬儀社で供花を注文した際の支払い方法
_葬儀社に供花を依頼した際には支払方法は葬儀社側の指示に従ってください。_*

指示内容場合は主に三つです。

受付の担当者に供花の代金を払う。
葬儀社側が代金の徴収を喪家に委託している時は受付で払う。
後日郵送された請求書に従い、銀行振り込み。
二番目の事例や、故人と親戚関係にあった時は 喪家側が供花をまとめる時もあります。
この際は、葬儀当日に供花の代金を封筒にいれます。
封筒には「お花代」等、適切な表書きの記載をしてください。

【コラム】キリスト教の供花を注文する
ここまで供花について、札名の記載方法等、述べてきましたが、これらは仏式や神式で葬儀が行われる時です。

他の宗教では推奨されていることも、キリスト教であてはまるとは限りません。

特にキリスト教はお葬式もミサ形式であり、西洋の葬儀をイメージすると普段私たちが慣れているお葬式とは違う点がいくつもあることは理解しやすいでしょう。

ここではキリスト教式の供花を説明していきます。

キリスト教の供花の特徴
キリスト教の供花は、 生花で手軽に持ち運べるものを選びます。
特徴を下の表にまとめたので参考にしてください。

形態    かごアレンジ、花束等、手軽に持ち運べるもの
花の種類    百合、カーネーション等。ただし菊がメインのものは避ける。
バラが使用されたアレジメントは、棘がある理由で避ける方もいるので、故人の方が格別バラが好きだったので贈りたいという場合以外では避けるようにしましょう。

キリスト教では供花に特有のアレンジメントがあります。

関係性    アレンジメントの形    位置
肉親・友人・教会仲間    クロス    棺の内側・イーゼルに立て飾る
親族・親しい関係の友人    ハート    イーゼルに立て飾る
キリスト教の供花の贈り方
他の宗教で葬儀が行われるときは葬式会場に供花を直接届けますが、 キリスト教式の供花を贈る際、故人の自宅を宛先の指定にします

教会に送り届ける際は、司祭や牧師の方の了承を得てからにしてください。

また、四十九日の忌み明け法要等、日本の慣習に準じて追悼ミサを行う教会も多いです。
供花を贈らない選択もできます。
この際はお花料と表書きを記載した不祝儀袋を遺族の方に手渡しましょう。

注文時に注意点を確認し供花を贈ろう
ここまで述べた通り、供花には宗教の差や札名の書き方、贈り方等様々に注意すべきことが多いです。

供花は故人の方の冥福を祈って贈られます。
恩義のある故人の方に失礼のないよう、ひとつひとつ要綱を確認してから贈りましょう。

RELATED