忌引きとは?学校を休む場合の親等・日数・連絡方法!注意点も解説
忌引(きびき)とは、出勤できる意思はあるが、親や祖父母が死亡し、葬儀に参列するためや喪に服すために、学校や仕事を休むことです。
休暇日数は故人との関係性で変化してきます。
この記事では、学校の忌引き休暇を取る場合の親等・日数・連絡方法について見ていきます。
この記事で解決される疑問
忌引きで学校を休む時の連絡の方法は?
忌引きで学校を休む平均日数は?
忌引きで学校を休む時の注意点は?
忌引きとは
忌引き(きびき)とは、登校・出勤できる意思はあるが、親や祖父母が死亡し、葬儀に参列するためや喪に服すために、学校や仕事を休むことです。
また、喪に服す慣習は一般的に「忌服」と言われています。
昔は、一定期間は家に篭り身を慎み、故人を悼むものとされていました。
しかし、今では会社員の場合は特に仕事もあるため長い休みを取れなくなっています。
そのため、忌中は49日、喪中は一年と言われていますが、長い期間家に籠ることは減ってきています。
現在は、一般的に配偶者の場合で10日、両親の場合は1週間喪に服し、通常の生活に戻るという場合が多くなっています。
忌引きで学校を休む【親等】
まず始めに、親族の親等を見ていきます。
親族の親等は以下のようになります。
親族の親等一覧
親等 |
関係性 |
0親等 |
配偶者 |
1 親等 |
父母、子ども |
2親等 |
祖父母、孫、兄弟姉妹 |
3親等 |
ひ孫、おい、めい、叔父、叔母、曾祖父、曾祖母 |
親等の数え方については、こちらの記事も参考にして下さい。
忌引きで学校を休めるのは何親等まで?
学校の場合は、 基本的に3親等まで申請できます。
しかし、 休みの詳細は各学校で異なってきます。
日本全体で統一された決まりというものは存在しません。
そのため、分からない方は忌引き休暇を申請する際に、先生や事務の方にどなたが亡くなったかを話し、何日間の休みが貰えるかを相談する事が必須です。
忌引きで学校を休む【日数】
忌引きの際は、日数を1番気にする方が多くいらっしゃいます。
休みの長さは、故人との関係性で変化します。
故人との関係と忌引き日数の一覧
故人との関係性 |
日数 |
配偶者 |
10日 |
実父母 |
7日 |
子ども |
5日 |
兄弟姉妹 |
3日 |
祖父母 |
3日 |
配偶者の父母 |
3日 |
配偶者の祖父母 |
1日 |
配偶者の兄弟姉妹 |
1日 |
孫 |
1日 |
叔父・叔母 |
1日 |
曾祖父母 |
1日 |
故人との関係による日数は以上のように変化します。
しかし、これは基本的な休みの長さです。
増える場合もあれば、減る場合も十分に考えられます。
日数が大きく変化してくる場合も十分に考えられるため、その際はしっかり対応する事が必要です。
忌引き休暇の日数に関しては、こちらも見てください。
忌引きで学校を休む【連絡方法】
幼稚園の場合
幼稚園の場合も忌引きの規定が設けられています。
幼稚園にお子さんを迎えに行く際や電話で詳細を伝えるようにします。
連絡する場合は、 お子さんと故人との親等がしっかり分かるように、誰がお亡くなりになったのか?故人と一緒に住んでいたのか? も伝えるようにします。
祖父母や親戚は遠くに住んでいる事も非常に多いです。
そのような際に出向かなければいけない場合は、葬儀が行われる場所と緊急の連絡先を伝えておくようにすると安心です。
幼稚園生の場合は、自分で自分自身をコントロールできる人があまりいません。
そのため、忌引きが終了した後の先生のフォローがとても大切になってきます。
先生方がフォローしやすいようにするためにもしっかり休みの詳細は伝える事は必須です。
電話あるいはお子さんを迎えに行く際に伝える
誰が亡くなったのか・故人と一緒に住んでいたかを伝える
遠方の葬式に出向く際には、場所と緊急連絡先も伝えると安心
小学校の場合
小学校の場合の連絡方法は、メールや電話など学校によって変化してくる場合もあります。
小学校高学年の場合は自分で直接先生に言う事もできるようになると思います。
しかし、 忌引きを申請する際は、担任の先生や事務の方に親御さんが電話で連絡する事がお勧めです 。
理由としては、親御さんが直接連絡した方が間違いなどを最小限に抑える事が可能だからです 。
葬儀が催される場所や故人との関係性を先生に知らせるようにします。
また、 遠方で葬儀の場合は、移動の日数も含まれる場合が多いです 。
そのような細かいところをしっかり把握する上でも、小学校の先生に電話で直接連絡をする事が必須です。
電話で親御さんが直接伝えることが最も好ましい
葬儀の場所・故人との関係性を伝える
遠方での葬式の際には、移動日数も伝える
中学校の場合
中学校の場合の連絡も小学校の場合と一緒で、 担任の先生に電話をするのが1番良い方法 です。
メールやお子さんが先生に直接伝える方法もありますが、親御さんが電話をする方が連絡内容を明白に伝えることができるでしょう。
葬儀の場所と故人との関係性を伝えましょう。
また、遠方での葬儀になる場合には、移動日数なども伝えておきましょう。
忌引き休みの日数は、欠席日数からは外されます。
そのため、忌引きで学校を休んだ場合でも皆勤賞は取る事ができます。
皆勤賞の規定は、大体の幼稚園や小学校で適用されています。
担任の先生に親御さんが電話で伝えることが好ましい
葬儀が行われる場所・故人との関係性を伝える
遠方での葬儀になる場合には、移動日数を伝える
高校の場合
高校の場合も、親御さんが電話で担任の先生等に直接忌引きの詳細を伝えることが好ましいです。
亡くなられた方との関係性や葬儀の場所を伝えてください。
遠方での葬儀になる際には、移動にかかる日数も伝えておきましょう。
高校の場合、忌引きの詳細は学校ごとで異なることが多いです。
また、 公立か私立かでも若干変化してくる場合もあります 。
忌引きの詳細は中々見る事がないため、知らない人多いです。
そのため、電話で連絡した際に具体的に聞く事が必須です。
細かいところでも解決しておくようにしてください。
親御さんが先生に電話で直接伝えることが好ましい
故人との関係・葬儀の場所を伝える
遠方での葬儀となる際には、移動日数を伝える
学校ごとに決まっている忌引きの詳細を具体的に尋ねる
大学の場合
大学の場合には、忌引きの有無は大学ごとに異なります 。
大学では、親族の範囲が小・中学校よりも狭まります。
父母や子どもの1親等、兄弟姉妹や祖父母の2親等までになります 。
大学に通っている方でも配偶者がいる方もいると思います
そのような場合は、対象となる方が増えます。
1親等の親族の場合は、連続7日、2親等の親族の場合は、連続で3日です 。
忌引きの最中に休日がある場合は休日も含めます 。
そのため、忌引きの日数は変化しません。
遠方で葬儀に参列する場合も、基本的に移動日数も忌引き扱いとされます。
また、大学では試験や実習といった必ず出席しなければいけない場合に忌引きが問題視されます。
細かいところは、学校の事務の方に聞いてみてください。
忌引きは公欠となるので、出席しなければならない授業がある際には、教授に口頭で故人との関係性を伝えましょう。
メールでも構いませんが、メールの内容のマナーには気をつけましょう。
1親等は7日間、2親等は3日間、3親等以降は忌引きとならない
教授に口頭またはメールで伝える
故人との関係性を伝える
また、大学で忌引きを取る際のメールの仕方や必要な書類など、以下の記事に詳しく記載があるので参考にしてください。
忌引きで学校を休む注意点
次に、忌引きで休む際の注意点を見ていきます。
注意点は大きく3つあります。
1.早めに連絡をする
まず1番始めに注意して欲しいのは、早めに連絡をするという点です 。
葬儀の日程や場所、休まなければいけないと分かった段階で連絡する事が必須です。
先生や事務の方は、連絡を受けてから手続きをします。
忙しい仕事の合間をぬって作業をするわけですから、迷惑にならないように早めの連絡を心掛けましょう。
2.事前に規則を確認しておく
訃報というものは突然くるものです。
そのため、いくら大人であっても冷静さをかいてしまいます。
そこで、 事前から忌引きの規則がどこに記載されているかを理解しておく と安心です。
詳しいことは知らなくても、いざという時にすぐに確認できるため準備は大切です。
また、 学校の場合は教務規則に記載してあります 。
分からない方は、もう一度目を通してみるようにしてください。
3.忌引き終了後には学校に連絡する
忌引き終了後には、お礼の意味と無事に式が終了したことを報告する意味でも学校に連絡します 。
菓子折りなどは持っていく必要はないです。
感謝の気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。
【コラム】テストに忌引きで学校を休む
では、テストと忌引きが重なった場合はどうしたら良いのでしょうか?
テストの重要度で対応は変化しなければいけません。
ここでは、以下の2つのテストの場合についての対応を見ていきます。
学校の定期試験の場合
定期試験の場合ならば、再試験を実施される事が多いです。
そのため、葬儀を優先させてください。
また、高校生になると部活の大会などが定期テストと一緒になることもよくあります。
そのため、先生方も事前に連絡をもらえれば対応してくれます。
しかし、学校によって再試験をしてもらえない場合もあります。
念のため、まずは担任の先生などに確認してみるようにしましょう。
受験の場合
受験は、追試をしてくれない学校も存在します。
そのため、 まずは学校に連絡して確認する事が大切です 。
受験は、今後の人生に大きく関わってきます。
特に、 センター入試などは大学に進学するための大事な試験になってきます 。
追試もありますが、実際の試験より難しくなる事は目に見えています。
そのため、実際の試験を受験する事をお勧めします。
もし追試が認められない場合は親とも相談しつつ決めるようにしてください。
まずは早めの連絡を
忌引きで学校を欠席する場合は保護者が学校へ直接連絡をします。亡くなった人と子供の関係や葬儀の場所と日時をつたえます。
忌引きの日数は学校によって異なります。一般的に親なら7日、兄弟や祖父母は3日、叔父叔母は1日のことが多いです。
忌引きで学校を休む時は早めに連絡をし、忌引きが終了した時点でも連絡を入れます。また事前に規則を確認しておきます。
忌引きを取得できるのは3親等までで、休暇日数は故人との関係性で変化します。
どの場合にも、共通して言えるのは、早めの連絡が大事であるという事です。
後々休暇処理をする人のことも考え、早めの連絡を意識しましょう。
細かいところは、事務の方や担任の先生に聞いてみてください。
センター入試などは、将来を左右する大事な試験になってくるため、親御さんと相談しつつどちらに出席するか決めるようにして下さい。
また、他にも忌引きに関する記事があるのでそちらも参照してください。
忌引きで学校を休む日数はどのように決まる?
申請できるかは親等によって変わります。3親等までであれば申請が可能です。
忌引きで学校を休める期間はどれくらい?
忌引きでは1日から7日休むことができます。しかし、場合によって日数は減ることや増えることがあります。
忌引きで学校を休む際の連絡方法は?
忌引きの連絡をする時は、担任の先生に葬儀の場所と故人との関係・休む日数を伝えます。小学校・大学など学校によって細かな対応は変わってきます。
忌引きで学校を休む時気に留めておくことは?
早めに連絡を入れること・学校の規則を確認すること・忌引きが終わった時に再度連絡することです。また、忌引きがテストに関わる場合対応は変わってきます。