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葬儀

2024.04.23

先負に葬式をしても良い?六曜と弔事の関係や宗教ごとの違いを解説!

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カレンダーに良く書かれている「先負」はその日の縁起を表しています。
六曜という考え方に基づいているのです。

日本ではかなり身近に六曜が関係しており、葬式に関しても結びつく点があります。
先負にはどのような縁起の意味が込められているのか把握し、良い葬式になるようにしましょう。

この記事の結論

良い縁起ではない先負に葬式を行うことは問題ありません。しかし、友引には行わないようにします。

神道やキリスト教での葬式も先負を気にせず行うことができます。神道では友引の葬式は避けますが、キリスト教は問題ありません。
先負とは
先負は六曜に分類します。
基本的に 「せんぶ」 、もしくは 「さきまけ」 といいます。

六曜とは
六曜は 中国から伝わり 、そこから 日本独自に発展した考え方 になります。
文字通り 6種類 で構成し、1日に1つ六曜が決まります。

主に、 1日全体の縁起 と 1日の物事に対する縁起 を表します。

先勝
友引
先負
仏滅
大安
赤口
以上で成り立ちます。

先負の縁起
「午後は小吉・午前は凶」 が先負の縁起です。
午後は吉ではなく小吉 です。

急ぐことや勝負ごとに限らず、何事も急がずに1日穏やかにするのが良い としています。

先負以外の六曜では
先負
先勝
「午前は吉・午後は凶」 です。
先に急いでは負ける意味を持ちます。

所謂、 先負の逆 になります。

急ぐことや勝負事は早めに対処するようにすると良いです。

友引
時間的には、 「昼間が凶、その他を吉」 となります。

全ての物事において勝負が決まらない という考え方が基になります。
そのため、勝負事など大切な事は控えます。

特に注意すべきは 「友に不幸を引く」 考えです。
この意味から、結果として お葬式が避けられる 傾向にあります。

仏滅
「全ての物事・全ての時間に対して凶」 です。

文字通り 仏ですらも滅びてしまう という考え方が基にあり、最も縁起悪いです。

大安
仏滅と対する 「全ての物事・全ての時間に対して吉」 です。

文字通り、意味は 「大いに安し」 です。
特にお祝い事が多く行われます。

赤口
昼間は吉 ですが、全体的に縁起が良く無い日です。
昼間以外が凶になるためです。

大切な用事は避けると良いでしょう。

また文字に「赤」を持ちます。
これより、刃物による怪我や火災等の注意を払う必要があると言います。

先負に葬式を行ってもよい?
葬式
六曜応じて葬式は注意点があります。
中でも先負のポイントを説明します。

先負は午後が凶です。
さらに「負」の文字を持ちます。

よって 全体的に良い縁起 とは言えません。
先負での葬式は縁起が悪いと考える方や、迷われる方も多いでしょう。

しかし、 先負における注意点は無い です。
即ち 葬式を行っても構いません。

葬式を避けるのは友引 です。

上記の説明より、「友に不幸を引く」から葬式を友引を避けますが、先負の意味違います。

強いて言えば「先んずれば負ける」ことから、 急ぐことはせず午後辺りに行うと良い でしょう。

先負と葬式以外の弔事の関係
お墓参り
葬式は問題なくても、お通夜や法事なども問題ないのか不安に思う方も多いでしょう。

行事別にご紹介するので、参考にしてください。

法事
先負といっての注意点は無いです。
先負は物事を急いではいけない という考えです。

法事は急ぎの儀式でもありませんし、勝負事でもないため、気にする必要がないのです。

六曜に限らず、法事日程の注意点は無いので親族の予定と合わせましょう。

お通夜
通夜の場合は、 順番 が決め手です。

先程説明したように、 ある規則性に伴って決まります。
この規則性というのが六曜の回る順番です。

その月頭の六曜から、以下の順番で当てられます。

先勝
友引
先負
仏滅
大安
赤口
月頭に関しても1月の先勝からこの順番で回っていきます。

先程少しご紹介しましたが、六曜で一番注意すべきポイントは「友引に葬式を避ける」ことです。
また一般的に、 亡くなった翌日にお通夜、翌々日に葬式 を行います。

つまり、 翌日が友引で無い日にお通夜が適します。
よって お通夜は先負でも構いません。

お墓参り
先負ではお墓参りを避ける必要はありません。
六曜以外でも お墓参りを避ける日や時間は無い のです。

強いて言えば、 お盆は家に戻ってきた故人と過ごす日 なので、 お墓参りのために家を出るのは向きません。

納骨
先負で納骨を避ける必要はありません。
先負など六曜に捉われずに日程を選ぶことが出来ます。

納骨はとても大切な儀式ですので、大勢の方に参列して頂けるよう、または親族の予定と一番合う日程を選ぶと良いです。

特に土曜日や日曜日が多く行われます。

先負以外の六曜と葬式の関係
葬式
先勝
先勝で葬式を避けません。
先負同様 勝負事や急ぎ事についての縁起しか示されていません。

そのため、午後が凶だからと言って避ける必要が無いのです。

むしろ先勝では通夜が注意点です。
先程説明した六曜の回る順番をふまえると、 先勝がお通夜だと、つまりは友引が葬式 になるのです。

そのため、先勝では葬式では無く通夜を気を付けましょう。

友引
友引と葬式は、最も縁起が良くない です。

紹介したように、「友を不幸に引く」ことから 葬式に参列してくださった方に不幸を招いてしまう のです。

そのため 葬式をする際は友引を避ける ようにしましょう。
しかしお通夜やお墓参りは問題ありませんので安心してください。

実際に友引の日は葬儀場が固定休日としている傾向にあります。
意識せずとも友引の日は葬式を避けることになっているでしょう。

友引の葬式に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

友引にお通夜は避ける?日程の決め方も【100人にアンケート】
第三人生編集部

仏滅
仏滅は名前からしても縁起の悪さが伝わります。
実際に意味としても丸1日凶ですのでとても縁起が悪いです。

そのため、葬式などの大切な儀式を行ってよいのか悩まれる方も多いです。
ですが 仏滅での葬式は問題ない です。

仏滅で縁起が悪いする行事は主にお祝い事になります。
結婚式などは良く避けられます。

また仏滅は「仏も滅ぶ」ことから 全てがゼロになる という考え方があります。
そのため、 遺族だけで新しい生活を始めるゼロからのスタート として 葬式を仏滅に行うことが増えています。

仏滅の葬式に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

葬式における仏滅とは?各宗教ごとに解説!お通夜における仏滅も
第三人生編集部

大安
仏滅とは反対に、 縁起に良い大安に葬式は行うべき と言う方も居ます。

勿論この考え方はあながち間違ってはいません。
大安の意味的に 葬式はして構いません。

しかし葬式での 注意点があります。
それは、 参列者が嫌がる可能性がある ということです。

大安には縁起が良いという印象より「めでたい日」の印象が強いです。
よってめでたい日である大安に葬式を行うと、 失礼で常識が無いと思われる可能性がある のです。

全ての方が正しい六曜の意味を知っているとは限らないのです。
大安の葬式に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

大安に葬式は可能!日程の注意点や六曜との関係、避けるべき日も解説
第三人生編集部

赤口
最も悪い縁起を持つのが赤口です。
大切な儀式の葬式を避けるのかと思う方も多いでしょう。

しかし 葬式の注意点はありません。
赤口の意味で縁起が悪い事は、祝い事やめでたい事です。

つまり 葬式は問題ありません。
赤口の葬式に関しては、こちらも参考にしてみてください。

赤口に葬式はダメ?六曜と弔事の関係や宗教ごとの影響を解説!
第三人生編集部

葬式における先負【神道】
神社
既にご紹介しましたが、 六曜は中国由来 のものです。
日本では中国から伝わった考え方がただ発展しただけなのです。

つまり六曜は独自の考え方で縁起を定めているため、 神道の考えとは関係がありません。

また 神社へ参拝しに行くのも問題無い です。
参拝以外でも、神社としては六曜は無視して良いと考えていることを公にしていますので問題ありません。

どうしても縁起が気になる方は、 友引を意識しましょう。
実際に 友引の日は神葬祭等が行われていない場合が多い ので注意してください。

勿論六曜が関係ないので、先負も関係ありません。

葬式における先負【キリスト教】
キリスト
六曜は中国由来ですので キリスト教と六曜は全く関係が無い と言えます。

キリスト教は日本で生まれた考え方ではないので、 神道以上に関係が無い と言っても良いでしょう。

つまり、葬式は友引でも大丈夫です。
どうしても気にする場合は、友引を避ければ他は気にする必要は無いでしょう。

しかし日本では 友引に火葬場等が休みになることが多い ので、友引の日に 葬式を行うことは難しい ことが多いようです。

先負と葬式の関係は
先負は、中国から伝わった考え方である六曜です。
この六曜は当てられた日の縁起がわかるようになっています。

当て方は決まった規則性に伴います。

先負の他にも、先勝や大安、仏滅などがあります。
中でも先負は 勝負事や急ぎ事は避けるべき です。

時間的にも、 午前は凶 となり急ぐと不運としています。
午後は小吉になるのですが吉とまではいかず、とても縁起が良いとは言えません。

そのため、 全ての物事において平常且つ常に穏やかに過ごすと良い としています。

これをふまえると、 先負といって葬式等を気にする必要は無い と言えます。
葬式は急ぎ事でも勝負事でもないためです。

さらに言うと六曜は中国から伝わりました。
つまり、 仏教の考え方を基にしている葬式とは無関係 と言えます。
勿論、キリスト教や神道も関係が無いです。

つまりは、六曜は私たちが必ずしも意識すべき考え方では無いです。

先負の日は縁起を気にせず、故人にも遺族にも参列者にも良いものになるよう安心して葬式を行ってください。

またいつになっても快く行えるよう、他の六曜のポイントを把握しておきましょう。

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