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葬儀

2024.04.23

喪に服すとは?期間・対象者を解説!何をする・しない・してもいい?

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喪に服すとはどういうことなのかご存知でしょうか?
喪に服している間は、結婚式などの慶事には行ってはならない、など一部分を知っている方はいらっしゃるもしれませんが、具体的にどういった過ごし方をすればよいのかわからない方もいらっしゃることと思います。

今回の記事では、喪に服すことについてすべきことやしてはならないことに関して見ていきます。

喪に服すとは
喪中
「喪に服す」とは「喪中」とも呼ばれる、家族などの近親者が逝去された際に一定の間、日常生活から遠ざかり 故人のための供養に当たることを指します。

元来、「喪」という漢字には、近親者が永眠した際に一定の間喪服を着用して 故人の冥福を祈り慎ましく生活する意味が含まれます。
昔は、喪に服している間は喪服を着用して、慶事だけでなくお酒や肉を食べずに生活する程だったと言われています。

昨今では、これらの習慣は無くなりましたが慶事を避ける慣習に変化はありません。

また、身を慎んで生活することの由来は、神道の死は穢れであるという考え方に起因しています。
近親者が永眠した人には、死の穢れがあるため迂闊に様々な人と顔を合わせて穢れを広げないようにとの考え方から行動を慎むようになりました。

死ぬことが穢れであると考え方が少なくなってきた現代にでも、近親者が永眠したばかりの状態で華やかな生活をすることは望ましくないでしょう。
宗教観や死に対する考え方は十人十色ですが、 故人を偲ぶことをおろそかにしないようにしましょう。

忌中と喪中の違い
忌中 喪中 違い
忌中は故人が亡くなってから49日までの期間を言います。
49日が経つと、忌明けとなります。

それに対し、喪中の期間は、故人が亡くなってから1年間です。
その期間の中には、上の図の通り、忌中も含んでいます。

どちらの期間においても、お祝い事を避けるなどのマナーは共通です。
これから、喪中についてより詳しく説明していきます。

喪に服す人
喪服の男性
故人との関係性により、喪に服すかどうかや期間が異なります。
この期間は昭和22年までは以下に定まってます。

続柄・関係    期間
夫・父母    13ヶ月
妻・息子・娘・兄弟姉妹・母方の祖父母・叔父・叔母・曾祖父母    90日
父方の祖父母・夫の父母    150日
養子    30日
しかし、現代では考え方や価値観の変化、生活様式の変化により次第に以下のように変わっていきました。

親等    関係性    期間
0親等    夫、妻    一年間
1親等    父母、子供    一年間
2親等    兄弟姉妹、祖父母、孫    3~6か月
3親等    曾祖父母、叔父叔母、甥、姪    なし
一般的には2親等まで喪に服すとされ、3親等以降は喪に服さないことが多いです。
ここでの注意点は、3親等以降は喪に服してはならないのではなく 、故人との関係が深い場合は喪に服しても差し支えありません。

昨今では、同居の有無を重視する人も増加し、同居の場合は血縁関係に関わらず一年間喪に服す方もいます。

また、時期や有無は 宗教や宗派により異なります。
浄土真宗では、他の仏教の宗派とは異なり逝去後すぐに成仏すると考えるため、喪に服すという考え方がなく期間を設定しません。

喪に服している時にすべきこと
喪中ハガキ
喪中で行うべきことは、 故人の冥福を祈り偲ぶことです。
そしてすべきことは以下の2つです。

喪中はがきを出す
納骨をする
喪中はがきを出す
一つ目は、 喪中はがきを出すことです。
喪中はがきを送らないと、年賀状をやり取りしている人にとっては不幸ごとがあったことを知らずに年賀状を郵送します。

正月に年賀状が郵送されると考えていたのに寒中見舞いが届くと不幸ごとがあったのに失礼なことをしてしまったなどと、自分のことを責めてしまう可能性があります。
喪に服しているため年賀状を送れないと伝えるためにも、 相手が年賀状を準備する前に出しましょう。

郵送時期
喪中はがきを郵送する時期は、亡くなられた時期により異なりますが、年賀状を準備する前まで、つまりは11月中旬以降から12月初旬、 遅くとも12月15日まで に送付するのがマナーとされています。

これは、自分宛てに年賀状が行くられた後では意味がなく、送ってもらった相手に対しても失礼にならず、早すぎない時期になっています。
早い方では12月初旬には年賀状の準備を整えている方もいらっしゃるので 早めに越した事はありません 。

郵送相手
喪中はがきの郵送相手は、 毎年年賀状のやり取りをしている方 や お世話になった方 、 お世話になり年賀状のやり取りが考えられる人 に行います。
そのため、何年間も年賀状のやり取りを行っていない人に対しては、喪中はがきを送らない方が良いでしょう。

また、近親者が永眠したことを知っている、葬儀に参列した人に対しても喪中はがきを送ります。
親族が永眠したことを知っている、いないに関わらず、 年賀状のやり取りを行っている人には喪中はがきを送りましょう。

喪中ハガキに関してはこちらもご覧ください。

喪中はがきとは?いつまでに出す?内容・例文紹介!切手や印刷方法も
第三人生編集部

納骨をする
一般的に 四十九日の法要の際にお墓へ納骨します。
そのための法要の日程調整や僧侶への読経依頼、案内状の作成、香典返しの準備など、納骨に向けて様々な準備を行います。

納骨に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

納骨の仕方!準備や費用、納骨式の流れと仏教以外の納骨も解説
第三人生編集部

喪に服している時にしてもいいこと
のし紙
喪に服しているときにしてもよいこととして以下のものが挙げられます。

お中元・お歳暮
暑中見舞い・残暑見舞い
イベントごとへの参加
以下で詳しく見ていきます。

お中元・お歳暮
お中元やお歳暮は、喪中であっても送って差し支えありません。
喪中は、祝い事へ関わりを避けるべき時期であり、お歳暮やお中元はお礼や感謝を伝えるものです。

そのため、自分や相手が喪中であっても送っても差し支えありません。
しかし、いくつか注意点があります。

それは以下の3つです。

のし紙
包装紙
時期
以下で詳しく見ていきます。

のし紙
喪中のお中元やお歳暮はのし紙を用いず、無地の奉書紙もしくは白無地の短冊に「お歳暮」と記すがマナーとされています。

デパートや通信販売などで購入する場合は、のしには紅白の水引がかけられています。
喪中にお祝いの意味合いがある紅白の水引は相応しくないため変えてもらいます。

注文の時に、喪中であることを伝えると対応していただけるので失念しないようにします。

時期
お中元やお歳暮を贈る際は 忌明けを待つと良いでしょう。
また、送る際は香典返しと被らないようにすると喜ばれます。

暑中見舞い、残暑見舞
暑中見舞いや残暑見舞いは、相手の体調や様子を気遣うものであるため 郵送しても差し支えありません。
お中元・お歳暮に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

喪中にお歳暮・お中元を送ってもよい?送る場合/届いた場合別に解説
第三人生編集部

イベントごとへの参加
お花見や夏祭りなどの参加、クリスマスやバレンタインなどは行っても差し支えありません。
会社関係の行事に関しても、同僚や周囲との 人間関係を考え優先させて参加しても差し支えありません。

しかし、自分自身が喪に服している中で出席できない場合は、その理由を説明して欠席しても失礼には当たりませんし咎められないでしょう。
七五三や成人式、卒業式でも派手にならない程度にお祝いするのが一般的です。

喪に服している時にしてはいけないこと
×
喪に服している最中にしてはいけないことは以下のものが挙げられます。

結婚式
旅行
お正月の用意
参拝
上記以外にも 派手な祝い事やパーティなどは控えるべきでしょう。
また、友人・知人間で行われる誕生日会など付き合い程度の祝い事は、個々の判断で参加する人もいますが、結婚式など大きなものの参加は控えたほうが無難でしょう。

結婚式
結婚式などの慶事への参加や行うことは避けましょう。
結婚式は、人生の中で最も喜ばしいことです。

そのため、結婚する方の親族や友人などが参加し盛大にお祝いする行事であり、喪に服している中での参加は相応しくなく、非常に不謹慎です。
もちろん、参加するだけでなく結婚式を 執り行うことも控えましょう。

旅行
本来の意味では、旅行なども控えるべきと言われていました。
しかし、旅行に関しては極力控えるべきではありますが、すべての娯楽を控えられないでしょう。

そのため、節度を保ち行いましょう。

お正月の用意
お正月では、おせち料理を食べたいと考える方もいらっしゃることと思いますが、新年を祝うものであるため避けた方が無難です。
また、是が非でも食べたい場合には鯛などのものは避け、かまぼこや栗きんとんなど お祝い色の少ないものを選択します。

喪中で迎えたお正月に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

喪中で迎えるお正月はどう過ごす?控える事や注意点を詳しく解説!
第三人生編集部

参拝
喪に服している間は、 神社の参拝は避けるべきです。

神道では、「死」を穢れであると考えるため穢れを広めないようにという観点から近親者が永眠した人を入れられません。
そのため、神社ではお通夜や葬儀を行いません。

正式には、神道においての忌中である死後50日間が経過すれば参拝可能とされています。
また、仏教では死を穢れとして捉えないため お寺へのお参りは差し支えありません。

喪に服す時に大切なこと
今回の記事では、喪に服すについてすべきことやしてはならないことなども含めて解説してきました。
喪に服している期間は、気を付けるべきことは様々ありますが、一番重要なのは故人の冥福を祈り偲ぶことです。

また、旅行や会社の行事などに関しては行っても差し支えありませんが、大切な人を亡くされて気持ちがそこに向けられない場合には、 お断りするという選択肢も一つの手段です。
無理のない範囲で行いましょう。

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