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葬儀

2024.05.31

喪中に使える「切手」と「はがき」の選び方を徹底解説!注意事項・例文も紹介

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喪中はがきを送るとき、どのはがきを選び、どの切手を使うべきか迷う方も多いのではないでしょうか。

近年ではメールやSNSでの報告も耳にしますが、喪中はがきは大切な日本文化の1つです。特に、喪中の通知を郵便で送る場面では、適切なマナーを守ることが必要になります。

そこで本記事では、喪中の際に使用するはがきの種類と切手の選び方について解説します。これから喪中はがきの準備をされる方はもちろん、いざという時に備えて知識を深めておきたい方にも参考になる内容です。

さっそく、喪中に使う切手とはがきについてみていきましょう。

喪中はがきと使用する切手のマナー

喪中はがきは、身内に不幸があったことを知らせるため、また新年の挨拶を控える旨を通知するために送られます。
そこでまず、喪中に適した切手やはがきの概要をお伝えします。

弔事用の切手と2つのはがき

喪中はがきに使用する切手は、通常の郵便とは異なる「弔事用の63円普通切手」が一般的です。この切手は、細かい花模様がデザインされており、その穏やかで落ち着いたデザインが喪中のはがきにふさわしいとされています。

喪中はがきに使われるはがきの種類には、主に「通常はがき」と「私製はがき」の二つがあります。

通常はがきは、郵便局で購入できるもので、胡蝶蘭がデザインされたものが一般的です。

一方、私製はがきは、雑貨店などでも購入でき、個性的なデザインが選べる利点がありますが、使用する際は切手を自分で貼る必要があります。

喪中はがきを送るタイミングは、通常、年末の挨拶が始まる前、11月中旬から12月初旬に届くように送るのが適切です。この期間にはがきを送ることで、相手が年賀状を送る前に喪中であることを知らせることができます。

喪中はがきはどこで買える?

喪中はがきに使用するはがきの選び方は、その目的とマナーに基づいて慎重に行う必要があります。

一般的に最も使用されるのは、「郵便局」で購入できる「通常はがき」です。

通常はがきには、胡蝶蘭がデザインされており、喪中を象徴する落ち着いた雰囲気を持っています。通常はがきの利点は、郵便局で広く手に入ることと、切手を貼る手間が不要な点です。さらに、安価で手に入れられるという利点もあります。

また、インクジェット対応のものを選べば、自宅でのプリンター使用にも適しています。

一方で、「私製はがき」を選ぶ場合、デザインの自由度が高く、個性的なものを選ぶことができますが、適切な切手の選定と貼付が必要になります。喪中はがきとしての格式を損なわないよう、デザインが控えめで品のあるものを選ぶとよいでしょう。

私製はがきを使用する際は、受け取る方がどのような印象を持つかを考慮し、選び取るセンスが問われる場面です。

喪中はがきの文面とは?

喪中はがきの文面は、故人を偲びつつも、受け取る方への配慮が必要です。

基本的には、故人の名前を明記し、家族が喪に服していること、そして新年の挨拶を控えることを丁寧に伝える内容が一般的です。この際、過度に感情的にならず、かつ冷たく感じないようバランスを取ることが大切といえます。

喪中はがきのデザインは通常、冬の季節感を反映したシンプルなデザインが好まれます。
なお、喪中はがきへの記入は、手書きでも印刷でも構いません。

薄墨で書くか悩む方も多いですが、結論から言えば薄墨でも濃墨でも、どちらで書いてもマナー違反ではありません。そもそも薄墨とは、「突然の訃報に驚き悲しんでいる」という感情を表すための慣習です。
こうしたことから、喪中はがきに関しては、どちらでも問題ないということになります。

また、宛名も、手書きでなければ失礼にあたるということはなく、宛名印刷を利用しても問題ありません。

喪中はがきはいつ送る?

喪中はがきは、年賀状を送るかどうかに関わらず「喪に服す」ことを伝えるものです。
つまり、新年のお祝いや、喜びを伝える年賀状を控えることを伝えるためのものとなります。そのため本来は「年賀欠礼状は年内に届けばよい」とされていました。
しかし近年、喪中はがきを受け取った側は、「喪中はがきを送った相手に年賀状を出さない」と判断する方が増えています。理想的な送り時は、一般的に年賀状の準備をし始める11月初旬から遅くとも12月初旬にかけてが望ましいです。
この期間に喪中はがきを送ることで、受け取り手が年賀状の準備をする前に適切に情報を伝えることができます。
一方で、あまり早い時期に送ってしまうと、喪中はがきが届いたことを忘れられてしまう危険性もあります。したがって、あまりにも早い時期に送ってしまうのではなく、11月に入ってから送るようにするのがよいでしょう。
年賀状は毎年11月初旬から郵便局などで販売が始まるので、その頃が送り始めの目安となります。

喪中はがきを発送する前には再度内容を確認し、誤字脱字がないか慎重にチェックしましょう。

切手選びとはがきのデザインの意味

見落とされがちですが、喪中はがきのデザインも重要なポイントとなります。

一般的に使用されるのは、弔事用の63円普通切手です。
この切手には、落ち着いた色合いの花模様がデザインされており、故人を偲ぶ上で適切な敬意を示すことができます。

また、切手自体が喪中の意を表しているため、弔辞のシーンにふさわしいデザインとなっています。

はがきのデザインは、通常、シンプルかつ落ち着いたものが選ばれます。背景に淡い色を用い、故人との思い出や哀悼の意を表現するデザインが好ましいとされています。

喪中はがきのマナーと書き方

喪中はがきを書く際には、故人に対する敬意と遺族の気持ちを適切に表現することが求められます。
ここからは、喪中はがきの内容について深く掘り下げていきます。

具体的な表現

文面は直接的ではなく、間接的な表現を用いて故人を偲びます。

たとえば、「今年一年、大変お世話になりました 残念ながら○○家は故人を失い新年の挨拶を差し控えさせていただきます」といった形です。
(※一般的に、喪中はがきでは句読点を用いません。)

こういった文面を使うことで、喪中であることを伝えつつ、故人への感謝と敬意を示すことができます。

喪中はがきが出せない場合の対応策

もし12月後半に不幸があり、年内に喪中はがきを出せなかった場合には「寒中見舞い」という形でお詫びをするのがよいでしょう。

本来寒中見舞いは「松の内」が明けてから「立春」までに行いますが、松の内は地方によって考え方が違います。

おおよそ1月15日〜1月下旬までに投函すれば、問題ありません。

喪中はがきに返事はするべき?

喪中はがきを受け取った際の返事のマナーも非常に重要です。

基本的に、喪中はがきに対しては直接的な返事を送る必要はありません。

しかし、もし遺族と親しい関係にある場合や、何らかの形で哀悼の意を表したい場合は、電話や手紙、時には直接訪問を通じて、哀悼の意を表現することができます。

喪中はがきに返事を書く場合、内容は簡潔に「喪中はがきを拝受いたしました。心よりお悔やみ申し上げます」とするのが一般的です。

また、故人に対する思い出や故人が生前に特に気にかけていた事柄について触れることで、遺族に対する深い配慮と敬意を示すことが可能です。

このように、喪中はがきに対する適切な対応は、受け取った側の配慮と敬意を示す大切な機会となります。

喪中はがきの文面例と注意点

喪中はがきの文面を考える際、どのような表現が適切かは非常に大切です。

基本的には敬意と哀悼の気持ちが伝わるような内容であり、同時に簡潔に伝えるということも必要になります。

文面の例として「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
○○○○(続柄と名前)が○月○日に○○歳で永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に心から御礼申し上げます
明年も格別のご交誼をお願い申し上げます」というものがあげられます。

句読点を使わないというのもマナーになりますので覚えておくといいでしょう。

命日は日付まで入れる必要はありません。大半の場合は月のみを記載します。

本文の書き出しには、新年の挨拶を欠礼する旨を示す「挨拶文」を入れましょう。
このとき注意したいのが「年賀」は祝いの言葉なので「年始・新年」などのいずれかを使用しましょう。

文面を作成する際の注意点としては、過度な感情表現を避け、落ち着いたトーンで書くことが重要です。また、受け取る方が不快に感じないよう、適切な表現を選ぶ必要があります。

喪中はがきは、故人への最後の敬意とも言えるため、その重要性を考慮した上で丁寧に文面を練ることが望ましいです。また、記入は薄墨でも濃墨でもマナー違反になることはありません。

次に、喪中はがきの宛名書きについて詳しくお伝えします。

喪中はがきを送る際の宛名書きのマナー

喪中はがきを送る際の宛名書きにも注意しておきましょう。

宛名は手書きでも印刷でもどちらでもかまいません。宛名面には住所や氏名を記載するため、濃墨で分かりやすく書くのがいいでしょう。

宛名の敬称は、会社の場合には「〇〇会社御中」を使い、個人の場合には「〇〇会社 〇〇様」と書きます。

また、宛名の書体にも気を配る必要があり、あまりにも華美でない、読みやすい字体を選ぶことが重要です。明朝体、行書体、楷書体などが適切です。

このような細部にまで気を配ることが、喪中はがきを送る上でのマナーとされています。

「喪中見舞い」とは

喪中はがきを受け取った際の対応も、故人への敬意を示す上で重要です。

通常であれば、喪中はがきを受け取ったことを遺族に対して伝える必要はありません。

ただし、特に親しい間柄であった場合や、何らかの形で哀悼の意を伝えたいと考える場合は、電話や手紙で「喪中見舞い」を送るなどの対応を取るのも良いと考えられています。

年が明ける前にお悔やみを伝えたい。そんなときは、喪中見舞いを送って気持ちを伝えます。送る場合にはなるべく年内に送るようにしましょう。

このとき、直接的な言葉よりも、遺族の気持ちを慮った表現を心がけることが大切です。
また、喪中はがきを受け取った後は、その年の年賀状の送付は控えましょう。

さらに、喪中はがきを受け取った際にはその家族に対する新年の挨拶も控えるという配慮が求められます。「あけましておめでとう」などのお祝いの挨拶をするのではなく、「本年も宜しくお願いいたします」などと言い換えるのがおすすめです。

これは相手に対する最低限の敬意として、日本の文化において重要視されるマナーの1つになります。

喪中はがきのマナーと文面のポイント

今回は喪中期に使用するはがきと切手についてお伝えしました。
以下に、本記事の内容を要約します。
  • 喪中はがきは、新年の挨拶を控える旨を伝えるために使用される
  • 弔事用の63円普通切手が一般的で、落ち着いたデザインが特徴
  • 喪中はがきに適したはがきには通常はがきと私製はがきがある
  • 通常はがきは郵便局で購入可能で、胡蝶蘭のデザインが一般的
  • 私製はがきは個性的なデザインが選べるが切手の自己貼付が必要
  • 喪中はがきの送るタイミングは11月中旬から12月初旬が理想的
  • 文面には故人への敬意と新年の挨拶を控える旨を明記
  • 宛名は手書きでも印刷でも構わないが、読みやすい字体を選ぶ
  • 喪中はがきへの返事は特別な場合を除き必要なし
  • 寒中見舞いは12月後半以降の不幸で喪中はがきが間に合わない時に適用
以上のポイントを抑えることで、喪中期に適したはがきと切手を選ぶことができます。
はがきを送る文化が少なくなってきたとはいえ、喪中はがきは大切な日本文化の1つです。

こちらの記事でお伝えしたことが、喪中はがきと切手の選び方でお役に立てれば幸いです。

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