痛風とは?食べてはいけない物と対策
突然の激しい関節の痛みに悩まされたことはありませんか? これは痛風の症状かもしれません。痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで起こる病気です。
今回は、痛風の方が気をつけるべき食品と、その対策について解説します。
痛風とは?
痛風は昔から贅沢な食生活と関係があると考えられてきました。
実際、肉類や魚介類、お酒の摂り過ぎが原因で起こることが多いのです。
痛風は、体内の尿酸値が上昇し、尿酸が関節などに結晶化することで発症する病気です。尿酸は、プリン体と呼ばれる物質が体内で分解される際に生成されます。プリン体は、肉類、魚介類、ビールなどに多く含まれており、これらの食品の過剰摂取が尿酸値の上昇につながることがあります。また、腎臓の機能低下や薬剤の副作用などによって、尿酸の排泄が低下することも痛風の原因となります。
痛風の症状として最も特徴的なのは、関節の激しい痛みと腫れです。
特に、足の親指の付け根の関節に発症しやすい傾向があります。痛みが発症すると、患部は赤く腫れ上がり、熱を持つようになります。症状は数日から数週間で自然に治まる場合もありますが、繰り返し発症する可能性も高い点は注意が必要です。
痛風の治療は、薬物療法と食事療法を組み合わせることが基本です。薬物療法では、尿酸値を下げる薬や、痛みを緩和するための薬などが用いられます。食事療法では、プリン体の多い食品の摂取を控えることが重要です。アルコールも尿酸値を上昇させるため、摂取を控えるようにしましょう。
痛風は放置すると、関節の変形や機能障害を引き起こす可能性もあるため、早期の治療開始が重要です。
そもそも痛風は、適切な食事と生活習慣の改善で発症や悪化を防ぐことができます。
以下の点に注意することが大切です。
- プリン体の多い食品の摂取を控える
- 適度な運動を心がける
- アルコールの摂取を控える
- 十分な水分を摂取する
痛風は、生活習慣病の一つであり、健康的な生活を送ることで予防することができます。痛風を予防するためには、食生活の改善や適度な運動、禁酒など、生活習慣を見直すことが重要です。
痛風で食べない方がいい食品とは?
痛風や高尿酸血症の方が気をつけるべき食品は主に4つあります。
1つ目は、鳥レバーなどの内臓類です。レバーは栄養価が高いのですが、痛風の原因となるプリン体も多く含んでいます。たまに少量なら問題ありませんが、頻繁に食べるのは控えましょう。
2つ目は、イワシの干物です。干していない状態のイワシでもプリン体は多いのですが、干物にするとさらに濃縮されます。イワシは良質なタンパク質やカリウムを含む健康食品ですが、痛風の方は食べ過ぎに注意が必要です。
3つ目は、イサキの白子などの魚の精巣です。これらも栄養価は高いのですが、プリン体含有量が非常に多いです。お酒のつまみとしてよく食べられますが、痛風の方は避けた方が無難です。
4つ目は、あん肝です。アンコウの肝臓で、冬の珍味として人気がありますが、これもプリン体が多いです。
普段の生活の中で心がけること
正しい食生活を送る
まずは規則正しい食事を心がけ、偏った食生活は避けましょう。夜ご飯に偏りすぎたり、不規則な食生活を送ったりすることは、痛風だけでなく他の病気のリスクも高めてしまいます。痛風は、プリン体の摂取量が多いことが原因の一つとして考えられています。プリン体とは、ビール、鶏卵、魚卵、肉、魚などに多く含まれる成分です。痛風の発症を防ぐためには、これらの食品の摂取量を控え、代わりに野菜を多く摂るようにしましょう。
食べるものの栄養素を気にする
痛風を引き起こしやすい方は、プリン体の摂取量が多い傾向があるので、プリン体の摂取を減らすことで、痛風の発作を予防することができます。
また、食物繊維などを多く含む野菜には、尿酸を体から排出してくれる効果が期待できます。尿酸は、プリン体の分解産物であり、体内に蓄積されると痛風の発症につながります。
このことから、1日に2リットルの水を飲むようにしましょう。水分を多く摂取することで尿の量が増え、体内から尿酸を排泄することができます。
痛風予防だけでなく、老廃物を排出する効果もあるため、健康維持に非常に重要です。
ただし、腎臓などの疾患がある方は、医師や管理栄養士に相談してから水分摂取量を調整するようにしてください。
適度な運動をする
定期的に運動を行いましょう。運動は、尿酸値の上昇を抑える効果も期待できます。ただし、極端に激しい運動は、尿酸値を上昇させる可能性もあるため、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を定期的に行うようにしましょう。
定期的な健康診断を受ける
尿酸値は血液検査でわかります。早期発見、早期治療が大切です。
最後に
痛風は完治が難しい病気ですが、上手に付き合っていけば、症状をコントロールできます。この記事を参考に、健康的な生活を送りましょう。わからないことがあれば、かかりつけの医師や栄養士さんに相談してください。