「定年後に仕事をするメリットはある?おすすめの仕事を知りたい」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
2025年現在、定年後に仕事をする人の割合は増えている傾向です。仕事をすることで金銭面での不安を解消したりトラブルに備えたりできます。
この記事では、定年後におすすめの仕事について詳しく解説します。仕事をするメリットや必要な準備も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
定年後に仕事を見つけている人の割合は増えている
以下の表は、内閣府が公表している、高齢期の方の就業状況をまとめたものです。
年度
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65~69歳
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70~74歳
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75~79歳
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2023年
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52%
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34%
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11.4%
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2022年
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50.8%
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33.5%
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11%
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2021年
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50.3%
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32.6%
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10.5%
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2020年
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49.6%
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32.5%
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10.4%
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2019年
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48.4%
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32.2%
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10.3%
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内閣府が公表している情報によると、定年後に仕事を見つけている人の割合は増えていることが分かります。
後期高齢者でもある75〜79歳の区分でも一定数仕事を見つけている人はいます。
状況として緩やかにでも増加傾向にあるため、定年後でも仕事をしたいと思っている人は増えているというわけです。
定年後の仕事を見つける・仕事に就くメリット
定年後の仕事を見つける・仕事に就くメリットは、以下の通りです。
・金銭面での不安を解消できる
・トラブルにも備えられる
メリット1. 金銭面での不安を解消できる
定年後にも職に就くことで金銭面での不安を解消できます。少しでも貯蓄を増やせたり、支出がかさんだ時に備えたりできるためです。
老後は年金が支給されますが、年金だけで生活できるか不安と感じる方もいるでしょう。その際、年金以外からお金を得られることで精神的な不安を減らせるというわけです。
よく耳にする「老後2,000万円問題」などから貯蓄を増やしたい方は少なくありません。
定年後にも体に無理のない範囲でできる仕事を見つけて、不安を減らしてみましょう。
メリット2. トラブルにも備えられる
早い段階で定年後のことをケアしておくことで、不測の事態にも備えられます。健康状態の悪化や仕事面のトラブルはいつ起こるか分からないためです。
例えば、50代のうちに定年後どのような仕事に就くか仕事先を決めることで、リストラなどの事態にも備えられます。
もし、仕事での疲れが溜まり、健康状態が悪化したとしても老後のことがケアできていれば精神面での不安を少し和らげることも可能です。
早い段階で行動することに損はないため、余裕のあるタイミングで老後の仕事を探してみることをおすすめします。
定年後の仕事に向けて行いたい準備
定年後の仕事を探す上で、事前に4つの準備をしておくことをおすすめします。適当に準備すると失敗したり後悔したりする恐れがあるためです。
具体的に行いたい準備は、以下の4つです。
・どの程度の収入が必要か把握する
・どんな働き方がよいか考える
・優先事項を決めておく
・早い段階で求人をチェックする
準備1. どの程度の収入が必要か把握する
まず、定年後の仕事でどの程度の収入が必要か把握しておきましょう。その人の状況や生活スタイルによって求める収入額は異なるはずです。
・賃貸の場合は家賃
・毎月の光熱費・食費などの生活費
・通院費や保険料金
収入を把握する場合、上記のような支出がどのくらいあるか考えることをおすすめします。
支出を踏まえた上で、年金がどの程度あるのか、金銭面での不安を解消するためにどの程度の収入が必要なのか把握してみましょう。
準備2. どんな働き方がよいか考える
定年後の仕事に就くよりも前にどのような働き方がよいのか考えてみましょう。現在は、さまざまな働き方があるためです。
例えば、自宅で仕事をしたい方であれば在宅勤務可の仕事がおすすめです。ほかにも、休みをしっかり取りたいのであれば、休日や福利厚生がしっかりしている会社を選んでみるとよいでしょう。
自分が理想とする働き方を軸に、職種や仕事を選んでみてください。
準備3. 優先事項を決めておく
条件を洗い出す上で優先事項を決めておくことも大切です。優先事項を決めておかなければ、求人を見た時に自分に合うかどうかを判断しづらくなります。
どの条件に重きを置くか決めておくことは大切です。
例えば、「今までは現場で体を動かしていたから建物内で落ち着いた仕事をしたい」と考える場合、事務仕事やデータ整理、プログラミングやWebライターなどの仕事に挑戦してみるのもよいでしょう。
この時間帯に働きたい、深夜や休日出勤は避けたい、休みは土日に必ず確保したいなど、自分が優先する条件を決めておくと失敗のリスクを減らせます。
準備4. 早い段階で求人をチェックする
なるべく早い段階で求人をチェックすることも大切です。定年を迎えた後で求人探しを始めても、いい条件が見つけられなかったり精神的な不安につながったりします。
もし、いい条件の求人を見つけたからといっても必ず採用されるわけではありません。仕事を見つけるまでに時間がかかる可能性もあります。
余裕のある段階から仕事探しを始め、定年後に備えておきましょう。
定年後におすすめの仕事
・事務・オフィス仕事
・家事代行
・Webライター
・倉庫・工場での軽作業
・販売・接客業
もちろん、上記以外の仕事を探しても問題ありません。ここでの情報は参考程度にとどめ、自分のやりたい仕事を見つけて定年後の生活を豊かに過ごしましょう。
仕事1. 事務・オフィス仕事
まず、おすすめなのが事務・オフィス仕事です。書類作成や伝票処理、受付業務などは体に大きな負担をかけずに仕事できます。
また、特別な資格なども必要ないため、未経験者でも応募しやすいのがメリットです。ただし、WordやExcel、現在であればGoogleドキュメントやスプレッドシートなどを取り扱うスキルが要求されます。
パソコンでの作業が得意な方におすすめといえるでしょう。
仕事2. 家事代行
家事が得意な方であれば家事代行サービスの仕事に就くのもおすすめです。他人の家事を代行する仕事なので、家事のスキルがそのまま仕事のスキルとして活用できます。
もちろん、家事の中で苦手なものがある場合、事前に会社に伝えておくことで調整してもらえる可能性があります。ただし、相手方の自宅で家事を代行するため、コミュニケーション能力が必要です。
家事もこなしつつ、人と話すのが好きな方におすすめといえるでしょう。
仕事3. Webライター
経験を活かして自宅で働きたい方におすすめなのがWebライターです。Webライターは、インターネット上で掲載されているサイトの記事を執筆します。
執筆に特別な資格は必要なく、自宅で働けるため、在宅ワークしたい方におすすめです。
また、これまでの仕事の経験を活かせるジャンルであれば、未経験者でも付加価値は高くなります。ただし、文章力や情報収集能力が必要なので、最初は苦戦することもあるでしょう。
自分の強みを活かしつつ、在宅でできる仕事をお探しの方におすすめします。
仕事4. 倉庫・工場での軽作業
倉庫・工場での軽作業もおすすめの仕事です。軽作業とは、簡単な作業を繰り返す仕事のことを指します。
例えば、以下のような業務です。
・荷物・メール便の仕分け
・商品のシール貼り
・商品の梱包・検品
単純作業の繰り返しなので、仕事を覚えやすいのが特徴です。
身体を大きく動かす必要がないため、体力に自信がない方や力仕事が苦手な方にも適しています。
ただし、単純作業の繰り返しなので、同じ作業を長い時間繰り返すのが苦手な方には向いていません。単純な仕事が好きな方向けといえるでしょう。
仕事5. 販売・接客業
販売・接客業も定年後の仕事としておすすめです。コンビニやファストフード店などシニア世代のスタッフも採用している職場は多くあります。
また、日本の各地に店舗があるため、自宅の近くで仕事を探しやすいのもメリットです。荷物の運搬・陳列、接客やレジ打ちなど覚えやすい仕事がほとんどです。
ただし、立ち仕事となるため、ある程度の体力が必要です。体を動かしながら仕事したい方向けといえるでしょう。
まとめ
現在、定年後に仕事をする人の割合は増えています。仕事をすることで金銭面での不安を解消したりトラブルに備えたりすることが可能です。
また、定年後に仕事をする場合は、どの程度の収入が必要なのか、どの条件を優先するのかなどを決めておきましょう。自分のしたい働き方を整理しておくことで失敗のリスクを減らせます。
この記事でご紹介した内容を参考に、定年後に自分に適した仕事を見つけてみてください。