【女性が活躍】60代から始める!資格取得で定年後も仕事を
この記事では、60代以降の女性にお勧めしたい「定年後でも安定した収入を目指せる資格」を紹介していきます。
健康のため、やりがいのため、お金のために、社会とのつながりのため…様々な理由でいつまでも働きたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
今回は、定年後も仕事を続けるために、ぜひおすすめしたい就職につながる資格をご紹介します。
定年後も働く人が増えている
日本国内において、60歳以上の就業率は年々増加しています。
定年後も働きたい理由としては、安定した生活を定年後も送るための収入を得たいという経済的理由が多いですが、それ以外にも生きがいのためや、社会とのつながりを失わないため、健康であるため、といった理由もあります。
参照:内閣府 令和4年版高齢社会白書
定年後の仕事選びのポイント
とはいっても、どうやって仕事を探せばいいのかわからない方も多いと思われます。
そんなときは、自分自身にどんな経験があるかというのを考えてみるのが良いでしょう。60代や70代になると、若年層や中年層の方と比べて、当然人生経験が豊富です。
その豊富な経験を生かすことのできる仕事を探すことをお勧めします。
例えば、家事の経験が豊富ならば、家事代行や清掃員の仕事があります。事務職でパソコン仕事を続けてきたのであれば、高齢者向けのパソコン教室で講師として働くことも。
もちろん新しい挑戦ということで、今までに経験のしたことない仕事に就きたいという方もいらっしゃるでしょう。
生きがいや新たな学びのために、そして人生を謳歌するために、新しい世界へ足を踏み出すことは素晴らしいことです。
そんな新しい世界に踏み出すための準備として、資格を取得することもお勧めです。
特にどんな仕事をしたいか悩まれている方は、資格から仕事を探してみましょう。
実に多種多様な資格があり、それを取得することによって就ける仕事もたくさんあります。
また資格の多くは、受験条件に年齢制限がありません。定年後の空き時間を利用して資格取得のための学びを深めていきましょう。
60代からの取得にお勧めの資格4選
ここからは資格取得の難易度や生かせる仕事という観点から、60代以降の女性にお勧めしたい下記資格4つを紹介します。
・日商簿記
・ファイナンシャルプランナー
・管理業務主任者
・登録販売者
どの資格も需要が高く、かつそれぞれの資格を生かせる仕事は、体力負担が少ないものですので、ぜひ参考にしてください。
日商簿記
簿記とは、企業の経営活動を管理・把握し、財政状況を明らかにする技能のことです。そしてその技能の習熟度をはかるのが日商簿記検定です。
日商簿記検定には、3級から1級までのレベルがあり、3級を取得すれば経理の基礎が理解できている人材と捉えられ、2級を取得すれば経理の専門知識をもった人材として重宝されることが多いでしょう。もちろん就職活動にも有利に働きます。
ですので就職を考えている方は、この日商簿記検定の2級合格を目指しましょう。
【日商簿記検定2級】概要
受験資格:特になし。
3級を取得していなくとも、いきなり2級を受けることが可能です。また3級と2級の同時受験も可能です。
合格率:20%前後
決して高いとは言えない合格率です。3級の合格率が40~50%程ですので、まずは3級合格を目指し、基礎的な知識をしっかり身に付けることもお勧めです。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お金の専門家です。
家計の管理、資産の設計・運用など、お金に関する様々な面から個人や家族のサポートを行います。
最近ではNISAやiDecoなど資産運用に関する制度への関心が高まっており、それに伴いこのファイナンシャルプランナーの人気も高まっていると言えます。
そして、お金に関する専門知識を持っていることを証明するのがファイナンシャルプランナーの資格です。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得すれば、金融・保険業界や不動産業界など幅広い業界で活躍できるでしょう。
また保険や税金に関する知識があるので、人事や総務などの職種でも必要とされることが多いです。
加えてファイナンシャルプランナーは、仕事以外でも大きく役立つというメリットがあります。
例えば老後資金が不安な方は、就職のためにファイナンシャルプランナー資格の取得を目指すと同時に、自身の資産運用に役立つ知識を習得することができます。
このファインナンシャルプランナーの資格には、3つの種類があります。
・FP技能士(国家資格)
・AFP(民間資格)
・CFP(民間資格)
この中でFP技能士は取得した資格に有効期限がなく、更新も必要ありません。
またFP技能士のみ3級から1級までのレベルがあり、民間資格であるAFPは2級技能士相当、CFPは1級技能士相当となっています。
難易度
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国家資格
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民間資格
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難
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1級FP技能士
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CFP
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↑
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2級FP技能士
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AFP
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易
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3級FP技能士
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就職に有利と言われているのは2級からですので、就職を視野に入れるならば、まずは2級FP技能士もしくはAFPを目標に学習することをお勧めします。
もしどのファイナンシャルプランナーの資格を最初に取得するべきか悩んでいる方は、国家資格でもあるFP技能士の学習から始めて、2級FP技能士を目指しましょう。
一度合格すれば更新する必要がなく、一生涯保有できます。
【2級FP技能士】概要
受験資格:3級FP技能士検定合格者/FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
他にも受験資格はありますが、ひとまずは上記のいずれかを満たしていると受験することが可能です。
初めての方は基礎から勉強するという意味で、まずは3級FP技能士検定の学習を進めると良いでしょう。
合格率:学科が50前後 実技が60%前後
3級と2級には、学科と実技の試験があります。3級の合格率は学科実技共に80%を超えますが、2級からはガクンと合格率が下がっています。
一見すると半分以上が合格しているので、簡単では?と感じられますが、受験資格があった上での合格率ですので、油断せずしっかりと学習しましょう。
管理業務主任者
管理業務主任者というのは、マンションの管理業者が管理組合に対して、管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格です。
この管理業務主任者は、マンション管理適正化法により「管理組合30組につき、1名の管理業務主任者を設置する」ことが義務付けられているので、資格さえ取得すれば非常に就職に有利な資格と言えます。
主な仕事内容としては、マンション管理組合がマンション管理を、マンション管理業者に委託した際、両者を繋ぐ窓口としての業務です。
冒頭でお伝えした説明や報告などを行います。それ以外にも状況に応じて管理組合のサポートを行うこともあります。
【管理業務主任者】概要
受験資格:2年以上の実務経験/登録実務講習の修了試験合格
受験するためには、2年以上の実務経験が必要です。
しかし、実務経験がない方でも講習の修了試験に合格すると、実務経験と同等の経験を有しているとみなされ、受験することが可能です。
合格率:20%前後
受験資格を満たした方のみが受けて20%という合格率です。
決して合格率が高いわけではありませんが、独占業務でもある管理業務主任者に挑戦する価値は十分にあるでしょう。
登録販売者
登録販売者は、薬局やドラッグストアで一般用医薬品(購入するために処方箋を必要としない薬。第2類医薬品と第3類医薬品に分類される)の販売が可能な資格です。
特にドラッグストアの販売額は年々増加傾向にあります。2023年度時点でその額は8兆3438億円(前年比8.2%)に上り、年々需要が高まっていると言えるでしょう。
それに伴い、当然ながらそこで働く登録販売者の需要も高まることが予想されます。
参照:経済産業省 2023年小売業販売を振り返る;3年連続の増加となった小売業販売
【登録販売者資格】概要
受験資格:特になし。
元々は実務経験が必要でしたが、2015年に登録者販売制度が改正されて、実務経験不要となりました。
合格率: 40%~50%
受験資格が緩和されたため、どなたでも受けることが可能になりました。それにより、学習が十分でない方の受験が増えたと考えられます。
しっかりと学び、知識を身に付ければ十分に合格を目指すことができる試験です。
一点注意してほしい点があります。
試験を受けるために実務経験は必要なくなりましたが、正式な登録販売者になるためには、直近5年以内で、最低1年以上の実務経験が必要です。
ですが実務経験がない方は、ドラッグストアや薬局で「研修扱いの登録販売者」として働き、実務経験を積むことができます。
時間を有効に活用して資格取得を
定年後は、当然今まで仕事に充てていた時間が自由な時間となります。その時間を持て余し、退屈だと感じてしまう方も少なくないようです。
そんな時間は、ぜひ資格取得の学習時間に充ててください。
そうすることで
・定年後の収入源に繋がる。
・新たな知識を身に付け、新たな世界へ足を踏み入れることができる。
・使わなければ衰えていく脳を鍛えることで、いつまでも自分らしく生活ができる。
など様々なメリットがあります。
もちろん資格取得のために、試験の合格を目指すのですが、合格せずともその過程で得られるものがたくさんあるのです。
まとめ
今回は、定年後も働き続ける女性のためにお勧めしたい資格として
・日商簿記
・ファイナンシャルプランナー
・管理業務主任者
・登録販売者
を紹介しました。どの資格も現在の日本で必要とされている資格ですので、ぜひ取得を目指してみてください。
年齢制限がないので、何歳から学習を始めても遅くはありません。始めたときこそが一番よいタイミングだったと考えてくださいね。