「クレジットカードの名義人が死亡したらどうすればいいの?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
クレジットカードの名義人が死亡した場合、解約手続きをしなければなりません。
自動で解約・利用停止されないため注意しておきましょう。
クレジットカードの名義人が亡くなった場合は解約手続きが必要
クレジットカードの名義人が亡くなった場合、なるべく早く解約手続きが必要です。銀行口座が凍結しないのと同様、自動的に解約されたり利用停止状態になったりしません。
クレジットカードの解約は、契約しているカード会社によってさまざまです。
電話やネット上から手続きできたり、あるいは書類の提出を求められたりなど、カード会社ごとに異なるため、情報を確認した上で手続きしましょう。
名義人が亡くなった場合のクレジットカード解約手続き
では、亡くなった方のクレジットカードの解約手続きはどのように進めればよいのでしょうか。
ここからは、三井住友カード・楽天カード・JCBカードの代表的なクレジットカードにおける解約方法について解説していきます。
三井住友カードの解約方法
三井住友カードを解約する際の流れは、以下の通りです。
1.三井住友カードの解約フォームを開く
2.必要情報を入力する
3.クレジットカードの解約が完了する
手順に沿って進めればスムーズに解約が完了します。
三井住友カードの場合、カード退会後にVpassサービスやポイントが使えなくなるため注意しましょう。解約の手続きは申し込みから1週間ほどで完了します。
また、三井住友カードの問い合わせ先は以下の通りです。
FORYOUデスク
東京:03-6627-4137 大阪:06-6445-3501
受付時間
10:00~17:00 ※年末年始を除く
楽天カードの解約方法
楽天カードも、契約者が亡くなった後に解約手続きが必要です。カード解約の手順は、以下の手順です。
1.楽天カードコンタクトセンターに電話する
2.「4」の各種変更を選択する
3.カード番号・生年月日を入力する
4.「6」のカード解約の手続きを選択する
5.楽天カードの解約が完了する
また、楽天カードコンタクトセンターの問い合わせ先は以下の通りです。
楽天カードコンタクトセンター
0570-66-6910
受付時間
9:30~17:30
時間帯によっては混雑している可能性があります。余裕のあるタイミングで電話をかけて、楽天カードを解約するとよいでしょう。
JCBカードの解約方法
JCBカードの解約方法は、カードの裏面にカード発行会社の電話番号が記載されているかどうかで異なります。解約の手順は、以下の通りです。
1.解約するクレジットカードを用意する
2.カードの裏面に電話番号の記載がある場合はその番号に連絡して解約する
3.電話番号の記載がない場合はJCB変更受付デスクまで連絡後、「8」を選択する
4.必要な情報を伝えた後、JCBカードの解約が完了する
また、JCB変更受付デスクの問い合わせ先は以下の通りです。
JCB変更受付デスク
0120-800-962
▼スマートフォン・携帯電話の方の場合
0570-00-5552
受付時間
9:30~17:00
※日・祝日・年末年始を除く
名義人の死亡に伴うクレジットカード解約について知っておきたいこと
名義人の死亡に伴ってクレジットカードを契約する場合、事前に以下の情報を把握しておきましょう。
・家族カード・ETCカードの利用
・ポイントやサービス利用について
・携帯電話料金や公共料金の支払い
事前に情報を把握しておくことで、解約後に「先にこうしておけばよかった...」と後悔するのを避けられます。
ここからは、それぞれの情報について詳しく解説します。
家族カード・ETCカードの利用
亡くなった方の家族カードを利用している場合、クレジットカード解約後に利用できなくなります。
家族カードはJCB・楽天・三井住友カードなどに関係なく、契約者本人に付帯するサービスなので、原則として契約者が死亡した後は利用できなくなります。
また、家族カード以外にも、ETC・PASMO・Suica・Apple Pay・ Google Pay ・プラスEXカード・リボルビング専用カードはクレジットカードの解約やサービスの退会に伴って同時に利用できなくなるため、事前に確認しておきましょう。
解約が完了した後は、IDやGoogle Payなどのキャッシュレス決済の情報から、解約したカード情報を削除しておくことが大切です。
もし、継続して利用したいサービスがある場合は、解約前に手続きしておくことをおすすめします。
ポイントやサービス利用について
クレジットカードを解約したら、基本的にポイントが失効したりサービスが利用できなくなったりします。
もし、ポイントを有効的に利用したい場合は、解約前に使い切っておくことが大切です。
以下の表は、三井住友カード・楽天カード・JCBカードのポイントが解約後にどうなるのかをまとめたものです。
カード名 |
ポイントについて |
三井住友カード
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解約後、Vポイントは失効する。Vpassサービスも退会後は利用できなくなる
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楽天カード
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解約後、ポイントは失効する。クレジットカードに楽天Edyの残高がある場合、使い切ってから解約するのがよい
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JCBカード
|
解約後、ポイントは失効する
|
また、楽天カードにはオートチャージなどのサービスもありますが、オートチャージ解除の反映には時間がかかります。解除が完了した後で、残高を使い切るようにしましょう。
携帯電話料金や公共料金の支払い
携帯電話料金や公共料金の支払い方法をクレジットカード払いにしている場合、変更しておく必要があります。
支払い方法を変更していないと、うまく支払いが反映されず、未払いなどのトラブルにつながるためです。
支払い方法の変更に関しては、クレジットカード会社ではなく携帯電話の会社や公共料金の各契約先に電話する必要があります。
・携帯電話会社
・電力会社
・ガス会社
・水道事業者
・他契約しているサービスの運営会社
上記で解約するクレジットカードが支払い方法に設定されている場合、変更手続きが必要です。
契約先のサービスを解約する、継続する場合は新たな支払い方法を設定しましょう。
また、支払い方法を変更しても反映まで時間がかかる場合があります。
反映までに支払いが生じる場合は、払込票での請求にしてもらうなど工夫が必要です。
名義人死亡に伴うクレジットカード解約に関するよくある質問
ここでは、名義人死亡に伴うクレジットカード解約に関するよくある質問についてまとめました。
支払いが残っている場合はどうなるの?
もし、解約するクレジットカードで支払いが残っている場合、基本的には利用代金明細書に登録されている住所宛に支払い用紙などが届きます。
不安な方は、カード会社の窓口に連絡して確認するのもよいでしょう。
また、解約する前に支払いが生じるサービスの支払い方法を変更してください。
可能であれば、全ての変更手続きが完了後、引き落としが完了次第クレジットカードを解約する流れをおすすめします。
クレジットカード会社が分からない場合はどうしたらいい?
クレジットカードの利用形跡はあるけど契約先が分からない場合は、信用情報機関に確認を取りましょう。
個人情報の開示請求を行うことで、契約しているカード会社や利用残高の有無などを確認できます。
カード会社が分からないからと放置すれば、余分な支払いが生じたりトラブルにつながったりする恐れがあります。
可能な限り速やかに連絡して、残高の有無を確認し、支払い方法の変更手続きや解約手続きを済ませましょう。
まとめ
クレジットカードの名義人が亡くなった場合、会社に関係なく解約手続きが必要です。
解約の流れや手段についてはカード会社ごとに異なるため、事前に情報を把握しておきましょう。
また、亡くなった方がクレジットカードで公共料金や携帯料金を支払っていた場合、支払い方法の変更手続きや各契約先での解約手続きも必要です。
手続きを後回しにすることで、余分な支払いが生じる可能性もあります。
この記事でご紹介した内容を参考に、なるべく早めに手続きを済ませてみてください。