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葬儀

2024.04.30

23回忌とは?服装や香典は?お布施や挨拶など喪主の準備も

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23回忌法要とは、故人の命日から22年目の日のことをいいます。

年忌法要は、宗派にもよりますが、23回忌を含めて、だいたい3〜4回で弔い上げとなります。

併修も可能になっていますが、しっかりと故人を偲部ことのできる法要にしましょう。

この記事で解決される疑問

23回忌の服装は?

23回忌のお布施の相場は?

23回忌の香典の相場は?

23回忌とは

23回忌とは、 故人の死後22年後に行う法要 のことを指します。
23回忌なのに22年であることは、疑問を持たれる方も多くいます。

これは、故人の亡くなった年を 一年目とカウントするためです。
一周忌だけ特別で、死後1年後に行いそれ以降は、何年目かでカウントするのです。

つまり、 「回忌数=死後からの年数+1年」 となるのです。

23回忌の前は13回忌で、あとは25回忌か27回忌となりますが、地域や風習によって異なりますので、確認しておくようにしましょう。

7回忌以降の特徴として、法要を他の法要とまとめる 併修 が可能な点が挙げられます。

併修とは

併修とは、 同年に行われる予定の法要ならば、まとめて執り行う ことをいいます。

一度にまとめることによって、 遠方に住む親族や、普段から忙しく、頻度が高いと参列できない親族の負担を軽減することができます。

併修の注意点は、
  • 同年に行う法要のみであること
  • 命日がそれほど離れていないこと
の二つです。

同年の法要のみ
曽祖父の23回忌法要が今年あり、再来年に祖母の7回忌があるから、今年の23回忌法要に7回忌法要もまとめて行ってしまおうというのはやめてください。

併修を行えるのは、その年内に被った法要のみ である点に注意してください。

命日が近いようにする
年内の法要のみ、併修が可能と述べましたが、 1月の法要と11月の法要というように、一年近くあいてしまうというのは好ましくありません。

しかし、行ってはいけない訳ではありませんが、可能な限り 別に分けて 23回忌法要を執り行ってください。

23回忌の服装

23回忌法要に際し、服装で迷う方もいらっしゃると思います。
これは、23回忌法要に限った話ではありませんが、服装は、 法要を自宅で行うかによって決まります。

23回忌法要を自宅で行う場合は、 華美な服装でなければ私服で構いません。
もし、お寺で行う場合は、略喪服から襟付きのシャツなど、 私服であってもフォーマルな格好をするようにしましょう。

喪服には、
  • 戸籍謄本
  • 印鑑登録証明書
  • 身分証明書
  • 印鑑
  • 申込書
  • 使用許可願書
の3つの格式が存在することをご存知でしょうか?

正式礼装

男性
正式礼装とは、もっとも格式の高い礼装を指します。
男性の洋装ならばモーニングコート、和装なら紋付羽織袴を着用します。

モーニングコートとは、イギリス貴族の乗馬服に由来した服装で、前裾に深い切り込みが入っているのが非常に特徴的です。
女性
女性の正式礼装は、黒無地の染め抜き五つ紋付の着物がもっとも一般的です。

女性の五つ紋付の着物の五つ紋とは、 実家の家紋が5つ入った着物のことで、女性が家を出て嫁ぐ際に、実家の家紋が守り神となる として渡すのが由来です。

準礼装

男性
女性
女性であれば、黒のアンサンブルやワンピースとなっています。
女性はアンサンブルやワンピースを着用しつつ、肌の露出を抑え、華美なアクセサリーは付けないようにします。

アクセサリーは、真珠のネックレスなどのみがふさわしいアクセサリーとなっています。

真珠のネックレスは、 「月の涙」や「涙の象徴」 とも言われており、悲しみを表しているとされています。

また、色は地味な黒真珠をつけるのが好ましいとされていますが、場合によっては、白真珠よりも光沢感が強い場合もありますので、注意してくださいね。

略礼装

略礼装とは、私服という意味ではなく、日常的に着ている服装でふさわしい格好のことです。

23回忌の案内状などに「どうぞ平服でお越しください」と書いてあるのをみて、私服で行ってしまう方が稀にいます。

ですが、これはあまり構えないようにして着てくださいという意味ですし、この平服は略礼装を指している場合が多いので気をつけてください。
男性
女性
女性でもドレスコードと呼べる格好はすべきだといえます。

23回忌の服装に関しては、こちらも参考にしてみてください。

23回忌の準備【喪主】

23回忌法要を行うにあたって、事前に準備しておくべきことについて解説していきます。

日程の調整と確定

先ほども述べましたが、23回忌法要は 併修が可能です ので、まずはそこから検討してみるといいかもしれません。

23回忌法要の日程を決める際には、命日をまずは考えますが、ほとんどの場合は、平日である場合が多いはずです。

平日では、招待しても参列できない方も多いはずですので、 命日のある日の前の週の土日で行うようにしましょう。

これは法要などを 遅らせるのはよくないとされている ためです。

場所決め

場所は、自宅か近くのお寺などで行うのが一般的です。
お寺の場合ですと、 「菩提寺」 で行う場合が多いですので、前もって日程を伝え確認しておくようにします。

菩提寺とは、 先祖代々のお墓があるお寺 のことを言います。
この菩提寺を通して自分の家の宗派や慣習について知ることができます。

ですが、菩提寺が都内にある方はそれほど多くないですし、地方にあり帰省するのは大変な方は、別のお寺でも問題はありません。

招待する方の決定

23回忌となると、ほとんどの方は、家族のみで行いますが、本当に故人との関係が深い方は呼んでもいいかもしれません。

ですが、招待する場合は、できるだけ早く場所と日程を決めて 案内状にて出欠の確認をするようにしましょう。

金銭管理

23回忌のお布施などの金額は、そんなにすぐに財布から払える額ではありませんので、前もって準備しておくことをおすすめします。

後ほど解説しますが、お布施の金額などもあらかじめお寺に確認するか、親戚に尋ねておくようにしましょう。

23回忌のお布施【喪主】

そもそもお布施とは、お寺に対してお礼の気持ちとして渡す寄付金のことです。

そのため、支払う額もお寺による場合もありますし、明確な金額が定まっているわけではありませんので、いくら用意するのか迷う方も多くいるはずです。
  • 23回忌のお布施の金額
  • 御車代と御膳料
  • お布施の渡し方
  • お布施の包み方

23回忌のお布施の金額

法要名 金額
四十九日 3万円〜5万円
一周忌 3万円〜5万円
3回忌 1万円〜5万円
7回忌以降 1万円〜5万円
以上の表のように、7回忌以降の法要では、お布施の金額も下がっていく傾向にあります。

これはあくまでも平均的な価格に基づいた表ですので、その家とお寺との関係性によって23回忌のお布施の金額も変化しますので、お寺に事前に確認しておくといいです。

また、併修をした場合、価格はどうなるか迷う方も多いのではないでしょうか?
こちらも明確に定まっているわけではありませんが、ベースとなる金額に対して、ちょうど倍ではなく、 3割〜5割ほど割り増しすれば良いとされています。

23回忌のお布施に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

御車代と御膳料

23回忌法要を自宅で行う場合は、 僧侶の方のお寺から自宅までの交通費として御車代を渡します。

金額は、 5千円〜1万円 ほどとなっています。

また、会食を用意した場合でも、 僧侶の方が参加を辞退されることがあります。
その時に渡すのが 御膳料 で、 金額は、5千円〜1万円 ほどです。

御車代に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
御膳料に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

お布施の渡し方

お布施を渡すときは、 手渡しはマナー違反です ので注意が必要です。

23回忌のお布施を渡すときは、必ず切手盆(きってぼん)と袱紗(ふくさ)の両方もしくは、どちらかは使って渡すようにしてください。

袱紗とは、絹の風呂敷のような布のことで、冠婚葬祭の際にはよく利用されますので、購入しておくことをおすすめします。

お布施の包み方

23回忌のお布施を包む際は、 市販のお布施用の封筒もしくは、白無地で一重の封筒に通常の濃さの墨で「御布施」と書いた封筒 を使います。

御車代や御膳料をまとめてお布施の封筒に包んでしまう方がたまにいますが、それはやめてください。
必ず それぞれに封筒を用意した上で渡す ようにします。

葬式や告別式では、新札を包むとあらかじめ用意していたとされてしまうためよくありませんが、お布施であることや23回忌ですので、 気にしなくて構いません。

お布施の渡し方・包み方に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

23回忌の挨拶【喪主】

23回忌法要の挨拶に限りませんが、挨拶では 参列してくれたことへの感謝と法要の進行を簡潔に述べるだけにしましょう。

23回忌に会食がない場合は、締めの挨拶で近況報告などをするようにしましょう。

重ね言葉と忌み言葉

重ね言葉
  • 益々
  • 繰り返し
  • 重ね重ね
などの 反復を表したり、音が繰り返しになる言葉のことを指します。

「益々のご健勝」や「重ね重ね御礼」などのこうした言葉は、日常的に敬語に気を遣って話す方ほどつい口にしてしまうかもしれません。

これらの言葉は、 不幸が重なってしまうという意味から避けなければいけません。
忌み言葉
  • 死去
  • 死亡
  • 亡くなる
などの 直接的に死に関連する言葉のことをいいます。
これらの言葉は、「ご逝去」といったように言い換えることを意識してください。

例文

場面ごとの例文をいくつか紹介します。
開式の挨拶
本日は大変お忙しい中、◯◯の23周忌法要にご参列頂き、誠にありがとうございます。
それではこれより、◯◯の23周忌法要を始めさせて頂きます。
会食がある場合の閉式の挨拶
本日は大変お忙しい中、◯◯の23回忌法要にご参列頂き、誠にありがとうございます。
皆様のお陰で、無事法要を終えることができました。

◯◯もさぞ喜んでいるでしょう。
◯◯が亡くなってから、皆様の暖かいご支援、励ましのお陰で、なんとか悲しみを乗り越えることができました。
皆様には心より感謝を申し上げます。

ささやかながら、お食事のご用意をしてあります。
どうぞ、ごゆっくりとお過ごしくださいませ。
会食がない場合の閉式の挨拶
大変お忙しい中、ご参列ただいた皆さまにおもてなしをすることができず、申し訳のない気持ちでいっぱいですが、本日はこれにてお開きとさせていただきます。
誠にありがとうございました。

23回忌の香典返し【喪主】

香典返しとは、もらった香典に対して返す品のことをいいます。
品物の価格は、 半返しといい同額ではなくいただいた香典の半分〜3分の1とされています。

消えものがいい とされており、タオルなどの生活消耗品や、お茶や海苔などがよく選ばれています。

また、 カタログギフト といい、決められた額で掲載されている商品を受け取った側が自由に選べることができるものがもっともよく利用されています。

香典返しに関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

23回忌の香典【弔問客】

香典は、23回忌となると辞退する遺族も多くなります。
23回忌までによく相談して持っていくかどうかを決めておくといいでしょう。

基本的に親族ではなく、 招待された方で案内状にも香典辞退の旨が書いてあったら、持っていく必要はありません。

遺族の方は、親戚からの香典は辞退していた場合でも受け取るようにしてください。

23回忌法要に香典を持っていく場合は、 「御仏前」の表書きの封筒を使うようにしてください。

金額の相場に関しては、故人との関係性にもよりますが、23回忌法要では、それほどたくさん包む必要はありません。

23回忌の香典に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

【コラム】年回忌法要早見表

上記が令和元年に行う年回忌法要の 早見表 となります。
ぜひこれを参考にいつ年回忌法要があるかや併修が可能かどうかを検討してみてくださいね。

23回忌法要はこじんまりと

この記事の結論は以下の通りです。  
23回忌の服装は平服でも構いません。男性はスーツ、女性はワンピースで色は黒や紺、グレーを選びます。

23回忌のお布施の相場は5千円から1万円です。僧侶が会席を辞退された場合には、さらに5千円から1万円を御膳料として渡します。

23回忌の香典の相場は1万円から3万円ほどです。
23回忌法要について解説してきましたが、併修が可能な点や、故人の命日からはかなり日数が経っていますので、和やかな雰囲気で執り行われる場合も多いかと思います。

ですが、故人を弔う場であることに変わりはありませんし、しっかりとマナーを守りメリハリのある法要にしましょう。

また、冠婚葬祭は慣習によって左右されることが多いですし、そういったものを大事にする方もいますので、23回忌法要の準備はしっかりとしておくようにしましょう。

23回忌の服装は何を着る?
自宅で法要をする場合地味な普段着を着るようにします。また、寺院で行う場合はフォーマルな印象の普段着にすることが大切です。

23回忌のお布施の相場は?
23回忌のお布施は、1万円から5万円を用意します。また、御車代と御膳料が必要になることもあります。

23回忌の香典返しは何を準備する?
香典としていただいた金額の半分から3分の1の価格のものを選び、消えものをチョイスするようにします。また、カタログギフトで相手に決めてもらう方法もあります。

23回忌の香典の金額の相場は?
香典は1万円から5万円が相場です。また、故人との関係や1人で出すか夫婦で出すかによって金額が変わってきます。詳しくはこちらをご覧ください。

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