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終活

2025.02.27

高齢者の防犯対策!一人暮らしの安全を守る7つの方法

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この記事では、一人暮らしの高齢者が安心して暮らせるよう、効果的な防犯対策を紹介します。侵入者対策から地域コミュニティとの連携まで、実践しやすい方法で高齢者を守るポイントを解説。防犯意識を高めて、生活の安全を確保しましょう。

日々生活するなかで、防犯に対して不安を感じることはありませんか?
最近は一人暮らしの高齢者をターゲットにした犯罪が増えており、心のどこかで「自分も狙われるのでは?」と感じている方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、高齢者を狙った犯罪が増加する背景と、高齢者の生活を守る防犯対策を7つ紹介します。

これらの対策を日常生活に取り入れることで、不安を少しでも軽減し、より安全な生活を送れることでしょう。

高齢者の犯罪被害の現状

近年、高齢者をターゲットにした犯罪が深刻な社会問題となっています。なかでも、一人暮らしの高齢者が被害に遭うケースが増加しており、早急な対策が必要とされています。

警察庁の統計によると、全犯罪被害に占める高齢者の被害割合は年々増加を続け、令和元年には12.3%にまで達しています。これは、およそ8人に1人の被害者が高齢者であることを意味します。

特に深刻なのは、詐欺などの知能犯の増加です。令和元年の統計では、知能犯の被害者の実に33.9%が高齢者となっており、20年前と比べて25.0ポイントも上昇しています。

一人暮らしの高齢者は増えている

65歳以上の一人暮らし高齢者は、過去40年間で急増しています。

1980年には男性約19万人、女性約69万人だったのが、2005年には男性約105万人、女性約281万人にまで増加しました。

この期間、高齢者人口に占める割合も男性は4.3%から9.7%、女性は11.2%から19.0%と大きく上昇しています。

特に女性の一人暮らし高齢者の比率は非常に高く、約5人に1人が一人暮らしという状況です。また、今後は男性の一人暮らし高齢者の割合も増えると予測されています。

こうした社会の変化に伴い、高齢者の防犯対策の重要性はますます高まっていると言えます。

高齢者が狙われる理由

高齢者は、犯罪者にとって狙いやすい対象とされています。主な理由は以下の3つです。
・体力や判断力の低下
・孤立しやすい環境にある
・自分は被害に遭わないという過信
高齢者世帯は、体力や判断力の低下、孤立しやすい環境などから犯罪者に狙われやすくなります。迅速な対応や冷静な判断が難しいことが多く、不審者に気づきにくいのも理由の一つです。

また、最近の犯罪手口は巧妙化する一方で「自分は大丈夫」と過信する高齢者も多く、これが特殊詐欺被害を増加させています。

高齢者の安全を守る防犯対策7選

ここでは、高齢者に今すぐ取り入れてほしい7つの防犯対策を解説していきます。
紹介する対策を組み合わせれば、より安全な生活環境を作ることができるでしょう。

1. 在宅中でも施錠する

在宅中でもカギをかけることは、最も基本的で効果的な防犯対策です。

侵入窃盗の多くは「無締まり」と呼ばれる、カギをかけていない場所からの侵入で発生しています。これは、玄関や窓を施錠せずにいたために、犯人が簡単に侵入してしまうケースです。

一方で、犯罪者は在宅時でも油断している隙を狙って侵入を試みることがあります。
侵入窃盗を未然に防ぐためにも、在宅中でも必ず施錠する習慣をつけましょう。

2. 玄関の鍵をより防犯性の高いものへ交換する

2000年初頭以前に作られた鍵は、ピッキングに弱い可能性があります。
防犯性の高い、新しい鍵への交換をおすすめします。

防犯性の高い鍵には、次のような種類があります。
ディンプルキー:
ピッキング対策に優れている
ウェーブキー:
複製が難しい
キーレス錠:
暗証番号を入力するタイプ
カード式錠:
複製が難しくセキュリティ性も高い
また、自宅の玄関に鍵が一つしかない「ワンドア・ワンロックタイプ」の場合は、補助錠の追加取り付けを検討しましょう。

2つ以上の鍵を取り付けることで、侵入に時間がかかり、犯人が犯行をあきらめやすくなります。

3. 窓の防犯性を強化する

窓は侵入経路として最も狙われやすい場所です。防犯フィルムや補助錠を設置し、侵入を未然に防止しましょう。

防犯フィルムは、ガラスが割られても破片が飛び散りにくく、侵入を防ぐ時間を稼げます。
ホームセンターなどで購入できますが、防犯性能の高い「CP」マーク付きのフィルムを選ぶとより安心です。

また、窓の上下に補助鍵を取り付けることで、バールなどでこじ開けられるリスクを軽減できます。

4. 侵入されにくい環境を整える

物が整理整頓され、清掃や手入れが行き届いている家は、防犯意識が高い印象を与えます。庭の草木が伸びっぱなしになっていないか、物が散乱していないかをチェックしましょう。

不在を悟られにくくするには、郵便ポストにチラシや新聞を溜め込まないことが有効です。旅行などで長期間家を空ける場合は、新聞の配達を一時停止しましょう。

5. 高齢者世帯だとわからないようにする

高齢者世帯であることを、外見から判断されにくくする工夫も必要です。

例えば、表札は出さない、または出しても名字だけにするようにしましょう。夜は複数の部屋の電気をつけておけば、家族がいるように装うことができます。

さらに、洗濯物の干し方にも工夫してみましょう。男女問わずいろいろな種類の衣類を混ぜて干すことで、家族がいるように見せることもできます。

気をつけるべきことは、外から見える位置に高齢者らしい物を置かないことです。生活感を工夫して演出することで、より防犯対策を高めていきましょう。

6. 訪問者は必ず身分の確認を

見知らぬ訪問者に対しては、必ずドアチェーンを掛けたまま対応しましょう。

身分証明書の提示を求め、不審に感じた場合は即座に断ることが重要です。
特に水道局や電力会社を装った訪問者には注意が必要で、必ず本社への確認を行いましょう。

7. 防犯グッズを取り入れる

効果的な防犯グッズを活用することで、一人暮らしの高齢者の方でも安心して生活できる環境を整えることができます。

特におすすめの防犯グッズを紹介します。
サムターン回し防止カバー:
内側の鍵を不正に操作する手口を防ぐ
カメラ付きインターホン:
訪問者を事前に確認でき、不審者対策として役立つ
防犯砂利:
足音が響きやすく、不審者の接近を察知できる
センサーライト:
夜間に人の動きを感知して自動点灯し、威嚇効果を発揮
防犯アラーム:
不審者が侵入しようとすると大音量で警告を発する
催涙スプレー:
簡単に噴射でき、緊急時に迅速に自己防衛できる

安心して暮らすために地域コミュニティとつながろう

安心して暮らすためには、地域コミュニティとのつながりが重要な防犯対策となります。

自治会や町内会の防犯活動に参加することで、地域全体の防犯意識が高まり、犯罪が起きにくい環境を作ることができます。

さらに、近隣住民との日々のコミュニケーションがあれば、いざという時に助け合いの輪が広がります。例えば、不審な訪問者や電話があった際に、ひとりで判断せず、近所の方に相談することで、被害を防ぐことができます。

地域や近隣住民とのつながりを大切にすることは、一人暮らしの高齢者にとっては重要な防犯対策となります。地域とのつながりを大切にし、安全で安心な暮らしを築いていきましょう。

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