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終活

2025.03.17

墓友とは?墓友を探すメリットやデメリット、見つける方法を解説

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「墓友」というのは、「墓」を共有する「友達」の略称であり、特に高齢者の間で関心を集めている言葉です。この記事では、墓友について詳しく知りたい方向けに概要やメリット・デメリットを詳しく解説します。
また、どのように墓友を見つけたらよいかというこもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

近年、終活の中で「墓友(はかとも)」という言葉が注目されています。これは、「墓」を共有する「友達」の略称であり、特に高齢者の間で関心を集めているのが特徴です。

現在の日本では少子高齢化が進み、家族の在り方も多様化してきました。このような変化の中で、「墓友」という新しい終活の形が生まれており、上手く活用すればより充実した終活にできます。

この記事では、墓友がどういったものか、メリットやデメリット、見つける方法とあわせて解説していきます。「墓友って何?自分にも関係あるの?」と疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

墓友とは

仲良く話すシニア女性とシニア男性
「墓友」とは一般的に、生前に親しい関係を築き、死後も同じ墓に入ることを約束した友人同士のことを指します。

これまでの日本では、家族単位でお墓を継承していくのが一般的でした。ただし、核家族化や単身世帯の増加に伴ってお墓を継ぐ人がいなくなる・いないという問題が生じています。

こういった背景から、血縁関係にはないが共に眠る「墓友」の選択肢が注目を浴びています。最近の終活においても1つの大きなテーマといえるでしょう。

墓友を作るメリット

墓友を作ることで得られるメリットは、以下の通りです。
・精神的な安心感
・経済的負担の軽減
・終活の充実
・墓じまいの負担軽減
墓友にはさまざまなメリットがあります。以下にその主なポイントを紹介します。

1. 精神的な安心感

墓友を持てば、「死後も一人ではない」という安心感を得られます。孤独死に対して不安や恐怖心を持っている場合でも安らげられるのがメリットです。

例えば、親族が疎遠になっていたり独身者であったりする場合、精神的な安定感をどう得れば良いか分からなくなる可能性が考えられます。

信頼できる友人と眠るという選択肢ができれば、大きな支えとなるでしょう。

2. 経済的負担の軽減

墓友を作ることで、経済的な面での負担も軽減できます。墓友と共同でお墓を購入すれば、一人あたりの負担を減らせるためです。

一般的にお墓の購入や維持には数十万円の費用がかかります。中には100万円を超えるものもあるでしょう。

ただし、墓友がいれば一人当たりの負担を減らせることから、経済的な面でもメリットがある選択肢といえるでしょう。

3. 終活の充実

墓友を持つことで、生前から「自分の死後」について具体的に話し合う機会が増えます。その結果、終活が充実して自分らしい最期を迎えるための準備が整いやすくなります。

最近では、墓友を作るかどうかを意識している方が増えています。自分なりの答えを上手く出して終活を充実させましょう。

4. 墓じまいの負担軽減

お墓を継ぐ人がいない場合、将来的に墓じまいの問題が発生する可能性があります。ただし、墓友と共同でお墓を利用する場合、お互いの遺族に過度な負担をかけることもありません。

ご遺族側も管理しやすいのは墓友ならではのメリットといえるでしょう。

墓友のデメリット

メリットがある一方で、墓友には以下のようなデメリットもあります。
・意見の相違が生じる可能性
・家族の理解を得る必要がある
・管理や契約の問題
デメリットまで把握しておけば、自分に向いているのか判断しやすくなるだけでなく、実践する場合でも失敗のリスクを減らせます。

ここからは、それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1. 意見の相違が生じる可能性

墓友を作る場合、生前に「どのような形のお墓にするか」「誰が管理するか」などを決める必要があります。ただし、場合によっては意見の違いが生じる可能性もあるでしょう。

ほかにも、片方が先に亡くなった場合の対応や、墓の管理費用の分担方法などを事前に取り決めておかないと、トラブルの原因となる可能性があります。

契約内容や管理方法を含め、事前に十分な話し合いを重ねることが大切です。話し合って自分たちで答えを出した上でお墓の購入や管理に努めてください。

2. 家族の理解を得る必要がある

墓友を選ぶことについて、家族が反対するケースも考えられるでしょう。自分が良くても、家族側は家族以外の人と共にお墓へ入ることについて、抵抗を感じる可能性があるためです。

家族と話し合わずに独断で決めたとしても、後から残されたご遺族側でトラブルにつながる可能性もあります。自分の独断が原因で家族間のトラブルが生じるのは避けたいですよね。

そのため、自分が望む形での埋葬を実現するためにも、家族間でしっかり話し合いを行うことも大切です。

墓友を見つける方法

シニア層のコミュニティ
ここまで、墓友がどういったものかメリットやデメリットも踏まえて解説しました。では、実際に墓友を見つける場合はどのようにすればよいのでしょうか。

墓友を見つける主な方法は、以下の通りです。
・元々の友人に声をかける
・終活イベントやセミナーに参加する
・SNSやコミュニティサイトを活用する
・霊園や寺院の紹介を利用する
それぞれの内容について詳しく解説します。

1. 元々の友人に声をかける

長い年月の付き合いがある友人を持っている方の場合、墓友を探していることを打ち明けるのがおすすめです。元々の友人であればすでに信頼関係も構築されており、打ち明けることの抵抗感も少ないでしょう。

もし、病気や終活の話を気兼ねなくできるご友人をお持ちの方は、墓友の件について相談してみてはいかがでしょうか。

2. 終活イベントやセミナーに参加する

最近では、終活に関するイベントやセミナーが各地で開催されています。同じ考えを持つ人と出会う機会が設けられているため、価値観の合う人と知り合うのも方法の1つでしょう。

終活のイベントを通じて知り合う方であれば、墓友に関しても話すハードルが低いため、私生活の中で見つけるよりも探しやすいはずです。

3. SNSやコミュニティサイトを活用する

インターネット上では、SNSやコミュニティサイトで終活に関する掲示板もあります。サイトやSNSを上手く活用すれば、全国で同じ価値観を持つ方と知り合えるでしょう。

例えば、同じ趣味のサークル仲間であったり墓友のサークルであったりなど知り合える場面はさまざまです。

墓友探し以外でも日々を充実させるためにおすすめなので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

白いチューリップ
「墓友」は、現代の日本における新しい終活の形として注目されているものです。

家族間だけに頼らず、信頼できたり同じ価値観を持ったりする友人と共に眠ることで、精神的な安心感につながります。

ほかにも、経済的な負担を軽減させたり墓じまいの負担を減らしたりできるのもメリットです。

ただし、友人間で意見の相違が生じたり家族から反対されたりする可能性があるため、事前に考え話し合うことが大切です。トラブルが生じないよう慎重に進める必要があります。

墓友を見つける場合、元々の友人に声をかけたりイベントに参加したりする方法があります。SNSやコミュニティサイトを活用して、墓友を含め日々の趣味などの友人を見つけるのも良いでしょう。

墓友を考えることで、より充実した終活を送れます。これからの時代に合った新たな選択肢として、「墓友」という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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