お骨ネックレスとは
ペット供養 ネックレス
お骨ネックレスとは、 亡くなった方の遺骨や遺灰の一部をネックレスに入れること です。
常に近くで遺骨を持つことにより、亡くなった方との離れがたい思い出を癒し、いつも大切な方との絆をしっかり感じることができるのです。
心のよりどころとして亡くなった方を思う気持ちが、このお骨ネックレスという形で近年広がりをみせています。
手元供養とは
手元供養の方法
手元供養とは
大切な家族や大好きなひとが帰らぬ人となってしまった場合、気持ちの整理って簡単につくものではないですよね。
「亡くなった方を身近に感じたい」「近くで見守ってほしい」という残された家族や身近な方々の想いを形にしてくれるのが、手元供養です。
先ほど紹介したような遺骨や遺灰をネックレスへ入れるお骨ネックレスも手元供養のひとつになります。
手元供養に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
手元供養とは?骨壷・アクセサリーなどの種類や費用・口コミ、遺骨の扱いを解説
第三人生編集部
手元供養の方法
手元供養は大きく分けて、 分骨し一部の遺骨を保管する方法 と 遺骨を自宅へ全部保管する方法 の2種類あります。
方法①分骨
手元供養は、分骨して一部の遺骨のみを保管する方法が一般的です。
分骨とは 亡くなった方の遺骨を、一部取り分けてそれぞれ別々の場所へ納骨し、供養すること を指します。
分骨する目的として、離れて暮らす兄弟が、両親の遺骨をそれぞれ建てたお墓で供養していくために分骨するという、親族で分けるケースや、近年では手元供養のため、分骨をするケースが多くなっています。
分骨に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
分骨とは?費用や分骨証明書の手続き、おすすめの骨壷も紹介!
第三人生編集部
方法②遺骨を自宅保管する
火葬後の遺骨を全て自宅で保管するという方法です。
しかしこちらの方法は、遺骨が紛失したり、傷ついたりする恐れがあるため 一般的な方法とはいえません。
お骨ネックレスは問題はあるのか
問題
大切な亡くなった方の存在をすぐそばで感じられるお骨ネックレスですが、遺骨を身に着けることによって悪いことが起きてしまうのではないかと心配という不安の声をよく耳にします。
中には親戚に反対されてしまった。という方も。遺骨をお骨ネックレスとして供養することは良くないことなのでしょうか。
ここでは様々な問題点を解決していきます。
法律上の問題
宗教上の問題
良くないと言われる理由
法律上の問題
お骨ネックレスを作成することは 法律上なにも問題はありません。
遺骨はそもそも、必ずお墓へ埋葬するものだと勘違いしている方も多いですが、 そういった法律や規定はまったくありません。
さらに補足すると、火葬が済んだ遺骨を保管する場所や方法は、法律で決められた範囲内で自由に選択することが可能です。
実際に、焼骨を自宅等で保管することは違反するものではない。という墓地埋葬法で見解にも示されているほどです。
また、 遺骨が入っているお骨ネックレスを持つことに関しても、法律上全く問題はありません。
亡くなった方や遺族が望んでいる供養方法であれば、自宅で遺骨を保管、お骨ネックレスへ遺骨を入れることなど、法律上全く問題ありませんし、期間も定められていないので安心です。
宗教上の問題
宗教
お骨ネックレスは 宗教上も特に問題はありません。
手元供養は、特定の宗教とは関わりはないため、納骨の方法や納めるタイミング、身に着け方などしきたりがあるわけでもありません。
無宗教であろうと、何かしらの宗教に入っていようとも、身近で供養したいという気持ちからお骨ネックレスを手にする方も増えてきています。
良くないと言われる理由
上記でお骨ネックレスは、法律上・宗教上の観点から問題ないことをまとめてきましたが、それでも「なんか不安」「良くない供養の仕方な気がする」
というマイナスな印象を持たれてしまうのはなぜなのでしょうか?
日本人になじみ深い仏教の考え方より説明します。
仏教では49日を過ぎた後あと、亡くなった方の魂は遺骨を離れて、天国へ旅立つといわれています。
遺骨自体は故人そのものではないため、いつまでも遺骨へ執着するのはよくない という考え方です。
特に年配の方達は、これまで長く守ってきたしきたりを変えてしまうことは抵抗があるかもしれません。
しかしお骨ネックレスを身に着けることで、亡くなった方のことをいつまでも考えてしまい、前向きに暮らすことができなくなってしまうという見方もできてしまいます。
納骨や収骨でも地域差があるように、宗教や地域環境、年代によっても供養の方法は変わってきており、お骨ネックレスが良いということは一概には言い切れません。
最終的には、 ご自身やご家族の気持ち次第 であり、次のステップへ進むための お守り としてもお骨ネックレスを持つこともよいでしょう。
お骨ネックレスの種類
種類
お骨ネックレスの問題点について説明してきましたが、つづいては、お骨ネックレスの種類について紹介していきます。
お骨ネックレスを作る方法は大きく分けて2つあります。
収納タイプ
加工タイプ
収納タイプ
遺骨や遺灰をそのままネックレスの空洞に入れてお骨ネックレスにする方法 です。
納骨する方法は、自分で納骨をする場合と専門のお店に納骨をお願いする場合があります。
基本的に一般のお骨ネックレスは空洞部分に遺骨を入れるだけという簡単な仕組みになっているので、ご自身で納骨される場合が多いです。
加工タイプ
あと一つは、 遺骨や遺灰を科学的に加工してお骨ネックレスを作成する方法 です。
こちらの方法は専門のお店に頼んで、遺骨自体を加工して作成する人工ダイヤモンド等をお骨ネックレスとして使用するタイプです。
どちらを選ぶかは、ご自身の好みの問題もあるのでいろいろなお骨ネックレスを見て決めていきましょう。
お骨ネックレスの素材
素材
お骨ネックレスの作成方法は、上記で紹介したように様々ですが、お骨ネックレスの素材も多種多様で種類が豊富です。
つづいては、お骨ネックレスで多く使われいる素材について説明します。
シルバー
チタン
ステンレス
ガラス
シルバー
シルバーのメリットとしては、 高級感と重圧感 があり、見た目がとても素晴らしいことです。
しかし手入れを怠ると、すぐに黒ずんでしまうのでこまめなメンテナンスが必要になるので注意しましょう。
チタン
チタンはシルバー・プラチナに比べて とても軽く、身に着けていることを忘れるほどの良い着け心地 です。
またチタン製のお骨ネックレスは、傷がつきにくく錆びないという衛生面でも大きなメリットがあります。
何より医学的にも金属アレルギーを起こしにくいといういわれているため、金属アレルギーの方たちには大変おすすめです。
ステンレス
ステンレスとは、汚れにくく錆びにくい鋼という意味を持ち、お骨ネックレスのように常に身に着けるものとしては 実用性が高い です。
また 価格 も抑えられてるので、気軽に購入することができちゃいます。
ガラス
ガラスを素材に作られたお骨ネックレスは、ひんやりと冷たく 高級感 が増して見えます。
ガラスといっても、透明なものだけではなくカラフルなお骨ネックレスもたくさんあるので若い方にもおすすめです。
お骨ネックレスの金額相場
金額
お骨ネックレスについて紹介してきましたが、つづいてはみなさんの気になる金額について紹介していきます。
お骨ネックレスを購入する際にぜひ、参考にしてみてください。
まずは収納タイプのお骨ネックレスの金額相場になります。
やはりステンレスの値段が比較的に安いですね。
素材 金額相場(収納タイプ)
シルバー 2,000~30,000
チタン 2,000~30,000
ステンレス 700~30,000
ガラス 2,000~30,000
つづいては、遺骨を加工して作成するお骨ネックレスの金額相場です。
種類によって値段にかなりの幅があることが分かります。
種類 金額相場(加工タイプ)
ダイヤモンド 30万円~
麗石 15万円~30万円
真珠 30万前後
サファイヤ 10万円~50万円
ダイヤモンド
遺骨を宝石に加工する際の定番といえば、輝きの美しさを充分に活かすダイヤモンドです。
カットの仕方も様々なため、とても人気の宝石です。
麗石
麗意思とは、遺骨から作る人口宝石のことです。
他の宝石とは違い、 透明度がないことが特徴です。
真珠
遺骨で真珠を作ること 最近ではとても人気となっています。
真珠の作り方は、アコヤ貝などの貝に遺骨と核を入れ、養生することにより養殖の真珠が作り出されます。
お骨ネックレスはもちろんのこと、供養にも使えるプレートにも加工することができます。
サファイヤ
本来サファイヤは、遺骨から作ることは不可能な宝石でしたが、遺骨のカルシウムから様々な技術を用いて、サファイヤへ加工することが可能になりました。
色もさまざまで定番の青だけではなく、赤みの強い宝石に仕上げることもでき、 とても人気のあるサービスの一つです。
お骨ネックレスのメリット
メリット
お骨ネックレスには以下のようなメリットがあります。
故人を身近に感じることができる
供養の費用を抑えることができる
故人を身近に感じることができる
大切な人の側にいたいという気持ちは必ずしもみんなが持っていると思います。
その気持ちを叶えることができるが、お骨ネックレスです。
お骨ネックレスを身に着けることにより、いつまでも亡くなった方を思い出せ、ぬくもりを感じることができます。
気持ちの問題であるかもしれませんが、 お骨ネックレスを着けることで遺族の方たちが、悲しい気持ちを満たせて前を向けるようであればそれがお骨ネックレスを持つ意味 なのです。
供養の費用を抑えることができる
お骨ネックレスも一つの手段である手元供養は、高く見積もっても数十万円で供養することができます。
お墓を建てるとすると墓地購入から、毎年管理費など数百万円かかるといわれてるので、各段に 費用を抑えることができる のでおすすめです。
お骨ネックレスのデメリット
デメリット
メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。
お骨ネックレスのマイナスな部分も理解していきましょう。
紛失する可能性
反対意見も多い
紛失する可能性
お骨ネックレスを外出先でも自宅でも常に身に着けるということは、いつでもどこでも紛失の可能性がでてきます。
紛失したらまた購入すればよいというわけにもいかないので、日ごろからの注意が必要です。
またチェーンが切れてしまったり、気を付けてても思いがけないことで紛失・破損することがあるので十分に気を付けましょう。
反対意見も多い
お骨ネックレスを作ることに対して、もちろん反対してくる方も多いでしょう。
家族や親族が抵抗があるようなときは、ご自身の意見を事前にしっかり伝え合って、理解を得たうえで作ることをおすすめします。
お骨ネックレスの件で家族との仲が悪くなってしまったら、故人も悲しんでしまうのでしっかりお互いに納得するような形をとりましょう。
悲しんでいるあなたにお骨ネックレスを
家族や大切な人を失うショックってあまりにも大きく、何も手がつかない状態が続くことでしょう。
それでもいつまでも悲しんではいられません。
残された人たちは、この先もより良い人生を歩むためにもどんな方法をとるのか。亡くなった方に対してどういった供養をするのかを考えましょう。
今回はお骨ネックレスについて紹介しましたが、多種多様なデザインのものがあったり、どういった気持ちで身に着けるのか、ご自身にあった選択をしてみてはいかがでしょうか。