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葬儀

2024.04.30

親族葬とは?準備や流れ、メリット・デメリットについて解説!

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血の通った親族だけで行う小規模であたたかな葬儀が親族葬です。
近年広まってきた新しい形の葬儀なだけに、まだまだ理解が進んでいないのが現実です。

そのため「親族葬にしたら後から苦情が来た」という遺族もいます。
「親族葬っていいものね」といってもらえるような葬儀にするための、親族葬に関する基礎知識から、生前からできる親族葬対策までをご紹介します。

親族葬と家族葬との違い
葬儀会場
主な違いは以下の二点です。

参列人数
費用
参列人数の違い
家族葬は10人程度で行われる ことが多いものです。

夫が亡くなった場合、妻と子供、夫の親だけの参列で、 香典やなどを省略する のが一般的です。

しかしながら、 親族葬の場合 には、家族のみにkがいらず夫の姉弟たちや叔父叔母、甥や姪などの縁者だけでなく、古くからの友人や特に親しくしていた人などにも連絡をします。

参列者が30~40人と、家族葬よりも規模が大きいです。

また参列者の範囲が広がることで 香典や香典返しの必要性 が出てきます。

費用の比較
家族葬でかかる費用 は、 ご遺体の引き取りから納骨までで50万円程度 です。

しかし、 親族葬では 参列する人数が平均的な人数であれば、およそ 100万円程かかります。

家族葬に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

【終活カウンセラー監修】家族葬とは?参列者・費用・流れを解説!体験談も
第三人生編集部

親族葬の準備
葬儀場
実際に行う準備に関しては下記の3つのステップがあります。

葬儀社を選ぶ
呼ぶ範囲を決める
親族葬を行う旨を周囲に知らせる
呼ばない人への配慮
葬儀社を選ぶ
ご遺体の搬送から葬儀社にお願するため、死亡診断書を受け取ってから葬儀社に連絡をします。

葬儀社選びは 「価格」と「葬儀の規模」で選んで下さい 。

親族葬で呼ぶ範囲を決める
親族葬にすると決めたら 家族と親族だけを呼ぶのか、それとも友人にも参列をお願いするのか 等、範囲決めをしなくてないけません。

親族葬を行う旨を周囲に知らせる
告知掲載をせず、限られた人のみが参加する形なのが親族葬です。

そのため葬儀に参列をお願いする人には、電話やメールなどで以下の事項を連絡します。

故人が亡くなったこと
親族葬であること
参列してもらいたいこと
葬儀の日時と場所
お香典や供花の辞退(辞退する場合)
親族葬に呼ばない人への配慮
葬儀への参列が必要ない人に対しても、後々に相手の気分を害する事態を避けるために連絡を入れておいたほうが良い場合もあります。

親族葬の流れ
流れ
実際の流れに関して、以下の区分で説明を行ってきます。

死亡診断書の受け取り~納棺
通夜・告別式~収骨
初七日法要と精進落とし
死亡診断書の受け取り~納棺
医師から死亡診断書(死亡届)を受け取ったあと、葬儀社に連絡を取りご遺体の搬送と安置を行います。

死亡診断書に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

死亡診断書とは?発行方法・料金・期限は?再発行に関しても解説
第三人生編集部

また、この際に行う予定の葬儀に関して相談を行います。
特に以下の三つの項目に関して特に詳細な確認をして下さい。

葬儀の規模
費用
今後の流れ
その後納棺となります。

通夜・告別式~収骨
通夜・告別式を行い、 ご遺体を火葬場まで運び火葬・収骨 を行います。

喪主の挨拶を省く時もありますが、親族葬の場合には簡単でも挨拶をしたいという遺族が多いです。

お布施
僧侶を呼ぶ場合には、 お布施の用意をします。

お布施の額は宗派や地域によって異なるので、親族に確認するのが一番です。

しかし、時には「お気持ち分だけ」などと曖昧に返される場合も多いです。

「ほかの方はどのくらいお布施をしているか」 等と迂遠な言い回しを心がけて下さい。

初七日法要と精進落とし
初七日法要は収骨と、 同じ日に行う ことが多いです。

精進落としは火葬をしている間に時間を設けたり、初七日法要の後に設けたり、様々です。

精進落としに関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

精進落としとは?流れと費用、挨拶の文例も紹介!しないことも可能?
第三人生編集部

親族葬の費用相場
金額
親族葬の費用は合計でおよそ100万円程度とご紹介しましたが、 実はお呼びする人数との兼ね合いでかなり金額に差が出ます。

親族葬で葬儀社に支払う代金の内訳
実際に必要な費用の主な事項としては以下の5つです。

祭壇費
会場利用費
棺の代金
返礼品代金
供花・供物代
祭壇費
安いのであれば5万円程度ですが、容積が広くなると代金も高くなります。

15万円から60万円程の間ですが、親族葬の際は、 およそ20万円程度 と考えて下さい。

会場利用費
会場の規模で値段が違いますが、 民間の葬儀場で10~20万円 です。

棺の代金
種類によって値段も異なるのですが、 およそ5万円前後 、布張りの棺であれば 10万円前後 となります。

また普通のサイズが故人の体のサイズに合わず、大きいものが必要な場合には1~2割ほど金額が嵩みます。

返礼品代金
香典に対する*_お返し、会葬御礼、御礼状を1セットとして、およそ3000円程度が一人当たりにかかる予算です_。

時期に関してですが、葬儀が終わった後に香典返しを用意する事もあります。

供花・供物代
供花については 一基1万6千円前後 が多いでしょう。

葬儀社以外に払う費用
主に以下の2つが挙げられます。

飲食費
お布施
飲食費
1つ目が 通夜振る舞いや精進落としにかかる飲食費 です。

一般葬では通夜振る舞いに寄らない参列者も多いため、飲食費はおよそ3000円で見積もりをすることが多いのですが、 親族葬にするとおよそ5000円程 が多いです。

さらにお酒が好きな親族が多い場合には、アルコール代などで追加の費用が掛かりますので頭に入れておきましょう。

お布施
2つ目が 寺院に対するお布施 です。
内容としては以下の表の通りです。

名称    金額相場
読経料    25万円前後
戒名料    15万円前後
また、場合に応じてお車料等を支払うこともあります。

お布施について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

お布施の金額相場まとめ!葬式や年回忌法要では?金額の書き方も解説
第三人生編集部

親族葬の香典
香典と数珠
通常の葬儀のみでも注意点が多い香典ですが、親族葬に関して主に注意すべきなのは「そもそも辞退」する事が多い点です。

親族葬では香典辞退が多い
香典返しなどの負担を軽減するために、 香典を辞退する場合も多い のが現状です。

持参に関しては、 親族葬への参列連絡を受けた際に確認 して下さい。

親族葬の香典の金額相場
一般葬でも同じですが、親族葬においても故人との関係で香典の金額相場が決まります。

関係    20代    30代    40代
祖父母    1万円    1万~3万円    3万~5万円
親    3万~10万円    10万円    10万円~
兄弟    3万~5万円    5万円    5万円
その他親戚    1万~3万円    1万~3万円    1万~5万円
友人・知人    5千円    5千~1万円    5千~1万円
4や9などの忌み数字を避けて額に関しては決めて下さい 。

なお、親族葬の場合3親等までの親族が呼ばれることが多く、特に親しかった親族の中には、相場以上の香典を包む人もいます。

香典の金額に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

【アンケート&監修】香典の金額相場は?間柄・年齢で変わる?避ける金額も
第三人生編集部

親族葬の香典返し
香典返し
親族葬を行った際、会場で渡す香典返しは3000円程度ですが、*_親族葬の場合にはそれに見合わない額を頂く_事もあります。

そのため、葬儀後に香典返しを別途行います。

親族葬の香典返しの内容
実際の物としては お茶や菓子などの乾物や、洗剤やタオルなどの日用品 が人気があります。

一方 タブーとされるもの の中には 肉や魚などの「生もの」やよろこび物に使われる昆布や鰹節 も避けられる傾向にあります。

親族葬の香典返しの費用相場
香典返しの相場は、いただいた 香典額の三分の一~半額程度が相場 です。

親族葬の香典返しの表書き
のし紙 志 香典返し
香典返しにつける紙を「かけ紙」といいます。

かけ紙は 白黒の結び切り、あるいはアワジ結び のものを使います。一部の関西地方では白と黄色の懸け紙を利用する時もあります。

表書きは 水引の上に「志」と書くのが一般的 ですが、「満中陰志」「忍び草」等もあります。

水引の下には喪家の姓 を記載します。

墨の色については通常の濃い墨で構いません。

香典返しに関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

香典返しの金額相場!高額な香典、連名の香典へのお返しも解説
第三人生編集部

親族葬の服装
喪服
「服装については喪主の方針にもよりますが、親族葬とはいえ葬儀ですから、場にあう服装で参列をします。

それなりの服装とは 「準喪服」や「略喪服」 などが該当します。

「平服でお越しください」といわれた場合には、略喪服で構いません。

親族葬での男性の服装
男性 平服
男性の準喪服は 黒のスーツ です。略喪服の場合は ダークグレーや紺色のスーツ です。
シャツは白の無地のものを選び、タイピンなどの装飾品は外しておくのが無難です。

親族葬での女性の服装
女性 平服
女性の準喪服は光沢のない 黒のワンピースやアンサンブル、スーツ などを指します。

略喪服といえば ダークグレーや紺色のワンピース、アンサンブル、スーツ などです。

装飾品はつけないのが基本ですが、1連の真珠のネックレスであればかまいません。

しかし2連の真珠のネックレスや、そのほかの石がついたネックレスは華美になりすぎるため外していくことをお勧めします。

スーツや喪服については以下の記事も参考にしてみてください

【図解】スーツを正・準・略喪服別、男性女性別に解説!ビジネススーツとの違いも
第三人生編集部

親族葬のメリット
メリット
主な利点は以下の通りです。

費用を抑えられる
葬儀の内容を親族の都合に合わせて決めやすい
参列者の対応に追われる慌ただしさがない
準備の手間が減る
費用を抑えられる
一番の利点は平均費用が100万円程度と安く済む事です。

一般葬の平均相場が200万円前後といわれていますから、半額ほどに抑えられる親族葬は コスト面で魅力的 です。

葬儀の内容を親族の都合に合わせて決めやすい
一般葬で故人の趣味に合わせて葬儀内容をアレンジするのは費用的にも難しいです。

一方、親族葬などの小規模な葬儀の場合、 親族や故人の都合で葬儀内容を変更しやすい のがうれしいところです。

参列者の対応に追われる慌ただしさがない
親族葬の平均的な規模は30人ほど。
参列者の対応に追われる事態は少ないです。

準備の手間が減る
一般葬では参列者区の対応や準備など、悲しみの底にいるはずの喪家は慌ただしい状況です。

親族葬は規模の小さな葬儀ですから、**葬儀社に任せておくと大体の手筈に関しては段取りを担ってくれます。

**喪主や喪家側での準備はほとんどなく、故人をしのぶ時間に使えるのが大きな利点です。

親族葬のデメリット
デメリット
一方、欠点としては以下の3点です。

香典の総額が減る
親族以外の反感を買う
葬儀後の弔問が増える
香典の総額が減る
香典を辞退する・しないに関わらず、参列人数は減少するため、香典の総額は減ってしまいます。

香典の使い道として「費用に充てる」事も多いので、親族葬のような香典が少ない傾向にある葬儀を選択する場合には、 喪家が全額を負担するくらい を想定して下さい。

親族以外の反感を買う
「参列したかったのに、葬儀後に事後報告された」など、 その後の関係にひびが入る 事は避けたいものです。

親族葬にする場合には「故人の希望だった」など、 明確な理由 を示して下さい。

葬儀後の弔問が増える
葬儀に参列できなかった親しい人が、落ち着いたころに弔問に訪れる事があります。

故人にどの程度親しい人がいるのか を確認してから親族葬を選択して下さい。

親族葬の注意点
! 注意
親族葬を行う際に注意するべき点は以下の通りです。

あらかじめ周囲に連絡をとる
一般葬より費用負担が高額に
葬儀後の弔問客への対応が必要
親族葬を希望している人が、 存命中から準備できること もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

あらかじめ周囲に連絡をとる
葬儀の主役となる本人が親族葬を希望している場合、 事前に周囲に伝えて下さい。

予め、葬儀の形式に関しては話し合っておくことを心がけましょう。

一般葬より費用負担が高額に
親族葬を選択した場合、弔問客の数や故人や喪家のこだわりによってはオプションがかさみ、高額になる事も見受けられます。

内容に強い希望がある場合は、自分の希望が適正価格でかなえられる葬儀社を、生前から探しておく ことをお勧めします。

葬儀後の弔問客への対応が必要
友人や取引先など、 葬儀に呼ばれなかったがお別れを言いたかった人 が少なからずいます。

そのような人は弔問に訪れますから、喪家で対応を行います。

親族葬を選ぶとは
親族葬は家族の形の変化に伴って、近年広まってきた新しい形の葬儀です。

費用面の負担の減少や実際に行う準備などを簡略化でき、現代の潮流に沿った葬儀と言えるでしょう。

しかしながら、人の死という物は特に血の繋がりのある家族にとっては重要な出来事であり、今まで通り堅実に行う事を望む方もいらっしゃいます。

死というのは突然の出来事です。
だからこそ、前々からの準備が功をそうします。

葬儀自体を行う世代、担う世代のためにも、予め自身で下調べを行い、家族間で話し合いを持つ事が重要です。

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