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葬儀

2024.04.24

香典で一万円を入れるのはどんな人?お金の入れ方や書き方も解説

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訃報を受け、葬儀や通夜の時に持参するのが香典です。
結婚式のご祝儀と異なり、包む金額の相場で悩む方は多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、香典を包む金額の目安や香典袋の書き方について解説します。
また香典に関するマナーやおすすめのお返しについても紹介します。

香典とは

香典は、自分や家族と関わりのある方の訃報を受け、故人の通夜か葬儀に参列する時に持参します。
香典は故人のご冥福を祈る意味を込めて霊に手向けます。

弔問する時に、会社の関係者や故人と親しく付き合っていた方は供花やお供物を贈ります。
香典はそれとは別に用意する必要があるので注意が必要です。

昨今は、喪主が事前に香典を辞退する断りを入れる葬儀もあります。
このような知らせが届いた場合でも、マナーとして念のため香典は用意しておくと良いです。

一万円の香典を包む時の関係性

年齢を重ねるにつれて、香典を包む機会も増えます。
お金が関係するので、いくら包むのかはデリケートな問題です。

香典で目安となる金額は一万円です。
一万円を包むのはどのようなケースがあるのか解説します。

一万円を入れるのは普通なのか
香典で一万円を包むのは問題ありません。
結婚式のご祝儀の時と同じく、香典も一万円を基準に故人との繋がりに応じて包む金額が変わります。

近親者など血縁が深くなるほど金額の相場も上がり、基準が一万円です。
故人と血縁関係があっても、社会人として独立しているなら香典は包みます。

また、年齢に応じて相場の金額は異なります。
例えば社会人になったばかりの20代の方と、50代の方では年齢を重ねている方が包む相場も高くなります。

しかし、ご自身と故人との関係性が遠くなるほど、年齢はあまり関係ない金額になります。

誰に一万円を渡すのか
具体的に、香典で一万円を包むのは、故人が祖父母・叔父・叔母・その他の親族の場合です。
血縁関係が深い両親や配偶者の両親、兄弟などは一万円以上包みます。

故人が親族以外でしたら、香典は一万円以下で包むケースが多いです。
例えば職場の関係者やそのご家族・近所で付き合いがある方・友人などは一万円以下で包みます。

繋がりが深くない方への香典で一万円を包むと、逆に失礼になります。
香典に包む金額は、立場と繋がりにふさわしい額を覚えておくと便利です。

香典の金額相場【一万円以外の場合】

それでは、香典に一万円以外を包むのは、具体的にどういったケースか紹介します。
故人との関係性やご自身の年齢によって異なるため、以下の表を参考にしてみて下さい。
関係性 金額
祖父母 一万円
両親 五~十万円
配偶者の両親 五~十万円
兄弟・姉妹 三~五万円
叔父・叔母 一万円
その他の親族 一万円
仕事の関係者 五千円
友人・知人 五千円
近所の方 五千円
故人がご両親で、喪主をご自身が務める場合は香典を包む必要はありません。
また、香典に包む金額は五千円以下にしないのがマナーです。

香典は心遣いではありますが、葬儀や香典返しなどにかかる金額を考慮すると五千円以上包むのがマナです。
それ以下だと、総合して喪主が赤字になってしまうからです。

一万円を包む時の香典袋とは?

香典を包む時は、専用の香典袋を用意します。
一万~三万円など、包む金額によって、香典袋の種類が変わるので注意して下さい。

複数の種類がありますが、金額によって相応の香典袋を用いましょう。
香典袋は3種類あり、水引が印刷されたもの・黒白・双銀です。

金額によって水引が変わると覚えておくと便利です。
香典が五千円なら水引が印刷されたもの、一万円以上は黒白、三万円以上は双銀の香典袋を選ぶのが一般的です。

一万円以上でしたら、双銀の水引を選んでも構いません。
水引の結び方は結び切りと言われ、先を引いてもほどけない結び方です。

「繰り返すことがないように」という意味が込められ、お悔やみなど弔事の場面で使われます。

香典袋の書き方

香典袋の表書き・中袋の書き方のマナーについてそれぞれ紹介します。

表書きの書き方

香典の表書きは、水引の上の中央に「御霊前」「御香典」「御香料」などと書きます。
そして、水引の下の中央に贈り主の氏名を楷書(かいしょ)で書きます。

表書きを書く時は、薄墨で書くのがマナーで筆ペンを使う際も薄墨のものを選びましょう。
香典の贈り主は、連名で書くことはできないため、世帯の代表者一名の氏名だけを書きます。

世帯主の代わりに弔問する場面も、香典の表書きは、世帯主の氏名を書きます。
また裏側は、上側が上にくるようにかぶせるのが決まりです。

逆になると慶事の重ね方になるので、くれぐれも間違わないようにしましょう。

中袋の書き方

中袋の書き方は、慶事と弔事の場合で異なるので注意が必要です。
弔事の時は、中袋の表側には何も書きません。

裏側の右上の方に金額を、左下の方に贈り主の住所と氏名を書きます。
ご祝儀や不祝儀の金額は、改ざんを防ぐ目的で、数字ではなく「大字」と言われる特別な文字を使います。

例えば一万円だと「金壱萬円」と書き、漢数字と同じように、縦書きで書くのが正式な書き方です。
中袋がない場合の書き方
中袋がない場合は、中袋へ書く時と同じように、外袋の裏側に金額と贈り主の住所・氏名を書きます。
中袋の有無は、地域の慣習によって異なるのでご自身の住む地域に合わせて選んで下さい。

宗教ごとの香典袋の書き方

仏教以外の宗教の方へ香典を贈る時の、仏式との違いを説明します。
神式
神式の香典袋は、基本的には仏式と変わりませんが、水引は双白か双銀を選びます。
そして、表書きは「御玉串料」「御榊料」「御神前」「御霊前」などと書きます。

神式の香典の金額は、仏式と同じく一万円を基準に考えると良いです。
キリスト教式
キリスト教の香典袋には水引がありません。
白封筒か、十字架や百合の花が描かれた封筒を使うのがマナーです。

表書きは「御花料」「御霊前」、カトリックなら「御ミサ料」、プロテスタントなら「忌癒料」などと書きます。
キリスト教の香典の金額は、仏式と同じ相場で一万円を基準に考えて大丈夫です。

香典袋への入れ方

香典袋へ実際にお金を入れる時は、袋の表側に対して肖像のある方を下に、かつ裏側にして包みます。
これは、お悔やみの場面なので顔を伏せるという意味があります。

また、包むお札は新札でも構いませんが、気になる方は縦半分に折り目つけると良いです。
お札の数については、そこまで細かい決まりはありません。

五千円でしたら、千円札五枚でも五千円札一枚でも構いません。
一万円の時は、ご祝儀のように偶数は縁起が悪いと感じる方もいるため、一万円札を1枚入れるのが無難です。

また「死」「苦」を連想させる4や9などの枚数も避けるようにしましょう。

香典の渡し方

通夜や葬儀での香典の渡し方を流れで紹介します。

香典を渡す時の渡し方

通夜・葬儀会場に到着したら、香典は受付で渡します。
その時に「この度はご愁傷様です」「お悔やみを申し上げます」など、簡潔にお悔やみの言葉を述べます。

その後に、ふくさから香典を取り出し「御霊前にお供えください」など一言添えて渡します。
この時、必ず両手で香典を持って渡しましょう。

香典を渡したら、会葬者名簿に指名と住所を記入し、会場内へ入ります。

香典を渡す時のマナー

直接渡す時
香典を渡す時は、お悔やみの場面で避けるべきとされる「忌み言葉」を使わないよう注意しましょう。
忌み言葉とは、特定の場面で使うと縁起が悪いとされる言葉のことです。

弔事の場面では、「死」「苦しい」などの不幸を連想させる言葉は使わないのがマナーです。
「次々」「まだまだ」「時々」など、不幸な出来事が続くことを連想させる言葉もNGです。

供物や供花をお供えしたい時は、供物は五千円~一万円、供花は一万円~一万五千円が相場です。
直接持参する場合は、香典と一緒に受付で渡します。
郵送する時
郵送する場合は通夜や葬儀の前日か午前中までに届くよう手配し、事前に必ず喪主に了承を取ります。
また、もし通夜や葬儀には参列できないが、香典は渡したいという場合には、郵送で贈ることも可能です。

その場合は、香典袋を現金書留用の封筒へ入れて郵送します。
必ず一緒に、弔問できないお詫びとお悔やみの言葉を添えて送って下さいね。

一万円の香典に対するお返し

葬儀を計画する時に、喪主は葬儀当日に参列者が帰宅するタイミングで香典返しを渡します。
香典返しとしてよく用いられるのはお茶などで、相場は二千~三千円ほどです。

一般的には、一万円以上の香典を頂いた方には四十九日の忌明けのタイミングで香典返しを贈ります。
一万円の香典に返すお返しの品には、必ずのしをつけます。

表書きは「志」「忌明け志」などと書きましょう。
また、のしの裏面は左側が上にくる弔事用のかけ方になるよう注意しましょう。

お返しに適した金額
一万円以上の香典を頂いた方へのお返しは、基本的にその額の半額程度の品物を選ぶと良いです。
一万円だったら五千円、五万円だったら二~三万程度を基準に選択しましょう。

おすすめのお返し
ここでは、一万円の香典をいただいた場合を想定したお返しの品を紹介します。
香典返しでは、食品・消耗品・生活用品など比較的自由に選択できます。

お菓子詰め合わせ
お茶とミニサイズの羊羹がセットになったものなど、日持ちして軽く食べられるので、お供え物にふさわしいお返しです。

カタログギフト
香典返し専用のカタログギフトもあります。
一万円の香典に対するお返しにぴったりの、良質な多数の商品から選べます。
相手の好みが分からない場合などにおすすめします。

海苔詰め合わせ
海苔詰め合わせおかず系の食品だと、好き嫌いがあまり別れません。
ご家族が多くいらっしゃる家庭には、家族全員で食べられる物もおすすめです。

香典を贈る時はお悔やみの気持ちを大切に

香典で一万円を包む場面を例に、金額の目安やマナーについて紹介しました。
一万円は香典返しの必要があるかどうかの目安となるので、覚えておくと便利です。

香典を準備したり、失礼のないようマナーに気を付けるのはとても大切なことです。
通夜や葬儀に参列する時は、故人の冥福を祈り、ご家族を気遣う心で訪問しましょう。

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