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葬儀

2024.04.30

無宗教だとお墓は必要ない?建てる際のポイントや違う供養方法を紹介

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近年、宗教の形式にとらわれない、無宗教という方が増えているようです。
無宗教の場合、宗派に属する場合と同じようにお墓を建てる必要があるのか、故人を供養するにはどうするのか、悩むこともあるでしょう。

この記事では、無宗教の場合にお墓は必要か、葬儀はどうするかをお話ししていきます。
特定の宗教を信仰している方と、どのような違いがあるのかを確認していきましょう。

無宗教でお墓はいらない?
お墓参り
お墓は、故人を供養するために欠かせないものだと認識している人もいるでしょう。

檀家の寺院が管理する墓地に建てるものというイメージもあります。
信仰する宗教がない場合、お墓を建てられないのでしょうか。

無宗教のでも、 お墓を建てる必要があるのか説明していきます。

無宗教とは
無宗教とは、特定の宗教に属することなく、宗派の教え・供養の仕方にとらわれずに故人を偲ぶことです。
神や仏を信仰しない、無神論者とは違います。

宗教に入らずとも、 葬式をしたり、故人を供養するためにお墓を建てることはできます。
その場合は、寺院ではなく民間や公営の墓地や霊園で建てるのが一般的です。

自由な葬儀ができて、年忌供養にしばられることもありません。

本人たちの意思で決める
無宗教の人がお墓をもつかどうかは、本人たちの意思で決めるのが一般的です。
故人が生前に意思表示をすることもあります。

「お墓でお参りしたい」と思えば、 お墓を建てることも可能です。
信仰している宗教がないということは、お墓の有無も自由で、自分たちの都合に合わせて考えられます。

無宗教でお墓を建てる場所と開眼供養の有無
お墓
無宗教でお墓を建てるのであれば、どこで建てられるのでしょうか?
また、お墓を建てるときにおこなう開眼供養は、宗教的な儀式ですが、無宗教でも必要なのかも合わせて知りたいところです。

無宗教でお墓を建てる場所と開眼供養の有無 を見ていきましょう。

霊園やお寺は宗派不問の所を
無宗教者の場合、霊園やお寺は 宗派宗旨を問わないところを探します。
公営の霊園や墓地であれば、宗派宗旨が不問でしょう。

民間管理の霊園墓地や、寺院や宗教団体が管理している霊園墓地でも、宗派宗旨が不問のところもあります。
事前に、確認しておきましょう。

開眼供養の有無
一般的にお墓を作り納骨する場合は、故人が安らかに眠れるよう僧侶にお経を読んでもらい、開眼供養をおこないます。
宗派によって、開眼供養が必要な場合と、開眼供養が必要ない場合もあります。

無宗教の場合は、 してもしなくても問題ないでしょう。
開眼供養をするのであれば、無宗教であっても引き受けてくれる寺院を探す必要があります。

墓地や霊園によっては、開眼供養できるお寺を紹介してくれるところもあるでしょう。
開眼供養、納骨のやり方にルールを設けている墓地霊園もあるので、事前に確認が必要です。

お墓を探しはコチラ
無宗教の墓石に彫刻する文字と戒名の有無
浄土真宗墓
無宗教の場合、 戒名は必要なのでしょうか。
お墓を作る場合は、墓石に彫刻する文字についても確認しておきましょう。

戒名の有無
一般的なお墓には、戒名が刻まれています。
戒名とは、仏門に入った証としてつけられ、修行の規律を守る証でもあります。

無宗教の人は、戒名が無くても問題ありません。
信仰する宗教がないので、 お墓に戒名を刻む必要もありません。

ただ、実家の菩提寺に納骨したり、開眼供養をお寺に頼みたいときは、戒名をつけることを求められることもあるでしょう。

戒名をつけずにお墓をつくるのであれば、宗派や宗旨を問わずに納骨できる墓地を選ぶことが重要です。

彫刻する文字の決まりはない
無宗教なら、お墓に彫刻する文字に決まりはありません。
戒名を刻む必要もないので、生前の名前や故人が伝えたいメッセージを刻むことができます。

故人の亡くなった日付や享年、生前の名前を刻まれることが多いようです。
お墓を建てた人の名前をきざまれる方もいます。

決まりがないので、彫刻する文字を自由に考えましょう。

無宗教での墓石選びのポイント
ポイント
無宗教の方がお墓を建てるときに、 墓石を選ぶポイントをまとめました。

墓石の種類を知る
予算と建てる場所を考える
色・デザイン
墓石の種類を知る
まずは墓石の種類を選びます。
御影石が多いですが、 同じ御影石でも何百種類とあります。

8割の御影石は、海外から輸入していおり、種類によって石の硬さと吸水性が違います。

硬い石ほど、研磨は大変ですが光沢が長続きするでしょう。
吸水性が高い石は、吸った水を吐き出しやすく、石の中に水がしみこみにくいのが特徴です。

中の水が凍って石が割れることが少ないので、 寒冷地のお墓に向いています。
鉄分を多く含む石もあり、水に溶けてさびやすくなるため注意が必要です。

予算と建てる場所を考える
次に予算と、お墓を建てる場所を考えましょう。
墓石の素材や品質によって、値段が変わります。

予算内に収まるように、お墓のデザインや大きさ、場所を選びましょう。
建てる場所によっては、お墓の形式を周りと合わせることを前提としているところもあります。

無宗教は、お墓のデザインや墓石に決まりがないのが、魅力のひとつでもあります。
お墓を建てる場所によって、それが制限される可能性もある ことを覚えておきましょう。

お墓のデザインや形式にこだわりたい人は、事前に確認してからお墓を作る場所を決める必要があります。

色・デザイン
無宗教のお墓は、色やデザインなどを自由に決められます。
自分の好きな色やデザインで決めてもよいでしょう。

デザインも、一般的な縦型ではなくても問題ありません。
自分のイメージした通りに建てることも可能です。

生前に大切にしていたものを、お墓の形にする人もいます。

無宗教でお墓がいらない場合
供養
無宗教では供養の仕方が自由なので、お墓を建てない場合もあります。
お墓を建てないと、お骨を納める場所がありません。

お骨はどうするのでしょうか。
無宗教でお墓を建てなくても供養できる方法 を見ていきましょう。

散骨
ダイヤモンド葬
ゼロ葬(0葬)
散骨
無宗教でお墓を立てない供養方法のひとつに、散骨する方法があります。
お骨を粉骨して、山林や海に散骨することで、自然に還すという意味があります。

山林や海だけでなく、宇宙までお骨をロケットや衛星で運んだり、墓標となる樹木の周りに埋葬するのも散骨のひとつです。
自治体によっては、条例で散骨できないところもあるので、事前に確認してトラブルがおきないように準備しましょう。

散骨に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

散骨の金額・費用相場を種類別に徹底解説!法律やマナーも!【専門家監修&口コミ】
第三人生編集部

ダイヤモンド葬
ダイヤモンド葬は、お骨を 遺骨ダイヤモンドとして手元に残す供養の方法です。
ダイヤモンドは炭素でできています。

お骨の中の炭素成分に、熱と圧力をかけてできるのが遺骨ダイヤモンドです。
身につけたり、触れることができるので、故人を身近に感じられるでしょう。

お墓をつくらない供養の形として、注目されています。

ダイヤモンド葬に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

ダイヤモンド葬とは?おすすめの業者や依頼方法!時間・費用も
第三人生編集部

ゼロ葬(0葬)
ゼロ葬とは、火葬のあと、火葬場から遺骨を受け取らない方法です。
骨壺にお骨は入れないので、お骨を拾うこともありません。

宗教学者の島田裕巳氏が提起した方法 です。
お墓をもたない供養の方法は散骨が主でしたが、ゼロ葬は納骨をする必要もないので、お墓を作らないシンプルな弔い方といえます。

自治体によっては、ゼロ葬を許可していないところもあるので、確認をしましょう。

ゼロ葬に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

ゼロ葬(0葬)とは何か?遺骨の取り扱いやゼロ葬の可否・背景を解説
第三人生編集部

無宗教でお墓を建てるかどうかは相談必須
高齢者
無宗教でお墓を建てるかどうか、自分の意思だけで決めないようにしましょう。
みんなが納得して供養できる形をとるには、 相談して話し合うことが必須です。

ここでは、相談するときに話し合うポイントをまとめました。  
 

親族は理解しているか
お墓を建てるかどうかを、まずは親族に話すことが大切です。
自分は無宗教であっても、親族の中には、先祖代々からの信仰している宗派を大切に重んじる方もいるでしょう。

家族親族の意見に耳を貸さず、自分の意見だけを通してしまっては、 その後の親族関係にも悪影響です。
まずは、親族が無宗教で供養することにを示してもらえるように話し合いましょう。

遺骨の面倒を見る人はいるか
お墓を建てる建てないはさておき、供養していく上で大切なことは、遺骨の面倒を見る人がいるかどうかがポイントになります。
遺骨は納める場所によって、管理の仕方が変わります。

檀家料や管理費も関わってきます。
親族でだれが遺骨の管理をするのか、管理費の支払いはどういう形にするのか話しうことが大切です。

遺骨を管理する人がいない場合は、 管理をしなくてもいい方法で納骨をするようにしましょう。

無宗教におけるお墓参り

宗教のように、年忌供養が決まっていないがない無宗教では、 どのようにお墓参りをして、故人を供養するのでしょうか。

お墓がある場合と、お墓がない場合に分けてまとめました。

お墓がある場合
お墓がある場合は、お墓参りに行くことで供養できます。
年忌供養をしなくてもいいので、法要をおこなう機会がないと感じている人もいるでしょう。

親族で集まって供養したい場合は、連絡を取り合って都合のよい日を決めておこなう必要があります。
霊園によっては、 自分たちでお墓まで足を運ばなくても、決まった時期に永大供養をしてくれることろもあります。

お墓をきれいにしたり、お花やお水をあげたりするのは、どの宗派宗旨もおこなうことで、無宗教であっても同じことです。
決められた時期はないので、供養したいときにお墓参りに行って供養しましょう。

お墓がない場合
無宗教の場合は、お墓に納骨しない人もいます。
お墓がない場合、 法要をしない代わりに、一般的な年忌供養の時期に親族で集まる という人もいます。

手元供養の場合は、お骨のあるお宅にお参りに伺うようにしてもよいでしょう。
年忌法要の時期を考えなくて済む無宗教だからこそ、供養のかあたちも自由に決められます。

このように、故人を思って供養をおこなうことは、お墓という形がなくても可能です。

【コラム】無宗教の方の葬儀・納骨のやり方
法事
無宗教の方の葬儀や納骨には、どのようなやり方があるのか をまとめました。

葬儀
無宗教の葬儀は、宗教の考え方に影響されることなく、自由におこなうことができます。
一般的におこなわれる読経の必要もありません。

お経の代わりに、故人の好きだった音楽を流しながら、お別れの時間を過ごしてもよいでしょう。
火葬場で弔う直葬という方法を取る人もいます。

無宗教の葬儀は、形にしばられることがないため、 自由な発想でおこなうことが可能です。
故人の意志を尊重するとともに、どのように最後を故人と過ごしたいのか、どのように身送りたいのかを考えておきましょう。

無宗教の葬儀の流れ・費用・服装を解説!メリット・デメリットも
第三人生編集部

納骨のやり方
無宗教の方は、納骨の方法も宗派宗旨にと関係なくおこなえます。
一般的な宗派宗旨のようにお墓をもつこともできます。

お墓をもたずに、手元供養・合祀墓・樹木葬・永代供養なども可能です。
決まりがないので、形式にとらわれることなく納骨できます。

無宗教でもお墓は持てる。自由な形の供養を
無宗教は、宗教的な儀式がないので、一般的な形式に従う供養の必要がありません。
お墓を建ててもいいし、建てなくてもいいのです。

葬儀や納骨、供養も、故人や遺族の意志を尊重した自由なスタイルでおこないましょう。
ただし、親族の理解を得るための説明や話し合いは必要です。

無宗教ならではのさまざまな利点を生かして、全員が気持ちよく供養をおこなえるように配慮しましょう。

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