ご愁傷様の意味
葬儀
「ご愁傷様」という言葉に馴染みが無い方も多いでしょう。
さまざまな場面で使用することができる言葉ですが、多くは葬儀などの場が多いです。
相手を気の毒に思う心から、傷ついた心を察する意味が込められています。
そのため、葬儀に慣れていない人にとってはこの言葉は使い辛いでしょう。
正しい使い方や、実際に使用するときに注意点などをご紹介します。
今まで当たり前に使ってきた人でも、意外に間違った使い方になっていたかもしれません。
ご愁傷様の正しい使い方
近親者のみの葬儀で持っていくもの
「ご愁傷様」の正しい使い方をご紹介します。
この言葉は、状況によって大きく異なります。
そのため、状況に合わせて上手に使用することが求められるのです。
自分が思ったまま使用している人が多い傾向にありますので、正しい使い方についてしっかりと理解を深めましょう。
ビジネスシーン
身内以外
弔問の受付
ビジネスシーン
この言葉は、最上級のお悔やみの言葉であることから、ビジネスシーンでも使われます。
とくに、相手が格上の方の場合には、この言葉がぴったりです。
仕事関係の人でも親しい方の場合には、堅苦しい表現になる場合もあります。
その場合には、「残念でしたね」という言葉使いも良いでしょう。
仕事上のお付き合いの方には、失礼がないように言葉を選びましょう。
身内以外
知人や友人などにも、この言葉を使うことができます。
ただし、相手と自分との関係をしっかりと把握しておく必要があります。
かなり親しい人との場合、この言葉は他人行儀に感じることがあります。
もっと身近な存在の表現することが適切で、さびしくなりますねという表現などが適切です。
相手にもよりますが、若干身近に感じる表現を行っても良いと言えるでしょう。
弔問の受付
自分が葬儀に行き、受付にかけるセリフとしてもこの言葉は使えます。
他の弔問者も多数いるでしょうから、第一声は身近な人でもこの言葉が良いでしょう。
相手を良く知っている、そしてかなり仲が良い相手でも、第一声はこの場では最適だと言えるでしょう。
状況を把握して、相手に声をかけることが重要なポイントです。
ご愁傷様の例文
葬儀場
この言葉は、状況によって言い方が若干異なります。
それぞれの使い方、文をご紹介しますので確認しましょう。
ビジネスシーン
身内以外
弔問の受付
ビジネスシーン
仕事上のお付き合いの場合、相手に失礼なくさらには、正しい言い回しを意識することです。
とくに相手が自分の会社のお客様の場合には、注意が必要です。
このたびはご愁傷様でございます。
シンプルかつ、丁寧な言い方が一番です。
前後に余計な言葉を付け加えるのではなく、分かりやすく相手にお悔やみの気持ちを伝えることが一番です。
身内以外
少し前後に言葉を付け加えても良いでしょう。
仕事上の付き合いとは違い、友人などで親族が亡くなった場合には、一言では素っ気なく感じます。
自分の気持ちを前後に付け加えましょう。
突然のことで動揺しております。
ご愁傷様でございます。
この一文を付け加えることで、「ご愁傷様」の耳触りが大きく変わってきます。
自分の思いを相手に伝えるような表現を選んで使用しましょう。
弔問の受付
受付は多くの場合に親族が行っています。
失礼があってはいけないことは当然ですが、その人の立場の人に見合った表現が一番です。
ただ、このときにも一文を付け加えても大丈夫です。
ただし、一文を付け加えるときには、当たりさわりのないような綺麗な言葉を選びましょう。
このたびはご愁傷様です。
心よりおくやみ申し上げます。
と、誰が聞いても違和感のないような表現を選ぶのが基本です。
ご愁傷様と言われた時の返事は?
通夜 葬儀
ご愁傷様と言葉をかけられたとき、相手の気持ちに失礼のないよう返事をすることが大切です。
もどかしい表現で留めたり、何を言っているのか分からない言葉は避けましょう。
ご愁傷者と言われた時の返事は、以下のような言葉が無難です。
恐れ入ります
御丁寧にありがとうございます
御心お心遣いありがとうございます
恐れ入ります
シンプルに気持ちを伝えれる表現が「恐れ入ります」です。
この言葉は、上司でも部下でも、そして親族でも使用することができる返事です。
また、簡単な言葉なので、あまり良く知らない人から声をかけられた場合にも使える返事です。
「恐れ入ります」の後に、さらに言葉を付け加えても良いでしょう。
御丁寧にありがとうございます
この言葉は、知っている人に対して使える返事です。
自分の上司などに声をかけられた場合には、御丁寧にありがとうございますと返事するのが良いでしょう。
より丁寧な返事方法であり、相手の気持ちをしっかりとくみ取っている返事となります。
御心お心遣いありがとうございます
より丁寧な表現をするときには、「御心お心遣いありがとうございます」と返せます。
お世話になっている方から声をいただいたときには、丁寧に返事をするのが良いでしょう。
なかなかこうした言葉は出てこないかもしれませんが、お世話になっている方へは、より丁寧な言葉を選び返事をしましょう。
ご愁傷様以外のお悔やみの言葉
葬儀
ご愁傷様に変わる言葉は、以下のように沢山あります。
状況や相手によって、うまく使い分けましょう。
お悔やみ申し上げます
哀悼の意を表します
ご冥福をお祈りします
心中お察しします
お気の毒でございます
お悔やみ申し上げます
おくやみ申し上げますは、死に対して非常に悲しいという思いがとても込められています。
この言葉を使用する場面はさまざまです。
用語としても、親族以外の人でも使用することができます。
お悔やみ申し上げますの意味と使い方!メール・手紙でのお悔やみも
第三人生編集部
哀悼の意を表します
このフレーズも良く耳にする表現でしょう。
しかし、この言葉はどちらかと言えば言葉にして伝えるよりは文面にして表現する方が多いです。
お客様の社長などの偉い方に対して、文面で表現する場合にはこの言葉が使われます。
正しく使う場面を理解しなければ、少し堅苦しくなりますので、必ず表現の意味や使う場面を意識しましょう。
哀悼とは?「哀悼の意を表します」の使い方を解説!追悼との違いも
第三人生編集部
ご冥福をお祈りします
「ご冥福をお祈りします」もよく聞く表現ですが、実はとても難しい言い方です。
この言葉は、親族などに対して発する言葉ではなく、故人に向けて発する意味を持っています。
故人が別の世界に行けるようにお祈りする意味なので、親族に対して使う表現ではないことが分かります。
実際はこの言葉を故人にかけることはできませんので、全体の挨拶などに使われます。
スピーチなど、大勢の場で使うことが多いです。
「ご冥福をお祈りします」の意味・例文!避けるべき宗教・宗派も解説
第三人生編集部
心中お察しします
心中お察ししますは、親族に対して使う表現です。
このセリフは、悲しみにくれている人に対して気遣いの言葉として使用しますので、親族のみに使いましょう。
心にそっと寄り添うような意味があり、親族と話ができないような状況のときにはこの表現に留めましょう。
会話ができないほどの悲しみを抱えているときには最適な表現です。
お気の毒でございます
お気の毒でございますも、悲しみにくれている親族に使う言葉です。
意識しないで聞くとそっけない言葉に聞こえるかもしれませんが、そのようなことはありません。
親族と会話をしている最中に、相手が泣き出したときなどでこの表現が最適です。
とても奥の深い言葉のため、上手に使用しましょう。
お悔やみを伝える時に気をつけること
! 注意
おくやみを伝える時には、気を付けておくことがあります。
お悔やみの言葉を使うときには、相手に大きな失礼を招いてしまうこともありますので、慎重に行いましょう。
それでは、注意点について詳しくご紹介します。
重ね言葉は避ける
励ましの言葉は避ける
文は短く丁寧に
重ね言葉は避ける
おくやみの言葉で気を付けることは、重ね言葉です。
これは、このたびの不幸をさらに連想させるような言葉を指しています。
例えば引き続きや、近々と言うまた不幸が繰り返し起こるような言葉は必ず避けましょう。
これは親族などに対することだけではなく、葬儀の場の中では誰との会話でも避けるのがマナーです。
大きな失礼を招いてしまうことになりますので、気を付けましょう。
励ましの言葉は避ける
おくやみの言葉は、相手の気持ちに寄り添うことが基本です。
よく励ますようなセリフを使う人がいますが、実はおくやみの表現としてはこの励ましの言葉は避けるのがマナーです。
小さな子供に対しては問題ありませんが、励ます言葉は避けましょう。
文は短く丁寧に
そして、長文で気持ちをだらだらと伝えることも避けましょう。
おくやみの言葉は必ずシンプルに端的に気持ちを伝えるのが基本です。
相手の気持ちに深入りすることは失礼です。
一言で留めておき、その後にも無駄に会話をすることはマナー違反です。
お悔やみのマナーとは?直接述べる場合、メール、電話の文例も解説!
第三人生編集部
ご愁傷様はメールで使えない
×
「ご愁傷様です」は、メールでは使えません。
どこまでも話し言葉でありメールや手紙などに文面で使う言葉ではありません。
この事実をしらないまま、メールで使う人がいますが失礼なことです。
知らなかったでは恥ずかしい思いをするだけではなく、相手の気持ちを傷付けることになりますので気を付けましょう。
この言葉は、葬儀や個人の親族に出会った場で使うと覚えましょう。
ご愁傷様という言葉は深い意味がある
「御愁傷様」は、気軽に使用している人も多いですが、相手に対して大きな敬意を表する意味がありますので、慎重に使いましょう。
使う場面や使う相手、さらにはメールや文章などでこの言葉を使うと、かなり失礼になります。
必ず、言葉の使い方や使う相手を確認しましょう。
葬儀で失礼があると、後々大きな問題に発展することもあります。
トラブルを避けるためにも、事前にさまざまな知識を得ましょう。