icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

葬儀

2025.04.22

大切な方や会社関係・知人の急な訃報を受けたとき「供花を贈るべきか」「どのように手配すればよいのか」と悩まれる方は少なくありません。

供花は故人への哀悼の意を示す大切な方法ですが、慣れない場面ではマナーや段取りに戸惑うこともあるでしょう。

そこでこの記事では、供花の意味とスムーズに手配できる3つの方法、基本マナーなどを詳しく解説します。

供花を贈る側の方はもちろん、受け取る遺族側にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

供花とは

供花とは、「きょうか」または「くげ」と読み、通夜や葬儀の場で故人に供える花のことを指します。

文字通り「供える花」という意味で、故人を偲び、哀悼の気持ちを形にしたものです。
最近では、弔電や香典の代わりとして、供花を贈るケースも増えています。

供花には2タイプある

供花には「フラワースタンド」と「花籠(はなかご)」の2タイプがあります。

フラワースタンドは、スタンド型の台に花を飾る背の高いタイプで、大きな会場やホールでの葬儀に適しています。

一方、花籠はかごに花をアレンジしたもので、サイズが小さいことから祭壇の前や周辺に配置されることが多いです。

2タイプのどちらを選ぶかは、故人との関係性や葬儀の規模で判断するとよいでしょう。

献花、枕花との違い

供花と似た意味を持つ言葉に「献花(けんか)」と「枕花(まくらばな)」があります。
どちらも参列者が故人に別れの気持ちを込めて行うものですが、それぞれ目的が異なります。

献花はキリスト教や無宗教の葬儀・お別れの会などで、参列者が献花台に花を捧げる行為です。

一方、枕花とは故人の枕元に供えるアレンジ花のことで、主に親近者が用意します。

供花は「葬儀会場や祭壇を飾る花」、献花は「故人に花を捧げる行為」、そして枕花は「故人の枕元に飾る花」という違いがあります。

供花を手配する3つの方法

供花を贈りたいと思ったとき、どのように手配すればよいのか迷われる方も多いでしょう。
ここでは、供花をスムーズに手配できる3つの方法について詳しく解説します。

葬儀社に依頼する

供花を葬儀社に依頼するのは、もっとも安心で確実な方法です。

葬儀社が供花の手配から配送までをすべて代行してくれるため、確実に葬儀当日に間に合うというメリットがあります。

葬儀社には、さまざまな供花のプランが用意されています。
故人との関係性や予算に応じて供花を選びましょう。

花屋に注文する

地域の花屋に直接注文することで、故人のイメージや好みに合わせた自由なアレンジができます。
また、細かい要望も伝えやすく、温かみのある花選びができるというメリットがあります。

ただし、すべての葬儀会場が外部からの供花を受け入れているわけではありません。
外部発注した供花を受け入れているのか、事前に葬儀社へ確認しましょう。

オンラインショップで手配する

最近では、オンラインショップでも供花を手配できるようになりました。
供花専門のオンラインショップも増えており、価格帯や花の種類も豊富です。

届け先の情報や宗教形式を入力するだけで、マナーに沿った供花を簡単に手配できるのも大きなメリットです。

ただし、実物を確認できないというデメリットもあるため、レビューや評価の高いサイトを選ぶことをおすすめします。

供花を贈る際のマナー

ここでは供花を贈る際の基本的なマナーを解説します。
仏式・神式 :
菊や蘭、百合、りんどう、カーネーションなどが好ましい。
色は白や淡いピンク、黄色など。
トゲがあるもの、香りが強いものは避ける。

キリスト教 :
百合やカーネーション、胡蝶蘭などが好ましい。
白を基調に選ぶ。
トゲのあるバラなどは避ける。
宗教ごとのマナーに沿った供花を選ぶことで、故人や遺族への敬意を示すことができます。
迷った場合は葬儀社に相談すると、適切な手配が可能です。

葬儀社へ事前確認をする

供花を贈る前に、葬儀社への事前確認は不可欠です。
その理由は、花屋やオンラインショップなど、外部に発注した供花を受け入れない葬儀社もあるからです。

葬儀社が外部発注の供花を受け入れている場合は、自分と故人の関係性を明確に伝えることが大切です。
それにより適切に供花が配置されます。

供花を贈るタイミング

供花は、葬儀の前日、または当日の午前中までに会場に届くようにするのが理想です。

一般葬や家族葬では通夜の前日までに注文を。
一日葬の場合は、葬儀の2日前に注文しておくと安心です。

供花があまりにも早く届くと、事前に準備していた印象を与えることもあるため、訃報を受けてから準備するのが望ましいです。

供花の名札の書き方

供花に立てる名札は「芳名札(ほうめいふだ)」とも呼ばれます。
名札は縦書きが基本で、送り主に敬称はつけません。

また、贈り主の立場に応じて記載内容を指定します。
個人から
個人のフルネーム

親族から
〇〇家一同
親戚一同
兄弟一同
孫一同 など
※年齢順に右から記載する。
※人数が少ない場合は個別に名前を記載してもよい。

会社から
株式会社〇〇
株式会社〇〇 代表取締役 氏名
株式会社〇〇 △△部
株式会社〇〇 △△部 有志一同
※名札には正式名称を使用し、役職や部署名を添える。

友人から
友人一同
〇〇大学友人一同
〇〇大学サークル有志一同 など
※個別に名前を記載する場合は、五十音順などにする。

夫婦から
夫の名前、または夫婦の名前を連名で記載
葬儀によっては、名札をつけない場合もあります。
事前に葬儀社に確認しておきましょう。

供花の相場

供花の数え方は、「一基(いっき)」と「一対(いっつい)」です。
一基とは供花1つを指す言葉で、一対は同じ供花を2基並べる場合を指します。

供花二基の相場は7,000円〜1万5,000円程度。
一対で贈る場合は、1万5,000円〜3万円程度です。

なお、供花を贈る数は故人との関係性によって異なります。
親族は一対、会社関係や友人などは一基を贈ることが一般的です。

最近では、葬儀会場の広さに応じて、一基のみを贈るケースも多くなってきています。

遺族側が知っておくべき供花の対応

遺族として供花を受け取る立場になった際、どう対応すべきか迷うことがあるでしょう。
ここからは遺族として知っておくと役立つ情報を紹介します。

供花を並べる順番

供花の並べ方には一定のルールがあります。
一般的に、祭壇の中央から外側に向かって、故人の親族や近しい人の順に配置します。

会場全体のバランスを見て、供花のレイアウトを決めるのがおすすめです。

お礼を送るタイミング

供花をいただいた際には、葬儀が終わった1週間〜10日後を目安にお礼状を送ります。
お礼の品物を一緒に贈る必要はありませんが、地域によってその風習は異なります。

もしお礼の品物を贈る場合は、いただいた供花の金額の3分の1〜半分程度を予算の目安にしましょう。

家族葬では供花を受け取らないという選択肢もある

近年増えている家族葬では、供花を辞退するケースも増えています。

家族葬は小規模で行われることが多いため、手続きや準備を簡略化したいという意向があるためです。

この場合、供花を辞退する旨を事前に通知することが大切です。
「故人の遺志である」と伝えることで、相手に配慮しつつ、気持ちよく受け入れてもらえるでしょう。

供花に関するよくある質問

ここからは、供花に関するよくある質問を紹介します。

供花を贈りたいが香典も必要か

供花を贈る場合、香典も別で用意するのが基本のマナーです。
特に親しい間柄であれば、供花と香典の両方を用意するのが望ましいと考えられます。

ただし、会社関係では供花のみ、または弔電のみという場合もあります。

葬儀に参列できない場合、供花だけでもよいか

葬儀に参列できない場合、供花を贈ることで弔意を表すことができます。

遠方に住んでいる場合や、仕事の都合で参列できない場合など、やむを得ない事情があるときは、供花や弔電で気持ちを伝えます。

ただし、供花を贈る前に、遺族の意向を確認することを忘れないようにしましょう。

まとめ

供花は、故人への哀悼の意を表し、祭壇や葬儀会場を飾る大切な花です。
意味やマナーを理解し、適切な方法で手配することで、想いを丁寧に伝えることができます。

供花を贈る際には、意味や手配方法、基本のマナーを事前に把握しておくと、余裕をもって対応できるでしょう。

RELATED