年末年始に葬儀が必要になったら?流れ・注意点・対処法を徹底解説
年末年始でも葬儀を行えるのか詳しく知りたい方向けにポイントや注意点を解説します。葬儀を手配するための具体的な方法などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
年末年始に大切な方を亡くされた場合、通常と異なるタイミングだからこそ「葬儀はできるのか?」「火葬場は動いているのか?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
年末年始の葬儀では、葬儀社の探し方や対応方法などでいくつかポイントがあります。
年末年始に葬儀はできる?まず知っておきたい基本情報
まずは、年末年始に葬儀が実施できるのか詳しく解説していきます。火葬場や葬儀社の探し方と合わせてみていきましょう。
年末年始の葬儀は実施できる?
基本的に、年末年始であっても葬儀の実施は可能です。ただし、地域や施設によっては「三が日」や「元旦」、「友引」などを理由に火葬場や葬儀場が休業しているケースもあります。
また多くの火葬場は、12月31日から1月3日まで休業していることが一般的です。どのように実施するのか、事前に話し合って決めておくと良いでしょう。
年末年始に対応している火葬場・葬儀社の探し方
中には、年末年始でも対応してくれる葬儀社はあります。ただし、通常のタイミングより対応件数が制限されている可能性があるため、早めに連絡を取ることが大切です。
また、依頼先を探す際は以下のポイントを押さえると安心です。
・ 自治体や火葬場の公式サイトで営業状況(年末年始の営業日など)
・ 年中無休、24時間対応している葬儀社に事前相談する
・ 葬儀ポータルサイトで比較する
ポイントを押さえておくことで、効率よく依頼する葬儀社・火葬場を探し出せます。各ポイントを上手く活かしてみてください。
葬儀が年末年始に間に合わないときの対応方法
葬儀が年末年始に間に合わない場合の対応としてどのようにすればよいのでしょうか。ここからは、ご遺体の安置方法や葬儀を遅らせるにあたっての注意点を解説します。
遺体の安置方法について
火葬場や葬式場の空きがなく、すぐに葬儀を行えない場合は、ご遺体を適切に安置する必要があります。安置の方法としては、主に以下の通りです。
自宅での安置の場合、ドライアイスなどを用いて室温管理が必要です。衛生管理や毎日の処置が求められます。
別の方法として安置施設を利用することが挙げられます。安置施設の場合、葬儀社が保有する安置室や火葬場併設の施設にて保冷状態で預かってもらうことが可能です。
迷っている方や不安な方は安置施設を利用することをおすすめします。
特に年末年始の場合、安置期間が長くなる可能性が考えられます。早い段階で安置先を確保することが大切です。
葬儀を遅らせる際の注意点
葬儀をすぐに行えない場合、「仮通夜」や「後日葬」などの選択肢があります。
仮通夜とは、ごく限られた身内のみで行う簡易的なお別れの儀式のことです。
後日葬は、火葬のみを先に行い、葬儀・告別式は後日あらためて実施することを指します。
これらは、年末年始のようにスケジュール調整が難しい時期に有効な選択肢です。ただし、実際に行う際は親族の理解を得なければなりません。
事前の説明・相談に関しての話し合いは十分に行いましょう。
年末年始の葬儀手配の具体的な方法
ここからは、年末年始の葬儀手配に対して具体的な方法を解説します。
・ 連絡すべき相手と優先順位
・ 葬儀の日程調整のコツ
上記2つをご紹介していくので、それぞれ確認していきましょう。
連絡すべき相手と優先順位
大切な方が亡くなられた直後は、以下の順で連絡を進めましょう。精神的に辛いかと思いますが、初動が遅くなると手配がスムーズに進まない可能性があります。
1. 葬儀社またはポータルサイトを確認する(安置先・火葬場の確保が最優先)
2. 親族や関係者に連絡する
3. 勤務先や町内会などの関係団体
葬儀社を決定することで、遺体の搬送や安置、日程調整などをスムーズに進められます。後回しにせず、早い段階でスタートしましょう。
葬儀の日程調整のコツ
年末年始は「三が日」「友引」「宗教者の都合」によって日程が限られることがあります。そのため、日程調整では以下の点に注意しましょう。
・ 友引は火葬を避ける風習がある(宗教的・地域的習慣)
・ 僧侶や神職の予定は年末年始に休むケースあり
・ 式場、火葬場は早めの予約が必要
葬式場をはじめ、僧侶や神職が年末年始に休む可能性があるため、早い段階で確認することが大切です。また、一部では友引は火葬を避けるというような風習もあります。
下記記事では、地域ごとの葬儀の風習について解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
年末年始の葬儀に関するよくある疑問
ここでは、年末年始の葬儀に関するよくある疑問についてまとめました。
喪中と正月のマナーはどうなるの?
喪中の年末年始は、以下の点に配慮するのが一般的です。
・年賀状は出さず、喪中はがきを代用
・初詣やおせち料理、祝い事は控える
・門松・鏡餅・正月飾りなども避けるのが通例
年末年始でも香典やお供えは渡せる?
年末年始でも香典やお供え物のやりとりは可能ですが、以下のような配慮が望まれます。
・三が日を避けて渡す、または後日郵送という選択もある
・正月飾りと一緒に渡すことは避ける
・時間帯や服装にも注意する
お寺は正月でも対応してくれる?
寺院や教会の対応は施設によって異なります。年末年始に休暇を取る場合も多いため、なるべく早い段階で連絡・相談を行いましょう。
まとめ
年末年始でも葬儀を取り行える場合もありますが、施設の営業状況やスケジュールに注意が必要です。
多くの火葬場・葬儀社は年末年始が休みになっているケースもあります。お寺に関しても年末年始は休んでいる可能性があるため注意しましょう。
火葬場や安置施設を早い段階で確保する、連絡なども早めに意識してトラブルを避けることが大切です。遺族間の連携と、葬儀社とのコミュニケーションがスムーズな進行につながります。
突然の出来事でも、落ち着いて対応できるよう、本記事の内容を参考にしてみてください。