icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc
SEARCH

葬儀

2024.04.30

奉書紙とは?使い方は?費用相場・販売場所も!半紙との違いや表裏も

  • facebook
  • twitter
  • LINE

奉書紙とは、誰かに贈り物をする時に物を包む「和紙」として利用されており、古くは江戸時代から愛され続けてきました。
職人が細部までこだわって作られたものから、現代の技術を利用して量産されている奉書紙まで様々なものが存在します。
今回の記事では、奉書紙の使い方や相場、半紙との違いについてまで解説していきます。

この記事の結論

奉書紙とは、楮をすいて作る和紙です。香典・御布施などを包むなどの用途で使います。

お金を包む際はつるつるとした面を表にして真ん中に包みを置き3つ折りします。左右下上の順で畳みます。
奉書紙とは?使い方は?
奉書紙とは何か
奉書紙(ほうしょし、ほうしょがみ)とは、楮(こうぞ)と呼ばれるクワ科の植物を原料として作られた和紙のことを指します。

中世から始まり、近世においても頻繁に使われております。

普通の和紙とは異なり、白い粘土や米粉を配合した紙をすいておるので、 純白で分厚いながらも弾力があり、和紙の中では長持ちするという特徴があります。

昔は上流貴族によって 公文書 として利用されていました。

現在では奉書紙は高級品として、 日本芸術の職人によっても愛用されておりますし、祭事や神事でも使われています。

一方で、機械によって量産されている奉書紙も存在し、そちらは 手紙の便せんや公的な書類 にも利用されており、幅広い範囲に利用されています。

奉書紙の歴史
清水寺
江戸時代においては 御教書紙 という名前で親しまれました。

奉書 という意味についてですが、幕府の地位の高い者が伝達を行う時は直接、自分の手で文章を書かず、部下を使って代わりに書かせたとされています。

その際に、その部下の名前を使って書いた文章のことを 「奉書」 と名前で呼んでいたとされています。

奉書紙の利用用途
葬儀で香典を包む
法事でお布施をする 
結婚式でご祝儀を包む
お品書きを書く
日本画、浮世絵など日本芸術
子供を授かった際に名づけるために
お供え物の下に敷く紙として
主にこれらの用途で使用されるのが 奉書紙 です。

白を基調としており、「お清めされた紙」と見なされている奉書紙は貴重品を包むため以外の様々な場面に利用されています。

贈り物を包む
何か大切なものを包む という役割は今も昔も変わっておりません。

主な利用用途としては、 熨斗紙(のしがみ) や 祝儀袋 、 贈り物を包むため に使用されています。

洗練されたこの奉書紙で贈り物を包み、思いを詰め込んで送ることで、贈り物を受け取る側も 非常に好感を持たれると思いますし、正しい形で贈り物をした ということにもなります。

また、 包んだ物の価値を高めることに繋がる とも言えるでしょう。

印刷もできる
製造方法の違いによっては 印刷 をすることも可能です。

職人の手によって、一から作られた奉書紙は、 日本画や浮世絵 に使われることが多いです。

一方、パルプを使用し作成された奉書紙は、 印刷できるような仕組み が施されております。

そのため、会議で数枚必要、請求書に使用すれば洒落ているのでは、といった状況下で貢献することができます。

弘梅堂 伊予和紙 厚口 奉書紙 翠波金鶴 松印 50枚 (108g m2)
弘梅堂 伊予和紙 厚口 奉書紙 翠波金鶴 松印 50枚 (108g m2)
3,200円
www.amazon.co.jp
amazonで商品を見る

奉書紙の包み方
方法
包み方に関する手順
奉書紙の表面(触ってツルツルしてる側)が表面になるように置き、真ん中に中包みを置いて3つ折りにします。
奉書紙をそれぞれ左、右の順で重ねるように折ります。
奉書氏の下を上向きに折り込み、その上側を折り、最後に被せるようにします。
これらは 弔事 の際の折り方であり、 慶事 の場合ですと、これとは差別化を図るためにも 真逆の手順で 折ることが一般的です。

お金を包む際は、 旧札を使用すること が日本においては慣習的に行われました。

新札を入れる場合は、端を折ってから入れる と良いとされていますが、その土地の風習によって大きく変わりますので確認しておきましょう。
また、慶事では奉書紙を2枚使いますが、弔事では1枚しか利用しない取り決めもあります。


奉書紙の費用相場
香典金額
値段はいくらぐらいするか
奉書紙は職人の手製によるもの、機械によって量産されているもので価格相場も大きく違いが発生します。

身近に存在するデパートのような場所で販売されている奉書紙は、 「A4サイズ50枚入りで2,000円ほど」

素材が高級なもので、職人の手が込んでいるものですと、一枚500円ほどします。

決して安く買えるわけではありませんが、用途に応じて自分に合ったものを選んでみましょう。


奉書紙の販売場所
取り扱い場所はどこか
文房具屋、デパートの書道コーナー、ネット販売、神具店 で販売されています。

奉書紙と聞くと、最初は高級な印象を持つ方が多いかもしれません。

ですが、販売場所としては私たちの身近な場所で売られていることが一般的です。

高級品を買う場合は神具店や書道店など、専門店に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。


奉書紙と半紙の違い
違い
混同しやすい二つの紙
奉書紙はこの記事でも何度か解説させて頂きましたが、 冠婚葬祭の行事において、何かを誰かに送る場合に、それを包むものとして使われています。

一方で半紙は、 「書道用に使われる用紙」 、 「紙の大きさを表す言葉」 という意味で使われており、奉書紙とは明確な区別をつけることができます。

ですが共通点もあり、お盆や祭事などでお供え物を用意する場合、その下に敷いたり、香典などでお札を包む場合には半紙が利用される場合もあります。


奉書紙に表裏はある?
お墓参り代行 悩む
和紙には「裏表」が存在する
基本的に何かを書き留めたりする際に使用する紙は、裏表なく使うことが可能です。

しかし、それらは洋紙の特徴であり、 和紙の場合には奉書紙に限らず裏表が存在します。

裏表の判断方法は非常にわかりやすく、 表面がツヤツヤとしており、裏面はザラザラ としております。

誤って裏面に文字を書こうとすると、うまく用紙に色が乗らず、滲んでしまうので気を付けましょう。

また、奉書紙は製造方法によって、印刷できることが特徴であると上記で解説しました。

印刷する場合も表面を合わせてするようになります。


奉書紙の注意点
気をつける点はあるか
取り扱いに関して
和紙の中では丈夫で長持ちすることが特徴の奉書紙ですが、和紙という特性上、 洋書と違い雑に扱ってしまうと直ぐにダメージを受けてしまいます。

湿気が多い場所に管理しておくことで使い物にならなくなってしまう恐れもあります。

贈り物を受け取る際に包装が汚れていたり、傷がついているとそれだけで印象がマイナスとなってしまうので注意しましょう。

マナーを守る
奉書紙には 裏表 が存在することは上記でも解説しましたが、不慣れな内は間違えることも多いです。

冠婚葬祭の様々な状況に応じて奉書紙を使用するかもしれませんが、 言葉遣いを使い分ける ことも忘れずに心がけましょう。

また、電報などを包装する際に 折り曲げないようにする こともマナーとしては重要です。

せっかく日本の伝統品を使用しても、使い方が間違っていると途端に不興を買ってしまいますので最大限の注意を払いましょう。

【Amazon.co.jp 限定】和紙かわ澄 OA 越前和紙 奉書紙 白 無地 B5 レターセット 長封筒5枚 便箋20枚入
【Amazon.co.jp 限定】和紙かわ澄 OA 越前和紙 奉書紙 白 無地 B5 レターセット 長封筒5枚 便箋20枚入
1,887円
www.amazon.co.jp
amazonで商品を見る

和を表す、「奉書紙」
今回の記事のまとめ
・奉書紙とは
和紙 の一つであり、昔は公文書として、今はお祝い事や法事の際に何かを包む目的として使われています。

・奉書紙の利用方法
葬儀で香典を包む以外にも、 日本の芸術を支える役割もありますし、お供え物の下敷きとしても使われます。

・奉書紙の費用相場
物によって上下しますが、 「50枚入り2,000円」 が一般的な値段です。

・奉書紙の販売場所
デパートや文房具店、神具店 など、様々な場所で販売しております。

・半紙との違い
「半紙」は主に書道で使われ、紙のサイズを表す言葉としても使われます。

・奉書紙に裏表は存在するのか
表はツヤツヤ、裏はザラザラという「裏表」が存在します。

今も昔も、愛され続けられる奉書紙
今回の記事では主に奉書紙のこれらの内容について解説しました。

記事を見られた方は名前からして、奉書紙に格式高いイメージを持たれていた方もいたと思われます。

実際にそのようなことはなく、 大小さまざまな用途で利用されており、人を選ばず奉書紙は愛され続けられています。

人生の節目に何か記録を残そうとする場合、いつもお世話になっている両親に何か贈り物を送り、それを包む場合など想定されるシチュエーションは様々です。

21世紀に入り様々な技術が普及した中で、手書きで文章を作成をすることも極端に減りました。

奉書紙を使って何かするということより、コンピューター上のシステムを使って解決することがほとんどです。

ですが、 時代の変遷があっても長らく愛され続けてきたのが「奉書紙」です。

日本は「紙」に関しては海外からの追随を許さない程で、日本の歴史が作り上げたと言い切れるでしょう。

年に数回もないお祝い事や法事などを迎えた際には、 伝統の存在を再確認するためにも、そして誰かに気持ちを強く伝えるためにも奉書紙を使ってみるのはいかがでしょうか。

RELATED