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葬儀

2025.04.28

会葬御礼とは?相場や定番の品!のし紙や渡し方、香典返しとの違いも

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会葬御礼がどういったものか詳しく知りたい方向けに、必要な準備や定番の品、費用相場や渡し方について解説します。香典返しとの違いや会葬礼状についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

会葬御礼とは、通夜・葬式などの葬儀に参加していただいた人々へのお礼として渡す品物のことを指します。

ただし、会葬御礼といっても、相場や定番の品など細かいことについては知らない方もいるのではないでしょうか。

会葬御礼とは

会葬御礼とは、通夜や葬儀に参列してくださった弔問客に対して感謝の気持ちとしてお渡しする品物のことです。

基本的には会葬礼状とともに、お清めの塩やハンカチなどの実用品をまとめてお渡しします。

会葬御礼は、わざわざ時間を割いて参列してくださったことへのお礼であり、香典の有無にかかわらず参列者全員に同じものをお渡しするのが一般的です。

またお清めの塩は、葬儀から帰宅後に身体に振りかけることで、葬儀により持ち帰ったとされる穢れや邪気を払うという意味があります。

ただし、宗教や地域の慣習によっては、お清めの塩を使わない場合もあります。たとえば、浄土真宗ではお清めの塩を用いません。事前に、故人やご家族の宗教・宗派を確認しておくと安心です。

会葬御礼の準備

会葬御礼は、通夜や葬儀の当日に参列者へお渡しするものであるため、あらかじめ用意しておく必要があります。喪主は他にも数多くの準備に追われるため、会葬御礼品の手配は葬儀業者に依頼するのが一般的です。

ただし、すべてを業者任せにしてしまうと、品物の内容や数量によっては予想以上の費用がかかる可能性があります。依頼する際は、あらかじめ予算を明確に伝えておくことが大切です。

また、会葬御礼は香典の有無に関係なく、弔問に訪れたすべての方にお渡しするものです。足りなくなると対応が難しいため、ある程度余裕を持って多めに準備しておくようにしましょう。

万が一、余ってしまった場合でも、葬儀業者によっては未使用品の買い取りや返品対応をしてくれるケースもあります。手配前に確認・相談しておくと安心です。

会葬御礼の定番の品

会葬御礼の定番の品は、主に以下の通りです。
・ ミニタオル、ハンドタオル
・ ハンカチ、タオル
・ お茶、紅茶
・ コーヒーセット
・ 海苔、梅
・ 洋菓子、和菓子
・ 洗剤
これらの品々にお清めの塩とお礼状をまとめて、会葬御礼として渡します。

会葬御礼品は遠くから来ていただいた方や、ご年配の方々の事を考え、あまり大きくなくかさばらないものを選ぶのが良いでしょう。

会葬御礼と香典返しとの違い

香典返し
会葬御礼と似たもので、香典返しがあります。とはいえ、具体的に会葬御礼と香典返しがどう違うのか把握できていない方もいるのではないでしょうか。

ここでは、会葬御礼と香典返しの違いを意味・費用・渡す日の観点からご紹介します。

1. 意味

最初の違いは、会葬御礼と香典返しが表している意味です。

会葬御礼はこれまでも述べた通り、葬儀にわざわざ御足労いただいたお礼として弔問客全員に渡すものです。

一方で香典返しは、ご香典をくれた方々に返すお礼の品のことを指します。

会葬御礼は葬儀に参列していただいた方全員に渡すのに対し、香典返しは葬儀に参列いただいたかどうかは関係なく香典をいただいた方のみに返すという点が違いとなります。

2. 費用

2つ目の違いが会葬御礼と香典返しでは、かかる費用です。

会葬御礼の一人当たりにかかる費用は300〜1000円が目安となります。

一方で香典返しの費用は、いただいた香典の金額の3割〜5割を目安に返すのが一般的とされています。

香典の費用相場は故人との関係や年齢によって変わりますが、5,000円〜30,000円が目安です。これを例に考えると、香典返しの費用相場は 2,500円〜15,000円となります。

金額の変動はありますが、基本的に香典返しの方が会葬御礼よりも高額になるのも違いといえるでしょう。

3. 渡す日

3つ目の違いは、会葬御礼と香典返しそれぞれを渡す日です。

会葬御礼を渡すのは通夜・葬式の葬儀当日となります。

一方で、香典返しを渡すのは四十九日の法要後の厄明けに渡すのが一般的です。

香典返しを渡す日の特例で、最近では葬儀当日に香典返しを行う場合もあります。

会葬御礼と香典返しでは含んでいる意味合いに違いがあるので、別々に用意するのが良いでしょう。

会葬御礼の金額・費用相場

御礼の相場
会葬御礼の費用相場は、1人あたり300〜1,000円程度が一般的です。

香典返しとは異なり、高額な品を用意する必要はありません。たとえば1万円の香典をいただいた場合でも、会葬御礼としては簡素な品をお渡しするのが基本です。

会葬御礼は、香典の有無に関係なく弔問客全員にお渡しするものです。そのため、品物を選ぶ前に葬儀業者と相談し、予算の上限を決めた上で品物を決めるようにしましょう。

また、香典返しを葬儀当日にまとめて渡す「即日返し」のスタイルをとる場合でも、会葬御礼と香典返しは本来それぞれ別の意味を持っています。

できれば、それぞれを分けて用意する方が丁寧な対応といえるでしょう。

なお、こうしたケースでも会葬御礼の費用相場は変わらず300〜1,000円前後が目安です。

会葬御礼ののし紙はどうすればいい?

結びきりののし紙
会葬御礼に使用するのし紙は、一般的な紅白のものではなく白黒または黄白ののし紙が用いられます。これは弔事用として正式な仕様で、祝い事とは明確に区別されています。

水引に用いられるのは、「二度と繰り返したくないこと」に使う結び切りです。かつては2本・4本・6本といった偶数本の水引が一般的でしたが、近年では5本・7本といった奇数本が主流になりつつあります。

また、のし紙の表書きによく使われるのは「御会葬御礼」という言葉です。この表現は宗教を問わず利用できるため誰に対しても失礼がなく、安心して用いることができます。

表書きを記入する際は、のし紙の上段中央に、水引や熨斗(のし)にかからないように文字を配置しましょう。下段には、表書きより小さな文字で喪主や遺族の名前を記します。

筆記には黒墨の毛筆が最も礼儀正しいとされていますが、最近では筆ペンやサインペンを使用することも増えています。

ただし、目上の方への贈り物や格式を重んじる場面では、毛筆で丁寧に記すのが良いでしょう。

また、文字を書く際には、崩し字や草書体などは避け、読みやすい楷書で丁寧に記載するのがマナーです。

会葬礼状について

会葬礼状
会葬礼状とは通夜・葬儀に参列してくれた方々へ、感謝の気持ちを表して渡すお礼状のことです。会葬御礼などに添えてお渡しします。

会葬礼状は、香典返しに添えて送る厄明けの挨拶状とは違うものです。

記載する内容は宗教によって変わりますが、故人の名前と戒名や法名、葬儀参加へのお礼、喪主の名前などを書きます。

1. 家族葬の会葬礼状

参列者が喪主の家族やごく近しい遺族のみで、香典も含めてすべてを辞退する場合には、会葬礼状を用意しないケースもあります。

ただし、たとえ家族葬であっても、故人の親しい友人や遺族以外の親族が参列する場合には、会葬礼状を用意しておくのが一般的です。

また、葬儀後に参列しなかった知人や友人が自宅へ弔問に訪れる可能性もあるため、会葬礼状は予備を含めて多めに準備しておくと安心です。

2. 生前葬の会葬礼状

生前葬とは、まだ存命のうちにお世話になった方々を招いて、感謝の気持ちとお別れの挨拶を伝えるために行う葬儀のことです。

生前葬に参列していただいた方へお渡しする会葬礼状は、通常の葬儀で用いる礼状とは異なり、用紙の形式やレイアウトに決まりはありません。自由に作成可能です。

3. 会葬礼状のマナー

会葬礼状のマナーには以下のようなものがあります。
・ 故人との繋がりは、喪主から見たものを書く
・ 会葬礼状の文に句読点は用いない
・ 会葬礼状の用紙は灰色で縁取った地味なもの
・ 葬儀時に手渡しする場合、宛名は空欄
・ 会葬礼状を渡すタイミングは参列者が記帳した時
・ 会葬予定者数よりも多めに準備する
・ 葬儀に参加はしなかったが、弔電や造花などをくださった方にもお礼状を送る
マナーを把握しておけば失敗のリスクを減らしてスムーズに作成できます。上記を踏まえて作成してみましょう。

4. 会葬礼状の代用書類

葬儀に参列するために会社などを休んだ場合、厄引きなどの申請のために会葬礼状を提出書類として求められる場合があります。

提出の際に会葬礼状がない場合は、代わりの書類で代用可能です。

代用できる書類は、葬儀執行証明書と死亡証明書・火葬許可証のコピーとなります。それぞれ詳しくみていきましょう。
葬儀執行証明書
葬儀会社が発行している、葬儀を行ったことを示す証明書です。葬儀の日時、場所、故人・喪主の名前などが書かれています。

この証明書に法的効力はありません。


死亡証明書・火葬許可証のコピー
死亡証明書・火葬許可証は葬式を行い、納骨を行う上で必要となる書類です。遺族であれば容易にコピーをとれるため、こちらの書類を用意する方が早い可能性があります。

まとめ

会葬御礼は葬儀に来ていただいた方々に御足労いただいた感謝の気持ちを示すために渡すものです。葬儀の準備で忙しく、会葬業者に任せる場合であっても、最終確認は自分の目でするようにしましょう。

会葬御礼を用意する枚数や家族葬などの時に用意するべきかどうかなど、会葬御礼一つとっても決めることはたくさんあります。

弔問客に失礼がないよう、決めるべきところはしっかりと決めてから、葬儀を迎えるようにしてください。

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