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葬儀

2024.04.24

【図解】香典袋の種類と表書き・中袋の書き方!袋の選び方やお金の入れ方も

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お通夜や葬儀で使う香典袋ですが、実は香典袋にはたくさんの種類があります。

たくさん種類があるだけに、どの場面でどの香典袋を使えばよいのかという判断が必要となってくるでしょう。

この記事では香典袋の種類から選び方、さらには表書きなどについても解説していきます。

【図解】香典袋の種類

お通夜や葬儀に持参する香典。
香典には、故人に対する弔いの意味はもちろん、遺族の負担を減らすという意味もあります。

香典を渡す際にはたくさんの決まりごとがあるため、きちんと知っておく必要があります。
そんな香典を入れる袋である香典袋ですが、これには以下のような様々な種類があります。
  • 印刷タイプ
  • 黒白の水引
  • 黄白の水引
  • 双銀の水引
いずれにしても、水引は結び切りのものを用います。
結び切りとは、一度結んだら解けない結び方であり、これには「不幸が繰り返すことのないように」という意味があります。

そのため、水引が蝶結びなどのものは選ばないように注意しましょう。

印刷タイプ

香典袋の中には、表書きや水引が印刷されているものがあります。
これらは通常の香典袋よりも安価であり、またコンビニなどで簡単に購入することが可能です。

香典は受付ですぐ封筒から取り出される場合が多いため、封を開きやすくゴミも出ない印刷タイプは手間をかけさせないということにも繋がります。

黒白の水引

水引があるタイプで最も一般的とされているのが黒白の水引と言えます。
地域によってはお布施の際にも用いられることがあるようです。

黄白の水引

黄白の水引は主に関西や北陸で用いられます。
注意しなくてはならないのは、 法要の際にしか用いることが出来ない ということです。

通夜や葬儀で用いるのはマナー違反です。
関西や北陸においても、四十九日までは黒白の水引を用いるのが無難でしょう。

双銀の水引

双銀の水引は白黒の水引と共に一般的とされています。
白黒の水引に比べて高級であると言えるでしょう。

香典に包む金額が大きい場合に用いられます。

【図解】香典袋の選び方

香典袋にはたくさんの種類があることがおわかりいただけたかと思います。
次に、その香典袋をどういった要素をもとに選べばよいのかという部分を解説していきます。

香典袋の選び方には大きく分けて二つの選び方があります。

香典金額による選び方

一つ目は香典金額による選び方です。
香典袋は香典金額に相応しいレベルのもの にしましょう。

例えば下の画像のような高級な香典袋に少額しか香典が入っていなければそれは不釣り合いと言わざるを得ません。
逆に水引が印刷されているような安価な香典袋に高額の香典を包むのも不釣り合いと言えるでしょう。
そのため、香典袋は香典金額によって使い分けることが必要です。
具体的な香典金額とそれに対応する不祝儀袋を以下に示します。
香典金額 対応する不祝儀袋
〜5千円 水引が印刷されている略式の袋
1万〜3万円 黒白の水引の袋
3万~5万円 双銀の水引の袋
1万円までは印刷タイプでもよいという考え方もあり、一概には言えないため、あくまで目安としてお考えください。

宗派による選び方

香典袋の選び方には、金額による選び方以外にも宗派による選び方があります。
この場合の宗派とは、喪家側の宗派のことを指します。

自身の宗派と喪家の宗派が違う場合、喪家側の宗派に合わせる必要があります。
相手方の宗派がわからない場合には無地のタイプを使うのが無難でしょう。
仏教
仏教においては、香典袋にはすの花が印刷された香典袋を用いることが可能です。
ただし、これは仏教以外では使用出来ないため、注意しましょう。
キリスト教
キリスト教においては、十字架や百合の花が印刷された香典袋を用いることが可能です。
これも仏教と同様、キリスト教以外では用いることが出来ないので注意しましょう。
神道
神道においては、特別な香典袋は存在しません。
仏教やキリスト教に用いられるような香典袋は使用出来ません。

【図解】香典袋の表書きの種類と書き方

表書きとは、香典袋の外袋に書く文言のことを指します。
表書きは香典袋の第一印象を決めるものでもあるので重要と言えるでしょう。

表書きの種類【宗教別】

これに関しても、自分が喪主と違う宗教である場合には喪主側の宗教に合わせる必要があります。
また、表書きは印刷されているものもありますので、その場合は印刷されている表書きが各宗教に適しているか確認しましょう。

宗教を把握しておけば安心して表書きを書くことが出来ます。

仏教
仏教においては、「御霊前」や「御香典」という表書きが多く用いられます。
ただし、「御霊前」という文言に関しては注意が必要です。
仏教においては、四十九日までは故人は霊の状態ですが、四十九日に成仏し、仏になるとされています。

ですので、四十九日以後は「御霊前」では不適切であり、「御仏前」が適切と言えるでしょう。
キリスト教
キリスト教はカトリックとプロテスタントに分かれています。
カトリックでもプロテスタントでも「お花料」という表書きを用いることが可能です。
お花料については以下の記事で解説しています。
ただし、カトリックでは「御ミサ料」も用いることが出来ます。
喪家がカトリックかプロテスタントかを見分ける場合は、式が行われる教会の名前から判断しましょう。
ほとんどの場合、教会の名前の始めに書いてあります。
神道
神道においては、「御神前」や「御玉串料」という表書きが用いられます。
玉串料に関しては、こちらの記事をご参考下さい。
宗教がわからない場合
ただし、 浄土真宗において「御霊前」を用いるのはNGとされています 。
浄土真宗は、亡くなった即日に仏になるという「即身仏」の考え方があります。

すなわち四十九日以前でも故人は仏であると考えているために「御仏前」が用いられます。
また、 キリスト教のプロテスタントでも「御霊前」という表書きはふさわしくありません 。

プロテスタントにおいては、御霊を異教の偶像崇拝ととらえるために「御霊前」という表記を忌み嫌っています。

表書きの書き方
香典袋の表にある水引の中に表書きを記入します。

表書きは毛筆や筆ペンを用いて描かれますが、その際には 薄墨を用いるのがよいとされています 。
薄墨は、「悲しみの涙で墨が滲んでしまった」という意味を表します。

ただ、薄すぎて見えにくかったりしてしまうとご遺族に迷惑をかけてしまう場合もありますので注意しましょう。
こういったこともあり、現代では普通の墨を用いても良いとされています。

かといって、ボールペンや鉛筆で表書きを書くのは失礼であると言えるでしょう。
香典の書き方に関しては、こちらの記事をご参考下さい。

【図解】香典袋の中袋の書き方

一般的に外袋だけで香典を包むことはありません。内袋に入れてから外袋に包みます。
内袋には香典の金額と自身の住所を記入します。

表に金額を記入し、裏には住所を記入しましょう。
この時の数字は難しい漢数字を用いるのが一般的です。
数字 漢数字
1
2
3
5
6
7
8
1000
10000
「金壱萬圓」といったように「金」と「圓」の間に包んだ金額を書きましょう。
裏面に金額記入欄がある場合は表に金額を書かなくて構いません。

表に金額を書いた場合には裏面に名前と住所を記入しましょう。
表書きにおいてボールペンや鉛筆を用いるのはマナー違反であると先述しましたが、中袋においてはボールペンを用いても構いません。

遺族にとって住所や金額などは香典返しの時などにおいて非常に重要な情報となりますので、 見やすいことを一番に意識しましょう 。  

内袋が無い場合は?

購入した香典袋よっては、内袋が入っていない場合もあります。

その場合には、袋の裏側に住所・氏名・金額を記入しましょう。
これにおいても見やすいことが第一なので、ボールペンを用いても構いません。

中袋に関しては、こちらも参考にしてください。

【図解】香典袋の名前の書き方

香典袋は必ずしも一人で出すものではなく、夫婦や会社の同僚などの連名で出す場合もあります。
そのそれぞれによって書き方が変わってきますので注意しましょう。

個人で香典を出す場合

代理の場合
夫の知り合いが亡くなったが、どうしても夫の都合がつかず代理人として妻が出席する場合があります。
その場合には夫の姓名を記入し、左下に小さく「内」と書きましょう。

また、上司の代理で部下が出席する場合には、上司の姓名を記入した後に左下に小さく「代」と記入します。

連名で出す場合【家族】

夫婦共々お世話になった人が亡くなった場合には、連名で香典を包む場合があります。
その場合にはまず苗字を記入し、夫の名前の横に妻の名前を記入します。

連名で出す場合【会社など】

人数が多ければ上の画像のように代表の横に「◯◯一同」という書き方をします。
いずれの場合にも、中袋に個人の氏名、金額などを詳細を記入しましょう。

ご遺族によっては、香典の返却は個人単位で行うことがあるからです。
香典の連名に関しては、こちらの記事をご参考下さい。

【図解】香典袋のお金の入れ方

香典袋に入れるお金ですが、あらかじめ準備していたという印象を避けるため、新札は用いないようにします。
しかし、現在は割と許容されているようです。

ボロボロのお金を入れるよりはもちろん新札を包んだ方がよいでしょう。
新札しかない場合は一折りしてから入れるのが無難です。

お札の向きは裏向きに入れるのが一般的とされていますが、諸説あるため、こだわらなくても良いでしょう。
お札の向きに関しては、こちらの記事をご参考下さい。

【図解】香典袋の袱紗(ふくさ)での包み方

香典袋は単体で持ち歩くものではなく、袱紗(ふくさ)と呼ばれる風呂敷に包んで持ち歩くのが一般的です。
お茶の際などにも用いられますが、弔辞のため落ち着いた色が望ましいでしょう。

紫色ですと慶弔両用となっているため、便利です。
ふくさについては以下の記事を御覧ください。

香典袋の渡し方

先述したように、香典袋は袱紗に包んで持ち運びます。
香典袋を渡す際は、右の手のひらに袱紗(ふくさ)を置き、左手で取り出します。

表書きが渡す側に見えるよう香典袋の向きをかえ、ご挨拶の言葉と共に、差し出します。
挨拶の言葉は、「この度は御愁傷様です。」などの短い言葉を選びましょう。
気持ちが伝わる言葉ならなんでも構いません。

しかし、受付は忙しいため、ゆっくり会話をするのは迷惑となり得ますので注意が必要です。
話したい場合はご遺族が受付から離れたタイミングで行いましょう。

浄土真宗においては「ご冥福 」という言葉を使ってはいけない のでここも注意しましょう。
香典の渡し方に関しては、こちらの記事をご参考下さい。

香典袋の持つ意味を考えましょう

香典袋は受け取る側からすれば、誰からどれだけの香典をいただいたのかを把握するためのものです。
そう考えると、一番大事なのは細かなマナーよりも、 「氏名・住所・香典金額」がしっかりと記入されていること だと言えるでしょう。

だからといってマナーをないがしろにして良いわけではありません。
マナーを守らなかったからといって怒られることはそうそうないでしょう。

しかし、マナーを守る、守ろうと思う意識こそが故人に対する敬意であると言えるのではないでしょうか。

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