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葬儀

2024.04.30

香典を有志で出す時の相場や書き方!注意点や香典返し不要の伝え方も

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職場の同僚や学生時代の友人がなくなった時には、有志で香典を出すことがあるでしょう。その際の金額の相場や香典袋の書き方で注意しなければならない点はあるのでしょうか。
また、遺族の負担を考えて香典返しを不要とすることがあるかもしれません。そのような時はどのように伝えるのがよいのでしょうか。
ここでは、これらの点について解説します。

この記事で解決される疑問

有志で香典を渡す場合の相場は?

有志で香典を渡す時の書き方は?

有志で香典を渡す時の中身は?

有志での香典を渡すタイミングは?

香典とは

香典とは 通夜、告別式といった葬儀の際にもっていく金員のこと をいいます。
香典の香とは お香 のことです。

昔から、葬儀の際にはお香を供える風習がありました。
それが現在では、香ではなく、お金を持参することが一般的となったのです。

その他に、香典には、遺族の経済的な負担を軽減する役割もありました。
いわば、 相互扶助 といったものです。

急な葬儀は、遺族にかかる負担も大きくなります。
そのため、葬儀に参列する人たちが香典としてお金をもっていくことで遺族の負担を少なくしたわけです。

お香を供える理由

お香の香りには 人の心身を清める 効果があるとされています。
葬儀の際にお焼香をするのは、香の香りを身につけることで、心身を清め、故人を供養するという意味がありました。

また、葬儀が終わって後、四十九日法要が行われるのはご存知でしょう。
仏教では、故人はなくなってのち49日の間、香を食するとされており、四十九日が終わるまでは香を絶やさずにいる習慣がありました。

さらに、 香の煙は、なくなった方にとってあの世とこの世とをつなぐ道しるべ とされていました。
遺族にとっては、香の煙が故人に思いを伝える橋渡しの役目をするものともいわれてきました。

香典を有志で出す時の相場

香典を有志で出す時の相場は個人で出す場合に準じると考えてよいでしょう。
考え方としては、個人で出す金額を人数で分ける、というものです。

たとえば、5千円の香典を故人と親しかった友人5人で出す場合は、1人あたり千円といった具合です。以下でくわしく解説していきます。

香典の金額は故人との関係性によって異なる

一般的に香典の金額は故人との 関係性 によって異なります。故人が親しかった友人なのか、会社の上司、同僚なのかによって違ってくるのです。

さらにいうならば、香典を出す側の 年齢 によっても香典の金額は違ってきます。
たとえば、友人の葬儀の場合、20代では5千円が相場ですが、30代以降になると5千円から1万円が相場となる、といった具合です。

たとえば、会社の上司を含めた有志で香典を出す場合、上司が多めの金額を包むことがあるでしょう。
その場合には、残額を他の者で頭割りにして出すということになります。

具体的な香典の相場

友人がなくなった場合
香典を出す状況 金額
個人として出す場合 5,000円から1万円
有志として出す場合 5,000円から1万円
有志1名につき 1,000円から3,000円
会社の上司・同僚・部下がなくなった場合
香典を出す状況 金額
個人として出す場合 5,000円から1万円
有志として出す場合 5,000円から1万円
有志1名につき 1,000円から3,000円
会社の上司・同僚・部下の親族がなくなった場合
香典を出す状況 金額
個人として出す場合 5,000円から1万円
有志として出す場合 5,000円から1万円
有志1名につき 1,000円から3,000円
なくなった人が会社の 取引関係者 の場合には、取引先との関係によって香典の金額も変わるため一概にいうことができません。
ちなみに、取引先の社長の場合、相場は3万円から10万円といわれており、そのなかで有志の人数などを勘案して判断することとなります。

香典の金額に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

香典を有志で出す時の書き方

香典を有志で出す時の書き方は基本的に個人で出す場合と同じです。
しかし、名前の書き方は違うので注意しましょう。

香典の表書きや出す人の名前は薄墨で筆を使って書くのがマナーとされてきました。
薄墨で書くことには、訃報に接した悲しみを表す意味が込められているからです。

昔は文字を書くのに筆を使っていましたが、その際には墨をすることが必要でした。
香典に薄くすった墨を使うことで、 涙で墨が薄くなってしまった という意味をもたせ、悲しみの気持ちを表したのです。

しかし、現在では日常生活のなかで墨をすって文字を書くことはほとんどありません。
そのため、普通の 黒ペン を使って表書きを書いても大丈夫です。

表書き

表書きとは、香典袋に書く御霊前、御仏前といった文字のことです
。表書きの書き方は宗教や、香典を持参するタイミングによって違いがあり、なくなった方の属していた 宗教 にあわせるのがマナーです。

仏教の表書き
仏教では基本的に通夜の場合は 「御霊前」 、告別式では「御仏前」と書くのが一般的です。
しかし、浄土真宗の場合には、通夜、告別式ともに「御仏前」と書きます。

キリスト教の表書き
キリスト教では、通夜、告別式ともに 「御花料」 と書きます。カトリックでもプロテスタントでも同じです。

神道の表書き
神道式の葬儀では、通夜、告別式ともに 「御玉串料」 と書きます。
「御霊前」としても問題ありませんが、「御仏前」を使用することはできません。

名前

有志で香典を出す場合に注意するべきは、 名前 の書き方です。
基本的に3名までであれば、香典袋の表に目上順もしくは、組織の立場にあわせて、縦に3列で書きます。

しかし、3名を超す場合には「△△会社一同」「△△会社○○外一同」などと書きます。
そのうえで、香典袋の中に全員の住所、氏名、金額を記載した 名簿 を別紙として入れるようにします。

金額

香典の金額は、中袋に 漢字 で記載するのがマナーです。
しかし、中袋の金額欄が横書きになっているものもあり、その場合には アラビア数字 を使って書いても問題ありません。

香典を有志で渡すタイミング

香典を渡すタイミングは、通夜、告別式いずれかの時点となります。
友人有志で出す場合と会社有志で出す場合とで 厳格 な決まりはありません。

いずれの場合でも、通夜、告別式といった葬儀の際に出すようにすれば問題はないのです。
ただし、会社有志で出す場合には、通夜に持参するようにしたほうが良いでしょう。

会社有志の場合、次の日が仕事ということもあり、告別式への参列が難しいことが多いからです。
告別式への参列が可能ならば、その日に持参してもかまいません。

香典を有志で頂いた時の香典返し

香典を有志で頂いた時の香典返しは、状況によって異なります。
友人有志に頂いたとき
会社有志に頂いたとき
それぞれについて説明していきます。

友人有志への香典返し

香典を友人有志から頂いた場合には、頂いた金額の半分もしくは1/3程度の額のものを有志の方に送ります。
この場合は、個人への香典返しに準じて考えればよいでしょう。

場合によっては、 友人有志の住所がわからない ことがあります。
そのような時には、代表者あてに有志全員に配ることができる菓子類を送れば問題ないでしょう。

会社有志への香典返し

会社有志から香典を頂いた場合の香典返しのやり方は、状況によって異なります。

所属する部署の社員 全員から連名で香典を頂いた場合 には、全員に配ることのできる菓子類を職場に持参して配るようにします。

また、所属部署の社員のうち、 一部の有志から香典を頂いた場合 には、頂いた金額の 半分 を目安にした品物を配ります。
人数が多い時には香典返しの品物を取り扱っている業者から送ってもらっても大丈夫です。

職場で配るときの注意点
香典返しの品物を職場で配る場合には、昼休みもしくは勤務時間終了後などのタイミングを計ることが大切です。
その際には、相手への 感謝 と仕事を休んで迷惑をかけたことに対する お詫び の言葉を添えることを忘れないようにしましょう。

なお、福利厚生の一環として、会社が香典を出すことがあります。
その場合、香典返しをする必要はありません。

香典を有志で渡す時の注意点

香典を有志で渡す場合の注意点は、主に次の4点です。

表書きに「有志一同」と書くのは間違い

香典の表書きに「○○有志一同」と書くのは 間違い です。
「有志」とは特定の志をもった人々の集まりをいい、「一同」は特定の場所にいる人々のことをいいます。

どちらも人々を指す言葉という意味では同じであるため、香典の表書きとしては使われません。
香典の表書きには「○○有志」もしくは「○○会社一同」と書くのがマナーです。

香典として出す金額には4や9といった数字は避ける

一般的に、 4 や 9 といった数字は「死」「苦」という言葉を連想させます。そのため、香典として出す金額として、4、9といった数を使うことは避けたほうがよいでしょう。

有志で出す場合には、事前に金額を決めておくことをおすすめします。
それによって、4や9といった数字を避けることができるからです。

1,000円札10枚は避ける

縁起をかつぐという点では、1万円の香典を千円札10枚で包むのは避けるべきでしょう。お札を細かく分けることで、故人と家族との関係が切れてしまうとされているからです。

そのため、お札が細かくなる場合にはより大きな単位にまとめて出すようにするのがマナーとなります。たとえば、千円札10枚であれば1万円札1枚にまとめる、といった具合です。

新札を使うのはマナー違反

香典として包むお札として、 新札 を使うこともマナー違反です。葬儀のためにあらかじめ用意しておいたもの、とみなされてしまうからです。

基本的に香典には、古いお札を使うようにしましょう。もしも、新札しか用意できない場合には、お札に折り目をいれてから使うようにします。

有志の香典返し不要を伝える方法

香典を出す際に香典返しを不要とすることがあります。
急な出費に困惑する遺族の負担をおもんばかったり、出す側が組織の場合には、規則で香典返しを受け取れないとしているところがあったりするからです。

有志で香典を出した場合でも、個々で出す金額が少額といった理由から、香典返しを不要とすることがあります。その場合の方法は次の通りです。
香典袋の裏面に香典返しは不要との一文を記載する。

香典袋とは別の用紙(一筆箋など)に香典返しは不要の旨を記載して香典袋に入れて出す。
香典返し不要の文言に特に決まりはありませんが、こちらの意図が遺族に 明確 に伝わるものとすることが大切です。なお、一筆箋などを利用して有志として香典返し不要を伝える際には、代表者の氏名を書くようにします。

香典を有志で出す場合には表書きと金額に注意

この記事の結論は以下の通りです。    
有志で香典を渡す場合の相場は1人当たり千~5千円、全員で5千~1万円です。

有志が3人までであれば全員の名前を右から目上順に書きます。それより多い人数の場合は〇〇会社一同や〇〇会社□□外一同と記入します。

香典袋の中には有志全員に名前と住所を記入した名簿を同封します。またお札は新札を避け、千円札が多い場合は5千円札や1万円札にかえてお札の枚数を減らします。

有志からの香典はなるべく通夜で渡します。できなければ告別式でも構いません。
香典を有志で出す場合に注意するべきは 表書き 金額 です。
遺族が表書きを見て、個人からではなく有志から香典を頂いたことが明確にわからなければなりません。

また、有志の人数が多い場合には別紙に全員の氏名、住所、金額を記載して香典袋に入れます。
住所と金額を記載するのは、遺族が香典返しをする際の事務負担を軽減させるためです。

香典の金額は個人に出す場合に準じます。
しかし、内訳については、 故人との関係性 だけではなく、 有志内での立場 を勘案して決めることが必要です。

さらに、細かいお札はより大きなお札にまとめます。
出す金額は事前に決めておき、4や9といった数字は避けるようにすることが大切です。

葬儀には禁忌に関連した約束事が多く、それに抵触しないことがマナーとなります。
有志で香典を出す場合には、この文章を参考にしてみてください。

有志で出す香典の相場は?
相場は有志1人あたり1000円から3000円です。故人との関係によって金額は変わります。

香典を有志で出す場合の書き方は?
名前は3名までであれば連名で書きます。しかし、3名以上の場合一同と書いてまとめ、別の紙に全員の住所・氏名・金額を記載します。

香典を有志でもらった場合の香典返しは?
友人の有志の場合は半分の金額のものを香典返しとして送ります。住所が分からない場合や部署の有志の場合は菓子類を代表者に送ります。

有志の香典を包む際のマナーは?
薄墨を使用し、人物が描かれていない方が封筒の裏面に来るようお札を入れます。また、新札は折り目を付けて用います。詳しくはこちらをご覧ください。

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