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健康

2024.06.25

デイサービスとデイケアの違いを徹底解説!選び方のポイントは?

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高齢化社会が進む中、介護サービスの選択肢が増えています。その中でも、デイサービスとデイケアは特に人気のある選択肢です。しかし、多くの人がこれらの違いを理解しておらず、どちらを選ぶべきか悩むことが多いです。本記事では、デイサービスとデイケアの違いやそれぞれの特徴を解説します。選び方のポイントを把握し、自分や家族に最適なサービスを選びましょう。

デイサービスとデイケアの基本概要

デイサービスとデイケアは、一見すると似たようなサービスですが、その目的や提供されるサービス内容に違いがあります。まずは、基本的な概要を確認しましょう。

デイサービス
デイサービスは、主に自宅で生活している高齢者を対象に、日中に施設で提供されるサービスです。具体的には、食事や入浴など日常生活の支援を受けながら、レクリエーション活動を楽しみます。身体機能を維持するための訓練も含まれますが、医師やリハビリ専門職のスタッフが行うわけではありません。

デイケア
デイケアは、医療機関や介護老人保健施設などで提供されるリハビリテーション中心のサービスです。医療的なケアが必要な高齢者を対象に、医師やリハビリ専門職が中心となってリハビリを行います。デイケアの主な目的は、身体機能や認知機能の回復や維持、悪化防止です。

それぞれもう少し詳細について解説します。

デイサービスの特徴と利用目的

デイサービスには、以下のような特徴と利用目的があります。
特徴
1.自立支援:利用者が自宅での生活を維持できるように支援します。
2.多様なプログラム:機能訓練やレクリエーション、園芸やお菓子づくりなどの趣味活動、利用者の興味や状態に合わせた多様なプログラムが提供されます。
3.交流の場:他の利用者やスタッフとの交流を通じて、社会参加や孤立感の軽減を図ります。
利用目的
1.自立した生活の維持:家庭での生活を支援し、長期的に自立を促します。
2.家族の負担軽減:家族が一時的に介護から解放されることで、負担を軽減します。
3.健康状態の維持・向上:日常的な機能訓練や健康管理を通じて、健康状態を維持・向上させます。
デイサービスを利用できる人は要介護認定で「要介護1~5」の認定を受けた人です。要支援や自立と認定された場合は対象外となるためデイサービスを利用することはできません。
全国で施設数が多いデイサービスですが、リハビリに特化したデイサービスやカルチャーセンターのように趣味に特化したデイサービス、介護者の負担軽減を意識し長時間預かるレスパイト型デイサービスなど様々な特徴をもったデイサービスが登場しています。
他にも最近ではデイサービス利用後にそのままその施設に泊まることができる「お泊りデイサービス」もあります。利用する本人の状態や希望に応じて利用を検討しますが、お泊りデイサービスは介護保険が適用されず、宿泊費は全額自己負担となるので注意が必要です。
詳細については、施設やケアマネジャーに確認をしてください。
施設によって様々な特徴があり、雰囲気も異なります。利用する前には必ず見学へ行き、利用する本人に合ったデイサービスを選ぶようにしましょう。

デイケアの特徴と利用目的

デイケア(通所リハビリテーション)には、以下のような特徴と利用目的があります。
特徴
医療的ケア:医師や看護師、リハビリ専門職が常駐し、医療的なケアを提供します。
2.リハビリ中心:個別のリハビリプログラムが提供され、身体機能の回復や維持を図ります。
3.継続的な評価と調整:定期的に利用者の状態を評価し、プログラムの調整を行います。
利用目的
機能回復:病気やけが後のリハビリを通じて、身体機能の回復を目指します。
機能維持:慢性疾患や老化による身体・知能機能の低下を防ぐためのリハビリを行います。
医療的管理:医療的なケアが必要な利用者の健康管理を行います。
リハビリ以外にも、食事や入浴、排泄介助など日常生活をおくる上で必要な支援が受けられ、他者との交流も図れます。
そしてデイケアは要介護認定で要支援1~2、要介護1~5すべての人が利用対象者です。
デイケアで実施されるリハビリ内容は医師の指示をもとに一人ひとりにあった内容で行われます。そのため、デイケア利用にあたっては医師の判断が必要になります。

デイサービスとデイケアのメリット・デメリット

デイサービスとデイケアの違いについて解説しました。それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットがありますのでまとめて紹介します。

デイサービスのメリットとデメリット

メリット
デイサービスは、利用者とその介護者の双方に多くのメリットがあります。
介護者は高齢者の介護を施設スタッフに任せることで、身体的・心理的負担を軽減できます。自分の時間を持つことで、日常生活に余裕を持てる点が大きなメリットです。
利用者にとっては、他の利用者とのコミュニケーションの機会が多く提供されるため、社会的交流を維持できます。レクリエーションや機能訓練を通じて、生活にメリハリが生まれ、認知症予防にもつながります。

デメリット
デイサービスのデメリットは、利用回数が増えると費用がかさむ点です。要介護1~5の方が利用する場合、毎回の利用費用が発生し、高額な出費となる可能性があります。費用を計算し、無理のない範囲で利用することが重要です。
また、集団行動が苦手な方にはストレスとなる場合があります。デイサービスでは他の利用者との交流を促すため集団での活動が多く、これが苦手な場合は事前に施設の雰囲気を確認しておくと良いでしょう。

デイケアのメリットとデメリット

メリット
デイケアの最大のメリットは、医師が常駐している点です。利用者は診察や健康管理といった手厚い医療ケアを受けられ、緊急時にも迅速な対応が期待できます。また、リハビリ専門スタッフが常駐しているため、専用の器具を使った充実したリハビリが可能です。リハビリの内容は専門的で、身体機能の早期回復が期待できます。さらに、デイケアは要支援から要介護まで、幅広い人が利用できるのも大きなメリットです。定期的なバイタルチェックや身体能力の確認を行い、利用者の健康状態を適切に管理します。

デメリット
デイケアのデメリットとしては、施設数がデイサービスに比べて少なく、費用が高めである点が挙げられます。また、利用するにあたって医師の診断書が必要で、通い始めるまでに時間がかかることもデメリットです。さらに、リハビリではマンツーマンの指導時間が限られており、自分で行う時間が長くなるため、専念したい方には不満を感じることがあります。リハビリの時間や個別指導の時間については事前に確認しておくと良いでしょう。

デイサービスは介護者の負担軽減や交流の機会を提供しますが、利用回数が増えると費用がかさむことや、集団行動が苦手な方にはストレスとなる可能性があることがわかりました。一方デイケアは医療ケアや専門的なリハビリを提供し、健康管理が重視されるものの、施設数が少なく費用が高い点がデメリットです。
介護サービスを選ぶ際には、これらのメリット・デメリットをふまえたうえで、利用者にとって最適なサービスを選ぶことが大切です。

デイサービスとデイケアの選び方

デイサービスとデイケアは、それぞれ異なる介護サービスを提供しています。それでは、具体的にどのような人がどちらを利用すればよいのでしょうか?デイサービスとデイケアそれぞれのおすすめの人について解説します。

デイサービスが適している人

日常生活の介護サポートが必要な方には、デイサービスが向いています。
例えば、「一人暮らしをしている」「家族が仕事や子育てで忙しく十分な介護ができない」などの場合です。デイサービスでは食事や入浴の介助が受けられるため、日常生活に不安がある方に適しています。また、家に閉じこもりがちで孤立感を抱いている方にもおすすめです。デイサービスのレクリエーションや機能訓練を通じて他人との交流が増え、孤立感を薄めることができます。
施設選びの際には、利用者本人がデイサービスで何をしたいかをケアマネジャーと相談し、利用目的を明確にしておくことがポイントです。これにより、自分に合った施設を選びやすくなります。デイサービスは比較的安価で利用でき、施設数も多いため予約が取りやすく、手軽に利用できる点も魅力です。

デイケアが適している人

病気や後遺症によって身体機能が低下している方や、長期入院で低下した体力を回復したい方には、デイケアがおすすめです。デイケアでは専門的なリハビリテーションを受けられるため、身体機能や体力の回復が期待できます。医師が常勤しているため、万が一体調が悪くなったときも迅速な医療ケアが提供される点が安心です。
施設選びの際には、リハビリテーションの設備やサービス内容をよくチェックし、自分の健康状態に合ったサービスを提供している施設を選びましょう。
例えば、退院したばかりで生活が不安な方や、脳血管疾患の後遺症がある方、骨折や変形性関節症などで病院に通っている方にはデイケアが適しています。

デイサービスは、手厚い医療ケアや専門的なリハビリが必要でない場合に適しており、日常生活の介護を優先したい人向けです。デイケアは、手厚い医療ケアが必要な人に適しており、常駐の医師や専門スタッフによる専門的なリハビリやケアが提供されます。施設数が少ないため、利用を希望する場合は早めに検討・決断を行うことが大切です。
このように、デイサービスとデイケアの選択は、利用者の健康状態や生活状況、必要なケアの内容に基づいて行いましょう。

まとめ

デイサービスとデイケアは、それぞれ異なる特徴と利用目的を持っています。
利用者の健康状態や必要なケアの内容、提供されるサービス、スタッフの専門性、利用料金、利用時間、アクセスなどを総合的に考慮して、自分や家族に最適なサービスを選ぶことが重要です。
本記事が、デイサービスとデイケアの違いを理解し、最適な選択をするための参考になれば幸いです。

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