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健康

2024.06.27

自律神経を整える食事術:選び方と栄養素を徹底解説

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自律神経は、私たちの身体のさまざまな機能を調節する重要な役割を果たしています。心拍数、呼吸、消化、体温調節など、意識せずに行われる多くの活動は、自律神経によって制御されています。現代社会では、ストレスや不規則な生活習慣、食事の偏りが原因で、自律神経のバランスが崩れやすくなっています。自律神経の乱れは、慢性的な疲労、不眠症、消化不良、頭痛など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

このような状況を改善するためには、生活習慣の見直しが不可欠です。特に、食事は自律神経のバランスを整えるうえで非常に重要です。そこで本記事では、自律神経を整えるための食事法について詳しく解説します。栄養素別の解説や具体的な食べ物の紹介、レシピまで、幅広く紹介しますので、ぜひ参考にして日々の生活に取り入れてください。
心身ともに健やかになることを目指しましょう。

自律神経とは

自律神経は、私たちの意識とは関係なく自動的に身体の機能を調節する神経系の一部で、交感神経と副交感神経の二つの神経から成り立っています。
交感神経は、ストレスや緊急時に活発になる神経で、心拍数を上げたり、エネルギーを瞬時に供給したりします。一方、副交感神経は、リラックス時や休息時に活発になる神経で、心拍数を下げ、消化を促進します。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、体調不良や精神的なストレスを引き起こす原因となります。例えば、交感神経が過剰に働くと、慢性的なストレス状態に陥りやすく、疲労や不眠、頭痛などの症状が現れます。一方、副交感神経が過剰に働くと、エネルギーレベルが低下し、無気力や抑うつ状態になることがあります。このバランスを整えることが、健康な体と心を維持するためには非常に重要です。

自律神経の乱れが引き起こす症状とその原因

自律神経の乱れは、多くの健康問題の原因となります。主な症状としては、慢性的な疲労、不眠症、消化不良、頭痛、めまい、心拍数の変動などが挙げられます。これらの症状は、ストレス、不規則な生活習慣、栄養不足、過労などが原因で引き起こされます。特に、現代社会では仕事や家庭のストレスが多く、自律神経の乱れが起こりやすい環境にあります。
他にも病気が原因で自律神経が乱れることもあるので、医療機関の受診をしたほうが良い場合もあります。
基本的に自律神経のバランスを整えるためには、ストレス管理、規則正しい生活、適切な運動、そして何よりもバランスの取れた食事が重要です。
それでは、具体的にどのような食事が望ましいのでしょうか。次の章で詳しく見ていきましょう。

自律神経を整えるための基本的な食事法

自律神経を整えるためには、バランスの良い食事が欠かせません。食事から得られる栄養素は、神経の働きをサポートし、ストレスに対抗する力を高める役割を果たします。特に、ビタミンやミネラル、良質な脂肪酸は、自律神経の機能を最適化するために重要です。

栄養素別の解説

ビタミンB群
ビタミンB群は神経の働きを助ける重要な栄養素です。特に、ビタミンB1、B6、B12は神経伝達物質の生成をサポートし、ストレスを軽減する効果があります。これらのビタミンは、豚肉、卵、全粒穀物、バナナなどに豊富に含まれています。

マグネシウム
マグネシウムは、筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらすミネラルです。また、ストレスを軽減し、自律神経のバランスを保つ効果があります。マグネシウムは、ナッツ類、豆類、ほうれん草などに多く含まれています。

オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、脳と神経の健康を保つために重要です。特に、EPAやDHAは神経細胞の構成要素であり、炎症を抑える効果があります。オメガ3脂肪酸は、サーモン、サバ、チアシード、フラックスシードなどに豊富に含まれています。

避けるべき食品

自律神経を整えるためには、特定の食品を避けることも重要です。以下の食品は、自律神経のバランスを乱す可能性があります。

トランス脂肪酸を含む食品
ショートニングやマーガリンなどに含まれる人工的に作られた脂肪酸がトランス脂肪酸です。血糖値の急激な上昇と下降を引き起こし、自律神経に負担をかけます。マーガリンが使用されたパンやドーナツ、砂糖が多く含まれるお菓子や飲み物は避けるべきです。

カフェインの過剰摂取
カフェインは、交感神経を刺激し、過剰に摂取すると神経の興奮状態を引き起こします。コーヒー、エナジードリンク、チョコレートなどのカフェイン含有食品は適量を守ることが大切です。

アルコール
アルコールは、一時的にリラックス効果をもたらしますが、長期的には自律神経のバランスを乱す原因となります。過度の飲酒は避けるべきです。

自律神経を整える食べ物

自律神経を整えるために、積極的に摂りたい栄養素と食べ物をご紹介します。

動物性タンパク質を含む食材
肉、魚介類などに含まれるタンパク質は、体内で生成できない必須アミノ酸がバランスよく含まれているため、効率よく自律神経を合成します。
特にサーモンやサバなどの青魚は、オメガ3脂肪酸が豊富で、神経の健康をサポートします。EPAやDHAは、脳の機能を高め、ストレスを和らげる効果があるので週に2~3回、これらの魚を食事に取り入れると良いでしょう。

GABAを含む食材
キムチ、じゃがいも、トマト、発芽玄米などが挙げられます。
GABA(ギャバ)は自律神経に働き、リラックス効果があります。野菜や漬物類に多く含まれており、バランスの良い食生活を送ることで不足の心配はありません。特に肉中心の食生活の人は、積極的に補給しましょう。

トリプトファンを含む食材
トリプトファンは、心を安定させるホルモン「セロトニン」の原料であり、良質な睡眠をサポートしてくれます。牛乳、チーズ、肉、赤身魚、卵、大豆製品などに含まれているので、意識して摂取しましょう。

ビタミンB6
ビタミンB6はかつお、鮭、マグロ、鶏ササミ、バナナ、玄米などに多く含まれており、トリプトファンからセロトニンを生成する際に必要になります。
ストレス緩和には、トリプトファンとビタミンB6を組み合わせて摂取するのが効果的です。

γ-オリザノール
玄米、米油などに含まれ、自律神経の乱れをコントロールする機能を持っています。脳内ストレスを減らし、幸福感を高める効果もあります。

ビタミンC
ビタミンCはストレスがかかると消耗され、不足すると疲れやすくなります。体内で合成できないため、赤ピーマン、キウイフルーツ、ブロッコリーなどを食事でしっかり補給しましょう。

キャベジン
自律神経のバランスが崩れると胃腸の不調を招きやすくなります。そこでキャベツ、レタス、セロリなどに含まれるキャベジンを摂取することで胃の粘膜の再生をサポートします。

食物繊維
食物繊維を含む食材はさつまいも、キノコ類などが挙げられます。
腸内環境を整えるために食物繊維は不可欠です。食物繊維は便のかさを増やし、適度な水分を与えることで腸内環境を改善します。
自律神経を整える栄養素が含まれる食べ物を積極的に摂取することで、自律神経のバランスを保ち、健康を維持することが期待できます。

自律神経を整えるにあたり、食事以外に気をつけることはあるのでしょうか?
次に食事以外で自律神経を整える方法を詳しく見ていきましょう。

食べ物以外で自律神経を整える方法

自律神経は毎日の行動を習慣化するだけでも整いやすくなると言われています。
毎日の行動を少し意識をするだけでも効果を期待できますので、日々の生活を見直してみましょう。

運動
適度な運動は、自律神経のバランスを整えるのに効果的です。特に、ヨガやウォーキングは、副交感神経を刺激し、リラックス効果をもたらします。毎日30分程度の運動を取り入れると良いでしょう。
日頃運動をしない人にとってはハードルが高く感じるかもしれませんが、エスカレーターやエレベーターに乗らず階段を使うだけでもトレーニングになります。

リラクゼーション
リラクゼーション法も、自律神経を整えるのに有効です。瞑想や深呼吸法は、心身をリラックスさせ、ストレスを軽減します。
特別なことをしなくても、毎日の入浴方法を見直すことも良いでしょう。39~40度くらいのぬるめのお湯に、15分程ゆっくり浸かる事で副交感神経の働きが高まるので、毎日の生活にリラックスする習慣をつけてみましょう。
良質な睡眠
良質な睡眠は、自律神経のバランスを保つために欠かせません。睡眠環境を整え、寝る前の習慣を見直すことで、質の高い睡眠を確保しましょう。特に、寝る前のスマートフォンなどの電子機器の使用を控え、リラックスできる環境を作ることが重要です。

自律神経を整える食事例

乱れやすい自律神経を整えるのに最も重要な食事は「朝食」です。1日のはじまりを毎日決まった時間に朝食をとり、気持ちよく1日のはじまりを迎えましょう。

朝食例
オートミールにブルーベリー、バナナ、ナッツをトッピングし、ビタミンB群とマグネシウムを補給。

朝食レシピ: オートミールとベリーのボウル
 材料: オートミール、ブルーベリー、バナナ、アーモンド、ハチミツ
 作り方: オートミールを牛乳や水で煮て、フルーツとナッツをトッピングし、ハチミツをかける。

朝食以外にも、昼食や夕食も大切です。
以下に少しおすすめの料理・レシピを紹介しますので参考にしてください。

サーモンサラダ
グリルしたサーモンをサラダにトッピングし、オメガ3脂肪酸を摂取。

レシピ
材料: サーモン、ミックスサラダ(レタス、トマト、キュウリなど)、オリーブオイル、レモン汁
作り方: サーモンをグリルし、ミックスサラダと合わせてオリーブオイルとレモン汁で味付けする。

ほうれん草とチキンの炒め物
ほうれん草とチキンをオリーブオイルで炒め、ビタミンB群と良質な脂肪を摂取。

レシピ
材料: ほうれん草、鶏むね肉、にんにく、オリーブオイル、塩、こしょう
作り方: 鶏むね肉を一口大に切り、オリーブオイルとにんにくで炒める。ほうれん草を加え、塩こしょうで味付けする。

まとめ

自律神経を整えるためには、日々の生活習慣や食事が重要な役割を果たします。バランスの取れた食事を心掛けることで、自律神経のバランスを保ち、ストレスに対抗する力を高めることができます。本記事で紹介した栄養素や具体的な食べ物、食事法を実践することで、健康な体と心を手に入れることができるでしょう。

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