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お金のこと

2024.04.30

独身男性・女性に必要な老後資金をシュミレーション!老後資金の貯め方も

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近年、様々な理由から結婚はせずに独身でいる人の数が増え続けています。

現在の生活は仕事にプライベートに順風満帆、とはいえ老後の資金は誰もが気になるものです。

この記事では、独身の人の老後資金について、その貯め方も含めて説明していきます。

独身だからこそ考えたい老後資金
パソコン 電卓 お金
上のグラフからもわかるように、日本では男女ともに生涯未婚率が年々上昇の傾向にあり、それは今後も上がり続けていく見込みです。

結婚をしないまま老後を迎える人が多くいる中で、そのことに不安を抱いている人も少なくはありません。

自らの意思で独身を貫き、充実した生活を送っていながらも、面倒を見てくれる人のいない老後についての不安はつきものです。

他に頼る人がいないのであれば、自身の老後にかかるお金は自身で貯めなければなりません。

「老後資金2000万円問題」などが囁かれるこの現代で、独身であるからこそ改めて老後資金について考える必要があるでしょう。

独身の老後資金にはいくら必要?
では、独身の老後資金はいくら必要なのでしょうか。

老後資金を算出するうえでは、以下の項目について考える必要があります。

平均余命
生活費
公的年金
独身の老後資金【平均余命】
人生時計「平均寿命の年次推移」
必要な老後資金を算出するためには、平均余命を知ることが必要です。

生きる期間が長いほど老後に必要な金額も大きくなるからです。

上のグラフは、平均寿命の推移です。
平均寿命が伸びているということは、平均余命も伸びていることを示します。

厚生労働省の『平成30年簡易生命表』を元にすると、65歳時点での平均余命は、男性19.70年、女性24.50年となっています。

大まかに、65歳から男性は20年間、女性は25年間ほど生きるとして計算するのが良いでしょう。

独身の老後資金【生活費】
次に、老後に生活費としていくらかかるかを知ることが必要です。

総務省統計局の『家計調査報告(家計収支編)2018年』の高齢単身無職世帯の平均的支出額が以下の通りです。

項目    月の平均額
食料    36,378円
住居    18,268円
光熱・水道    13,109円
家具・家事用品    4,780円
被覆及び履物    3,766円
保険医療    8,286円
交通・通信    14,405円
教養娯楽    17,082円
その他消費支出    33,528円
直接税    6,359円
社会保険料    5,990円
<合計>    <161,995円>
このデータを参考にすると、老後は月に16万円程度かかることがわかります。

しかし、平均額であるため、住居が1万8千円となっていますが、賃貸住宅であれば家賃がもっとかかるはずです。

家賃は条件によっても様々ですが、持ち家ではなく賃貸という場合には、月の生活費は18万5千円程度として見積もるのが良いでしょう。

独身の老後資金【公的年金】
老後の生活費は全て現役時代の貯蓄から賄っていくというわけではなく、現役時に年金保険料をきちんと支払っていれば国民年金や厚生年金が支給されます。

いくらもらえるかは保険料を支払った期間や金額によって異なりますが、『平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』を元にすると、平成29年度末時点での厚生年金の平均年金月額が 147,051円 (基礎年金を含む)、国民年金の平均年金月額が 55,615円 となっています。

独身女性に必要な老後資金をシュミレーション
ここでは、独身女性に限った必要となる老後資金を考えてみます。

まずはじめに、先ほど紹介した算出に必要な項目について、おさらいしていきます。

独身女性の老後資金【必要項目】
平均余命
65歳時点での平均余命は、女性24.50年です。

老後の人生は 25年間 として考えていきます。

生活費
持ち家ではなく賃貸の人が多いと考え、生活費は1ヶ月あたり 18万5千円 とします。

公的年金
厚生年金の場合は月額 14万7千円 (基礎年金を含む)、国民年金の場合は月額が 5万5千円 です。

独身女性の老後資金【算出】
これまで整理してきた金額から計算していきます。

厚生年金の場合
厚生年金加入者の場合、月の差額は以下の通りとなります。

(年金収入)14万7千円−(生活費支出)18万5千円=−3万8千円
上記から、月約4万円程度不足してしまうと考えると、それが25年間続くため、以下のように計算できます。

4万円×12ヶ月×25年間=1,200万円
国民年金の場合
国民年金加入者の場合、月の差額は以下の通りとなります。

(年金収入)5万5千円−(生活費支出)18万5千円=−13万円
上記から、月約13万円程度不足してしまうと考えると、それが25年間続くため、以下のように計算できます。

13万円×12ヶ月×25年間=3,900万円
独身男性に必要な老後資金をシュミレーション
ここからは、独身男性に限った必要となる老後資金を考えてみます。

まずはじめに、先ほど紹介した算出に必要な項目について、おさらいしていきます。

独身男性の老後資金【必要項目】
平均余命
65歳時点での平均余命は、男性19.70年です。

老後の人生は 20年間 として考えていきます。

生活費
持ち家ではなく賃貸の人が多いと考え、生活費は1ヶ月あたり 18万5千円 とします。

公的年金
厚生年金の場合は月額 14万7千円 (基礎年金を含む)、国民年金の場合は月額が 5万5千円 です。

独身女性の老後資金【算出】
これまで整理してきた金額から計算していきます。

厚生年金の場合
厚生年金加入者の場合、月の差額は以下の通りとなります。

(年金収入)14万7千円−(生活費支出)18万5千円=−3万8千円
上記から、月約4万円程度不足してしまうと考えると、それが25年間続くため、以下のように計算できます。

4万円×12ヶ月×20年間=960万円
国民年金の場合
国民年金加入者の場合、月の差額は以下の通りとなります。

(年金収入)5万5千円−(生活費支出)18万5千円=−13万円
上記から、月約13万円程度不足してしまうと考えると、それが25年間続くため、以下のように計算できます。

13万円×12ヶ月×20年間=3,120万円
老後資金の貯め方・作り方
これまで話してきた通り、必要な老後資金はかなり大きな金額となります。

これを貯めていくには一体どうしたら良いのでしょうか。

ここでは、老後資金を貯めていく上で重要となる 知識 と タイミング について説明していきます。

老後資金の貯め方【知識】
方法としてはいくつか存在し、イメージの湧きやすい銀行に預ける預金であったり、 株 や 投資信託 にて運用するという方法もあります。

投資に関しては、人によって好き嫌いが別れる分野になるため、抵抗を感じる場合には無理に行う必要はありません。

ですが、老後資金を貯めるために、どんな方法が存在するのかをあらかじめ知っておくことは有意義なことでしょう。

預金で老後資金を貯める方法は?
仮に投資はせず、預金のみで資金を貯めていこうと考えている場合であっても、 預金金利 ・ 普通預金 ・ 定期預金 ・ 積立預金 ・ 外貨預金 といった預金の種類や特徴について調べておくことは必要です。

投資に抵抗がなく、老後資金のために投資に挑戦したいと間g寝ている人は、 iDeCo ・ NISA ・ つみたてNISA といった方法も存在します。

老後資金を貯めるための利用ならば、原則60歳まで引き出すことができないiDeCoが向いていると考えられますが、NISAを活用した老後資金づくりでは節税効果などの恩恵を受けることもできます。

そのほかにも、会社によって利用できる人、そうでない人が存在しますが、財形貯蓄も老後資金を貯める上で有効と言えるでしょう。

このように様々ある方法の中で、知識を持たないまま選択してしまうのは望ましくありません。

自分の中の選択肢を増やすためにも、様々な資金作りの方法や制度について調べ、自分に一番合っている方法は何かきちんと検討することを欠かさないようにしましょう。

老後資金の貯め方【タイミング】
老後資金を貯める際には、そのタイミングの見極めも重要となってきます。

老後資金づくりは、長い期間をかけて行うものですが、その期間中には自身の仕事の面や体調の面などから、お金を貯めることに専念すべきでない時期もきっとあることでしょう。

老後資金を貯める時には波がある
長い時間をかけてコツコツと老後資金を貯めて行くためには、貯めるべきタイミングと貯めることだけに集中すべきでないタイミングをうまく見極めていく必要があります。

人生に波があるように、老後資金作りにも波があって良いのです。

自身でタイミングを見ながら、苦しくない老後資金の貯め方を考えてみるようにしましょう。

老後資金の貯め方に関しては以下の記事もご覧下さい。

老後資金は2000万円で足りる?人生100年時代に備える老後資金の貯め方
第三人生編集部

独身ゆえの老後資金
独身であることは、自身の老後は自身で支えることになります。

自分の老後のための老後資金も自ら計画的に貯めて行くことが必要です。

仕事にプライベートにと、忙しく充実した日々を過ごす中で、改めて自分の老後の設計と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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