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2024.04.30

熟年結婚が増加中?熟年結婚のメリットや注意すべきポイントを解説!

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近年、50代や60代を中心に熟年結婚をする人が増えています。
別名熟年再婚とも言い、新しいパートナーと第2の人生を歩む門出となるようです。

若手夫婦と異なるのは、熟年夫婦はどちらも人生経験がある事です。
結婚というと、つい若い人のお祝い事に思いがちですよね。

しかし、熟年結婚は50または60年以上の経験に裏打ちされています。
この記事では、熟年結婚に関するメリット・デメリットを解説します。

また、注意点や熟年の結婚式等です。
興味のある方は、ぜひ参考にして下さい

熟年結婚の近況
熟年結婚を選択する人は、2000年に入った辺りから急増しています。
主に50代の男女の熟年結婚の数は2000年を境に2倍以上に増え、1990年の時点では50代男性で10000人、50代女性で5000人くらいだったのが2000年では 50代男性で25,000人、50代女性で10,000人 にまで増えています。

戦後の統計では50代の男女共に5,000人弱だったのが、2010年代には50代男女で5倍以上に増えました。
時代を遡るほど桁が少なくなり、特に女性は男性より一回りも規模が小さかったのです。

それが結婚観の多様化で、 年齢関係なく熟年結婚を検討する人が増えた と言えます。
2020年代では、熟年結婚のハードルはより一層低くなるでしょう。


熟年結婚のメリット
夫婦 シニア 
老後・孤独死の不安から解消
体調管理がしやすい
経済的に安定する
過去の経験が生きる
減税や割引
国・地方自治体の制度
老後・孤独死の不安から解消
熟年結婚をして何が一番良いかというと、 孤独でなくなる事 です。
高齢になると、

子どもの自立
長年連れ添った伴侶の死去等
で独りの生活が当たり前になります。
何もしなければ、そのまま人生を全うするか 病気等で孤独死する可能性もある のです。

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第三人生編集部

しかし熟年結婚すれば、老後はもちろん最期の不安すら和らぎます。

体調管理がしやすい
熟年結婚すると、もう一人家族ができます。
独居生活では 気付きにくい健康面にも、もう一人いれば指摘してもらえる のです。

あるいは精神面でも、『愛する人の為に長生きしたい』と思うようになります。
結婚を機に 自らの健康を振り返り、生活習慣を改善しよう と行動するのです。

また逆に、伴侶の体調に自分が気を配ってあげる事で、相手の病気も防げるでしょう。

経済的に安定する
熟年結婚すれば、収入も2人分になります。
60代以降は、 安定した雇用による収入を確立できません 。

年金収入があってもそれだけで生活をして行くのは難しく、経済面は悩みの種になります。

しかし世帯が2人になれば、 固定費は折半し金銭面も厳しい状態から解放されます 。

過去の経験が生きる
熟年結婚をする人は、 大抵結婚経験があります 。
初婚時は若い事もあり、相手にあれこれと要求して独善的になりがちでした。

それが離婚等の離別を経験し、後悔の念と共に経験として蓄積されます。

『当時はあんな態度を取ってしまったけど、今度は相手を尊重しよう』
過去への反省と共に、熟年結婚で得た 新しい伴侶との向き合い方をきちんと考えます 。
ですから高齢の新婚夫婦はお互いに自立し、和やかな日々を送る事を望むのです。

失敗は成功の母と言っても過言ではありません。

減税や割引
熟年結婚は、金銭面で様々な割引等を受けられます。
例としては

公営団地や市営住宅等に暮らせるようになる
(定年後勤めた先の)雇用主から、扶養手当が給付される
スマートフォンや携帯電話等の契約をするのに、家族割が適用される
夫婦どちらかが被扶養者になれば、税金免除や納税額が少なくて済む
等、かなり多くのメリットを享受できるのです。

国・地方自治体の制度
熟年結婚すると、様々な法的手続きや制度面でメリットがあります。
まず単にパートナーではなく、 『籍を入れた婚姻関係』にある仲 とみなされます。

法律上で認められる事で、例えば

片方が老衰で契約書類にサインできなくなった時、代理で署名できる
弔事関係の手続き(遺産相続や葬式、お墓)が可能になる
夫婦いずれかが倒れたり要介護状態になった時は、手術に同伴できる
といった事が可能になります。
これが事実上の夫婦や恋人であれば、上述の行為をすることは不可能です。

人生の後半だからこそ、結婚する人は自分達の終わりとしっかりと向き合います。
若い時とは違う、 『誰かの力が必要になる』事を理解する のです。

そして、その現実的な対策または手段としても熟年結婚は機能します。
安心して老後を迎えられるのです。


熟年結婚のデメリット
相続
財産目当てと思われる
財産で揉める可能性
生活スタイルの違い
子供との信頼関係
パートナーの親の介護
相続の問題
財産目当てと思われる
熟年結婚の場合、子どもは成人している事がほとんどです。
夫婦どちらかの 資産が数千~億の単位の場合、子どもからある疑念を抱かれます 。

『実はお金目当てで結婚したんじゃないの?』
純粋な愛情からの結びつきであれば、非常に悲しい推測ではあります。
しかし実際、再婚相手は何歳と関係なく、 戸籍筆頭者の遺産を半分受け取れる のです。

法定相続分では、熟年結婚相手は『配偶者』扱いになります。
子どもは結婚前相続割合が1/2だったのに、 1/4に縮小する のです。

それを不平に思う子どもが多く、熟年結婚そのものを反対される事もあり得ます。

財産で揉める可能性
前項と関係しますが、熟年結婚後伴侶が亡くなった際の遺産相続の問題です。
成人した子どもが、 全く赤の他人の再婚相手が1/2も相続する事を訝しがります 。

仮に伴侶に子どもがいなくても、きょうだいが口出しすることもあるでしょう。
熟年結婚を失敗させないためにも、あらかじめ親戚達と話し合いを重ねることをおすすめします。

相手(伴侶)は 遺言を記したり専門家に相談する 等、必要な対応策は取っておいた方が良いでしょう。
他界後に遺された夫または妻が苦しむのを避ける為にも、大切になります。

生活スタイルの違い
熟年結婚すると当然2人で暮らす事になります。
夫婦いずれかが 単身生活が長いと、急に(久しぶりに)人との生活に戸惑う のです。

問題は、ただ愛する人と一緒でしあわせという訳にはいかない点です。
ひとつ屋根の下の生活は

最初は気にならない事も、段々と目についたり
相手の生活態度やスタイルに文句を言いたくなる事
も出てきます。
ここは、過去の結婚での 失敗を反面教師に、妥協または譲る事も大切 です。

何より、本心を隠さず話し合って共有する事が結婚生活を長続きさせます。

子供との信頼関係
熟年結婚が50代だと、 どちらかが成年前の子どもを連れている 場合があります。
10代の中高生である事も多く、多くは新しい親と折り合いがつきにくいです。

再婚相手であるこちらとしても、色々と思うところはあるでしょう。
ここで大切なのは、努めて『お母さん/お父さん風』を吹かす事ではありません。

シンプルに、 共に生活をする『家族』である事を意識する事 です。
信頼関係を作るのには時間がかかります。

ですが、こちらがゆとりを持って接していれば、子どももいつか心を開きますよ。

パートナーの親の介護
熟年結婚で後悔するケースの1つです。
結婚する時は胸が躍るのですが、実際ふたを開けると

相手親の介護が待っていた……こんなはずじゃなかった
なんて状況になりかねません。
最近は長寿な事もあって、90~100歳代でも親御さんが健在なのです。

元気であれば心配は要りませんが、しかし 年齢もあって介護の機会はいつしか来ます 。
ほぼ赤の他人である義父母の世話に、抵抗があるのは当然です。

事例によっては夫婦間に溝が出来て、離婚に至る事もあります。
結婚前の交際時点で、 介護への捉え方についてお互いにシェアする のが肝要です。

相続の問題
財産目当て、財産問題と類似した問題です。
熟年結婚で、 最も失敗または後悔を招きやすい点 と言えます。

特に、 再婚相手(女性)が熟年結婚前、元夫との間に子どもがいた 場合です。
入籍後、新夫の家の相続権は その妻の元夫との子に渡ります 。

夫側の子ども達はその点に非常に反発しやすく、理性より怒りが勝ってしまいがちです。
本来なら多く受け取れるはずの物です。

しかし、見知らぬ人間に相続権が渡ってしまうのは耐えられません。


熟年結婚の結婚式
結婚式 夏 ブーケ
シニア向け結婚式
フォトウェディング
式をあげない
シニア向け結婚式
熟年結婚をする人々は、若いカップルと異なり シンプルで小規模な結婚式 を好みます。
それは

もういい歳なのに、派手に祝うのは抵抗がある
元職場や旧友を呼ぶのは大変なので、家族やごく親しい人びとだけ招きたい
といった理由(心情)が考えられます。
このニーズに適した結婚式は、 レストランウェディング です。

特徴は

ほとんどのレストランが会員制
招待客から祝儀を受け取らない(不要)
夫婦が、結婚を本当に伝えたい人達とだけ有意義な時間を過ごせる
の3点です。
個別性も高く、熟年結婚や再婚を検討する人にはお勧めです。

フォトウェディング
フォトウェディングとはセレモニーを開催しない代わりに、 婚礼衣装を身に着けて記念撮影をする事 です。
式はありませんが、熟年結婚カップル二人だけで祝うので特別感があります。

また、費用面も結婚式を挙げるよりぐっと安くなります。

式をあげない
熟年結婚をする人は、 その半数が挙式を希望しません 。
シニア向け結婚式でも触れたように、 派手なのは恥ずかしい と考えるのです。

その点は高齢という事によります。
また、初婚時のダイナミックさは不要と考える人も一定割合いるのです。


熟年結婚の注意点
お金
子供を産むかどうか
結婚生活を楽しめるか
お金の目処
子供を産むかどうか
熟年結婚をする人で、 50代だと二人の間に新しい命を望む場合があります 。
その傾向は増えていて、医療の進歩により治療次第で子どもを授かれるのです。

しかし、 男女間で子どもを持つ事への考え方が異なる事 に注意します。
女性は、高齢出産になる事から様々な不安を抱えます。

人によっては断念する場合もあるのです。
男性は、『子孫を残したい』という種の保存的思考に基づいて希望しています。

両性で考え方にかなりギャップがあるので、あらかじめ 子どもが欲しいという意志があるかお互いに確認しておくことをお勧めします。

結婚生活を楽しめるか
熟年結婚となると、

具体的に何が好きか
何を一緒にやると楽しいか
が重視されます。
例えば共通した趣味を持っていると、必然的に生活に潤いが出るのです。

どれか一つでもお互いに好きだと思えるものを見つけ、共有しましょう。
結婚生活を良いものにするには、双方が積極的に向き合い考える姿勢が大切です。

お金の目処
熟年結婚カップルは、余暇にあてる趣味が海外旅行等、結構な出費になるものが多いです。
生活費も含まれますが、 ゆとりある生活を過ごす為に金銭管理は手を抜けません 。

結婚前から結婚した後も含め、どんなことにいくら必要なのか話し合いましょう。
結果的に、予期せぬ問題も防げるのです。


熟年結婚成功のコツはお互いを思いやる事
近年熟年結婚が増えている事のメリットは

何歳に結婚しようともおかしくない(自然な)事
という認識を世間一般に定着させる事です。
戦後はどうしても、結婚=若い男女がするものと捉えられていました。

しかし、価値観や生き方の多様化で結婚観にも変化が見られたのです。
その兆候の一つが熟年結婚なのでしょう 。

当然メリット・デメリットはあります。
しかし、熟年結婚で失敗や後悔をしない為に大切なのは

夫婦が互いを尊重し、1人の人として思いやる事
これに尽きます。
当記事で、少しでも熟年結婚へのイメージがつかめれば幸いです。

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