生涯スポーツとは
高齢者 スポーツ テニス
生涯スポーツと言う言葉をご存知ですか。
生涯スポーツとは、 生涯に渡って健康的な体を維持することを目的としてスポーツを行うことを意味しています。
そして、誰でもいつでも、どこでもドアスポーツができることも、生涯スポーツの定義です。
気軽にスポーツに接することができるため、若い人だけではなく、 年配の人もこの生涯スポーツに積極的に取り組んでいます。
さらに、生涯スポーツは国内だけの取り組みではなく、国際スポーツのワールドマスターズも行われています。
生涯スポーツの頂点を決めるワールドマスターズは、全部で55種目のスポーツで争われます。
このワールドマスターズは、26年間も続けられており、実はかなり歴史の深い国際大会です。
誰でも参加できるこのスポーツ大会は、シニアの人でももちろん参加ができますので、 まずは興味を持ってみましょう。
生涯スポーツの意義・目的
高齢者 夫婦
では、そもそも生涯スポーツの意義や目的とはどういったことでしょうか。
おそらく、生涯スポーツと言う言葉を知っている人でも、その意義や目的についてははっきりと理解していない人が多いでしょう。
平均値寿命の延伸
まず、 生涯スポーツの一番の目的は争うことでも競うことでもありません。
一番の目的は個々の平均寿命を伸ばすことです。
平均寿命が伸びることは、つまりは健康で長生きができている証拠です。
そのためにはスポーツ、体を動かすことは欠かせません。
簡単に取り組めることではありませんが、多くの人がスポーツを通じて 平均寿命を伸ばしていくことこそが、生涯スポーツの一番の目的です。
コミュニケーション
また、生涯スポーツにはコミュニケーションを取ることも目的とされています。
日々の生活の中で、他の人とコミュニケーションを取る場が少ない人でも、 スポーツを通じることでさまざまなコミュニケーションの場が広がります。
とくにシニア世代の人はコミュニケーションを取る場がどんどんと減っています。
積極的にコミュニケーションを取りたいと考えていても、そうした場が少ないのが現状です。
しかし、スポーツと言う共通の目的があれば、 自然とコミュニケーションが取れるようになります。
生涯スポーツは、このコミュニケーションも大切にしているスポーツです。
生涯スポーツの意味
高齢者 スポーツ
生涯スポーツには、どういった意味があるでしょうか。
生涯スポーツを取り組むことで、 さまざまな効果が得られることがすでに分かっています。
新体力テストが今、とても注目されていますが、この新体力テストは高齢化社会が急速に進んでいる現状を踏まえて作られたテストです。
テストの中には上体起こしや長座体前屈、さらには20メートルシャトルランなどがあります。
昔もこうしたスポーツテストはありましたが、内容が見直され、現在の新しいスタイルになりました。
実はこうしたスポーツテストでは、多くのシニアの人は体力は上昇傾向にあります。
こうした現状があるのは、 多くのシニアの人は健康を意識していると言うことです。
こうしたことからも、生涯スポーツを継続的に行っていく意味は十分にあります。
反対に、生涯スポーツに取り組んでいないシニアの人は、体の衰えは早くなると言えます。
生涯スポーツの効果
高齢者 自転車
生涯スポーツは、 直接的にどういった効果を得られるでしょうか。
スポーツを行うだけではない効果が、生涯スポーツにはあります。
生涯スポーツは、体への効果だけではなくシニアの人にとってはなくてはならない効果も得られます。
どういった効果が生涯スポーツにはあるのかについてご説明します。
体力の向上
やはり、一番目に見えて得られる効果は、体力の向上でしょう。
生涯スポーツの目的でもある、 健康的に長生きができる体作りを得られます。
長生きを目指すにおいて、体力の維持は大切ですが、さらに体力の向上も目指す必要があります。
生涯スポーツを上手に活用することによって、こうした効果は目に見えて得られます。
また、 生涯スポーツは生活習慣病の予防にも繋がります。
スポーツを行うことで、自然と規則正しい生活を送ることが意識され、より健康的な体にさせることができます。
生活の質の向上
また、生涯スポーツは体の健康だけではなく心の健康にも影響します。
スポーツを皆と楽しむことで仲間ができ、コミュニケーションを取り、さらには 外出の機会も自然と増えると言う好循環のサイクルが生まれます。
シニアの人は、自宅に引きこもりやすくなり、誰ともコミュニケーションを取ることがない状況に陥りやすいです。
しかし、スポーツを上手に活用すれば、引きこもることで起こるリスクを大幅に低減させることができます。
生涯スポーツは、シニアの人にとって、かなり重要な存在です。
生涯スポーツ実施率の現状
生涯スポーツは実際にどの自治体で行われているでしょうか。
また、一般的な人は、平均的にどのくらいの運動量でしょうか。
生涯スポーツについてさらに細かく解説します。
生涯スポーツを実施している自治体
生涯スポーツは、 文部科学省にて実施されています。
実は文部科学省では昭和50年頃からスポーツと健康について積極的に取り組んでおり、この生涯スポーツもその一つとして行っています。
スポーツを通じて健康的な体作りを行い、さらにはシニアの人にも積極的に取り組んでもらい、健康寿命を伸ばすことが目的です。
こうした文部科学省の動きは、 将来の国の発展に繋がっていくと考えられています。
一般的な人の運動量
一般的はーな人は、どのくらいの運動量でしょうか。
一般的な人は、 運動を行っても5分から10分ほどです。
とくに意識をして運動をしていないというのも人も多く、運動ということに対して無頓着な人も多いです。
適度な運動は健康を維持する上でとても大切なことです。
生涯スポーツは、シニアでもできるスポーツです。
それでも 一般的な人の運動量よりは、遥かに多い運動量を体感することができます。
生涯スポーツの種類
夫婦 シニア
では、生涯スポーツにはどういった種類があるでしょうか。
生涯スポーツは、実はとてもたくさんの種類があり、どれもしっかりと体のことを考えられた運動ばかりです。
とても体に良い、さらにはコミュニケーションが取れるスポーツばかりなので、しっかりとチェックしておきましょう。
陸上競技
野球
ボウリング
カヌー
陸上競技
最もポピュラーな生涯スポーツと言えば、この陸上競技でしょう。
陸上にもさまざまな種類がありますが、 中でも人気なのが10キロマラソンです。
10キロマラソンは、運動に慣れていない人にとっては過酷な距離ですが、この距離に慣れれば最適な体作りができます。
野球
野球も生涯スポーツの中に含まれている競技です。
野球は軟式と硬式に別れており、それぞれ自分の好きなジャンルを選ぶことができます。
野球は シニアの人でも以前にしたことがある人も多いため、比較的取り組みやすい生涯スポーツだと言えます。
また、野球は団体スポーツのため、コミュニケーションも取りやすいのでとてもおすすめです。
ボウリング
生涯スポーツの中でもかなり人気が高いのがボウリングです。
ボウリングは、スポーツに不慣れなシニアでも取り組みやすく、 またさまざまなでコミュニケーションが取れるため人気です。
また、ボウリングは達成感がとても強いです。
短いプレーの中で達成感を感じますので、おすすめの生涯スポーツです。
カヌー
カヌーも生涯スポーツの種類に含まれています。
カヌーは自然の中で行えるスポーツのため、 ストレス発散されやすく、さらにはとても大きい達成感も得られる ため、おすすめ生涯スポーツです。
また、カヌーはかなり体力も必用なため、筋力アップにも繋げることができます。
普段の生活の中で、カヌーに挑戦する機会はありませんので、ぜひカヌーを生涯スポーツとしてチャレンジしてください。
シニアにおすすめの生涯スポーツ
高齢者 スポーツ
シニアの人にとくにおすすめしたい生涯スポーツをご説明します。
シニアだからこそ楽しめ、さらにはシニアだからこそ体にとって意味のある生涯スポーツなので、ぜひご確認ください。
水泳
グランドゴルフ
自転車
卓球
オリエンテーリング(フォレスト)
水泳
水泳はシニアの人にとってかなりおすすめできる生涯スポーツです。
水泳は無理に体力を使って泳ぐだけでなく、自分のペースでトレーニングができるため、体力の維持や向上、 さらには意欲の向上にも繋がります。
また、水泳は全身を使うスポーツのためおすすめです。
グランドゴルフ
グランドゴルフは既にシニアの人はしていると言う人は多いでしょう。
グランドゴルフは適度に体を動かすだけではなく、 さまざまな人とコミュニケーションを行いながら進めるゲームなのでコミュニケーション能力も向上します。
また、グランドゴルフは簡単にプレーできることも魅力です。
まさに誰でも継続できる生涯スポーツです。
自転車
自転車は若い人のスポーツのイメージが強いかもしれません。
しかし、最近ではシニアの人にもかなり人気のあるスポーツです。
生涯スポーツとしておすすめできるのは、自転車は誰でも扱えるものだからです。
シンプルな動きで体に適度な負担を加えられ、大勢と楽しめばコミュニケーションも取ることができます。
また、目的の場所を決めておけば達成感もしっかりと得られます。
卓球
誰でもできる生涯スポーツと言えば卓球です。
卓球は意外に体だけではなく脳もしっかりと使うスポーツのため、 シニアの人の認知症予防にも活用できます。
また、特別に広い場所を必要としない生涯スポーツのため、手軽にできるメリットも得られます。
オリエンテーリング(フォレスト)
生涯スポーツの中には、オリエンテーリングもあります。
数あるオリエンテーリングの中でも、フォレスト系のオリエンテーリングはシニアの人におすすめです。
山や森の中で他の人とコミュニケーションを取れば、日頃のストレスからも開放されます。
また、自分の悩みや思いなどを話せる場所でもあるので、生涯スポーツと言う枠を超えたメリットが得られます。
【コラム】生涯スポーツと競技スポーツの違いとは
違い
生涯スポーツと、競技スポーツとでは、どういった違いがあるでしょうか。
スポーツと聞くと、どうしても 他の人と争う、そして勝ち負けがあるように感じます。
とくに競技スポーツになると争う気持ちが高まってしまい、競争心が強まります。
しかし、生涯スポーツはそういったことを目的とはしていません。
生涯スポーツはあくまでも自分の健康を維持する、そしてコミュニケーションを大切にすることを主としています。
つまりは勝ち負けは関係がありません。
そもそも勝ち負けを意識したスポーツでないと考えれば、スポーツに対しての見方は大きく変わるでしょう。
スポーツと聞くとどうしても自分にはできないと感じているシニアの人は安心してください。
生涯スポーツは、あくまでも体と心の健康維持のために行います。
生涯スポーツにはたくさんのメリットがある
生涯スポーツをぜひ、初めてみましょう。
誰でも健康的な体や心を維持したいはずです。
しかし、どういったことから始めるべきか、または自分には何ができるのか分からない人が大半です。
数ある生涯スポーツの中から、 自分に合ったスポーツを選んでまずは始めてみましょう。
アクティブシニアに関しては、こちらを参考にしてください。
アクティブシニアとは?変わるシニアのライフスタイルや人気のスポーツなど紹介
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