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葬儀

2025.03.26

「親が亡くなったら仏壇はどうすればいいの?」
「仏壇の処分や引き継ぎ方を教えてほしい」

このようなお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。親が亡くなったからといってすぐに仏壇を処分するのは辞めておきましょう。

思わぬトラブルに発展する恐れがあるため、しっかりと話し合った上で決めることが大切です。

この記事では、親が亡くなったときに仏壇はどうするのがいいか詳しく解説します。処分方法や判断の仕方などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

親が亡くなったら仏壇はどうする?まずやるべきこと

葬儀に際してやること
まずは、親が亡くなったときに仏壇はどうするべきなのか、3つの観点から詳しく解説しますので判断の参考にしてみてください。

仏壇をすぐ処分するのはNG?正しい判断の基準

親が亡くなったからといって、すぐに仏壇を処分するのは避けましょう。その理由としては以下の通りです。
・供養が済んでいない状態で処分すると、信仰上の問題になることがある
・親族とのトラブルにつながる可能性がある
・仏壇の処分には費用がかかるため、計画的に進める必要がある
自分だけの判断ですぐに仏壇を処分してしまうと思わぬトラブルに発展します。そのため、仏壇の処分を検討する場合、まず閉眼供養を行い、その後の方法を考えるのがおすすめです。

仏壇の引き継ぎ・処分を決める前に考えるべきこと

仏壇をどうするかよりも前に、以下の点も整理してみてください。整理することで仏壇もどうするべきかがはっきりしてきます。
・仏壇を置くスペースがあるか
・菩提寺や宗派の教え
・親族と話し合う
仏壇は大きなものが多く、住まいによっては設置が難しい場合があります。マンション住まいの場合、小型のものに買い替えるのも選択肢の1つです。

また、亡くなった親が信仰していた宗派によっては、仏壇の扱いに決まりがある場合があります。そのため、まずは菩提寺に相談するとよいでしょう。

自分だけで決めず、兄弟姉妹や親戚の中で誰が仏壇を引き継ぐのか話し合うことも大切です。一人で判断せず、親族全員の意見を確認した上でどうするのか決めてみてください。

親の仏壇を引き継ぐか処分するかの判断基準

親の仏壇を引き継ぐか処分するかの判断基準は何があるのでしょうか。ここでは、仏壇を維持・引き継ぎたくない場合の選択肢や親戚や家族との話し合いのポイントを解説します。

引き継ぎと処分のどちらにするか決める際に役立ててみてください。

仏壇を維持できない・引き継げない場合の選択肢

仏壇を維持できない・引き継げない場合の主な選択肢は以下の通りです。
・菩提寺に引き取ってもらう
・仏壇処分業者に依頼する
・小型の仏壇に買い替える
菩提寺がある場合、仏壇を引き取ってもらえることがあります。閉眼供養とともに相談しましょう。

専門の業者に依頼することでも仏壇の処分が可能です。コンパクトな仏壇に買い替えることで、スペースを確保しつつ供養を続けるという方法もあります。

親戚や家族との話し合いのポイント

仏壇をどうするかを決める際は、親戚や家族との話し合いが不可欠です。話し合いでは、以下の点を重点的に相談してトラブルが生じるのを避けましょう。
ポイント 概要
誰が仏壇を引き継ぐか 仏壇は「祭祀財産」として扱われ、相続財産とは異なり特定の相続人が引き継ぐ必要がある。誰が引き継ぐかは法律で明確に定められていないので話し合いが必要。
費用負担はどうするか 仏壇を引き継ぐ・処分する場合には、一定の費用がかかる。事前に把握し、負担をどう分担するのかを話し合うことが大切。
供養の方法について意見をすり合わせる     仏壇を引き継ぐ場合でも処分する場合でも、供養の方法について家族の考えが異なる可能性がある。家族全員が納得できる形で供養を行うために、お寺や専門家に相談しながら進めるのも1つの方法。

仏壇を処分する方法と供養の流れ

供養する住職
ここまで、親が亡くなった後に仏壇はどうするべきなのか解説してきました。ここからは、仏壇を処分する方法や供養の流れについてご紹介します。

閉眼供養とは?必要な準備と流れ

閉眼供養は僧侶に読経してもらって仏壇の魂を抜く儀式のことです。準備として、以下のものが挙げられます。

1. 親族やご家族に連絡する
2. 菩提寺・管理霊園に連絡して僧侶を手配する
3. 閉眼供養の日程を調整する


まずは、親族やご家族に連絡しましょう。閉眼供養は、身近なご家族や親族のみで実施するためです。

その後、菩提寺・管理霊園に連絡して僧侶を手配しましょう。墓石を動かしたり戒名を追加したりする場合は、石材店への連絡も必要です。

その後、お寺や霊園、石材店との予定を調節して日程を決めてください。決まった後は、日程を親族やご家族に共有しましょう。

仏壇の処分方法|自治体を利用する・業者に依頼・菩提寺に依頼

以下の表は、仏壇の処分方法とメリット・デメリットについてまとめたものです。
項目 自治体の粗大ごみ 仏壇処分業者に依頼 菩提寺に引き取ってもらう
概要 自治体の粗大ごみ回収を利用して仏壇を処分する方法 仏壇店や不用品回収業者など、専門の業者に依頼して仏壇を処分する方法 菩提寺がある場合、閉眼供養(魂抜き)を行った後、仏壇を引き取ってもらう方法
メリット ・費用が比較的安価で済む ・自分の都合で処分できる ・手間がかからない ・閉眼供養を含めたサービスを提供している業者もある ・閉眼供養から処分まで一貫して依頼できる ・宗派の作法に則った適切な処分が可能
デメリット ・仏壇の回収を受け付けていない可能性がある ・閉眼供養を自分で手配する必要あり ・費用が高額になる可能性あり ・業者選びを慎重に行う必要がある ・仏壇の引き取りを行っていない場合がある ・運搬費用やお布施が必要な場合がある
さまざまな方法があることが分かります。それぞれでメリットやデメリットが異なるので、それぞれ比較した上で自分に適したものを選んでみてください。

仏壇処分の費用相場

以下の表は、仏壇処分の費用相場を方法別にまとめたものです。
処分方法 特徴 費用相場
菩提寺に依頼 閉眼供養(魂抜き)を含む。寺院によって異なる。 30,000円~100,000円
仏具店に依頼 店舗によっては閉眼供養も手配可能。 20,000円~80,000円
自治体の粗大ごみ回収 自治体によって対応が異なる。仏壇の分解が必要な場合あり。 2,000円前後
不用品回収業者に依頼 大きさや地域によって変動する。 8,000円~40,000円
遺品整理業者に依頼 部屋全体の整理込みの費用相場。 50,000円~80,000円
それぞれの方法によって費用相場が異なることが分かります。

ただし、上記の金額はあくまでも目安なので実際の金額は見積りなどを取って確かめてください。複数の見積りを比較した上で選ぶことが大切です。

まとめ

親が亡くなった後、仏壇をどうするかは重要な問題です。処分するにしても、引き継ぐにしても、まずは閉眼供養を行い、家族や菩提寺と相談しながら進めることが大切です。

最近では、コンパクトな仏壇やデジタル供養など、新しい供養の形も増えています。自分や家族のライフスタイルに合った方法を選び、大切な供養を続けていきましょう。

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