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葬儀

2025.04.25

密葬とは?家族葬や一般葬との違いをわかりやすく解説

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密葬の基本から、家族葬・一般葬との違いをわかりやすく丁寧に解説。密葬を検討しているご遺族や、密葬に招かれた方に向けて、流れ・香典・注意点・マナーも紹介しています。

密葬(みっそう)とは、限られた身内だけで静かに執り行う葬儀の形式です。

本記事では、密葬の意味や家族葬との違い、香典やマナー、費用面などについてわかりやすく解説します。

密葬とは何か

密葬(みっそう)とは、故人の親族やごく親しい方のみで行う、小規模で静かな葬儀のことです。一般にはお知らせせず、限られた人だけで執り行うのが特徴です。
密葬の主なポイント
・ 広く告知せず、招待された人だけが参列する
・ 火葬を中心に行い、通夜や告別式は行わないか簡略にする
・ 著名人などの場合、後日「本葬」や「お別れ会」を開くこともある
密葬は基本的に一般への告知は行わず、ごく限られた招待者だけで執り行われます。

多くの場合、火葬を中心に簡素な形式で行われます。
通夜や告別式を省略するか、非常に簡略化して行うのが一般的です(密葬のみのスタイル)。

また、社会的な立場のある故人や著名人などの場合、後日改めて多くの人が参列できる本葬やお別れの会を設けることもあります(密葬₊本葬のスタイル)。

密葬には、「静かに見送りたい」「家族だけで送りたい」「故人の希望を大切にしたい」といった思いが込められています。近年では、形式にとらわれず心を込めて故人を見送る方法として、選ばれることが増えています。

密葬を選ぶケース

密葬を選択するケースでは、たとえば以下のような事情があります。
・ 故人や遺族の希望で「静かな葬儀」を望んでいた
・ 遺族が著名人や会社経営者など(本葬を後日行う)
・ 高齢者の死亡で、交友関係が限定されている
・ 新型コロナの影響などで人の集まりを避けたい
密葬が選ばれる背景には、いくつかの理由があります。

たとえば、「できるだけ静かにお別れをしたい」という故人やご遺族の意向がある場合です。また、著名人や会社経営者などで、後日あらためて本葬やお別れの会を行う予定があるときにも密葬が選ばれます。

そのほかにも、高齢で付き合いが少なくなっていた方や、感染症対策として人が集まることを避けたい場合なども挙げられます。

このように、密葬は「身内だけで静かに見送りたい」という希望に沿った葬儀形式として、近年選ばれることが増えています。

家族葬と密葬の違い

家族葬と密葬は、どちらも小規模で行う葬儀ですが、参列者の範囲や儀式の内容、香典・供花への対応などに違いがあります。

目的や故人との関係によって、どちらの形式が適しているかを選ぶことが大切です。
参列者    
密葬 : ごく近い家族や親族のみ
家族葬 : 親族+親しい友人など

規模  
密葬 : 非常に小規模(数人~10人程度)
家族葬 : 小~中規模(10~30人程度が目安)    

告知    
密葬 : 原則として告知しない
家族葬 : 限定的に知らせることもある

香典    
密葬 : 辞退するケースが多い
家族葬 : 受け取ることも多い    

供花    
密葬 : 受け取らない・内輪で用意することが多い
家族葬 : 受け取る・案内状に記載することも    

儀式内容  
密葬 : 火葬のみ、または簡素な式のみ
家族葬 : 通夜・告別式を行うことが多い    

挨拶状    
密葬 : 本葬案内や丁寧な挨拶状を後日送る場合がある
家族葬 : 通常は礼状程度    
また、家族葬・密葬よりさらに簡素な形式として、通夜や告別式を行わず火葬のみを行う「直葬(ちょくそう)」という方法もあります。

費用や故人との関係、家族の意向をふまえて、最もふさわしい形を選びましょう。

密葬と家族葬の選び方

密葬にするか家族葬にするか迷ったときは、希望や状況に応じて選ぶことが大切です。
静かに送りたい・周囲に知らせたくない
→密葬がおすすめ

親しい友人や近隣の方には参列してほしい
→家族葬がおすすめ

費用や儀礼面も含めたバランスで考える
→家族葬が柔軟に対応できる
葬儀の形式を決める際は、遺族の考えだけでなく、故人の交友関係や地域の慣習も考慮することが大切です。

密葬のメリット・デメリット

密葬には、静かな環境でゆっくりとお別れができることや、葬儀費用を抑えられるという大きなメリットがあります。参列者が少ないため、遺族の負担も軽く済むのが特徴です。

一方で、告知をしないため、訃報の連絡や挨拶を後日個別に行う必要があることや、故人の交友関係によっては誤解や不満を生む可能性もあります。密葬を選ぶ際は、事前に対応の準備をしておくことが大切です。

密葬を行う場合の注意点

密葬をスムーズに行うためには、事前の準備がとても大切です。以下のポイントを確認しておくと安心です。
【密葬の注意点4つ】
・ 火葬場や式場は早めに予約する
・ 香典辞退の有無を決めて伝える
・ 本葬やお別れ会の予定があるなら事前に計画する
・ ご近所や職場関係への連絡方法も検討する
まず、火葬場や式場の予約は早めに行うことが大切です。希望の日時にスムーズに葬儀を行えるよう、なるべく早く手配しておきましょう。

次に、密葬では香典を辞退するケースが多いため、受け取るかどうかを事前に決めておき、案内の際に参加者へはっきり伝えるようにしましょう。

また、後日あらためて本葬やお別れ会を行う場合には、日程や連絡方法を事前にしっかり計画しておくと安心です。

さらに、ご近所や職場の方など外部の人への報告のタイミングや伝え方も考えておくことで、誤解や混乱を避けることができます。

密葬を行いたい場合の相談タイミングと相談先

密葬を希望する場合は、できるだけ早めに信頼できる葬儀社や関係先に相談することが大切です。
【密葬の相談先】
地元の葬儀社 :
地域の風習にも詳しく安心です

密葬・家族葬に特化した業者 :
少人数の葬儀に慣れており、希望に合わせやすい

菩提寺(ぼだいじ) :
宗教的な配慮が必要な場合に相談できます
ご家族が相談する場合は、葬儀を考え始めたタイミングや臨終が近づいたときが適しています。

ご本人が希望される場合は、終活の一環として元気なうちに相談するのがおすすめです。密葬を希望する場合は、その意志を家族に伝えておくか、遺言書に書き残しておくと安心です。

密葬を行う遺族側のマナー

密葬では、参列者を限った静かな葬儀が基本ですが、最低限のマナーは大切です。
遺族が気をつけたい密葬マナー
・ 案内は本当に親しい人だけに限定する
・ 親戚や親しかった方には事前に密葬の旨を連絡する
・ 葬儀後には、関係者に事後報告として通知を送る
・ 連絡を受けた方へは、後日きちんとお礼や報告をする
密葬でも、親しい親戚や恩のある方には訃報を伝えるのが丁寧な対応です。故人が亡くなったこと、密葬で行うこと、そして弔問・供花・香典は辞退するという意向もあわせて伝えましょう。
関係が遠い方には、後日あらためて書面などでお知らせするとよい印象を与えます。

密葬に呼ばれた場合のマナー

密葬に参列する際は、一般的な葬儀とは異なるマナーに配慮する必要があります。
【密葬の参列マナー】
・ 香典は辞退とされている場合は持参しない
・ 香典辞退されていない場合はやや多めの金額を用意
・ 供花や弔電は送らないほうがよい
まず、香典については「辞退」と明記されている場合は持参しないのが基本です。一方で、辞退の記載がない場合は受け取ってもらえる可能性があるため、やや多めの金額を包むと丁寧な印象を与えられます。

また、密葬は非常に私的な場であるため、供花や弔電は送らないのが望ましいとされています。静かに故人を偲ぶ場であることを意識し、遺族の意向を尊重する姿勢が大切です。

密葬に呼ばれなかった場合の香典マナー

密葬は、身内だけで静かに故人を見送るために行われることが多く、香典を辞退するケースもよくあります。そのため、もし密葬が行われたことを後から知った場合でも、香典の辞退が明記されていれば、香典を用意する必要はありません。

また、弔問に伺うのも控えるのがマナーです。遺族の意向を尊重し、無理に連絡や訪問をしないことが大切です。必要があれば、後日改めてお悔やみの気持ちを伝えましょう。

まとめ

密葬とは、故人を静かに、限られた人だけで見送る葬儀の形式です。家族葬や一般葬と比較して小規模で、費用も抑えられる一方、後日対応が必要になる場面もあります。

どの形式を選ぶかは、遺族の思いや地域性、故人の交友関係などを総合的に考慮することが大切です。

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