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葬儀

2024.05.31

香典の入れ方は?正しいお金の入れ方を徹底解説!

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葬儀や法事に参列する際、多くの人が悩むのが「香典の正しい入れ方」です。

そこで本記事では、香典の入れ方から、お札の向き、中袋の有無に応じた具体的な方法までを詳しく解説します。

また、香典袋を閉じる正しい手順や、お札の書き方についても触れていきます。いざというときの香典の入れ方を知ることで、どんなときでも、適切な形で故人への敬意を示せるように備えていきましょう。

香典のお金の入れ方で知っておきたい基本

香典の適切な入れ方は、亡くなった方への敬意と哀悼の心を表現することでもあるため重要です。
この章ではまず、香典を入れる際のマナーと基本的な手順を解説します。
特に、お札の向きと折り方、そしてその入れ方について詳しくみていきます。

香典の入れ方は?基本的な手順を解説

まず、お札は新札を避け、使用感のあるものを選ぶことが基本です。
これは、新札を使用すると、事前に準備していたかのように受け取られる可能性があるためです。ただし、しわが多すぎるものや折曲がったものは避けましょう。
次に、お札を香典袋に入れる向きに注意しましょう。

中袋がある場合、お札は必ず裏向きにして中袋に入れます。お札を裏向きにすることで、直接的な肖像の表示を避けます。

中袋がない場合、香典袋に直接お札を入れる必要がありますが、ここでもお札の肖像画が下に向くようにして裏向きにします。

具体的には、お札の人物が描かれている面を下にして、それが外側からは見えないように配慮します。この配置は、故人に対する直接的な「顔向け」を避け、謙虚さと哀悼の情を表現するためです。

また、香典袋の表書きには「御霊前」や「御仏前」といった言葉を用いる地域も多く、これが故人への最後の敬意となります。

このようにして香典を準備することで、遺族への心遣いと故人への敬愛が適切に伝わります。
香典袋の外に表記する金額は、故人やその家族への配慮を示すため、漢数字を使用し、金額を正確に記載することが大切です。

たとえば、三千円を包む場合、「金参仟圓也」と記します。このような細かい注意は、故人への敬意と礼節を示す重要な部分です。

香典のお金の書き方は?

香典の金額を記入する際は、漢字の正式な表記を使用することが日本の伝統的なマナーです。

この伝統的な書き方には、改ざん防止の機能とともに、故人への尊敬を形式化して示す役割があります。

先ほどもお伝えしたように、金額には「金」という文字を先頭に置き、金額の最後には「圓」という文字を付け加えます。

たとえば、「五千円」の場合、「金伍仟圓也」と表記することで、この伝統を守りつつ、故人とその家族に対する敬意を表現します。

また、この表記方法は、読みやすさと正確性を保ちつつ、式典での適切なマナーを保つのに役立ちます。

金額別の香典の入れ方

香典を包む際には、金額ごとに異なるマナーや慣習が存在します。

この章では、具体的な金額別の指南を提供し、それぞれの金額に見合った適切な香典の入れ方を説明します。
幅広いシチュエーションで参考にできる内容となりますので、ぜひご参考下さい。
10,000円の場合
10,000円を香典として包む際、黒白、または双銀(水引が7本〜10本)の水引の袋を用いることが多いとされています。

そして、5千円札を2枚用いることは避けた方が良いでしょう。
お札の枚数は、「割り切れない数」にすることがマナーだからです。割り切れる数にしてしまうと、「故人との関係が割り切れる(=関係が終わってしまう)」と捉えられかねません。

また、すでにこの記事でお伝えしていますが、この額面を包む場合、通常、新札を避け、折り目のついた清潔なお札を選ぶことが一般的とされています。

新札は「準備していた」と受け取られがちですが、折り目がついたお札は「急な訃報に対する対応」とみなされるからです。

お札を香典袋に入れる際は、必ず裏向きにし、肖像画が下を向くように配置します。

これは、故人に対する敬意を表し、悲しみや哀悼の意を形式的に示すための日本の伝統的なマナーです。このようにしてお札を入れることで、故人への最後の敬意としての役割を果たします。
5,000円の場合
5,000円の香典を包む際は、水引が印刷されている略式の袋を用いることが多いとされています。

なお、香典袋には「金伍仟圓」と書きます。数字ではなく旧漢字である「大字」で記載します。
3,000円の場合
3,000円の香典は、香典の中でも少額の部類になります。

袋におさめるときは、千円札3枚を使用し、それぞれを適切な向きで香典袋に収めます。お札を裏向きにし、人物の肖像が下を向くように入れることが基本です。
そして、お札を複数枚包む場合はお札の向きをそろえましょう。

また、お札を3枚使用するのは、奇数が好まれる文化的背景によるものです。1万円の場合でも説明したように、奇数は割り切れない数とされ、終わりのない関係を象徴し、永続的なつながりを意味するとされています。

500円玉を6枚用意することでも3千円になりますが、これも割り切れる数であるためNGになります。

このように香典を包むことは、単なるお金の贈り物ではなく、遺族に対する精神的なサポートと敬意を示すための行為です。

香典のお札の向きは?上下の確認方法

香典を包む際にお札の向きを確認することは、非常に重要なマナーの1つです。

通常、お札は裏面が見えるようにして、人物の肖像が下にくるように配置します。この向きは、故人への尊敬と哀悼の気持ちを表現するために重要です。

肖像が下を向く配置は、故人との別れを象徴し、静かにその人を偲ぶ意味が込められています。

また、香典袋にお札を入れる際は、折り目がきちんと整えられ、しわがないように注意を払うことも重要です。

お札を丁寧に扱うことで、故人への最後の敬意を形として示すことができ、これが日本の葬儀文化における礼儀とされています。

香典袋の閉じ方とその他のマナー

香典袋を使用するときの細かいマナーは、故人への最後の敬意として非常に重要です。

この章では、香典袋の正しい使い方と、それに関連する注意点を詳細に解説します。中袋の有無による違い、お札の折り方と向き、そしてそれらを香典袋に入れるときの方法までお伝えします。

さらに、香典袋を閉じる際の正しい方法や、それに適した水引の結び方も紹介し、故人に対する尊重と礼儀を保つための手法についても説明します。

香典袋の閉じ方と正しい手順

香典袋の閉じ方は、そのまま故人への敬意と礼儀を示すものになり得ます。

一般的に、香典袋は内側に向かって丁寧に折り込みますが、特に重要なのは、封をする方法です。

水引を使用して袋の口を締めることが多く、これは粘着テープやシールを使うことなく、香典袋が自然に閉じるように工夫されています。

水引は紐状の装飾で、色や結び方にも意味が込められているため、この部分の扱い方には注意が必要です。

たとえば、結び切りの水引は「一度きりの関係」という意味があり、故人との最後の別れを象徴しています。

このように、香典袋を閉じる行為自体が、遺族への敬意を表現し、日本の葬儀文化の中で礼節を守るための一環となっています。

香典の書き方は?

香典の書き方にはいくつかの細かなルールがあります。

表書きには、宗教や宗派に応じて「御霊前」、「御仏前」、場合によっては「御香典」といった適切な言葉を選びます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
中袋に金額を記入する際には、旧字体で「金参仟圓也」のように記します。
さらに、住所や氏名の書き方にも細心の注意を払いましょう。

こうした細かなマナーを守ることで、遺族に対する配慮を具体的に示すことができます。

「中袋」への入れ方の基本

香典を包む際の中袋の利用は、そのまま遺族への配慮と敬意の表れです。

中袋にお札を入れる基本的な手順は、まずお札を裏向きにして、肖像が外側から見えないようにします。

これは、直接的な視覚的な接触を避け、故人への尊重を象徴しています。中袋を使用することで、お札が香典袋の外袋に直接触れることなく、またお札が香典袋から滑り落ちるのを防ぐ「2重の保護」になっています。

さらに、中袋にお札を入れた後、袋の口は封をせず、折り込むことで閉じます。これにより、遺族が香典を開封する際の手間を減らし、スムーズな取り扱いが可能になります。

封筒の封をする際にはのりやテープを使わず、伝統的な水引で縛ることが一般的です。

この手順は、香典が遺族にとってただの金銭的な援助以上のもの、すなわち哀悼の意を形として表現したものであることを示します。

香典のお札の向きは?中袋なしの注意点

中袋を使用しない場合の香典のお札の入れ方には、特に注意が必要です。

中袋がないと、お札が直接香典袋に触れるため、お札の扱いにはさらに慎重さが求められます。

お札は裏向きにし、肖像が見えないように香典袋に入れることが基本ですが、これには故人への敬意だけでなく、悲しみを表す深い文化的意味が含まれています。

お札を香典袋に入れる際は、香典袋のデザインや形状を考慮し、お札が折れ曲がったり、しわになったりしないように注意深く行う必要があります。

また、お札の配置は故人との最後の対話とも考えられるため、その向き一つ一つに心を込めることが重要です。

これらの手順を遵守することで、香典としての形式美を保ちつつ、遺族への心遣いを形にすることができます。

香典のお金の入れ方を総括

今回は香典の入れ方とお金の入れ方についてお伝えしました。
以下に、本記事の内容を要約します。
  • 香典袋にお札を入れる際は裏向きが基本
  • 中袋使用時はお札の肖像が外側から見えないように入れる
  • 中袋なしでお札を入れる場合も裏向きに配慮が必要
  • 正しいお札の向きは故人への敬意と哀悼の意を示す
  • お札は新札ではなく、使用感のあるものを選ぶことが望ましい
  • 香典袋の閉じ方は内側に折り込み、水引で締める
  • 表書きは宗教や宗派に応じて適切な言葉を選ぶ
  • 金額表記には旧字体を用いる
この記事を通じて、香典の適切な入れ方や金額の表記方法について理解を深めていただけたことと思います。
香典はただの金銭的な支援以上の意味を持ち、遺族に対する敬意と哀悼の気持ちを形にする大切なマナーです。

正しい知識を身につけ、故人を敬いながら適切に行動できるようにしましょう。

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