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葬儀

2024.04.30

死産後の火葬・葬儀の流れ!費用相場や手続き、火葬時の服装・マナーも

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法的には妊娠から12週目の死児の出産を死産として取り扱い、死産届を出す事により、法的な死が認められます。
赤ちゃんの死に関しては火葬を主体に行う事が多く、通常の葬儀の流れと異なる点も多くあります。
この記事では、死産後の葬儀や火葬について、実際の費用相場や手続き、服装のマナーについても解説を行ってきます。

この記事で解決される疑問

死産の火葬に必要なものは?

死産の火葬にかかる費用は?

死産の火葬時に適した服装は?

死産の火葬の流れは?
死産の火葬の流れ
死児の妊娠12週以降の出産が法的な死産の扱いです。
流産、人口中絶の双方であったとしても、死産を行った日(出産日)から七日以内に死産届を提出する事が義務付けられています。

基本的に死産の際の葬儀の際には火葬を選択する方が多いですが、行うまでの実際の流れとしては以下のようになります。

手順    内容
①    届を役所へ提出
②    埋葬許可証の発行
③    火葬の準備へ
①届を役所へ提出
死産となった場合、通常の死亡届と同様、 死亡日(分娩日)7日以内に医師からその方の死を証明する公的書類(届)を役所へ提出する必要があります。

ただし、法律上、出生証明の基準が第22週目以降となります。
妊娠22週目以降に出産を行った後に胎児が亡くなった場合、法的には「出生後の死亡」としての扱いとなります。
その際は提出書類が以下のように変わるため注意が必要です。

死亡時    提出書類
妊娠12週目~22週目    死産届のみ
妊娠22週目以降(出産を行った場合)    出生届・死亡届
届の提出に関してですが、葬儀社に依頼を行えば代行をしてくれる所が多いので、負担が重いと感じるならば業者の方に委託をした方が良いでしょう。

②埋葬許可証の発行
公的書類を提出した後に火葬の許可を出す埋葬許可証の受理が可能となります。
提出後にほぼ同時に受理可能ですので、以下の持ち物を用意する必要があります。

死産届
届出人の印鑑
身分証明書
死胎火葬許可申請書
また、代行する際は必要事項を記入した上で代行を証明する書類を手渡すようにして下さい。
会社側の方で発行も済ませられる事も多いので、基本的には会社側の指示に従いましょう。
埋葬許可証に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

【行政書士監修】埋葬許可証とは?発行に必要な書類・手順は? 紛失した場合の再発行も解説
第三人生編集部

③火葬へ
死産の場合、基本的に火葬のみの葬儀となる事が多いです。
また、一つ前の項目で述べた火葬許可証申請書については、火葬場の欄が存在します。

業者を通して予約する事が多いので、次の項目で選び方について説明を行います。

死産における給付金について
妊週数が12週を越している場合、つまり妊娠してから85日後に死産となった場合は、出産育児一時金の対象となり、給付金を受け取れる事があります。

死産の火葬場の選び方
選択
死産の胎児の火葬の場合、妊娠何週目で死亡したかにもよりますが、骨が残らず収骨を行えない事があります。

遺骨を残したいという方は、妊娠何週目でお子さんが亡くなったか、そして収骨を行いたい旨をまず葬儀会社に伝え、対処を行う事を依頼しましょう。

具体的な手段としては

炉の温度が低い、朝に火葬を行う
胎児専用の火葬炉がある場所の利用
の二つがあります。

しかし、特に前者の場合は不確実性が残るのが現実であり、収骨が不可能な事もあります。
その際、遺灰のみでも受け取れる事もあるので、相談を持ちかけるようにして下さい。


亡くなった子供のために絵本やおもちゃなどを入れたい方は、その分も考慮し少し大きめの棺を選びましょう。
しかしながら、中にいれる物に寄っては場所の規定により火葬ができない、又は収骨ができない事もあります。

予め葬儀社側と相談を行った上で、棺に関しては決めるようにして下さい。

骨壺
葬儀会社側から棺と骨壺がセットになって用意されている事もあります。

しかし、骨壺はネットにも多くの種類の物が販売されており、デザインも淡い色使いや亡くなった子供用に合わせた小型の物も選択できます。

死産の火葬に必要なもの
チェックリスト
先ほども少し述べましたが、火葬を行う際に必要な物は以下に記載します。

死産届
印鑑(届出人の物)
身分証明書
死胎火葬許可申請書
死産届
医師が必要事項を記入し、病院で手渡される書類です。
届け人は欄に記名と捺印を行い、窓口へ提出をします。

またその後、別途提出する書類等に必要となるため、コピーなどして幾つか複製が手元にある状態にして下さい。

印鑑
死産届に使用する印鑑はシャチハタ不可です。
また、代理人に提出を委託する際、訂正印を後から推す事が不可能になるので、不備の有無等をよく確認するようにして下さい。

身分証明書
運転免許証やパスポートなど、基本的に顔写真付きの公的に自身の身元を証明する書類であれば問題ありません。

死胎火葬許可申請書
欄に火葬場の記入を行う場所があるので、事前に火葬場所については相談をし決めておきましょう。
死産届と死胎火葬許可申請書の提出により、公的に許可が下ります。

死産の火葬費用
金額
死産の火葬で発生する費用については基本的に手配を業者に依頼するか、身内で取り行うかで変化します。
対応に関しては以下の表を参考にして下さい。

内容    金額
自身で行う    1万円程
業者に依頼する    5万円~10万円
別途供養事項を行う場合    上記に加え30万円~50万円
また、胎児専用の火葬プランを選択した際などは、費用が高額となる傾向にあります。

死産の際は通常よりも金銭的な負担が少ないです。
表に述べたような、別途供養事項、例えば納骨や位牌の作成などを行わず、火葬のみを済ませる形となる事が多いのが主な理由です。

死産の火葬後に行う事
位牌
子供の葬儀に関して、特に赤ちゃんは生まれて間もない存在のため、通常では行う供養も親御さんの意向によっては行わない事があります。

ここでは

位牌
戒名
納骨
の三点について述べてきます。

位牌
基本的に作る必要はありません。
しかしながら、位牌の存在は手を向ける先となり、死後赤ちゃんの存在を思い返す場となります。

長く冥福を祈りたい、家族の証として残したいという方は作る事をおすすめします。

戒名
戒名は本来、現世で生活していく中で溜まった穢れを僧侶の供養と共に取り払い、戒律でもって浄土への旅たちを目的とするために授かる名です。

この世に命を受けたばかりの赤ちゃんにとって、戒名が無くとも死後浄土へといく事ができるという考えもあるのも事実です。
ですが、供養の一つとして家族側で行う事を決めた際は、菩提寺に手配を行うようにして下さい。

納骨
あえてお墓を建てず、納骨も行わず、手元に置くことも選択肢の一つとなります。
宗派や菩提寺にもよる所が大きいので、周囲の方々に相談した上で決めましょう。

死産の火葬【服装】
子供制服
基本的には火葬を主体とした簡略した物となる事が多く、死産の葬儀については身内だけで取り行う事が多いです。

参列者の服装は基本的に、平服かつ地味な服装 となる事を意識して選ぶようにましょう。

【図解】平服とは?女性・男性の葬儀での平服を解説!バッグや化粧も
第三人生編集部

男性
スーツの色味は黒や紺、グレー等で無地か近い地味な柄 にしましょう。
ベストを着用する際も、同様の物を選ぶようにして下さい。

ワイシャツは襟がボタンで留めるタイプ(ボタンダウン)でない物 でかつ、 白無地 な物を選んでください、
ネクタイに関しては黒の無地、柄がある場合でも黒を基調とした地味な物 とし、ネクタイピンは外しましょう。

時計やベルトなども派手な柄の物は避け、身に着けるとしても装飾の無い地味なもの、アクセサリー類は結婚指輪のみを身に着けるようにして下さい。

主に注意すべき点、服装の概要については以下のようになります。

ブレザー、シャツ、革靴を基本としたスタイル
派手なベルトや時計は身に着けない
色味は黒や紺、グレー等
装飾品(ネクタイピン等)は結婚指輪を除いて身に着けない
女性
女性はワンピース又はフォーマルスーツを着用します。
基本的に色味がない黒や紺、グレーの物を選びましょう。

襟ぐりが大きい物、丈が短いのは肌の露出の事もあり、葬儀の場に相応しくないので選ぶのは避けるようにして下さい。

*_ネイルは透明無地や肌の色に近い淡いピンクの物でしたら構いませんが、基本的に落とすのが無難です。_*
ジェルネイル等で落とせない場合は絆創膏等で隠しましょう。

メイクはリップやチークの色を抑え、ラメ入りのシャドウは避けたナチュラルメイク を心がけましょう。
アクセサリ―に関しては結婚指輪の他、真珠製の一連のネックレスかピアスのみでしたら可能です。

服装の形態は基本平服ですが、概要については以下のようになります。

黒色とワンピース(フォーマルスーツ)と黒靴
肌の露出は避ける
メイクはナチュラルメイクに
マニキュアや装飾品は控える
アクセサリーはパールの一連ネックレスかピアス(イヤリング)のみ
死産の火葬【別れ花】
供花
別れ花は、棺に参列者が手向ける花の事を指します。
基本的には、葬儀を委託した会社のスタッフの指示にしたがい、亡くなった赤ちゃんと関係性の深い順に棺へ花を入れていき居ます。

おすすめの種類
基本的には遺体に色移りをしない事を重視し、白や淡い色味を帯びた花を入れます。
濃い色の花、造花は使用しません。

また、以降で火葬を行う事も踏まえ、果物が付いた物は燃えにくいので別れ花に含まないようにして下さい。
主に使用される花は白菊・カーネーション・白百合等が挙げられます。

持参する際は花束の形に
別れ花の手配は会社側や遺族側が行い、適切な物を用意して下さいます。
葬儀に自身が選んだ花を持参したいという方は、一度遺族の方に断りを入れた後に花束で持参するようにして下さい。

通常のアレンジメントだと、吸水性のスポンジ等、火葬の際に支障が出る物が含まれる恐れがあるためです。

死産の火葬は別れの場
この記事の結論は以下の通りです。    

死産届・身分証明書・死胎火葬許可申請書が必要です。印鑑も用意します。
自分で行う場合1万円・業者依頼では3万円から5万円が相場です。供養をするとより高額になります。
グレー・紺・黒のスーツ・ワンピースを着用します。装飾は真珠・結婚指輪など最低限にします。
死産の届を役所に提出し、埋葬許可証を発行してもらいます。火葬を行うために業者に連絡します。
死産は誕生を待ち望んでいた赤ちゃんの死であり、家族にとって大きな悲しみとなります。
特に遺族の方に配慮して行う必要のあるのが死産の際の火葬ですが、不透明な部分が多いのも実情です。

通常の葬儀の形態とは、特に収骨を行う際に様々な配慮が必要となる、届の種類が異なる等と、様々な点で異なる点が多いです。

また、近年は死産に関し、赤ちゃん専用の火葬や葬儀を行うサービスを提供している所も存在します。

生まれてくるはずだった命によりよい供養ができるよう、家族の方々と相談し、よく考えた上でその子にとってふさわしい葬儀となるよう適宜相談を行うようにして下さい。

❓ 死産の火葬で必要なものは?
死産届・印鑑・身分証明書が必要です。また、死胎火葬許可申請書も提出することで火葬の許可が下ります。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 死産の火葬にかかる費用は?
相場は1万円から50万円です。自身で行うか業者や供養と共に行うかによって増減します。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 死産の火葬に適した服装は?
黒・紺・グレーのスーツやワンピースを着用します。また、メイクはナチュラルに仕上げ装飾品はなるべく外します。詳しくはこちらをご覧ください。

❓ 赤ちゃんの火葬にかかる費用は?
公共火葬場では1万円、葬儀社では10万円ほどかかります。葬儀社は高い価格になる分、オプションを頼みやすいです。詳しくはこちらをご覧ください。

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