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健康

2025.03.17

歯がない人の食事方法!食材の選び方や注意点、調理法の工夫を解説

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歯がない人の食事として食材選びや調理方法での工夫面を詳しく解説します。ほかにも、注意点について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「歯がない人が食事をする際に注意点はある?」
「食材の選び方や調理法の工夫を教えてほしい」

現在、歯が弱くなってきて食事にお悩みの方の中で、このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

歯がない・歯が弱くなった方にとって食事は大きな課題となりますが、適切な食材選びや調理法を工夫すれば、栄養バランスを保ちつつ美味しく食事を楽しむことが可能です。

この記事では、歯がない人でも食べやすい食材の選び方や調理法の工夫、食事の際の注意点について詳しく解説します。

歯がない方に適した食材の選び方

和風定食
歯がない人でも食べやすい食材を選ぶ上で大切となるのは、柔らかさと飲み込みやすさです。主におすすめの食材は、以下の通りです。
・豆腐や卵
・白身魚
・野菜類
・デザート類
それぞれの食材がなぜおすすめなのか解説していきます。

1. 豆腐や卵

1つ目の食材は豆腐や卵です。豆腐や卵は柔らかい食べ物で、なおかつ調理の幅が広いため歯がない人にも適しています。

例えば、豆腐を使用したハンバーグやお味噌汁、卵を使った茶碗蒸しやプリンなどさまざまな料理に活用できます。積極的に摂りたい食材といえるでしょう。

2. 白身魚

2つ目の食材は、白身魚です。白身魚の中でも脂肪が多く柔らかいものであれば、歯がない人でも食べやすい食材となります。

例えば、カレイやサーモン、タラなどが該当します。あんかけにしたり煮込んだりすることで飲み込みやすさが増すため、ぜひ試してみてください。

3. 野菜類

3つ目の食材は、かぼちゃやナス、トマトなどの柔らかい野菜です。これらの野菜は、栄養価も高いため積極的に摂りたい食材ともいえます。

また、かぼちゃやナス、トマトなどは煮込むことで柔らかくなって食べやすくなります。かぼちゃはスープやポタージュにしても美味しいですし、なすは煮物や揚げびたしにするのもおすすめです。

トマトも煮込み料理に使えます。ほかにも、にんじんなど煮込めば柔らかくなる野菜は多いため、ぜひ試してみましょう。

4. デザート類

4つ目の食材は、デザート類です。ゼリーやプリン、ヨーグルトなどのデザートは噛む力がほとんどいらず喉ごしも良いため、歯がない人にも適しています。

また、食後のデザートとして楽しめる以外にも、食欲がわかないときのエネルギー補給にも役立つ食材です。日々の食事と合わせて摂るのがよいでしょう。

歯がない人に適した調理法の工夫

食材選び以外にも調理法を工夫する方法があります。調理法を工夫することで、食材の食べやすさを向上させることが可能です。

具体的な方法として、以下があります。
・食材を細かく刻む
・ペースト状にする
・とろみをつける
調理法の工夫によって同じ食材でもさまざまな方法で楽しめます。また、食べづらい食材でも食べやすくなって、より味わいやすくなるのもメリットです。

それぞれの調理法についてみていきましょう。

1. 食材を細かく刻む

まず1つ目の調理法が食材を細かく刻むことです。細かく刻むことによって噛む力を最小限に抑えられるため、弱い力で食べやすくなります。

例えば、野菜やお肉を細かく刻んでスープにすれば、食べやすくしつつ、栄養も十分に摂れるでしょう。ただし、細かく刻む際にケガなどをしないようご注意ください。

2. ペースト状にする

2つ目の方法が食材をペースト状にすることです。ミキサーを使用して食材をペースト状にすれば、飲み込みやすさが向上します。

例えば、野菜の中でもかぼちゃなどをミキサーにかけてペーストしてポタージュを作る調理もあります。また、包丁を使わなくてもできるため、ケガのリスクが低いのもメリットです。

先ほどと同様、栄養を摂りながら食べやすさも維持できるため、ぜひ試してみてください。

3. とろみをつける

3つ目の方法がとろみをつけることです。とろみをつけることで口の中でまとまりやすくなり、飲み込みやすさが向上します。

とろみ剤は、スーパーなどで販売されているため、入手しやすいのもメリットです。

例えば、白身魚などを調理する際、あんかけを作ってまろやかにすれば飲み込みやすくなります。

より美味しい料理にしつつ、食べやすさも向上するため、ほかの方法とあわせて実践してみましょう。

歯がない人が食事をする際の注意点

歯ブラシと歯
歯がない人が食事をする際、以下のような注意点があります。
・食事中は食べることに集中する
・栄養バランスを考える
・口内は清潔に保つ
注意点を把握しておけば、より自分に合った食事を永く楽しめます。それぞれの注意点をみていきましょう。

1. 食事中は食べることに集中する

当たり前のことですが、食事中は食べることに集中してください。食事以外のことに意識が向いている場合、思わぬリスクにつながる可能性があります。

例えば、テレビを見たり本を読んだりしながら食事をすると、誤嚥や喉につまるリスクが高まります。何かをしながら食事することは基本的に避け、食事中は食べることに集中しましょう。

2. 栄養バランスを考える

歯がないと食べられる食材が限られる影響で栄養バランスの偏りが生じる可能性があります。

野菜や果物、お肉や魚などの摂取量が減少する一方で、ご飯や麺類、お菓子類などの摂取が増えることもあるでしょう。

栄養が偏った状態になると健康にも悪影響をおよぼす可能性があります。栄養バランスを保つため、以下の栄養の摂取を心がけてみてください。
摂りたい栄養 働き 食材
たんぱく質 筋力の維持や免疫力の向上につながる お肉・魚・大豆製品
ビタミン・ミネラル 糖質・脂質・タンパク質の代謝を円滑に進める[1]  野菜・果物
また、食事だけで栄養を補うのが難しい場合は、栄養補助食品の活用もご検討ください。ただし、栄養補助食品はあくまでも補助なので、基本的に栄養は食材から摂ることが大切です。

3. 口内は清潔に保つ

年齢を重ねると、歯周病のリスクがこれまでよりも高まります。唾液の分泌量が減ったり入れ歯が汚れたりするためです。歯周病が悪化すると、健康状態にも影響を及ぼします。

歯のありなしに関係なく口内環境を清潔に保つことは重要です。ケアの方法は、簡単で食事の後に歯磨きをすることです。

歯垢をためないよう歯間ブラシや舌磨き、口腔ケアようのウェットティッシュなどを用いることをおすすめします。

また、定期的に歯医者で定期検診を受けるのがよいでしょう。歯のケアを怠らず、長い期間食事を楽しめるよう努めてみてください。

まとめ

歯がない人が食事を楽しむ場合、食材選びから考えることをおすすめします。豆腐や卵、白身魚や野菜類など柔らかいものを中心に選んでみましょう。

また、デザート類なども飲み込みやすく味を楽しめるのでおすすめです。

調理面での工夫として、食材を細かく刻むことやペースト状にすることが挙げられます。とろみをつけるのも飲み込みやすさが向上するのでおすすめです。

食べる食材に偏りが生じるのを防ぎ、栄養バランスも考慮して毎日の食事を摂りましょう。

口内も清潔に保って永く食事を楽しんでみてください。

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