シニア世代でも楽しめるSNSはある?現在の利用率や注意点なども解説
シニア世代でもおすすめのSNSが気になる方向けに現在の利用率や注意点もあわせて解説します。私生活をより豊かにするためにぜひ情報をご活用ください。
シニア層のインターネット利用率・SNSのシェア率は毎年増加傾向にあります。LINEを中心に、YouTubeやInstagramなどさまざまなSNSが活用されています。
この記事では、シニア世代でもおすすめのSNSについて詳しく解説します。現在の利用率や注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
シニア層のインターネット利用率・SNSのシェア率
現在、インターネットやスマートフォンの普及に伴ってデジタルシニア(インターネットを使用したコミュニケーション・情報収集を積極的に行うシニア世代)が増えてきています。
以下の表は、年代別のインターネット使用率をまとめたものです。
年代
|
2022年
|
2023年
|
50~59歳
|
95.4%
|
97.2%
|
60~69歳
|
86.8%
|
90.2%
|
70~79歳
|
65.5%
|
67.0%
|
80歳以上
|
33.2%
|
36.4%
|
50歳〜69歳までの方であれば、90%以上の方がインターネットを利用していることが分かります。70代の方であっても6割以上、80歳以上の方でも4割近くの方がインターネットを使用しているのが特徴です。
現代において、インターネットは必要不可欠なものといえるでしょう。
シニア層のスマートフォン使用率
インターネットの普及と相まってスマートフォンの技術も革新的に進みました。以下の表は、50代・60代のモバイル機器の使用率をまとめたものです。
モバイル機器
|
50代の利用率
|
60代の利用率
|
スマートフォン
|
97.5%
|
93.7%
|
フィーチャーフォン
|
11.6%
|
14.8%
|
タブレット
|
38.2%
|
35.2%
|
電子書籍リーダー
|
6.3%
|
7.8%
|
スマートウォッチ
|
15.0%
|
14.1%
|
表を見ると、50代・60代の9割以上の方がスマートフォンを利用していることが分かります。スマートフォンの利用に伴って、インターネットを利用している方が増えてきているということです。
シニア層のSNSのシェア率
では、シニア層ではどのようなSNSが普及しているのでしょうか。以下の表は、50代・60代で普及しているSNSについてまとめたものです。
SNS・アプリ
|
50代のシェア率
|
60代のシェア率
|
LINE
|
93.7%
|
86.3%
|
X(旧Twitter)
|
37.0%
|
19.6%
|
Facebook
|
32.6%
|
18.9%
|
Instagram
|
51.7%
|
22.6%
|
YouTube
|
85.6%
|
66.3%
|
ニコニコ動画
|
9.4%
|
5.2%
|
TikTok
|
25.4%
|
13.0%
|
表を見ると、60代のシェア率は全体的に50代と比較して下がっていることが分かります。ただし、その中でもLINEやYouTubeなどは高いシェア率を誇っているのが特徴です。
次いでX(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSが普及しています。
シニア向けにおすすめの主要なSNS・プラットフォーム
シニア向けのおすすめSNS・プラットフォームは以下の通りです。
1. LINE
2. X(旧Twitter)
3. Facebook
4. Instagram
5. YouTube
1. LINE
まず最初におすすめなのがLINEです。LINEは、メッセージのやり取りや通話などが無料で簡単にできることから、多くの年齢層の中で主流のSNSとして使用されています。
LINEの調査によると、50代・60代の6〜7割以上の方が毎日利用しているとのことです。このことからも日常的に愛用されていることが分かります。
また、メッセージ機能の中にはスタンプがあったり、背景の壁紙を変更できたりなど自分好みのアレンジも可能です。
特定の興味に対して他の人との交流を深めるコミュニティ機能もあるため、おすすめのSNSといえるでしょう。
LINE_ホームページ
2. X(旧Twitter)
続いておすすめなのが、X(旧Twitter)です。短いメッセージで意見・情報を発信したり、発信されている情報を確認したりするSNSです。SNSの中でも情報収集に長けているのが特徴といえます。
例えば、ニュースメディアのアカウントであれば、天気や災害情報などの速報がすぐに発信されます。フォローしておくことで、気になる情報を素早く入手可能です。
また、趣味が同じ人とつながることで、趣味に関しての情報交換もできるため、コミュニケーションツールとしても役立ちます。
X(旧Twitter)_ホームぺージ
3. Facebook
Facebookは、コミュニティ機能によって交流したり、家族・友人の近況を把握したりするのに使用されるSNSです。主に興味の共有をメインとして使用されます。
例えば、趣味であるカフェ巡りの写真や友人間で遊んだ際の写真などを投稿するといった使われ方です。
また、趣味以外にも健康や住んでいる地域に関して情報収集を目的に使用されることもあります。一部の層で愛用されているSNSです。
Facebook_ホームページ
4. Instagram
Instagramは、写真・動画の投稿をメインとするSNSです。若者世代を中心に、シニア世代の方の利用も増えています。
Instagramは、自分が投稿するのはもちろん、友人や家族、知人などの投稿をもとに綺麗な写真を楽しんだり情報を収集したりできます。芸能人も投稿しているため、好きな芸能人のアカウントをフォローして活動をチェックするのもおすすめです。
また、旅行や料理、ファッションや写真などさまざまな趣味に関しての情報収集にも長けています。上手く活用することで、円滑な情報収集にもつながるでしょう。
Instagram_ホームページ
5. YouTube
YouTubeは、LINEに次いで多く愛用されているSNSです。他のSNSと違って動画コンテンツをメインに楽しむため、視覚的に情報を得られます。
旅行やファッション、スポーツなどの趣味はもちろん、好きなYouTuberや芸能人の動画を楽しむ目的でも愛用されています。
また、投資や健康、料理のレシピなど情報収集の手段としても便利です。主流の動画サイトであることは間違いないため、ぜひ利用して私生活を楽しいものにしてみましょう。
YouTube_ホームページ
SNSを活用する際の注意点
SNSを活用する際、以下の点に注意しておきましょう。
1. 二段階認証などを入れておく
2. セキュリティ対策を整えておく
3. インターネット依存症
1. 二段階認証などを入れておく
SNSを使う際、自分のアカウントを作ってログインする必要があります。ログインでは、二段階認証などを入れておくことが大切です。
二段階認証とは、最初のログイン方法(IDやパスワードの入力)以外に、ショットメッセージ・メールなどによる認証を行うことです。二段階認証を有効にしておくことで、不正ログインなどのトラブルを防ぎやすくなります。
設定から簡単に行えるため、不正ログインが不安な方は導入しておくとよいでしょう。
2. セキュリティ対策を整えておく
SNSを含め、スマートフォンを利用する際はセキュリティ対策を整えておくことが大切です。セキュリティ対策を整えることで、トラブルを防ぎやすくなり、安心してインターネットやアプリを使えます。
実際、インターネット利用時に感じる割近くの方が「どこまでセキュリティ対策を行えばよいか」不安を感じています。スマートフォンにも対応したセキュリティソフトは多く販売されているため、自分に適したものを選んで導入しておきましょう。
以下は、総務省のサイバーセキュリティサイトです。ぜひ参考にご覧ください。
総務省_サイバーセキュリティサイト
3. インターネット依存症
インターネットやSNSは活用することで私生活を楽しいものにできますが、スマホ依存症やインターネット依存症にならないよう注意が必要です。
例えば、YouTubeで動画を見るのが楽しいからと睡眠時間を削ってしまうと、睡眠不足で体調を崩したり寝つきが悪くなったりします。
また、スマートフォンは持ち運びが簡単で便利なので、さまざまな場所で使用可能です。インターネット・SNSを使う際は使いすぎないようご注意ください。
まとめ
現在、シニア世代の方でも楽しめるSNSが多く登場しています。メッセージ・通話でのやり取りに特化したLINEや写真・動画を楽しめるInstagram、動画視聴をメインとしたYouTubeなど種類はさまざまです。
SNSを活用する際、二段階認証やセキュリティ対策には注意しておきましょう。事前に設定しておけば、トラブルのリスクを抑えて安心して楽しめます。
インターネット依存症にならないよう注意しながら、日々の私生活をより豊かなものにしてみてください。