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終活

2024.04.24

終活カウンセラーの資格とは?協会や試験の難易度、合格率、年会費を解説!

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近年終活がシニアの間で浸透しています。
終活カウンセラーは終活を知るのに役立つ資格です。

終活カウンセラーになるために、終活カウンセラー協会の認定資格が必要です。
終活カウンセラーに興味はあっても、高度または高額だと足踏みしますよね。

この記事では、終活カウンセラーに関して試験内容や費用等、資格の詳細を解説しています!
受験のハードルを少しでも下げるのにぜひ一読下さい。

終活カウンセラーとは
スーツ
終活カウンセラーは、 シニアを主対象に、人生を全うする事全般の相談に乗ります 。
専門とする相談内容は、いわゆる『終活』に関連する事柄です。

相談者は、終活の言葉自体を知っていても具体的に何をするべきか曖昧です。
終活カウンセラーが、どの分野に関心があるのか話を聴いて分析します。

問題を明確にした上で、 次に踏むべきステップ(相談窓口や情報手段)へ導く のです。
要は人生の終わらせ方についてのアドバイザー、またはガイドと言えます。

終活カウンセラー協会とは
終活カウンセラー認定資格を付与する団体 です。
終活カウンセラーになりたい人に向けて、終活についての講座も実施しています。

希望者は、 同講座を受講後試験に合格すると与えられる のです。
終活カウンセラーには技術レベルに応じて3段階あります。

終活カウンセラーで得られる知識
終活カウンセラーを勉強、合格を通して習得できる知識は以下です。

分野    内容
エンディングノート    作成方法と助言の仕方
介護全般    介護の相談窓口
介護保険    介護サービス受給要件
葬儀全般    葬儀法要の過程
葬儀のマナー
葬儀の実施費用
葬儀の形態
葬り方、弔い方    火葬、土葬
海洋散骨
樹木葬
その他散骨
お墓または墓地全般    戒名
埋葬の仕方
僧侶へのお布施
保険全般    保険にどんなものがあるか
保険会社の選び方
損害保険に入るべきか
生命保険に入るべきか
遺言    遺言について
遺言を残すか
形見分け
相続全般    相続手続き
相続税
終活カウンセラー協会の沿革
終活カウンセラー協会は、現理事・武藤頼胡(りこ)氏が立ち上げました。
創設時期の2010年頃は、終活カウンセラー自体あまり認知されていなかったのです。

それから、 同協会の会員数および認定カウンセラー数は14,000人に達します 。
終活カウンセラーという概念が誕生して10年近く経ち、一般的にも知られていきました。

しかし、大多数の印象は『終活=冥土の手土産作り』です。
決して肯定的なものではありません。

同協会は、

終活は死という地点から今を見つめ直す。
もっと豊かに生きる為にすべき事を考える機会
という新しい認識を伝える為、積極的に啓発および活動を行っています。

終活カウンセラーの資格内容
ブラックスーツ
初級終活カウンセラー
上級終活カウンセラー
終活カウンセラー・上級インストラクター
初級終活カウンセラー
終活カウンセラーの初級資格です。
誰でも受講および取得でき、初心者が終活の基礎知識を身に付けられます 。

認定基準は以下です。

自らエンディングノートを作成できるか
試験合格後、終活カウンセラー協会に登録する事で証書が発行されます。
めでたく初級カウンセラーの誕生です!

上級終活カウンセラー
終活カウンセラーの中級資格です。
自分に活かしていた知識を、他人に向けて助言または活用できます。

認定基準は

終活関連の相談に応じ
関連事項の情報の掲示
エンディングノート作成を指導
できるかどうかです。
また応募条件は、初級カウンセラーである事に加えて協会会員である必要があります。

受験は2段階方式で、書類による1次審査に合格すると本試験に進めるのです。

終活カウンセラー 上級インストラクター
終活カウンセラーの上級資格です。
インストラクターの名の通り、 終活カウンセラー希望者を指導養成 します。

中級レベルまではカウンセリング技術を身に付けます。
上級に達すると、スーパーバイザーとして相談に乗る側の指導にあたれるのです。

採用方法は2段階方式で書類審査ののち本試験に入るのです。

終活カウンセラーの試験内容・流れ
流れ
初級終活カウンセラー
上級終活カウンセラー
終活カウンセラー 上級インストラクター
初級終活カウンセラー
終活カウンセラーの初級資格の試験は

エンディングノートを自作できる事を目的に
終活にまつわる基本的な内容
を問います。
合格する為には、

前日に送付される協会の教材でしっかり予習する事
試験当日の教材解説で、復習と兼ねて記憶を定着させる事
が鍵です。

流れ
終活カウンセラーの初級資格の受験から合格までの流れは以下です。

順    内容
1    専用フォームから申し込む
申込先:終活カウンセラー協会公式サイト
2    申込日から1週間以内に受験料を振り込む
受験料:9,970円(講座料、昼食代含む)
3    入金が把握され次第、同協会から必要資料を送付
資料内容:教材(課題つき)、受験票
4    試験当日まで教材で試験対策を行う
5    試験当日:講座ののち本試験実施
講座は6時間→筆記試験
6    合格通知
7    合格者は協会に会員登録
月の登録料金と年会費が必要
登録料金:400円(翌年3月末の更新料含める)
年会費:4,560円
8    会員証を送付、初級資格が付与される
上級終活カウンセラー
終活カウンセラーの中級資格は、

協会主催の学習会を1度以上受講している
1次審査でレポートの作成提出が必要
以上が応募条件です。

予想される出題内容は、

エンディングノート作成の方法
葬儀や保険に関する知識 など
多岐にわたります。

流れ
終活カウンセラーの中級資格の受験から合格までの流れは以下です。

順    内容
1    申し込む
2    受験料の支払い
42,120円(講座料、試験代、昼食代+事前審査料2,160円)
3    レポート作成、提出
4    1次審査(レポート審査)
1次審査合格者は本試験へ
試験当日は講座ののちに試験を受ける
講座では予想問題を解く
5    合格発表
終活カウンセラー上級インストラクター
終活カウンセラーの上級資格では、

終活カウンセラーを志す人を指導者の立場から育成できるか
を見ていきます。
応募条件は

中級資格に合格している事
同協会の学習会を年に2度以上受講している事
です。

流れ
終活カウンセラーの上級資格の受験から合格までの流れは以下です。

順    内容
1    申し込む
2    受験料を支払う
受験料:200,000~250,000円
3    レポートの作成、提出(1次審査)
4    審査通過後、本試験へ
5    試験は4日間開催
試験前に講座あり
1日目 10時30分~18時
2日目 9時30分~17時
3日目 10時30分~18時
4日目 9時30分~17時
6    合格発表
終活カウンセラー上級資格の認定証発行
終活カウンセラー資格の合格率
文字を書く
初級終活カウンセラーの合格率
終活カウンセラー中級および上級資格の合格率
初級終活カウンセラーの合格率
終活カウンセラーの初級は、 9割の受験者が合格取得 しています。
本試験前に教材で予習、講習で復習を行う為です。

また試験では最低70点取れば合格基準に達します。
初めの一歩としては挑戦しやすい試験構成になっているのです。

例え1度目の試験で基準点に行かなかったとしても、再受験ができます。
8ヶ月間の特別サポートがついていて、その間の受験回数は無制限 なのです。

また、ひと月に10回、1年間で100回も試験を実施しています。
開催回数の多さからも、気軽にチャレンジできるのが魅力です。

終活カウンセラー中級および上級資格の合格率
終活カウンセラー協会は中級および上級の合格率は公表していません。
正しくは不明ですが、試験構成を見る限り初級より難易度は高いです。

終活カウンセラーの資格試験の料金・金額
お金 相場
初級終活カウンセラー
上級終活カウンセラー
終活カウンセラー上級インストラクター
初級終活カウンセラー
終活カウンセラーの初級資格は、取得に 9,970円 かかります。
試験当日は事前講座が行われ、また昼食が出るのでそれらの費用も込みです。

合格後、終活カウンセラー協会への会員登録に初月利用料が発生します。
400円 です。

上級終活カウンセラー
終活カウンセラーの上級資格は、取得に 39,960円 かかります。
内訳は、試験代に講座代、昼食代です。

また試験構成が2段階で、レポート審査料も別途必要になります。
レポート審査料は 2,160円 です。

終活カウンセラー 上級インストラクター
終活カウンセラーの上級資格には、 200,000~250,000円 (税込)かかります。
内訳は、講座代、試験代、資料代です。

終活カウンセラーの年会費
お金
初級カウンセラーに合格した後登録
資格の更新料と共に徴収
初級カウンセラーに合格した後登録
終活カウンセラーの初級資格が認定されると、協会に会員登録を行います。
年会費も同時に支払うのですが、 月額で400円、1年間で4, 800円 の計算です。

資格の更新料と共に徴収
終活カウンセラーの資格は、 毎年3月末で更新される のです。
いつ認定または証書が発行されたかは関係ありません。

協会は更新月から2ヶ月前に更新通知を会員に送ります。
一般会員は必要手続きおよび更新料を支払うのです。

会員種別    金額
一般    4,800円(税込)
法人    
10名以上    20,000円(税込)
41名以上    25,000円(税込)
71名以上    30,000円(税込)
101名以上    35,000円(税込)
131名以上    40,000円(税込)
161名以上    45,000円(税込)
191名以上    50,000円(税込)
221名以上    55,000円(税込)
料金表参考:https://www.shukatsu-csl.jp/contents/agreement.html

終活カウンセラーの資格は仕事で活かせる?メリットは?
メリット
終活カウンセラーになっても、そうすぐに仕事に繋がる訳ではありません。
終活は知られていても、 終活カウンセラーへの認知度はまだ成長段階 です。

ですから、終活カウンセラーで求人を探してもあまりヒットしないのです。
またレベルによっても、ビジネスに持っていけるかどうか変わります。

初級は終活ビギナーや自分の為に活用する範囲で活かせます。
相談員やアドバイザーとして就業し報酬を得たいなら、上級が有利 です。

おすすめは、 終活カウンセラーの知識を既存の職種と組み合わせる事 です。
次に、終活カウンセラーがプラスアルファになる仕事を取り上げます。

終活カウンセラーが生きる仕事
終活カウンセラーと相性の良い業種は以下です。

セミナー講師
介護・医療業界
保険業界
葬儀業界
セミナー講師
近年あらゆる分野で、その道に明るい人が講師として活躍しています。
終活カウンセラーもセミナー講師という枠で生かせるのです。

現在のところ、 終活カウンセラー単独の特性が生きる仕事 です。
中でも上級資格が力を発揮します。

業務イメージは終活カウンセラーを志す人に知識を教授し、指導する事です。

介護・医療業界
高齢者福祉と直結した分野で、終活とも密接に関係しています。
病気療養は医師や看護師の役割ですが、生活面のケアはヘルパーや介護士の役割です。

彼らが終活カウンセラーを取得すると、 利用者の終活に関する相談に応じられます 。
人生全体という大きな規模の話に対応でき、仕事の幅が広がるのです。

保険業界
人生を終える時の為に保険をかけるので、終活と関係します。
終活は個人の一生を考えるものですから、保険の人生計画と重なる部分が多いのです。

終活カウンセラーが生きる場面は

保険の営業で終活カウンセラーを明記した名刺を渡す際
保険会社が企画する終活関係の勉強会で講師を務める際
等です。

葬儀業界
終活で死について考えた時、葬儀をどうするか必ず問題に上ります。
終活カウンセラーの活躍場所としては 最適と言っても良い です。

超高齢化で社会構造が変化し、人々の葬り方への価値観も変化しています。
共に葬儀の形態も多様化し、葬儀業界には別業界の企業も進出しているのです。

業界の競争が激しくなり、単に葬る場所の提供だけでは運営が難しいのです。
現在重視されているのはサービスで、その際に終活の知識は重宝されます。

葬儀社に勤める人が、 終活カウンセラーを取得すれば業務経験に活かせます 。
業界未経験の場合は就職に有利に働く のです。

葬儀業界は、売り出すのに表立ってのアピールははばかられてきました。
しかし終活カウンセラーがいる事で、関連イベントを企画しやすくなるのです。

結果的に、更なる顧客獲得にも繋がります。

終活相談ドットコムとは?
終活カウンセラー協会が運営する、 終活カウンセラー専用検索サイト です。
日本全国の終活カウンセラーを探せ、希望の人に相談を申し込めます。

各地域の市町村ごとに、登録カウンセラーがリストアップされているのです。
全終活カウンセラーが本名と連絡先、取得資格を掲載し、透明性が高いです。

終活カウンセラーを目指す人は、閲覧する事で

終活カウンセラーを取った後、どんな風に活動するのか
シミュレーションができます。

【コラム】終活カウンセラーと終活アドバイザーとの違い
違い
終活アドバイザーとは
終活カウンセラーと終活アドバイザーの違い
終活アドバイザーとは
終活のアドバイスを行う認定資格です。
認定を行う団体は 終活アドバイザー協会 になります。

終活アドバイザーを取得する事で

当事者が役所で手続きするのに必要に応じて同行
終活全般の相談やエンディングノートの書き方の指導
等が可能になるのです。
勉強する時は協会発行のエンディングノートを使います。

自分用に作りながら学ぶので、実践的な視点で終活の知識を習得できるのです。
学習媒体は講習会ではなく 通信講座(ユーキャン) です。

一人で空いた時間にコツコツ勉強したい人に向いています。
費用は受験料を入れて 35,000円 です。

協会の会員登録料は初回4,000円で、それ以降は年6,000円を支払います。

終活カウンセラーと終活アドバイザーの違い
両者の大きな違いの1つは、 認定団体が異なる事 です。
以下の表に両者の特徴や特典をまとめ、比較しています。

認定資格    実施団体
終活カウンセラー    一般社団法人終活カウンセラー協会
終活アドバイザー    終活アドバイザー協会
特徴    終活カウンセラー協会    終活アドバイザー協会
受験形態    教材学習、レポート審査、講習に出席    通信講座
資格のレベルの有無    初級、中級、上級の3レベル    無し。単体
受験にかかる費用    資格ごとに4,560~250,000円。講習代や昼食代を含む    35,000円
会員費    4,800円/年    初回4,000円/年 翌年~6,000円
会員特典    協会のワークショップに優待料金あるいは無料で参加できる    協会の会誌が読める
終活カウンセラー合格者限定の交流ページがある    各種セミナーの参加費が優待料金になる
エンディングノートを会員価格で入手できる
協会専用サイトで会員同士の交流ができる
就職での有利さ    上級資格は講師職で活躍できる    -
終活カウンセラーは人生の終わりと向き合う事を支援する
終活は単に死ぬ前の準備ではなく、 どんな一生を送って終わりたいかを考える事 です。
終活カウンセラーは個人が自分の一生を見つめる時、そばで支援し導きます。

普通は、これまで懸命に生きて、人生を終える時について考える暇がありません。
60代を過ぎれば、生活に多少の時間の余裕を見出せるようになります。

そこでふと、 人生を終える時について思考がいく のです。
本やインターネットの検索を通じて終活という言葉を知ります。

しかしいざ終活に取り組んでも、どこから着手していいかわかりません。
終活カウンセラーが、 その迷いを明らかにし進む方向を示してくれる のです。

困惑していた当事者は終活の全体像を掴み、自分が関心のある分野を絞ります。
何について知りたいか分かれば、終活カウンセラーに具体的な方法を聞くのです。

エンディングノートの書き方
保険の相談
お葬式の事
相続や遺言に関する事など
人生の『終わり方』を明確にすれば、今生きる日々への意識も変わります 。
最期は幸福に終えたいから、現在をもっと楽しく生きようと思うのです。

不思議なものですが、死(人生の終焉)から一生を俯瞰すると

自分はどう生きてきたのか?これからはどうしたいきたいのか
生(今生きている事)への考えに発展します。
そういう面から、終活カウンセラーが果たす役割や意義はとても大きいです。

終活カウンセラーを勉強すれば

ご自分の終活について考えるきっかけになる
誰かをガイドできるようになる
といった、自他の為に活きる知識を得られます。
当記事が終活カウンセラーを理解するのに役立てば幸いです。

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