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終活

2024.04.24

人生時計とは?人生100年時代の今、自分を見つめ直すきっかけに!

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人生時計を知っていますか?現在の年齢を24時間に当てはめ、時間に例えるといつなのかを見るのです。
そこから自分の人生を俯瞰します。

当記事では人生時計に興味がある方に、仕組みや計算方法についてご紹介します。
計算はちょっと面倒と感じても、自動算出してくれるアプリもあるので大丈夫です。
せひご一読下さい。

人生時計という考え方
人生時計は、 人1人の人生を時間に換算して1日に当てはめる考え方 です。
英語では『Life Gauge』と言います。

人生時計の計算方法は現年齢を3で割り、結果を24時間に割り振ります。
自分は 今『何時』にあたるのか把握できる のです。

人生時計での命の時間は、24時間が人生全体になります。
ここでの『平均寿命』は 72歳(24×3) です。

自分の年齢を見つめなおすきっかけに
人生時計は、なぜ長い一生をたった1日に例えるのでしょう。
24時間という限られた枠に年齢を当てはめると、意外な事が見えます。

普段年齢に抱いている価値観を一掃し、真っ新な頭で考えられるようになる のです。
例えばあなたが50歳だとして、人生時計では午後1時57分になります。

普通は『人生も後半』『そろそろ折り返し地点』と捉えがちな歳です。
けれど、人生時間では意外に『年を取っていない』と思いませんか。

ユニークな見方ではありますが、人生時計は客観的に観点を与えてくれます。
上述の例に加え、人生時計で最高齢の72歳を考えてみます。

時刻では24時間を越して次の日です。
するとあまり良い印象は持てませんよね。

『時間でも翌日になるなんて、やっぱり人生の瀬戸際なんじゃないか』
一見否定的に取りがちですが、真実は異なります。

人生時計は『時間が進む事』をネガティブには捉えません。
むしろ 『1日を楽しく過ごし、満ち足りた気分で明日を迎えた』 と見るのです。

人生100年時代の人生時計
時計
人生100年時代
増える要介護者
人生100年時代
人生時計が開発された当初は『人生80年』説が定説でした。
時間における平均寿命も72歳に設定されています。

しかし現代は、寿命が伸びて 人生100年時代に突入しています 。
以下、厚生労働省発表の平均寿命の一部です。

〈男性〉

昭和50年 : 71.73歳
昭和55年: 73.75歳
昭和60年: 74.78歳
平成2年: 75.92歳
平成7年: 76.38歳
平成12年: 77.72歳
平成17年 : 78.56歳
平成22年 : 79.55歳
平成27年 : 80.75歳
平成28年 : 80.98歳
平成29年 : 81.09歳
平成30年 : 81.25歳
〈女性〉

昭和50年 : 76.89歳
昭和55年 : 78.76歳
昭和60年 : 80.48歳
平成2年 : 81.90歳
平成7年 : 82.85歳
平成12年 : 84.60歳
平成17年 : 85.52歳
平成22年 : 86.30歳
平成27年 : 86.99歳
平成28年 : 87.14歳
平成29年 : 87.26歳
平成30年 : 87.32歳
昭和50年以降延びだし、男女共に80代に及んでいます。
平成30年時点では、 男性81歳、女性87歳に達している のです。

人生時計の結果は、これからは100年時代の観点で捉える必要があります。

人生100年時代に関しては以下の記事もご覧ください。

人生100年時代をどう生きる?政府の取り組みや老後に与える影響は?
人生100年時代をどう生きる?政府の取り組みや老後に与える影響は?
お墓・霊園比較ナビ編集部
増える要介護者
平均寿命の延伸は、一方では課題をもたらしています。
厚生労働省の調査では、


介護が必要な高齢者は2015年時点で606.8万人に上るのです。
測定開始時2003年では370.4万人だったのが、236.4万人も増加しました。

65歳~75歳未満は要介護度が5%にも満たないですが、75歳以上だと3割近いのです。
また介護を受ける場所は、介護施設ではなく自宅を希望する人が7割に上ります。

要介護のニーズを踏まえても、人生を再検討する時に来ているのです。
人生時計は、人生を再考するにあたって新たな視点を与えくれます。

人生時計では今何時?3で割る?
時計
計算方法
人生時計を計算してくれるサイト・アプリ
計算方法
実際に人生時計で算出してみましょう。
主に用いられる計算式は以下です。

現在の年齢÷3
しかしこの方法では、平均寿命が72歳なので 『100歳』の日本とはずれが生じます 。
日本は世界でもトップの長寿国なので、以下の計算方法が勧められています。

①日本の現在の平均寿命を調べる
(男性80.98歳、女性87.14歳)

②平均寿命÷3=男性3.3、女性3.6
③男女いずれかの合計÷現在の年齢
人生時計を計算してくれるサイト・アプリ
自分で計算するのは手間という方には、人生時計の自動サービスがお勧めです。
ウェブサイトとスマートフォンのアプリをそれぞれご紹介します。

ウェブサイトは『人生の時計 -あなたの人生、いま何時?』です。
Google検索等で人生時計を入力すると1番にヒットします。

シンプルなデザインで、生年月・性別を入力すれば算出してくれるのです。
人生時計としては使いやすいです。

しかし、 生年が1939年~1997年と限られています 。

上記の年以降に生まれた人は調べられないのが唯一の弱点です。
アプリは『あなたの「残りの」人生時計』
)になります。

厚生労働省の『平均余命』※から、 ご自身の『残りの人生時計』を生成 するのです。
必要なデータは生年月日と性別だけで、すぐに計算されます。

寿命の点も考慮されており、診断者の年代ごとの平均寿命がインプットされているんです。
結果の信頼度はかなり高いと言えます。

平均余命(へいきんよめい)は、特定の年齢のグループがあと何年生きるか見越した数値の事
人生時計で60歳まではこんな時間
夫婦 シニア 
活動の力を蓄える期間
経験をつめる期間
人生の楽しみを味わえる期間
経験が実り充実していく期間
活動の力を蓄える期間
人生時計では 0時~6時、年齢では0~20歳 にあたります。
現実の生活で考えると『眠っている時間』です。

睡眠は人生の3分の1を占めるとされ、生き物の生命活動には欠かせません。
太陽が出ている間生き生きと活動する為に、眠る間英気を養います。

睡眠が人間に生命力を与える様に、 人生時計でも良い人生の基礎を築く時 です。
子ども時代の経験が成人後に大きく影響するので、重要な時期になります。

経験をつめる期間
人生時計では 6時~12時、年齢だと20~40歳 になります。
1日では午前にあたり、眠って蓄えた力を生活で使いだす時です。

『早起きは三文の徳』の通り、 朝様々な活動をすると1日の過ごし方が変わります 。
語学や読書、ヨガやウォーキング等自分にとってベネフィットになる事をするのです。

また12時=40歳は1日の半分で、午後の人生を豊かにするプランを練るのもありです。

人生の楽しみを味わえる期間
人生時計では 12時~午後6時、年齢だと40歳~60歳 になります。
すっきりしていた朝、午前を過ぎ活動に磨きがかかり、間に休憩を入れる時です。

お昼休みにあたる12時にコーヒーでも飲みながら、1日の半分を振り返ります。
前半(子どもから壮年まで)を踏まえ、後半にどう活かすかじっくり考える のです。

12時までが精力的な活動期なら、お昼以降は落ち着いて生活にゆとりを見出せます。

経験が実り充実していく期間
人生時計では 午後6時~深夜12時、年齢では60~80歳 になります。
一般的には定年、第2の人生にあたる時期です。

夜に向かう中で心身共に静止して、リラックスまたは休む事がメインになります。
仕事に専心して頑張ってきた人は、余暇の部分に目を向けて良い時 でしょう。

自由にやりたい事や望む過ごし方を考え、心穏やかに一生を見渡します。
満足して1日を終える事は、安らかな人生の終盤を迎える事を意味します。

人生時計で80歳までは楽しむ・翌日(次の世代)につなげる時間
おばあちゃん
自由とゆとりにあふれる期間
次の世代へ経験を渡す期間
自由とゆとりにあふれる期間
人生時計では12時~午後6時(40~60歳)にあたります。
それより前の時間は『人生創成期』で、爆発的なエネルギーに満ち溢れているのです。

40歳を越えると心にゆとりを持て、 経済的にも精神的にも自由に日々を作れます 。
第2創成期と言っても過言ではないです。

この間、 晩年の人生(60歳以降)の未来計画を練ります 。
人生時計では時間として見るので、具体的に何時には何がしたいのか想定できるのです。

次の世代へ経験を渡す期間
人生時計での午後帯は、 キャリアや人生経験を若い世代に伝える時 でもあります。
現実では退勤後の飲み会等で、後輩や部下に自分の経験から得た事を教えるのです。

午前帯の人々は自信がない事があるので、先輩の意見は道しるべになりえます。

【コラム】人生砂時計という考え方
砂時計
人生時計に似た考え方に、 人生砂時計 があります。
以下のような概念から成り立つのです。

砂時計の上から下に向かって落ちる構成に、一生を見立てる
上部は未来で、下部は誕生してから現在まで
砂全体が寿命=命の長さになっている
砂時計そのものは下に砂が溜まったら上下を逆さにしますよね。
人生はそういう訳にはいかず、 砂が落ち切ったら一生を全うする のです。

大切なのは完全に落ち切る前の1粒とされます。
最後の1粒、瞬間に自分は人生に対しどう思っていたいのかが問われるのです。

人生時計との違い
人生時計との違いをまとめると以下です。

人生時計は人生全体を俯瞰する
人生砂時計は最期(死)の時から一生を見つめる
年齢は、大抵人にとっては何かをするのにハードルになります。
人生時計の見方を挿入すると、『こんな歳で』という制限が無くなるのです。

挑戦を阻んでいた物が一気に無くなると、自由を覚えます 。
24時間から一生を見渡し、柔軟な思考でクリエイティブに考えるのが特徴です。

反対に一生の終わり(死)から人生を俯瞰する見方もあります。
時間は『生き物』『命あるもの』と捉え、日々の過ごし方を細かに考える のです。

息を引き取るその瞬間に、どう思っていたいのかも重視します。
良い終わりを迎える為に、1日、一瞬を大切にしようと勧めるのです。

人生時計は年齢に伴うハードルを低くする
人はどうしても年齢、特に高齢だと『もう歳だから』と決めつけがちです。
体力面や気力面で難しい点はあっても、実際かなり可能性を狭めています。

人生時計は、私達に年齢の捉え方を変えてみる事を投げかける のです。
1日を一生に例えると、人生は決して年齢によって決まる物ではないと分かります。

朝昼晩、その年齢で何をしたいのか・してきたのか、じっくり考えるのです。
年齢に隠された意味や意外な一面を発見でき、新しい価値観が生まれます。

『もう歳だから今更と思っていたけど、まだ挑戦できるかも』
こう思えたら、人生時計が功を奏したと言えます。

当記事が役立てば幸いです。

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