お盆とは
お盆
そもそもお盆とはどのようなものなのか振り返っておきましょう。
お盆とは、地域によって差はありますが、一般的に 8月の13日から16日が期間 であるところが多いです。
東京などの地域では7月に行われるのが一般的です。
お盆には数日間の間、ご先祖様を 自宅に迎えて、一緒に過ごして供養する という意味があります。
自宅には盆棚を設置して、宗教ごとに方法は異なりますが、故人の好きだったものなどをお供えします。
お盆で実際にやることは以下のものが一般的です。
お仏壇を掃除する
盆棚を用意して飾り付けをする
迎え火を焚いてご先祖様を迎える
お墓参りをしてお墓を綺麗にする
お供え物を用意して盆棚にお供えする
送り火を焚いてご先祖様を送り出す
お墓が遠方にあって、お盆期間に実家に帰って お墓参り をする家庭も多いです。
年に一回しかない行事なので、しっかりとお盆の目的を理解して、ご先祖様を迎え入れる準備をしてください。
お盆に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
お盆とは？意味は？お供えや由来、お盆時期のお墓参りも解説
第三人生編集部
お盆に引っ越しはできるのか
縁起が良くないと聞いたことがある人も多いと思います。
実際に お盆に引っ越しは可能です。
多くの引っ越しセンターも通常通り、営業しています。
通常通りお盆でも引越センターを利用して引っ越すこと支障ありません。
多くの人は、あまりお盆期間だからといって避けることはなく、お盆でも引越センターは忙しいところもあります。
むしろ、 縁起が悪いと思って人気がないだろうと考えて予約が集中してしまう ケースもあります。
直前では予約が取れないことも多々あるので、期間に余裕をもって予約をしましょう。
お盆の引っ越しは縁起が悪い理由
理由
それではなぜ、縁起が悪いとされているのか、その理由は以下のものがあります。
引っ越しは祝い事のため
風習
夏土用のため
ひとつずつ見ていきたいと思います。
引っ越しは祝い事のため
お盆とは、ご先祖様を迎えて供養をするというのが目的なので、 引っ越しという祝い事は行わないべき という見方をする人がいます。
また、昔からお盆の期間には行うべきではないことがあります。
例えば以下のようなことです。
祝い事
生き物の殺生
海や川など水辺に近づく
引っ越しは祝い事に含まれるので、この言い伝えを守り、お盆の引っ越しを行わない人も多いようです。
風習のため
ご先祖様を迎えるので、住んでいる地域の風習に基づいて、 落ち着いた環境で迎えるべき という見方をする人も大勢います。
地域差にも影響しますが、やはり引っ越しなどでドタバタしてしまっている状態では、ご先祖様を気持ちよく迎え入れられないとする見方があります。
夏土用のため
土用の期間は春夏秋冬それぞれにありますが、その中の夏土用は
7月下旬から8月の上旬なのでお盆に近いです。
夏土用では 土いじりはなるべくやめるべき だという考え方があります。
例えば夏土用でやめるべきものは、
引っ越し
家の増築
改築工事
開業
結婚
などがあります。
仏教の教えでは、とくに お盆の期間に引っ越しに関することは禁じられてはいなく 、明確な縁起の悪い理由はありません。
しかし、縁起が悪いと思う人もいるので、お盆に引っ越しを考えている人は周りの理解も得てから実行しましょう。
お盆の引っ越しが人気な理由
引っ越し
実は、8月の引っ越しは人気であり、予約するのは大変なシーズンでもあります。
その中でも、お盆の期間は意外なことに引っ越しが人気です。
家族の負担軽減
学校の節目の時期
家賃相場が低下する
以上の理由が考えられる理由があるので、ひとつずつ見て行きましょう。
家族の負担軽減
引っ越しにはどうしても荷造りなどの準備がかなりかかります。
また、引っ越し後の荷解きや新たな生活の準備などやることもたくさんあるので、 まとまった休みが必要 です。
仕事で連休をとるのが難しい人もたくさんいます。
そのような人が、お盆休みを使って引っ越しているケースが多いです。
大人だけではなく 子供も学校のない夏休み期間 なので、家族全員の引っ越しの日程も合わせやすいです。
学校の節目の時期
もし、遠方に引っ越すことになった場合、子供がいる家庭では転校の手続きが必要です。
その時に区切りのいい 9月から、スムーズに転校ができる ように8月を選ぶ家庭もたくさんあります。
学生だけではなく社会人にとっても9月から新生活だと思う人も多いので、直前の8月までに引っ越しをしようと考えていいる人が多いようです。
家賃相場が低下する
縁起が良くないと思う人も多く、不動産業者は新規入居者が少ないと考えて、少し家賃相場が低下している物件もあります。
その機会に乗じて、大学生などが狙って引っ越しをするというケースも少なくありません。
以上の3つの理由がお盆に引っ越しが人気である要因にあげられます。
お盆の引っ越し料金相場
費用
一般的に 8月全体で判断すると引っ越しの料金は少し上がってしまいます。
なぜならば夏休みなので、社会人の人も休みが確保が容易なので
予約が集中する傾向があるからです。
注意してほしい点として、 お盆の期間中は少し料金が少し安くなります。
どのくらい安くなるのか、お盆の前後の違いについてみていきます。
お盆の引っ越し費用は安い
8月の中でもお盆は、縁起が悪いと考えている人や、家族が集まり団らんをしたいと思う人もいます。
お盆の引っ越しは、比較的に8月の中では依頼が集中しません。
上記の理由により、 お盆の期間のみ金額が安くなっている 引越センターもあります。
具体的に8月に、大手の引っ越しセンターを利用する場合、家族で引っ越す場合は、荷物も多いので 10万前後の費用 が必要です。
一人暮らしの場合でも 5万円程度 の費用が必要です。
お盆の期間では業者にもよりますが、この金額から 1万円前後の料金が引かれた金額 で設定されています。
お盆の前後出の引っ越し相場の違い
もし、お盆の前後に引っ越しを考えている人でどちらにするか悩んでいるときは、 お盆の前をおすすめします。
なぜならば、 お盆の後は、引越センターへの依頼も集中してしまい、費用が高くなる からです。
高くなってしまう理由として9月から新生活を始めるためにきりのいい8月下旬で引っ越しを考えている人がたくさんいます。
また、8月の上旬で引っ越してしまうと家賃の都合上、日割り計算ではないと損をしてしまいます。
このように 家賃を気にして引っ越しの日程を決める人が多いことから料金にも影響が出てしまっています。
具体的にお盆が終わり数日が経った 20日以降に料金が少し高くなります。
お盆の前に引っ越す場合、後に比べてあまり人気もないので引っ越しの依頼もしやすいです。
なぜならば、 夏土用の影響 もあって引っ越し自体、8月の上旬に行う人も少ないので人気もありません。
お盆に引っ越しをする注意点
注意点
引っ越しをするときには注意点がいくつかあります。
夏ならではのこともあるので、注意してください。
暑さに注意する
余裕のあるスケジュール
補償内容の確認をする
暑さに注意する
夏場の中でも暑さがピークになる時期です。
必ず 熱中症対策 の準備をしましょう。
業者に頼むから体力的には問題ないだろうと油断してはいけません。
細かい引っ越し作業などは、もちろん自分でやります。
荷解きなどの作業は体力の消費が激しいです。
体調管理はもちろんのこと、当日も脱水症状にならないように休憩をとりながらおこないましょう。
余裕のあるスケジュール
事前の準備がおろそかになり当日になって焦ることのないようにしましょう。
段ボールに詰めるだけだからと放置してしまい、引っ越し日の直前になる場合では、どこに何をしまったかなど荷解きが大変になってしまいます。
またお盆の期間中は、 帰省する人や出かける人も多く渋滞に巻き込まれる可能性 もあります。
もし遠方に引っ越す場合は、荷物を運ぶトラックが渋滞に巻き込まれてしまうこともあります。
計画通りの時間に到着が難しくて、 予定がずれ込んでしまうといったケース も珍しくありません。
予定が詰め込まれていて、他の予定にも影響が出てしまわないように、あらかじめ余裕のある計画を立てておきましょう。
補償内容の確認をする
車の交通量も増えるので、引っ越し業者が事故に巻き込まれてしまうケースも増えます。
事故が起きてしまったときに、荷物の破損や紛失してしまうこともあります。
引っ越し業者とトラブルになるケースもあるので、必ず契約時の補償内容を確認しておきましょう。
正しい知識を身につけてお盆の引っ越しをしよう
お盆に引っ越しはタブーとされがちですが、実際はそのようなこともなく料金が少し抑えられるので、引っ越しの人気のシーズンでもあります。
しかし、自分の周りの人の中には縁起が悪いと考えている人もいるので、周りの人に理解してもらうために、事前の確認が必要です。
