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葬儀

2024.04.30

法事の回数は何回まで?宗派や特徴、服装、お布施の違いを解説!

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法事は1回だけで終わらず、何度も行う大切な仏事です。
しかし、法事はどのタイミングで何回行うのかご存知でしょうか。

また、宗派によって法事の特徴も変化するため、知らないとその都度準備に慌ててしまいます。
自分の宗派の法事はどのようなものなのか、事前に把握しておきましょう。

この記事では、法事を行う回数や宗派による様々な違いについてご紹介します。

法事とは
法事 合掌
法事とは、初七日や一周忌などの 全ての回数の仏教行事 のことをいいます。
そして、 その後に設ける会食を含めて 法事の意味を表しているのです。

同じような名称の「 法要 」という言葉ですが、法事とは少し意味合いが違います。
法事を行う目的も踏まえて、これから見ていきましょう。

法事と法要の違い
法要とは、故人を供養するために僧侶にお経を読み上げていただき、祈ること__をいいます。
別の呼び方では、 _追善供養_*です。

一方で法事は、 法要後の遺族や関係者との会食まで含めたもの が法事です。
大きな意味の違いはありませんが、仏教行事を幅広く捉えて「法事」という言葉が現在よく使われています。

法事と法要に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

【専門家監修】法事・法要とは?違いや種類を解説!服装・お布施・お供えも
第三人生編集部

法事の目的
節目ごとに回数を重ねる法事ですが、その目的は 故人を偲ぶ ことです。
大切な節目で故人を思い、 極楽浄土へと導くため に法事を行います。

また、遺族や関係者が久々に集まる機会を設けることにも意味があります。
法事は、 故人と今を生きる遺族たちの繋がりを再確認する大切な行事 なのです。

法事を行うタイミング
時期
法事を行うタイミングは、 葬儀当日から経った日数 で決められています。
一般的に葬儀から33年目まで 回数を重ねます。

葬儀から1年の間に行う忌日と、数十年回数を重ねる年忌に分けて法事の回数を表にまとめました。
名称、読み方、時期を次の表で確認しましょう。

忌日法事一覧表
名称    読み方    時期
①    初七日    しょなのか    7日目または葬儀当日
②    二七日    ふたなのか    14日目
③    三七日    みなのか    21日目
④    四七日    よなのか    28日目
⑤    五七日    いつなのか    35日目
⑥    六七日    むなのか    42日目
⑦    七七日(四十九日)    なななのか(しじゅうくにち)    49日目
⑧    百箇日    ひゃっかにち    100日目
初七日は葬儀当日に行われることが多い です。
葬儀から7日後に遺族が再度集まることがきわめて困難である、という理由から繰り上げて初七日を行います。

年忌法事一覧表
名称    読み方    時期
①    一周忌    いっしゅうき    1年目
②    三回忌    さんかいき    3年目
③    七回忌    ななかいき    7年目
④    十三回忌    じゅうさんかいき    13年目
⑤    十七回忌    じゅうななかいき    17年目
⑥    二十三回忌    にじゅうさんかいき    23年目
⑦    二十七回忌    にじゅうななかいき    27年目
⑧    三十三回忌    さんじゅうさんかいき    33年目
大半は 三十三回忌が法事の区切り とされています。
宗派によっては、五十回忌で法事を終わらせることがあります。

法事の回数は何回まで
先ほどの一覧表のように、 一般的に忌日と年忌の回数は8回 です
主の法事以外は省略して回数を少なくしたり、宗派により回数の違いはあります。

多くの宗派は、三十三回忌を法事の区切りです。
この法事の区切りを 弔い上げ といいます。

弔い上げとは
弔い上げとは、一般に三十三回忌を締めとして法事を終了することを表します。
弔い上げには、 故人はこれを以て必ず極楽浄土へと導かれる という仏教の考えがあるのです。

弔い上げに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

【ご住職監修】33回忌まとめ!弔い上げとは?服装や香典・お布施などを解説
第三人生編集部

宗派による法事の回数の違い
宗教
宗派ごとに法事の回数は違う 場合があります。
ここでは、宗派による法事の回数の細かな違いを見比べましょう。

また、 地域や家ごとで変化する こともあります。

浄土真宗
真言宗
曹洞宗
臨済宗
日蓮宗
以上5つの宗派ごとの法事の回数をご紹介します。
自分の宗派と照らし合わせてみましょう。

浄土真宗
上記の忌日・年忌一覧表にあるように、初七日~三十三回忌まで行われます。
三十三回忌が弔い上げで、法事の区切りとなっているのです。

浄土真宗の考えとして、 故人は死後、すぐに極楽浄土へ導かれる というものがあります。
ですので浄土真宗では、 仏教の教えに触れること に法事の重きを置いているのです。

真言宗
十七回忌まで浄土真宗と同様の回数が行われているのです。
その次の 二十三回忌と二十七回忌を飛ばします 。

代わりに 二十五回忌を葬儀当日から25年目に行います 。
そして、三十三回忌で弔い上げとなります。

曹洞宗
十七回忌までは、通常通りの回数を行います。
その後、地域によって代わりに二十五回忌を行うところもあります。

弔い上げは、三十三回忌になりますが法事は終わりません。
最終的に 三十七回忌、五十回忌、そして百回忌まで回数を重ねます 。

臨済宗
十七回忌までは、同様の回数を行います。
その後、真言宗と同じく二十五回忌を行う地域もあります 。

弔い上げは、三十三回忌になります。

日蓮宗
一周忌から十七回忌までは通常通り行いますが、 主となる法事以外は省く こともあります。

その後は 代わりに二十五回忌を行う ことがあります。
弔い上げは、三十三回忌です。

法事の回数による特徴
法要
ここでは、法事の回数ごとの特徴を述べていきます。
回数を重ねると法事の意味合いも変わるのです 。

まずは忌日の回数ごとにご紹介します。

初七日
二七日~六七日
七七日(四十九日)
百箇日
このように分けて、回数ごとの特徴を見ていきましょう。

初七日
七日という文字がありますが、遠方から来られた親族に配慮して 葬儀当日に行うことが多い です。

二七日~六七日
一般的に、遺族のみで法事を行います。
近年では、これらの法事を行わず七七日を迎えることもあります 。

七七日(四十九日)
葬儀から49日後に、故人の来世が決まるといわれています。
七七日が忌明け とされるため、故人と縁が深い方々をお呼びして法事が行われます。

忌明けとは、 遺族たちが故人の極楽浄土を祈る期間に区切りが付くこと を指しています。

百箇日
七七日の次に行われる回数の法事ですが、 昨今では省略されて行わないことが多い です。

以上が忌日の特徴です。
次は、年忌の回数ごとの特徴をご紹介します。

一周忌
三回忌
七回忌~二十七回忌
三十三回忌
以上4点の回数の特徴を見ていきましょう。

一周忌
葬儀から1年後に行う法事です。
一周忌までが 喪中 とされています。

三回忌
葬儀から3年後の法事です。
親族を呼んでの法事は、この三回忌までが一般的 です。

七回忌~二十七回忌
大半は、遺族の内輪で法事を行います。
一周忌より規模が小さくなるため、 これらの法事は省略されることもあります 。

三十三回忌
遺族のみで行われることが多いです。
一般的に規模は小さいですが、年忌の回数の中で重要となる法事です。

中には故人と繋がりのある方々を招いて、盛大に行う場合もあるのです。
この法事は、 弔い上げとして法事の区切り となります。

宗派によって、この後も法事の回数を重ねます。

法事の回数による服装の違い
喪服
法事では 喪服を着ることが一般的 とされています。
もちろん法事の回数で、適した服装があります。

法事の際、服装を間違えて失礼のないように把握しておきましょう。

初七日~一周忌
三回忌以降
弔い上げの法事の場合
以上の3点から法事の回数ごとの適した服装をご紹介します。

初七日~一周忌
これらの 葬儀から1年間の間に行われる法事では、回数問わず一般的に喪服を着ます 。
地域によって、喪服以外でも問題ないことがあります。

もし何を着るか迷ったときは、 喪服で参列すればマナー違反になることはありません 。

男性
男性 喪服
女性
女性 喪服 洋式
三回忌以降
三回忌以降は、平服が一般的 とされています。
平服とはいわゆる普段着のことですが、ある程度落ち着いた色合いの服装を選ぶ方が多いです。

三回忌から法事が小規模になりますが、 規模によっては平服より喪服が適している場合もあります 。
規模を確認して服装を選びましょう。

男性
男性 平服
女性
女性 平服
弔い上げの法事の場合
三十三回忌のような 弔い上げの法事では、喪服が一般的 です。
平服を指定される場合もありますので、そのときは平服を着ても問題ありません。

法事の回数によるお布施の違い
お布施
また、お気持ちを含めて用意することもあります。
明確な金額はありませんが、法事の回数によってある程度は相場を定めることができます。

葬儀
七七日(四十九日)
一周忌
三回忌以降
ここでは、葬儀を含め主となる法事の回数の相場をご紹介します。

葬儀
通夜と告別式を行う葬儀では、読経料や戒名料など様々含めて
一般的な相場は 200,000~300,000円 とされています。

そこに、地域やお寺様との関係性によって相場が変化します。

七七日(四十九日)と一周忌
自宅にお越しいただく際のお車代や、葬儀と同じく読経料が含まれます。
一般的な相場は 30,000~50,000円 とされています。

三回忌以降
三周忌以降からは、一般的に規模が小さくなります。
一般的な相場は 10,000~50,000円 とされています。

以上が法事の回数ごとの相場となります。
地域やお寺様の関係も絡んでくるため、これらを目安に考えてお布施の金額を決めるとよいでしょう。

お布施の相場が不安なときは、 お寺様や葬儀社に直接相談 しましょう。

お布施の金額に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

お布施の金額相場まとめ!葬式や年回忌法要では?金額の書き方も解説
第三人生編集部

【コラム】法事を避けるべき日とは
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法事は、葬儀当日から経った日数で法事の回数を重ねていきます。
ですが「 友引の法事は避けたい 」と言われる方もいます。

日本には、仏教行事を避けた方がよい日と伝えられているのが「 六曜 」です。
六曜と法事には、どのような関係があるのかご紹介します。

六曜と法事の関係
六曜という、中国が起源の歴占いがあります。
友引は六曜の一種であり、日本においても定着し、こだわられています。

先勝
友引
先負
仏滅
大安
赤口
以上が六曜の種類です。
種類によって 吉や凶の意味がある ため、友引などの凶に当たる日は仏教行事を避けるべきと考えられています。

ですが、法事に関しては 六曜関係なく行っても問題ありません 。
六曜は仏教とは本来無関係なので、回数に合わせて 家族や親族のスケジュールを優先することが一般的 です。

しかし、六曜に従うべきと考える方もいるため、参列される方に確認をとりトラブルが起きないようにしましょう。

六曜に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

葬儀の日程で避けるべき六曜とは?宗教ごとの違いや理由を解説!
第三人生編集部

法事の回数で準備するものが決まる
合掌
法事の回数や宗派によって、細かな違いが表れて準備するものも変化します 。
最近では家族葬が増えて、法事に参列する機会が減ってきました。

法事は 故人を思い、仏教の教えに触れる大切な仏事 です。
故人に極楽浄土への導きをしっかり祈るには、事前に準備を済ませて自分の心に余裕をもつことが必要です。

知らずに慌てることがないように、自分の宗派や回数ごとの準備を把握しておきましょう。

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