四華花とは
仏壇 花
四華花とは葬儀の飾り物 のことを言います。
祭壇にお供えをするための葬具の一つとして使います。
四華花は、 白い紙に横から細かく切れ目を入れて、その紙を竹ひごなどの細い棒にらせん状に巻きつけたもの を指します。
また、白い紙の他にも金や銀色の紙を使う場合があります。
大きさは60cmほど で、4本1対で飾られます。
四華花の由来
四華の由来は お釈迦様 が関係しています。
その昔、お釈迦様が亡くなった時、動物や植物たちはお釈迦様の死をとても悲しみました。
そんな中、4本の沙羅双樹の花たちはお釈迦様の死を特に悲しんでいました。
そして、4本の沙羅双樹の花たちはお釈迦様の死を痛み悲しむあまり、白く変化してしまったそうです。
その由来になぞらえ、この四華花は、 亡くなられた方への悲しみを表現する ために必要とされていました。
その他にも、 棺の隅4か所に4本ずつ飾った ことから四華花と言う説もあります。
昔からある四華花
昔は近所の方みんなで手作りの四華花を持って葬儀に参加していました。
近親者の方々は、木の台や切った大根の上に突き立てた 4本の四華花を持って葬儀に参加していた のです。
ですが、最近では葬儀社が準備する場合がほとんどです。
ちなみに四華花の四華はこの漢字の他に、 四花、死華、紙華、死花 とも書きます。
四華花の費用相場
費用
四華花の費用相場は およそ10000円〜15000円程度 です。
大きさや素材で約5000円程度の差があるのが特徴です。
ですが、ここでの費用は四華花単体の価格ではありません。
四華花とセットになっている他の仏具の小物価格も合わせた費用です。
ではなぜ四華花単体での金額ではないのか、それは、 四華花だけでの販売が行われていない からです。
また、個人向けに販売されている場合もほとんどありません。
四華花自体は葬儀社などの事業所向けに販売されているのが現状です。
なので、 個人で四華花を購入したいと思っている方は、まずは仏具店に相談してみることをおすすめします。
購入ではなく、 お葬式で装具として飾りたい場合は葬儀社に相談する と対応してくれますので気軽にご相談ください。
四華花の選び方
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四華花の選び方について紹介します。
その他詳しい内容について以下でご説明していきます。
費用
大きさ
色
費用
先ほどの費用相場の項目でもご紹介しましたが、 およそ10000円〜15000円程度 です。
四華花は安くて10000円ほどで、質が大きく変わるわけではないので金額にこだわる必要はありません。
大きさ
四華花の大きさは 約60cmほど になります。
四華花は、大きすぎずまた小さすぎずなほどよい大きさになっています。
60cm程度の大きさのものを選びましょう。
色
四華花の色は白がほとんど です。
その他に金色や銀色もあります。
四華花の由来はお釈迦様の死を悲しんだ沙羅双樹の白い花の色からきています。
そのため、金色や銀色も不適切ということではないのですが、 由来に準じている色は白色 と言えます。
四華花の使い方
仏壇 種類
四華花は祭壇に飾る葬具の一つとして使います。
細かく刻んだ白い紙を、竹ひごなどの細い棒に巻きつけた見た目をしています。
白色以外にも、金や銀色があります。
そして、「四」という漢数字で表現されるとおり、 4本で1つの四華花を一対 祭壇に飾ります。
四華花の昔の使い方
昔は、 葬送での葬列で、近親者の方が手に持つための葬具の一つ として使われることもありました。
近所の方みんなで四華花を作って、手作りの四華花を手に葬列に参加していたのです。
ちなみに葬送とは、亡くなられた方に対して近親者の方々が、火葬場や墓地までお見送りをする儀式のことを指します。
火葬場や墓地までお見送りをした後は、その四華花を棺の四隅に立てて祀っていました。
今も残る四華花の伝統
今も地方の中には、 昔のように葬送を行って四華花を手に持つところもあります。
ですが、昔と比べると少なくなってきているのが現状です。
四華花は、お釈迦様が亡くなったことを悲しみ白色に変化した4本の沙羅双樹の花になぞらえて作られています。
亡くなった方への悲しみを、そして お釈迦様にあやかって成仏しほしいという祈りの気持ちを表している のです。
今と昔を比べると、四華花の使い方が変わってきていますが、亡くなった方に対しての思いは変わらないわけです。
四華花の注意点
お葬式 参列
四華花を使用する時には、
浄土真宗では使用しない
本来の色は白
4本で1組
の3つのことに注意する必要があります。
ここでは、この四華花に関する3つの注意点について詳しくご説明していきます。
浄土真宗では使用しない
浄土真宗では、一般的に 四華花は使用しません。
その他にも浄土真宗では、本仏前や茶湯なども本来はお供えをしないという特徴があります。
このように四華花に限らず、 浄土真宗自体が他の宗派と比べると制限が多かったりとそもそも違いが多い のです。
ややこしいところが多いかもしれませんが、迷った時は遠慮なくお寺、または葬儀社に確認することをおすすめします。
本来の色は白
どの色を使っても間違いではありませんが、 由来に基づいているのは白色 です。
四華花の色は白や金、また銀色など様々な種類があります。
四華花は、お釈迦様の死を悲しんで真っ白になってしまった4本の沙羅双樹の悲しみを表しています。
そのため、金や銀色も間違いではないのですが、由来に基づいているのは白色と言えるのです。
4本で1組
四華花は4本で1組です。
祭壇にお供えする時は、4本1組として一対で祭壇の両脇に飾られます。
4本の四華花を それぞれ4ヶ所に飾るわけではない のでご注意ください。
四華花の作り方
白色 花
ここでは、四華花の作り方についてご説明します。
様々な作り方があるので、好みや作りたい色に合わせて作ってみてください。
白色の四華花の場合
準備するもの
半紙4枚
竹ひご8本
ハサミ、のり
竹ひごは60cmほどの長さがベストです。
作り方(短冊型の場合)
半紙を半分に切る
半分に切った半紙を半分に折る
折り目のついた片方の端にできるだけ細く折り目をつける
折り目と反対側の方向から折り目の線まで垂直にたくさん切り込みを入れる
折り目の部分にのりをつける
竹ひごに巻きつける
作り方(輪っか状の場合)
半紙を半分に切る
半分に切った半紙を半分に折る
その1とは逆の片方の端に、できるだけ細く折り目をつける
折り目と反対側の方向から折り目の線まで切り込みを入れる
一度開いて全体を広げるように伸ばす
折り目の部分にのりをつける
竹ひごに巻きつける
作る過程は短冊形の場合と同じです。
3にある片方の端を逆にすることで、輪っか状になったりと見た目が変わってきます。
金や銀色の四華花の場合
準備するもの
金や銀色の折り紙16枚(15cm程度の大きさが理想)
竹ひご8本
ハサミ、のり
作り方
白色の四華花の作り方と同じです。
使う紙の枚数が、 1本の四華花に対して2枚必要 になります。
キラキラと光沢があるので、輪っか状で作ると鮮やかさが増して綺麗です。
手作りで四華花を作ると愛着もわきますし、実際に作ってみると簡単です。
手作りのもので亡くなった方を弔うことができるので、 心を込めた手作りのもので見送ってあげたい と思う方にはおすすめの方法と言えます。
四華花の処分方法
お墓 掃除
せっかく作った、もしくは葬儀社に用意してもらった四華花ですが、 供養が終わった後は処分しなければなりません。
ここでは、四華花の処分をどのようにすればいいかについてご説明していきます。
四華花の処分の仕方
処分方法は 焼却 になります。亡くなられた方を火葬するのと同じ考え方です。
家庭での一般ゴミとして捨てても構いません。
捨てる時には他の方から見えないように、しっかりと 新聞紙や紙袋などの紙に包んでから捨てる ようにしましょう。
ですが、中には葬具をゴミとして捨てるなんて、と捨てることに抵抗を感じる方もいるのではないでしょうか。
その場合は、 葬儀社やお寺に相談すると処分の対応を行ってくれます 。気軽に相談してみてください。
四華花を処分する期限
四華花は だいたい1週間までの間に処分する ことが理想です。
四華花は生花と同じく、亡くなった方への悲しみなどの思いを込めた花です。
お墓参りや仏壇でお供えする生花は、枯れたら新しい生花を飾ります。
そのため、 四華花をお供えし続けていると失礼にあたってしまう わけです。
しっかりと期限を守って処分することが大切です。
処分の仕方や期限についてご説明しました。
四華花も含め、葬具は亡くなった方の供養を一緒に手伝ってくれたありがたいものです。
処分する時には、その 感謝の気持ちを忘れずにありがとうと気持ちを込めて合掌してから処分する ようにしましょう。
四華花を使うメリット
合掌 女性
四華花とは何か、また費用相場や使い方、処分方法についてご説明しました。
お葬式に参加すると、たくさんの葬具が飾ってあります。
ですが、 どのような意味を持って飾られているのかわからない方も多い のではないでしょうか。
なので、改めて四華花の意味を知ってお葬式や四十九日などに参加することで、よりいっそう 亡くなった方を偲ぶ気持ちが増してくる はずです。
そして、今回作り方をご紹介しました手作りの四華花もあります。
四華花を手作りで作ることで、亡くなった方に対して思いをはせ、また一緒に作る方たちとたくさんの思い出話をすることができます。
このように 手作りの四華花を作ることで、気持ちの込もったお見送りにつながる わけです。
もちろん、四華花は葬儀社が準備することもできます。四華花を飾りたい時は気軽にご相談してみてください。