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葬儀

2024.04.30

終活はいつから始めればいいの?終活のタイミングとメリットも解説!

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10年ほど前から「終活」という言葉が誕生し、それとともに、自分の最期の在り方を見つめるひとが増えました。
終活をしたいとは思うものの、いつから、どのように終活を始めるべきなのか、わからないことも多いでしょう。

ここでは、人生の折に触れて、そのタイミング毎の終活の捉え方をみてみましょう。

終活とは
終活
「終活」とは、自らの死と向き合い、最期まで自分らしい人生を送るために準備をすることです。
「終」という文字を使っていますが、「死ぬ」ではなく「生きる」に焦点を当てるのが終活の目的です。

終活をすることで、これからの人生をどのように充実したものにするか考えられるだけでなく、老後の準備をすることもできます。
そして、遺される家族の負担を減らすこともできるでしょう。

また、現在介護をしている人で両親や義父母に残されている時間を有意義に過ごしてもらいたいと思う方にも、終活は良い結果をもたらすでしょう。

終活の内容
終活
終活の内容には決まった項目はなく、いつから、何から始めるか順序も決まってはいません。
自分にとって必要だと思われることから自由に取り組んでいきます。

ここでは、多くの人が取り組むものとして、次の5点に焦点を当てましょう。

エンディングノートを書く
身の回りの整理をする
葬儀の方法と費用を決める
お墓の準備をする
遺言書を書く
では、それぞれの項目についてみていきましょう。

エンディングノートを書く
エンディングノートとは、自分の死後、家族にかかる負担を減らすために綴るノートです。
特に決まった規格はありませんので、市販のものを使っても、自分でノートを作っても構いません。

本人情報や自分史、関係者の連絡先、健康状態、財政状況、介護や葬儀・お墓についての希望のほか、自分の気がかりなことを記載します。

身の回りの整理をする
生前に身辺整理をしておくことで、遺したいものと遺さなくてよいものを自分で選ぶことができます。
また、譲りたいものを譲りたい人に渡すこともできます。

本当に大切なものだけを遺すことで、残りの人生を好きなものに囲まれた時間にすることができます。

葬儀の方法と費用を決める
自分の葬儀をどのように行うかを決めておくことができます。
葬儀社や葬儀プランの決定し、生前契約もでき、自分が望む葬儀を執り行ってもらえます。

また、遺族の手間を減らすことにもつながるでしょう。
自分が元気なうちに遺影の撮影をしたいという方も増えています。

お墓の準備をする
お墓の準備をする必要がある方は、 自分の眠る霊園を選んだり、墓石や墓石のデザインを決めたりすることもできます。

遺言書を書く
遺言書の目的は、財産の相続人や分配を明らかにしておくことが主となります。
遺言書は、エンディングノートとは違い、法的効力を持っています。

遺された家族のために準備しておくと良いでしょう。

遺言書に関しては、こちらの記事を参考にしてください。

遺言書の書き方には種類がある!自筆証書遺言・各種類の書き方を紹介
第三人生編集部

終活をいつから始めるか【①定年】
胡蝶蘭
終活をいつから始めるか。
まずは、 「定年」というきっかけから見てみましょう。

定年から終活を始めるメリットは3つあります。

じっくりと時間をかけられる
体力が残っている
充実したセカンドライフがおくれる
①じっくりと時間をかけられる
終活で取り組むことは人それぞれですが、始めてみると意外とやることがあることに気がつきます。
情報をまとめたり、葬儀のプランを決めたりと、どれもすぐにできることではありませんので、 定年を機に早めに始めたほうが、十分な時間をかけて取り組むことができます。

②体力が残っている
年を重ねるとどうしても体力が落ち、体が思うように動かなくなります。
就活で行う身辺整理は、重労働になる場合もあります。

体がしっかり動くうちに少しずつ片付けていったほうがやっておいたほうが後々楽になりますし、倹約にもつながるでしょう。

③充実したセカンドライフがおくれる
定年退職後、自由な時間が多すぎて、自分が何をしたいのかわからないという人は実は少なくありません。
終活をはじめると、自分の人生を見つめ直すことができます。

これから自分がやりたいことを見つけることができますし、それにどのくらいの費用がかけられるかも見当がつきます。
早めに就活を始めることで、輝くセカンドライフをおくりましょう。

終活をいつから始めるか【②配偶者が亡くなった時】
夫婦
終活をいつから始めるか。
つぎに、 配偶者が亡くなったことをきっかけにした場合を見てみましょう。

配偶者が亡くなった時から終活を始めるメリットは3つあります。

何をすればいいかわかる
周囲の協力を得やすい
配偶者との思い出を見つめ直せる
①何をすればいいかわかる
夫婦で生活していれば必ずどちらかが先立ちます。
共に生きてきた人の死は、自分の最期を意識するきっかけになります。

配偶者の死後、実際に遺産相続、葬儀やお墓の手配などを経験し、子供たちに同じような不便をかけたくないと強く思います。
また、子供のいない方は、より一層、終活の必要性に気がつくでしょう。

②周囲の協力を得やすい
配偶者が亡くなり、しばらくして日常に戻り始めたら、終活を始めることを家族や友人に伝えましょう。
大抵の場合、終活を始めると言えば周囲の人は驚きます。

しかし、 配偶者が亡くなったという場合では、周囲も大変な状況を理解していますから、快く協力してくれるはずです。

③配偶者との思い出を見つめ直せる
終活することによって、配偶者への気持ちの整理をつける役割を果たします。
終活をとおして、自分と配偶者との人生を振り返ることができます。

そして、きちんと整理を行うことで気持の整理にもつながります。

終活をいつから始めるか【③70歳】
老人
終活をいつから始めるか。
続いて、 70歳になったことをきっかけにした場合を見てみましょう。
70歳になってから終活を始めるメリットは3つあります。

残された時間を改めて意識できる
現実感を持って取り組める
ポイントがみつかりやすい
① 残された時間を改めて意識できる
人生80年と言われるなか、自分に残された時間がさほど多くないことを感じる年齢が70歳といえます。
70歳なら体も自由に動きますし、認知機能に衰えがない人が多く、終活を始めるにはおすすめのタイミングです。

残された時間を改めて意識することにより、悔いのない最期を迎える準備ができるでしょう。

②現実感を持って取り組める
70歳になると、知人や友人でも終活を始めた人が多くなることでしょう。
実際に終活の準備をしている友人知人から話を聞くことができ、相談しながら行っていくこともできます。

また、友人や知人の葬儀に参列することも増えてくる年齢です。
自身にも持病があったりすると、自分の身に置き換えて、遺される家族のことを現実的に捉えるようになり、終活への必要性を感じするでしょう。

③ポイントがみつかりやすい
70歳ともなると、子供たちもしっかりと独立し、老後の生活プランなども固まってきたころと言えます。

残りの人生に手元に置いておきたいものも分かってきますので、身辺整理もしやすくなります。
また、葬儀やお墓にかけられる費用、遺産についてもある程度目途がついてきます。

このように、 自身の終活におけるポイントを見極められるようになるでしょう。

終活をいつから始めるか【④思い立った時】
ちゅうい
いつから始めるか【思い立った時】思い立ったが吉日
「さて、いつから終活を始めよう。」
思い立ったが吉日と言いますが、終活も思い立ったときが始め時です。
終活に関しては、いつから始めても時期が早すぎるということはありません。

早く始めることで、余裕を持って終活を進めることができます。
まだ大丈夫だろう、と思っていても、突然心身の自由が利かなくなることもあるのです。

そういうときのために、思い立ったら終活を開始することをおすすめします。

終活始めるタイミングに決まりはない
時計
人によって始めるタイミングは違う
終活をいつから始めるか。
これまでに、様々なきっかけをみてきましたが、 いつから終活を始めるか、タイミングには特別な決まりはありません。

体力と気力があるうちに始める
また、終活には思いの外時間がかかるものです。
今までの人生を見つめ直し、充実した余生を過ごすために、時間をかけて考えていきましょう。

終活そのものにも体力気力を使いますし、残りの人生を有意義に過ごすためにも体力も気力も必要です。
終活を始める時期は早いほど、その後の人生を有意義なものにすることができます。

いつから始めようか悩まずに、思い立った時にすぐ始めるのがベストタイミングです。

終活のメリット
老後
それでは、終活のメリットをまとめてみましょう。

老後の安心
自分の意思による身辺整理
介護や葬儀、お墓の希望が叶う
遺言の準備
遺族の負担軽減
老後の安心が得られる
終活をする事で、今の自分が不安に思っている事な何なのかを知ることができます。
余生をどう過ごしたいのか、財産についてなど、一つ一つを具体的に考えていくことで、不安が解消され、安心を得ることにつながります。

自分の意思で整理・処分できる
終活をとおして、自分がこれまで蓄えてきた多くのモノと向き合い、それを処分を
していくことで、残りの人生で何がしたいのか、何を残しておきたいのかということが徐々に明確になってきます。

頭の中が整理され、より自分らしい生活に向けて備えることができるでしょう。

介護や葬儀、お墓の希望を伝えられる
終活するうえで、寝たきりや認知症になったときの自分の望みや、余命の告知や延命治療の望みについて家族やしかるべき人に伝えましょう。
また、自分が望む葬儀や墓所を共有することも重要です。

葬儀については事前見積もりを取ったり、お墓を生前購入したりしておくと遺族の金銭的・精神的な負担も軽減されます。

遺言の準備ができる
遺言書
終活の中でも、遺言書を作成しておくことは、身内間のトラブル回避にとても有効です。
金銭が関わる遺産相続では、「誰がどれだけ受け取るのか」が明確になっていないと、大きなトラブルに発展するかもしれません。

遺言書を残すことはもちろん、相続する相手との話し合いをしておくことが大切です。

遺族の負担を軽減できる
終活をするうえで最も大きなメリットとなるのは、遺された家族への負担を軽減できることです。

遺された家族に、自分意志を伝えることは、家族の心的負担を軽減できます。
例えば、寝たきりになった時の希望や、余命の告知問題なども、はっきりと意思表示しておくことは、遺された家族への道しるべになるでしょう。

また、生前整理をしたり、葬儀契約をすませたりしておくことも、物理的に家族の負担を軽減することができます。

終活は、自分と家族が前向きな人生を送るためのもの
終活は、最期の時まで自分らしく生きるために取り掛かるものであり、遺された家族の悲しみや不安をやわらげるために行うものでもあります。
終活を始めると、自分に残された時間を大切に過ごそうという気持ちになり、より豊かな人生を送れるようになるでしょう。

いつから終活を始めよう…と「終活」の言葉が頭に浮かんだら、ぜひ終活を始めてみましょう。
前向きで充実した老後のために人生の最期と向き合い、1日1日を大切に過ごしてください。

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